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エンタープライズでもクラウドファースト! Amazon Web Servicesをフル活用する Developer Summit 2016
- 1. Copyright © 2016. All rights reserved.
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2016/02/19 ハンズラボ 株式会社
田部井 一成
Developers Summit 2016
をフル活用する
エンタープライズ でも
クラウドファースト!
Amazon Web Services
- 2. Copyright © 2016 All rights reserved.1
自己紹介
• 名前:田部井 一成
• 所属:ハンズラボ株式会社
• 入社:2013年3月
• 担当:外販案件(業務システム)
• 特技:シェル芸、電子工作
• しょうらいのゆめ:IoTおじさん
- 3. Copyright © 2016 All rights reserved.2
ハンズラボ
• 情シス部門
東急ハンズの各種システムの内製開発と運用保守
• 外販
自社開発の経験を活かした受託開発、内製支援
東急ハンズのシステム子会社
- 4. Copyright © 2016 All rights reserved.3
目次
Ⅰ.東急ハンズ クラウド化の歩み
Ⅱ.クラウドネイティブへのステップ
Ⅲ.クラウドファーストな考え方
Ⅳ.補足
- 5. Copyright © 2016 All rights reserved.4
目次
Ⅰ.東急ハンズ クラウド化の歩み
Ⅱ.クラウドネイティブへのステップ
Ⅲ.クラウドファーストな考え方
Ⅳ.補足
- 7. Copyright © 2016 All rights reserved.6
Ⅰ.東急ハンズ クラウド化の歩み
店舗系 基幹系 バックオフィス系
POS
サーバ
会計
①パッケージのAWS移行
• 2012年9月 Direct Connect
• 各店のPOSサーバをEC2へ移行
• 会計システムをEC2へ移行
- 8. Copyright © 2016 All rights reserved.7
Ⅰ.東急ハンズ クラウド化の歩み
店舗系 基幹系 バックオフィス系
POS
サーバ
会計
EC 人事
海外
MD
②自社開発サーバをAWSへ
• EC、海外MDなど新規開発
案件から
• 平行して、人事サーバ等の
移行も実施
- 9. Copyright © 2016 All rights reserved.8
Ⅰ.東急ハンズ クラウド化の歩み
店舗系 基幹系 バックオフィス系
POS
サーバ
会計
EC 人事
MD
海外
MD
自社
POS
③システム再構築
• MD基幹システムの再構築
• AWSネイティブなアーキ
テクチャ
- 10. Copyright © 2016 All rights reserved.9
Ⅰ.東急ハンズ クラウド化の歩み
①パッケージのAWS移行
AWSに専用線接続し、仮想データセンターとして利用。
移行はベンダーさんに依頼。
②自社開発サーバをAWSへ
自社開発用のLinuxサーバをAWS上に構築。
EC2やEBS、ELB、S3等の基本的なAWSサービスへの理解を深める。
③システム再構築
基幹システムを再構築するにあたり、AWSのフルマネージドサービスを積
極的に活用。
- 11. Copyright © 2016 All rights reserved.10
目次
Ⅰ.東急ハンズ クラウド化の歩み
Ⅱ.クラウドネイティブへのステップ
Ⅲ.クラウドファーストな考え方
Ⅳ.補足
- 12. Copyright © 2016 All rights reserved.11
Ⅱ.クラウドネイティブへのステップ
エンタープライズなAWSシステム構築は3段階
一部AWS利用
AWSをメインに
フルマネージドのフル活用
Lv.1
Lv.2
Lv.3
- 14. Copyright © 2016 All rights reserved.13
Ⅱ.クラウドネイティブへのステップ
• AWSのサービスを部分的に利用
• 新規機能のAWS上への構築
一部AWS利用
例:
• S3にバックアップを送信
• EC2上にシステム構築、DBも同居
Lv.1
- 15. Copyright © 2016 All rights reserved.14
Ⅱ.クラウドネイティブへのステップ
一部AWS利用
カベ
ネットワークの構築
• VPNの必要性
• 既存DC側での設定
課金、見積もり
• 従量課金による見積もりの難しさ
Lv.1
- 17. Copyright © 2016 All rights reserved.16
Ⅱ.クラウドネイティブへのステップ
例:
• EC2+ELBでWEB/APPサーバを分散・冗長化
• DBにはRDSをMulti-AZで利用
• スナップショットによる仮想マシンバックアップ
• AWSを前提としたシステム設計
• 冗長構成(Multi-AZ)
• Route53やRDS等、AWSサービスの利用
AWSをメインにLv.2
- 18. Copyright © 2016 All rights reserved.17
Ⅱ.クラウドネイティブへのステップ
カベ
自動化
• サーバを自動起動・サービスイン
コスト
• EC2、RDSは料金がかさむ
AWSをメインにLv.2
- 19. Copyright © 2016 All rights reserved.18
Ⅱ.クラウドネイティブへのステップ
思ってたより保守の手間が減らない
思ってたよりコストがかかる
思ってたとおり制限が多い
- 20. Copyright © 2016 All rights reserved.19
Ⅱ.クラウドネイティブへのステップ
思ってたより保守の手間が減らない
思ってたよりコストがかかる
思ってたとおり制限が多い
それは・・・
- 21. Copyright © 2016 All rights reserved.20
Ⅱ.クラウドネイティブへのステップ
思ってたより保守の手間が減らない
思ってたよりコストがかかる
思ってたとおり制限が多い
AWSを仮想データセンターとして使っているから!
それは・・・
- 23. Copyright © 2016 All rights reserved.22
Ⅱ.クラウドネイティブへのステップ
フルマネージドのフル活用
例:
• EC2をやめ、Lambdaを利用
• RDSをやめ、DynamoDB、Elastic Searchを利用
• 保守をAWSに丸投げ
• 自動でのスケールイン/アウト
• AWSサービス利用前提のアーキテクト
• コスト圧縮
Lv.3
- 24. Copyright © 2016 All rights reserved.23
Ⅱ.クラウドネイティブへのステップ
フルマネージドのフル活用
カベ
アーキテクチャ
• 既存のノウハウ、資産が活かせない
ロックイン
• AWSがサービス終了したら?
• 価格妥当性は?
Lv.3
- 25. Copyright © 2016 All rights reserved.24
Ⅱ.クラウドネイティブへのステップ
カベを超えるために、覚悟と手間は必要
- 26. Copyright © 2016 All rights reserved.25
Ⅱ.クラウドネイティブへのステップ
カベを超えるために、覚悟と手間は必要
クラウドファーストで考え
カベの先にある保守の手間の無い世界へ
- 27. Copyright © 2016 All rights reserved.26
目次
Ⅰ.東急ハンズ クラウド化の歩み
Ⅱ.クラウドネイティブへのステップ
Ⅲ.クラウドファーストな考え方
Ⅳ.補足
- 28. Copyright © 2016 All rights reserved.27
Ⅲ.クラウドファーストな考え方
誤解されやすいポイント
クラウドは安い
クラウドは落ちない
クラウドはインフラの仮想化
1
2
3
- 30. Copyright © 2016 All rights reserved.29
Ⅲ.クラウドファーストな考え方
クラウドは安い?1
EC2(m4.xlarge) 1台
4CPU MEM:16GB SSD:200GB
$278.74月間:
5年間: $16,724.4 ≒200万円
- 31. Copyright © 2016 All rights reserved.30
Ⅲ.クラウドファーストな考え方
クラウドは安い?1
EC2(m4.xlarge) 2台
RDS(m4.xlarge) Multi-AZ
$1,465.64月間:
5年間: $87,938.4 ≒1000万円
- 32. Copyright © 2016 All rights reserved.31
Ⅲ.クラウドファーストな考え方
クラウドは安い?1
従量課金を正しく活用する
- 33. Copyright © 2016 All rights reserved.32
Ⅲ.クラウドファーストな考え方
クラウドは安い?1
EC2やRDSを使わないアーキテクチャ
従量課金を正しく活用する
EC2やRDSを使う場合はしっかりチューニング
ミリ秒単位の課金、確保した転送速度分の課金等、
本当に使った分の料金になる
不要な時間にはインスタンス停止
継続的なスペック見直し、継続して使うならRIを購入
- 35. Copyright © 2016 All rights reserved.34
Ⅲ.クラウドファーストな考え方
クラウドは落ちない?2
• EC2の可用性は99.95%
• EBSの年間故障率は0.1〜0.2%
機械なので、当然故障する
- 36. Copyright © 2016 All rights reserved.35
Ⅲ.クラウドファーストな考え方
クラウドは落ちない?2
クラウドデザインパターン(CDP)
を適用し、落ちないシステムを構築する
- 37. Copyright © 2016 All rights reserved.36
Ⅲ.クラウドファーストな考え方
クラウドは落ちない?2
クラウドデザインパターン(CDP)
を適用し、落ちないシステムを構築する
バックアップをS3へ保存
EC2やRDSだけに頼らないアーキテクチャ
可用性・耐久性についてAWSが保証してくれる
フルマネージドサービスを活用する
EC2やRDSを使う場合は、S3へのバックアップ/スナップショット
を最大限活用する
- 39. Copyright © 2016 All rights reserved.38
Ⅲ.クラウドファーストな考え方
クラウドはインフラの仮想化?3
AWSとは?触ったことありますか??
- 40. Copyright © 2016 All rights reserved.39
Ⅲ.クラウドファーストな考え方
クラウドはインフラの仮想化?3
AWSとは?触ったことありますか?
クラウドサーバーで従量課金
サーバが簡単に即時調達できて便利
インフラ構築が省力化できる
?
- 41. Copyright © 2016 All rights reserved.40
Ⅲ.クラウドファーストな考え方
クラウドはインフラの仮想化?3
AWSとは?触ったことありますか?
クラウドサーバーで従量課金
サーバが簡単に即時調達できて便利
インフラ構築が省力化できる
?
- 42. Copyright © 2016 All rights reserved.41
Ⅲ.クラウドファーストな考え方
クラウドはインフラの仮想化?3
AWSとは?触ったことありますか?
クラウドサーバーで従量課金
サーバが簡単に即時調達できて便利
インフラ構築が省力化できる
?
アプリエンジニアにとってのAWSは
アプリケーションの一部
- 43. Copyright © 2016 All rights reserved.42
Ⅲ.クラウドファーストな考え方
クラウドはインフラの仮想化?3
AWSはアプリケーションの一部
インフラとして構築してもらうのではなく、
AWSのサービスを理解・選定し、
最適なアーキテクチャでアプリ実装する
- 44. Copyright © 2016 All rights reserved.43
Ⅲ.クラウドファーストな考え方
クラウドはインフラの仮想化?3
AWSはアプリケーションの一部
インフラとして構築してもらうのではなく、
AWSのサービスを理解・選定し、
最適なアーキテクチャでアプリ実装する
フルマネージドサービスを中心に構築することで
結果的にインフラはAWSが見てくれる
- 45. Copyright © 2016 All rights reserved.44
Ⅲ.クラウドファーストな考え方
積極的にAWSフルマネージドサービスを使うほど
保守が楽になるうえにコストが下がる
- 46. Copyright © 2016 All rights reserved.45
Ⅲ.クラウドファーストな考え方
積極的にAWSフルマネージドサービスを使うほど
保守が楽になるうえにコストが下がる
クラウドネイティブなサービスを中心に検討する
クラウドファーストでいきましょう!
- 47. Copyright © 2016 All rights reserved.46
Ⅲ.クラウドファーストな考え方
クラウドはインフラの仮想化3
多くのサービスがあるが、
どういったものがあるのか
常に情報収集しておく必要がある
最適なアーキテクチャを構築するために
オススメ:
Lambda
DynamoDB
API Gateway
Kinesis
- 48. Copyright © 2016 All rights reserved.47
目次
Ⅰ.東急ハンズ クラウド化の歩み
Ⅱ.クラウドネイティブへのステップ
Ⅲ.クラウドファーストな考え方
Ⅳ.補足
- 49. Copyright © 2016 All rights reserved.48
Ⅳ.補足
a.インフラエンジニアはいらなくなる?
b.どう学ぶか
c.見積もり
- 50. Copyright © 2016 All rights reserved.49
Ⅳ.補足
a.インフラエンジニアはいらなくなる?
• これまでどおりのサーバ管理担当という業務は
減っていくのでは
• アプリエンジニアが好き勝手にサーバを立てる、
そもそもサーバが無い等、カオスが予想される
運用監視の自動化、セキュリティ、請求管理など
まだまだやることはたくさんあります!
- 51. Copyright © 2016 All rights reserved.50
Ⅳ.補足
b.どう学ぶか
• AWS公式のトレーニングがあります
• AWSパートナーネットワーク(APN)登録企
業がたくさんいます
• AWSはユーザー会(JAWS-UG)がとても活発
なので、多くの勉強会が開催されています
JAWS DAYS 2016 2016/3/12(土) @新宿
- 52. Copyright © 2016 All rights reserved.51
Ⅳ.補足
c.見積もり
• Simple Monthly Calculater
https://calculator.s3.amazonaws.com/index.html
?lng=ja_JP#
• クラウドネイティブになるほど、事前の見
積もりが難しく・・・
- 53. Copyright © 2016 All rights reserved.52
まとめ
仮想データセンターとして使うだけでは物足りない
クラウドは安い、落ちないというのはアーキテクト次第
クラウドはアプリケーション実装の一部
- 54. Copyright © 2016 All rights reserved.53
最後に
クラウドファーストな考え方に興味がわきましたか?
クラウドネイティブなシステムを構築してみたいですか?
ハンズラボではエンジニアを募集中です!
弊社ホームページ、Wantedlyにてご応募ください
Editor's Notes
- クラウド=AWS
- どちらかというとマインドの話
エンタープライズな人、オンプレを持ってる情シスの人
- POSサーバの説明
- 15分
- サーバレスアーキテクチャ
- 25分
- アプリケーションエンジニアのわがままで作ってOK
- 35分