Alexaスキル向けAmazon Pay と ブロックチェーンを使った 寄付アプリを実装
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✨講師： Froeming Johnathan David 氏 (Geeklys合同会社 CEO) Cai Xiaojun（蔡小珺）（アマゾンジャパン合同会社 Amazon Pay事業本部 ソリューションアーキテクト） ✨セッション概要： 驚くほどシンプルな1-Yes音声寄付のAlexaスキルをご紹介します。このAlexaスキルでは、Amazon Payを利用することで、 個人情報、クレジットカード情報を一切入力せずに音声だけで寄付できるフローを実現します。さらに、Amazon Managed Blockchain上でEthereum ネットワークのノードを作り、ライブプログラムでSolidityでスマートコントラクト部分を作成します。Amazon Payで寄付された額をブロックチェーンで管理するようなシステムをLiveでお見せします！ ✨講師プロフィール： Froeming Johnathan David 氏 : Amazon Payで５年間働いたあと、Amazonを退社し好きな金融系の開発をするために会社を立ち上げました。 まだすごく小さいのですが、主に金融系ソフトウェアの開発、Alexaスキル開発、もちろんブロックチェーンDAppの開発も行っております。特に最近だと、DeFi系の開発にハマっており、日々DeFiで何ができるのかを考えて生活してます。笑 今回のセッションもぜひブロックチェーンを絡めたら面白いと思い準備させて頂きました。よろしくお願いします。 Cai Xiaojun（蔡小珺）: 2020年9月よりAmazon Payのソリューションアーキテクトとして活動。ボイスコマースを広げることをミッションとして、様々な業界のお客様にAmazon Payを使って声で簡単に決済できるAlexaスキル開発のご支援をしています。 ✨セッションに関する情報： 想定聴講者の役割/開発対象：Web バックエンド / サーバーサイド開発 開発トピック：プログラミング テクノロジートピック：サーバーレス, ブロックチェーン セッションに登場する主なAWSサービス：Amazon Managed Blockchain, Lambda, API Gateway レベル：初級 （セッションの中心となるトピックについての具体的な知識がない方、これから勉強しようと考えている方にも楽しんでもらえる）
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Alexaスキル向けAmazon Pay と ブロックチェーンを使った 寄付アプリを実装
- 1. L O C A T I O N | S E P T E M B E R 2 8 , 2 0 2 1
- 2. © 2021, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All rights reserved. Alexaスキル向けAmazon Pay と ブロックチェーンを使った 寄付アプリを実装 Cai Xiaojun (蔡 小珺) アマゾンジャパン合同会社 Amazon Pay事業本部 Solution Architect Froeming Johnathan David Geeklys合同会社 CEO C - 4
- 4. © 2021, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All rights reserved. • 寄付アプリの概要 • ボイスコマースの世界へようこそ • 音声での寄付：Amazon Payを利用したAlexaスキルの解説 • 寄付履歴の管理：ブロックチェーンの解説＋ライブコーディング アジェンダ
- 6. © 2021, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All rights reserved. 体験用の寄付は QRコードをごチェック 上記の体験で実際にお金がかかる事はありません！ セッション終了後、皆様からの善意をAmazon Pay 負担で全額※慈善団体に寄付します。 ※上限金額は10万円とさせていただきます。 https://amznpay-donation.on.fleek.co/
- 7. © 2021, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All rights reserved. 「ボイスコマース」は、 Eコマースを変革する最新のテクノロジー キーワード シンプル、便利、パーソナライズ 体験用寄付はこちら
- 8. ボイスコマースのメリット ユーザーメリット • シンプルで自然な購入体験 • 新たな購入体験への高揚 事業者メリット • シンプルな購入者体験による コンバージョンの増加 • 販売チャネルの拡張、増強、収益化 • 技術の最先端を先取り、 音声活用ユーザーの早期シェア獲得 普段から無意識に使っている「声」で… 体験用寄付はこちら
- 9. Amazonのボイスコマース Amazon Payを利用した 音声ショッピングができる Alexaスキル例 Amazon Echo シリーズ 用語：Alexa, Alexaスキル, Amazon Pay 体験用寄付はこちら
- 10. © 2021, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All rights reserved. 寄付を例として、Alexaスキル化 体験用寄付はこちら
- 14. © 2021, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All rights reserved. 1-YESの寄付体験とは？ デモビデオをご覧ください 体験用寄付はこちら
- 17. VUI設計：最短ルート Alexa: DEV DAY 寄付デモに¥100を寄付しますか？ User: アレクサ、DEV DAY 寄付デモで百円を寄付して。 User: はい。 Alexa: DEV DAY 寄付デモに¥100を寄付しました。 温かいご支援、誠にありがとうございました！ 体験用寄付はこちら
- 18. ユーザーの発話 スキル 呼び出し名 アレクサ、DEV DAY 寄付デモを開いて 起動 フレーズ ウエイク ワード アレクサ、DEV DAY 寄付デモで百円を寄付して ウエイク ワード スロット 値 スキルへの 要求 スキル 呼び出し名 体験用寄付はこちら
- 20. Amazon Payを利用することで、Alexaユーザーは声で決済できます。 Alexaスキル向けAmazon Pay Alexa skill Amazon Pay API Amazon に登録されている デフォルトの支払い情報で決済 体験用寄付はこちら
- 21. Charge 説明 決済を実施するAPI 利用前提 • Billing Agreementが作成済 • 権限付与済※3 用途 • ユーザー指定の支払い方法に請求 • オーソリ確保のみも可能 Setup 説明 決済の準備をするAPI 利用前提 なし※1 用途 • 権限チェックをAlexaに委ねる • Billing Agreement※2を作成 • 必要に応じてユーザーの アドレス帳情報を取得 ※1 Amazon Pay Setup APIを呼び出すことで、権限がない場合の処理をAlexaに任せることができます。 ※2 今後の支払いにAmazon Payを利用する同意の締結です。 ※3 スキル内でAmazon Payを使用するには、 ①Amazon Payのアクセス権限(スキル毎)、②音声ショッピングの設定(全体で１つの設定)が必要です。 Amazon Pay API 体験用寄付はこちら
- 23. スキル内Amazon Payの利用には、アクセス権限付与が必要です。 Amazon Pay権限 Amazon Payってなに？ どうやって設定するの？ 辿り着いた！ 諦めた・・・ 体験用寄付はこちら
- 24. © 2021, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All rights reserved. 声でAmazon Pay権限を付与 デモビデオをご覧ください 体験用寄付はこちら
- 26. • 配送を伴う商品の販売へ提供可能 • 都度課金と継続課金両方に対応 • 他チャンネルと連動し、パーソナライズした体験を実現 Alexaスキル向けAmazon Payの可能性 体験用寄付はこちら Alexaスキル向けAmazon Payについて、説明ガイドはこちらをご覧いただけます。 https://developer.amazon.com/ja-JP/docs/alexa/amazon-pay-alexa/amazon-pay-overview.html
- 27. © 2021, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All rights reserved. 途中経過： 寄付の合計金額は？ https://amznpay-donation.on.fleek.co/ 上記の体験で実際にお金がかかる事はありません！ セッション終了後、皆様からの善意をAmazon Pay 負担で全額※慈善団体に寄付します。 ※上限金額は10万円とさせていただきます。
- 28. © 2021, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All rights reserved. ブロックチェーンで寄付履歴を管理 体験用寄付はこちら
- 31. ブロックチェーンとデータベースの比較 データベース ブロックチェーン 許可の有無 許可型 パブリック（許可不要） 制御 中央集権型 分散型 データの永続性 非永続的 変更不可 故障の可能性 ある ない（少ない） 性能 非常に高速 低速 透明性と整合性 透明性がない データの完全性を一般ユーザーが検証することは困難 データの透明性と検証可能性を担保 データの完全性を検証することができる 体験用寄付はこちら
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- 37. © 2021, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All rights reserved. 最終発表： 寄付の合計金額は？ https://amznpay-donation.on.fleek.co/ 「赤十字を開いて」で実際の寄付を体験しましょう！ 上記の体験で実際にお金がかかる事はありません！ セッション終了後、皆様からの善意をAmazon Pay 負担で全額※慈善団体に寄付します。 ※上限金額は10万円とさせていただきます。
- 38. Thank you! © 2021, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All rights reserved. Cai Xiaojun (蔡 小珺) アマゾンジャパン合同会社 Amazon Pay事業本部 Solution Architect Froeming Johnathan David Geeklys合同会社 CEO
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Editor's Notes
- 皆様、こんにちは〜 本日たくさんセッションの中、このセッションにご参加いただき、誠にありがとうございます！ 面白い内容が充実しておりますので、ぜひぜひみなさんにも有意義な情報を持って帰っていただければ幸いです。 まず、簡単な自己紹介をさせていただきます。 私はアマゾンジャパン、Amazon Pay事業本部のソリューションアーキテクトを担当しており、サイと申します。 →ジョナサン
- セッションを始める前に、一点ご注意事項をお伝えいたします。
- 本日のセッションはこのような構成でいきたいと思います。
- AlexaスキルでAmazon Payを利用して寄付を支払い 証明としてAmazon Pay注文番号、ユーザーID、寄付金額をブロックチェーンに保存 フロントエンドで寄付の合計金額、ユーザーID別寄付金額を検索
- https://amznpay-donation.on.fleek.co/
- まず、本題の寄付アプリに入る前に、みなさんにご紹介したい言葉が一つあります。それがボイスコマースです。 ボイスコマースはEコマースを変革する最新のテクノロジーと言われて、最近世間の注目を集めている領域です。 文字通り、ボイスコマースは我々の音声を使って買い物できることです。 事例を使って説明すると、USでは「Alexa, pay for gas」という言葉だけでガソリンスタンドの代金を決済できます。 また、日本でもピザの注文や、ふるさと納税などにも音声だけで対応可能になりました。 ボイスコマースといえば、「シンプル、便利、パーソナライズ」のようなキーワードは目指している姿です。
- ボイスコマースを利用して、どんなメリットがあるのでしょうか？ 普段から無意識に使っている声で買い物すると、ユーザーにとっては、それが一番シンプルかつ自然な購入体験ですね。 もちろん、ユーザーもこのような最新な体験に対してテンションが上がります。 ボイスコマースを導入する事業者様にもたくさんメリットが考えられます。 買い物の流れ自体がシンプルになることでコンバージョンの増加にもつながります。 WEB・MOBILEの既存チャンネルにボイスという新しいチャンネルを増やして、収益にも貢献します。 また、音声決済という最先端の技術を先取って、今後の市場競争でも有利になるのではないでしょうか。
- ここで、アマゾンが実現したボイスコマースを簡単に紹介したいと思います。 皆様はご覧のAmazon Echoシリーズをご存知でしょうか？実はこれらのデバイスを支える頭脳はAlexaと読んでいます。Alexaは、Amazonのクラウドベースの音声サービスです。 もちろん、Echoデバイスでけではなく、Fire TVや、Alexaのスマホアプリ、Alexa搭載のデバイスでもAlexaと話しかけることことができます。 で、もう一つをご紹介したいのはAlexaスキルです。スキルは、スマホにアプリのような存在で、スキルを使用することで、ニュースをチェックしたり、タクシーを呼んだり、英語を勉強したりいろんなことができます。 さらに、「Alexaスキル」を、Amazon Payと連携させることでAmazon ECサイトでも注文を行えるようになりました。 ここで一部のAmazon Pay利用のAlexaスキルをご紹介しました。
- 本日のセッションで、みな様によりわかりやすくボイスコマースを理解するために、 実際の商品選択や、配送などを伴わない「寄付」というテーマで、Alexaスキルの例をご紹介します。
- 音声寄付の部分にフォーカス
- 皆様、寄付はどのように進化しているかを一緒に見てみましょう。 「寄付」といえば、多くの人がまず、このような募金箱を抱えながら、駅前や繁華街などで募金を呼び掛けているシーンを思い浮かべるのではないでしょうか。 しかし、場所や時間などの制限があって、ターゲットできる人は非常に限られています。 そこで、webやmobileの登場でその制限を突破し、寄付の流れをオンラインに持ってきました。 ここで新たな課題が生まれて、寄付をオンラインで成立させるために、たくさんの情報をユーザーに求めないといけないです。もちろん、我慢できない人は諦めます。 ここで、諦めたい人を面倒な情報入力から解放するためには、Amazon Payが出しているソリューションはこの全ての流れを音声に持っていくことです。
- では、早速この素晴らしい寄付体験をみな様にお見せします。 特に、ユーザーが発している言葉にご注意ください。
- いかがでしょうか？私はその便利さに感動しました。 このような便利な音声決済は別途Amazon Payの権限が必要となります。そちらについては後ほどご説明いたします。 みなさま、気づいていますか？ 実は先ほどユーザーがAlexaと会話の中で、寄付に同意するための一つの「はい」だけで寄付が完了しました。 なので、この体験が「1-YES」だと呼ばれています。
- 先のような素晴らしい体験はAlexaスキルで実現したものです。 寄付スキルの仕組みを図解化しますと、 ユーザーがAlexa搭載デバイスに話しかけます。Alexaがユーザーの話した内容を寄付スキルが処理できるリクエストにマッピングし、AWS lambdaに送信します。 Lambdaにスキルのアプリケーションロジックが組まれて、適切なレスポンスをAlexa経由で、最終的に音声や、ビジュアルに変換されて、Alexa搭載デバイスに返します。
- Alexaスキルを作成するためには、まずVUIの設計は必要です。 皆様、VUIってどういうことご存知ですか？Voice User Interfaceの略語です。 今回の寄付スキルでは、このような寄付実行までの最短ルートが一番コアなユーザー体験なので、これの台本をまず用意しましょう。
- 台本をAlexaに理解してもらうために、もう少し抽象化が必要です。 まず、Alexaデバイスがユーザーの発話に反応できるよう、ウエイクワードが必要です。デフォルトのウエイクワードは「アレクサ」です。もちろん、ユーザーの設定によって、好きなウエイクワードに変更することもできます。 特定のスキルを起動するためには、スキルの呼び出し名を指定する必要があります。今回の場合は、DEV DAY 寄付デモという呼び出し名です。 スキルを起動したいだけの場合、「開いて」のような起動フレーズを使います。 スキル起動に加えて、さらに何かAlexaスキルにやってもらたい場合、追加の情報を渡すことも可能です。 「寄付して」という言葉はユーザーがスキルに対しての要求です。つまり、ユーザーの意図ですね。 もう一つの要数は、百円のような発話内の可変部分です。スロットと呼ばれています。ユーザーによって、寄付したい金額が違うかもしれないです。
- 先ほどまではAlexaはどうやってユーザーの発話を理解する部分の解説です。 ユーザーの意図を理解したら、Alexaがどう反応すべきかはバックエンドのapplication logicで実装します。 寄付の流れによって、Alexaのレスポンスは主に寄付金額の情報収集、寄付の最終確認、決済処理、及び寄付完了の案内となります。 本日のセッションではAmazon Payを利用した決済処理に着目したいと思います。
- Alexaスキルでは、Amazon Payを利用することで、Alexaユーザーは Amazon に登録されている支払い情報を使って支払いをすることが可能にします。
- Alexaスキルでの決済はただ2つのAPIで実現できます。 Setup：決済を準備するAPI Charge:決済をするAPI Setup APIの一番の用途は、今後のお支払いにAmazon Payを利用する同意の締結、いわゆる billing agreement を作ることです。 それに加えて、他の必要な情報、例えばユーザーの住所情報などもここで取得することができます。 Billing agreementを利用して、charge APIを呼び出すと、決済が実行されます。 Charge APIは非常に柔軟で、オーソリのみを確保することもできますし、売り上げ請求まで実行することにも対応しています。
- 寄付の支払いワークフローをこのシーケンス図で解説いたします。 スキルがユーザーに寄付の最終確認同意を得てから、 まずsetup API呼び出しの指示をAlexaサービスに依頼します。 Amazon Pay APIの呼び出しはAlexaサービスが自動的に処理してくれます。 処理が成功したら、billingAgreementが返却されます。 billingAgreementを入手後、charge API呼び出しのディレクティブをAlexaサービスに依頼し、決済の結果が返却されます。
- AlexaスキルでのAmazon Payの利用にはユーザーからの権限付与が必要です。 権限がないと、決済を完了することはできません。 しかし、その事前設定を初めてのユーザーに実施してもらうと、 え？Amazon Payってなに？アクセス権限の付与って一体どこでどうやって設定できるの？ってプレシャーを与えるかもしれません。 実は、Amazon PayではSetup APIを利用して、Alexaに権限チェックを委ねることは可能です。 権限が足りなくても、Alexaは適切な案内をしてくれます、さらにユーザーが声で権限を付与することは可能です。
- では、ぜひぜひ声で権限付与の便利さをデモビデオを通じて皆様に見せたいと思います。
- 素晴らしいユーザー体験ですね。 ぜひSetup APIを活用しながら、権限チェックの壁を簡単に乗り越えましょう！
- 本日は、あくまでも寄付というカテゴリを例として、Amazon Payを利用したAlexaスキルを皆様とシェアしました。 実は、Amazon Pay + Alexaの可能性はもっともっと広いです。 住所情報はAmazon Payより取得出来るので、Alexaでは配送を伴う商品の販売は可能です！ また、Alexaでは都度課金もサブスクリプション型の継続課金にも柔軟に対応できます！ 最後に、web, mobileにAmazon Payを導入済みの場合、Alexaでも同一ユーザーの特定が出来るので、よりパーソナライズした音声体験も実現できます！ はい、1-YESの寄付体験の紹介はここまです。 次にこの寄付の履歴をどうやってBlockchainで管理するかをジョナさんに解説をお願いいたしますー
- https://amznpay-donation.on.fleek.co/
- なぜblockchainの説明
- AlexaスキルでAmazon Payを利用して寄付を支払い 証明としてAmazon Pay注文番号、ユーザーID、寄付金額をブロックチェーンに保存 フロントエンドで寄付の合計金額、ユーザーID別寄付金額を検索 https://amznpay-donation.on.fleek.co/ のQRコード twitter
- では、今からブロックチェーンの部分を解説していきたいと思います。 ブロックチェーンについて、話す前に今回の寄付アプリでなぜブロックチェーンを選んだのかを説明したいと思います。 今回は仮想通貨についてではなくて、ブロックチェーンを仮想通貨と切り離し、データベース（データを収納する）部分とその信頼にフォーカスしたいと思います。
- 本来であれば、こちらの寄付アプリケーションは通常データベースで作成することもできるのですが、ブロックチェーンを選択しました。 ブロックチェーンは「分散台帳」と呼ばれててデータを格納します。その意味ではブロックチェーンはデータベースであるとみなすことはできますし、その中に格納されている情報の信頼性は非常に高いと言えます。ここがブロックチェーンの従来のデータベースに対する強みであり、こういった目的で使うにはブロックチェーンは向いていると考えます。 寄付は、寄付を集める側と寄付をする側の信頼関係のもとに成り立っており、それは、どんな寄付団体であっても、お互いの尊い志は変わりません。それにもかかわらず、寄付を悪用して詐欺をする団体があるのも事実で、そのようなケースがあるせいで、無名の寄付団体が寄付を集めようとしても、たとえ実際に善良であったとしても、寄付する側の信頼をすぐに得られないことがあります。彼らはむしろ、自分たちが正しい寄付団体であることを、公明正大に開示したいと望んでいます。 そういった、寄付団体であれば、ブロックチェーンを使ってデータを管理するばデータの通常のデータベースより透明性があるので信頼が得られる可能性が高まります。 本題に入る前に、上の表をみてデータベースとブロックチェーンを簡単に比較をしてみましょう。 上の表で一番重要なポイントなのは、データの透明性と整合性です。 - データの透明性と整合性 データベース: 中央集権的にデータが管理されているため、透明性がありません、アプリケーションを作ればデータを公開する事もできますが、そのデータの完全性を一般ユーザーが検証することはできない。 ブロックチェーン： データの透明性と検証可能性を担保することができます。そもそもデータが誰でも閲覧・検証できるように公開されています。したがって、データの完全性を検証することができるのです。
- では、ブロックチェーンのネットワークは、なんなか？ どのようにして、通信すればよいのかを簡単に解説したいと思います。 ブロックチェーンのネットワークには、図のようにノードというサーバーがいっぱい存在します。 彼は、随時データをシンクしており、イメージ的には巨大な分散型データベースをイメージして頂いても間違いないと思います。 ノードと対話するには、JSON-RPCと言うプロトコルを使用しますが、やり取りを簡単にするために、いくつかのクライアントライブラリーが存在していて。代表的なライブラリーがWeb3.jsとethersとのがあります。 ノードと対話するのは、簡単に言えば、ブロックチェーンネットワークに入るための扉になります。 あと、ノードサーバーは自分でも立ち上げられるのですが、ノードを提供するサービスもいくつかあって有名なところであれば、Infura, QuickNodeと AWS Managed Blockchainがあり特別な理由がない限りこれらのノードサービスを使ってブロックチェーンと対話をしましょう。 あと、もう一個重要なのは、スマートコントラクトです。スマートコントラクトは、データを保持する為に存在しております。スマートコントラクトをブロックチェーンにDeployする事で、スマートコントラクトのアドレスを得ることができます。そのアドレスを使ってDeployしたスマートコントラクトに対してデータを参照したり、保存したりする事ができるようになります。
- では、スマートコントラクトとはなんぞ？ 今回の例は、Solidityという言語で書かれたスマートコントラクトです。 スマートコントラクトは、オブジェクト指向言語での「クラス」に似たものと考えるとイメージがつかみやすいかもしれません。 それぞれのContractは、クラス変数に相当するような、内部状態を保持するためのストレージ部分と、メソッドに相当するような、ロジック部分が存在します 簡単に言えば、クラス変数がストレージ、クラスメソッドを呼び出して、クラス変数のデータを更新、参照したりします。一度更新されたデータ（クラス変数）は再度更新のロジックが呼び出されない限り変更される事はありません。誰がいつ参照しても同じデーがが返ってくることです。 先程かるく説明した通り、スマートコントラクトにはAddressが存在します。クライアント側ではスマートコントラクトのアドレスを指定して、コントラクトコードを実行する事ができます。 APIサーバーとして、イメージできる理由としては、スマートコントラクトのアドレスとスマートコントラクトの仕様がわかっていれば、誰でも実行したりすることができるために、APIサーバーとしてイメージするとわかりやすいかと思います。 なので、今回の寄付のアプリでは、スマートコントラクトが存在するので、誰でもそのデータ参照して別のサービスと連携する事ができます。 まぁ、ブロックチェーン上にあるどのスマートコントラクト誰でも参照することができるので、APIサーバーの集まりと言うふうに考える事ができます。 ちなみに今回は詳しく説明はしませんが、スマートコントラクトのストレージ（クラスのプロパティ）を変更する為には、Gasと言って手数料を支払わなければならない
- 今回のブロックチェーンは、Etherのネットワークについて説明致しました。 ブロックチェーンと言えば仮想通貨なのですが、今回はデータ収納にフォーカスして説明しました。 ブロックチェーンには、Etherネットワーク以外に、Solana, Cardano, いろいろなチェーンが存在します。 今ブロックチェーン業界ですごく流行ってるのが、DeFiと言って、分散型金融あります。 DeFiも今回説明をしたスマートコントラクトを使って開発されております。 今回のセッションでスマートコントラクトを勉強したいと思って頂けたら幸いです。 僕もまだまだブロックチェーンやDeFiについて勉強中なのですが、いろいろ学びつぶやくかもしれませんので、もしよかったらtwitterでフォローして頂ければと思います。 ぜひ情報共有しましょう。
- はい、今回はあくまでも一例としてAlexaと寄付アプリを紹介させて頂きました。 Alexaで本当に寄付したい場合は、赤十字様が出しているスキルが存在するので、ぜひ活用頂けたら幸いです。 なお、再度認識合わせですが、Amazon Payに対応したAlexaアプリを開発するには、ブロックチェーンは必要ございません。 今回のテスト用の寄付アプリですが、最初にお伝えした通り、みなさんが活用してダミーの寄付をした分、Amazon Payが実際に慈善団体に寄付をします。