チームメンバー向けに作成しました。 Terraformの全体を学ぶというよりは、Terraformを使ってAWSにデプロイする事を最短で学び、なおかつ調べ方を学ぶ事で 知識を拡張する為に何をすればいいか、何を聞けばいいかを把握出来る様になる事を意識して資料にしました。 この資料を通じてTerraformに入門し自立して調べて成長していけたら最高です。

1. 速習TERRAFORM
UMISORA

2. 速習TERRAFORM
何を書くか
▸ Terraformのとっかかりを提供する
▸ 全く知らない -> 調べて書き始めら
れそうまでもっていく
▸ このスライドを卒業すると、苦しみ
ながらも自分で調べる/人に聞ける
事が可能になる事を目指す。

3. 速習TERRAFORM
アジェンダ
▸ Terraformとは
▸ ローカル環境構築
▸ チュートリアル
▸ 調べ方 / 進め方
▸ 課題
▸ リファレンス
▸ Tips
▸ あとがき

4. 速習TERRAFORM
TERRAFORMとは①
▸ Infrastructure as a Code を実現する為のコンフィギュレー
ションツール。
▸ コンフィグレーションと書いている通り `ロジック` はほと
んど持たない。プログラムというよりはコンフィグ。
▸ 様々なSaaSやPaaSをコードで管理する事が可能
▸ 管理対象の事をProviderと呼ぶ。

5. 速習TERRAFORM
TERRAFORMとは②
▸ 必要な知識は
▸ Provider側の知識 80%
▸ Terraform側の知識 20%という感じ。
▸ 速習TerraformではProviderはAWSを例にして進める。
正しくTerraformについて知りたければ公式サイトをみるべし

6. 速習TERRAFORM
ローカル環境構築(MAC)
▸ まずはとにかく触ってみる。
▸ 公式サイトのGetting Started - AWS に従うのだが、
▸ Installing Terraformだけは以下を使う方が便利である。
‣ brew install tfenv
‣ tfenv install 0.11.14
‣ terraform version
terraform v0.11.14
https://github.com/tfutils/tfenv

7. 速習TERRAFORM
チュートリアル
▸ 公式サイトのGetting Started - AWS に
従うのが最もわかりやすい
▸ `Build` `Destroy` までやれば一旦は
十分。以後はトラブルや要件に対応して
右記を再履修すれば良い。
▸ [Tips]Terraform Enterprise / Terraform
Cloudを利用している人はSandboxアカ
ウントを用意してRemoteState/Provider
周りを設定しておいてあげるとResource
の開発だけを学べて良い。(余計な所で
詰まる事が減る)

8. 速習TERRAFORM
進め方・調べ方①
▸ Terraformは構文が沢山ある。AWSだけでもこれほど。
▸ 何をどう組み合わせればいいかわからない。
▸ そもそも何の構文を使えばいいかもわからない

9. 速習TERRAFORM
進め方・調べ方②
▸ ほとんど必要な知識はProvider側の知識。以下の流れで必要
なものを洗い出してからTerraformに取り組むのがいい。
1. Terraformを抜きで作りたいシステム構成を思い描く
2. 採用するAWSのサービス/機能を調べて決める
3. (Option) AWSのGUI上で手動で作ってみる
4. Terraformで作りたいサービスの構文を調べる
5. Terraformを書く

10. 速習TERRAFORM
進め方・調べ方(思考例)
▸ Terraformを抜きで作りたいシステム構成を思い描く
Web + DB のシングル構成とする。
‣ 採用するAWSのサービス/機能を調べて決める
採用する技術は EC2 + RDS とする
Terraform Documentで EC2とRDSを調べる
‣ (Option) AWSのGUI上で手動で作ってみる
‣ (続く)

11. 速習TERRAFORM
進め方・調べ方(思考例)
▸ Terraformで作りたいサービスの構文を調べる
公式サイトでAWS Providerで使えるリソースの一覧ページ
からEC2でページ検索するとEC2に関連するリソースが出て
くる。ここから関係しそうなのを探す。(ググりも併用する)
今回は `Resource: aws_instance` が正解。
このページにあるものは知ってる知らないに関わらずAWSが提供している様々な機能
がある程度網羅されている。この画面を見て他のリソースをチラ見する事で、あ、他
にこれも設定しないといけないかも？これはなんだ？と学ぶ機会にもなる。

12. 速習TERRAFORM
進め方・調べ方(思考例)

13. 速習TERRAFORM
進め方・調べ方(思考例)
▸ aws_instanceのリソースのページを開くと
▸ 各リソースの章立ては以下になっている。
1. Example Usage
2. Argument Reference
3. Attribute Reference
4. Other Reference

14. 速習TERRAFORM
進め方・調べ方(思考例)
▸ Example Usage
これを見ると他に必要なリソースも含めて動作するものが書かれてい
る。これを参考に、「あ、これも実装が必要なのか」と学ぶ。これは
何だ？とわからない場合は AWSのチュートリアルにいくと良い。
"aws doc <サービス名>"でググるとdocs.aws.amazon.comのサイトが
引っかかればOK
こんな感じでチュートリアルが用意されているので一読すると全体像
が見えてくる。サンプルコードはチュートリアルと似ることが多い。

15. 速習TERRAFORM
進め方・調べ方(思考例)
▸ Argument Reference
リソース構文は見つけた！ここからどんなパラメータを考えるか？が
Argument Referenceに該当する。
パラメーターの意味/中身がわからない場合はこれまたAWSのDocに戻って調
べるのが良い。パラメーターを眺めると、
「お、こんなことも出来るのかも？と気づくこともある。」
(結果的に沢山AWSを学ばないと先に進めない事も多いが仕方ない。必要な知
識の80%はProvider側の知識である。)

16. 速習TERRAFORM
進め方・調べ方(思考例)
▸ Attribute Reference
Attribute Referenceは、作ったリソースの属性情報を取得す
る為のものである。つまりここに書かれているものが
${aws_instance.example.id} と変数で参照する事が可能にな
る。
※さて、ここで突然変数が出てきた。チュートリアルの
Variableの章を履修しよう。

17. 速習TERRAFORM
進め方・調べ方(思考例)
▸ Other Reference
Argument Referenceの補足説明等が書かれている事が多い。
指定可能な値や、他のリソースへの参照が提示される事があ
る。ここもわからないことが出てきたらAWSのDocに頼るの
が良い。

18. 速習TERRAFORM
進め方・調べ方(思考例)
▸ Terraformで作りたいサービスの構文を調べる (続き)
長かったが `aws_instance` のリソースの書き方が把握でき
たことになる。
これでTerraformにコードを落とせば良い。

19. 速習TERRAFORM
進め方・調べ方(思考例)
▸ 全体像を図示しておく。
1. 設計書を満たす構成をAWSで何のサービスを使って実現するか調べる
2. 調べたサービスをTerraformでどうやって書くかしらべる
3. Terraformを書きながらわからない所をAWS Docで調べる
Terraform
Document
AWS
Document設計書
①②
③

20. 速習TERRAFORM
課題
▸ Webサーバー1台 / DBサーバー1台を立てて
▸ 自宅/オフィスからsshでWebサーバーにsshログインし
▸ DBサーバーにSQLがつなげる所までを実装する

21. 速習TERRAFORM
リファレンス
▸ Terraform公式サイト
▸ Terraform AWS Providerリファレンス
▸ AWS開発者ガイド

22. 速習TERRAFORM
TIPS
▸ Terraform公式サイト
▸ Terraform AWS Providerリファレンス
▸ AWS開発者ガイド

23. 速習TERRAFORM
便利ツール
▸ tfutils/tfenv Terraformの複数バージョン管理ツールです。
▸ Dash for macOS Doc検索が非常に楽になるツールです。

24. 速習TERRAFORM
あとがき
▸ チームメンバーにTerraformにとっかかりを持ってもらう為
に作りました。2時間程度で作ったので雑です…。
▸ 調べ方と学ぶ順序を意識して書いてみました。
▸ 知るべきはAWSの知識なのかTerraformの知識なのか？それ
が判断できるレベルまで来ると道筋が立ってきたなと感じま
す。