Haijima01
- 2. 動機
オーケストラを聴かせた豚が良く育つと聞き、植
物にも同じことがないか調べてみる。
オーケストラ・パンクロックと音楽をかけない状態
で発芽伸長にちがいがないか調べる。
- 11. 結果(1)
音楽の影響をうけるカイワレの部位を調べる。
各部位と伸長(シャーレ1回目) 各部位と伸長(シャーレ2回目)
4.0 1.8
3.5 1.6
伸長した長さ(cm)
伸長した長さ(cm)
3.0 1.4
2.5 1.2
1.0
2.0
0.8
1.5 0.6
1.0 0.4
0.5 0.2
0.0 0.0
根 茎 子葉(*1) 根 茎 子葉(*1)
オーケストラ 区 パンクロック区 無音区 オーケストラ 区 パンクロック区 無音区
(根)・・・音のちがいで伸長に差が見られた。
(茎)・・・音のちがいで伸長に差が見られた。
(葉)・・・子葉は0.5cm程度で成長が止まり差を見出せなかった。
- 12. 根・茎の伸長方向と光源との関係
根の伸長方向と光源との関係 茎の伸長方向と光源との関係
20 20
18 18
サ 16 サ 16
14 14
ン 12 ン 12
プ 10 プ 10
ル 8 ル 8
6 6
数 4 数 4
2 2
0 0
光 に光 伸 光 に光 伸
だ だ
源 進源 サ長 源 進源 サ長
サ方 サ方
ん方 ンし ん方 ンし
ン向 ルだ 向 ン向 ルだ 向
プな 数 プな
プ 数 プ
に サと ルか に サと ルか
ル進 数 っ ル進 数 っ
数 ンは 数 ンは
ん プ逆 た ん プ逆 た
オーケストラ区 パンクロック区 無音区 オーケストラ区 パンクロック区 無音区
・根は光と逆に進みやすい。 ・茎は光の方向に進みやすい。
- 13. 結果(2)音楽のちがいや無音との比較
牛乳びんを使用(音の影響が少ない実験)
牛乳ビン(1回目) 牛乳ビン(2回目)
10 10
9 9
茎 8 茎 8
の 7 の 7
伸 6 伸 6
長 長
5 5
( (
c 4 c 4
m 3 m 3
) 2 ) 2
1 1
0 0
1週目 2週目 3週目 1週目 2週目 3週目
オーケストラ 区 パンクロック区 無音区 オーケストラ 区 パンクロック区 無音区
・音を遮蔽する、牛乳びんで生育させると、音楽のちがい
や無音とのちがいがあまりみられなかった。
- 14. ふたをしないシャーレを使用(音の影響が多い実験)
ふたをしないシャーレ(1回目) ふたをしないシャーレ(2回目)
10.0 10.0
茎 9.0 茎 9.0
の 8.0 の 8.0
伸 7.0 伸 7.0
長 6.0 長 6.0
5.0 5.0
( 4.0 ( 4.0
c 3.0 c 3.0
m 2.0 m 2.0
) 1.0 ) 1.0
0.0 0.0
1週目 2週目 3週目 1週目 2週目 3週目
オーケストラ 区 パンクロック区 無音区 オーケストラ 区 パンクロック区 無音区
・音を直接あてた、ふたのないシャーレで生育させると、
無音区よりオーケストラ区・パンクロック区の伸長がよく
なった。
- 15. 結果(3)
スピーカーまでの距離と茎の伸長
(1回目) (2回目)
10 10
茎 9 茎 9
の 8 の 8
伸 7 伸 7
6 オーケストラ区 6 オーケストラ区
長 長
5 パンクロック区 5 パンクロック区
( 4 無音区 ( 4 無音区
c c
3 3
m 2 m 2
) 1 ) 1
0 0
5cm 15cm 25cm 5cm 15cm 25cm
スピーカーまでの距離 スピーカーまでの距離
・スピーカーから遠いサンプルの茎の伸長がよく、スピーカー近くの
サンプルの茎は伸長が若干よくない結果となった。
・スピーカーのない無音区のサンプルは、伸長にちがいはなかった。
- 16. 結果(4)
磁力がおよぼす根・茎・葉の影響
(1回目) (2回目)
伸 1.8
1.6 伸 1.8
1.6
長 1.4 長 1.4
1.2 根 1.2 根
( 1.0 茎 ( 1.0 茎
c 0.8 c 0.8
0.6 子葉 0.6 子葉
m 0.4 m 0.4
0.2 0.2
) 0.0 ) 0.0
ネ ス も無 ネ ス も無
オ ピ 置音 オ ピ 置音
ジ ー か区 ジ ー か区
区 区
ム カ な ム カ な
( (
磁 ー いな 磁 ー いな
石 区 )に 石 区 )に
・ネオジム磁石区のサンプルは、他のスピーカー区と無音区(何も
置かない)に比べて著しく伸長が少なく、成長が阻害されていた。
- 17. 結果(5)
磁力がおよぼす発芽への影響
磁力による発芽率のちがい(試験管) 磁力による発芽率のちがい(ビーカー)
生育日数 N極を近づけた S極を近づけた 無音( なにも置かない) 生育日数 N極を近づけた S極を近づけた 無音( なにも置かない)
1日目 0.0% 0.0% 0.0% 1日目 0.0% 0.0% 0.0%
2日目 0.0% 0.0% 0.0% 2日目 50.0% 25.0% 60.0%
3日目 0.0% 0.0% 0.0% 3日目 62.5% 62.5% 80.0%
4日目 0.0% 0.0% 50.0% 4日目 62.5% 62.5% 80.0%
5日目 62.5% 37.5% 60.0% 5日目 62.5% 75.0% 80.0%
6日目 62.5% 37.5% 65.0% 6日目 62.5% 75.0% 80.0%
7日目 62.5% 50.0% 65.0% 7日目 62.5% 75.0% 80.0%
8日目 62.5% 62.5% 65.0% 8日目 62.5% 75.0% 80.0%
9日目 62.5% 62.5% 70.0% 9日目 62.5% 75.0% 80.0%
・ネオジム磁石を近づけたサンプルは、N・S極ともに発芽率は下
がった。また、発芽にかかる日数も何もしなかったサンプルより多
く要する傾向みられた。
・N極とS極では、S極を近づけたサンプルが発芽に時間を要する
傾向がある。
- 19. 考察(2)
音楽のちがいや無音との比較
牛乳ビン(2回目) ふたをしないシャーレ(2回目)
10
10.0
9
茎 9.0
茎 8 8.0
の
の 7
伸 6 伸 7.0
長 長 6.0
5 5.0
(
c 4 ( 4.0
m 3 c 3.0
) 2 m 2.0
1 ) 1.0
0 0.0
1週目 2週目 3週目 1週目 2週目 3週目
オーケストラ 区 パンクロック区 無音区 オーケストラ 区 パンクロック区 無音区
・音を遮蔽する、牛乳びんで生育させると、音楽のちがいや無音と
のちがいがあまりみられなかった。
・音を直接あてるシャーレでは、パンクロック区とオーケストラ区が
良い伸長を示したこのことから、音楽の影響があるといえる。
- 20. 考察(3)
スピーカーまでの距離と茎の伸長
(1回目) (2回目)
10 10
茎 9 茎 9
の 8 の 8
伸 7 伸 7
6 オーケストラ区 6 オーケストラ区
長 長
5 パンクロック区 5 パンクロック区
( 4 無音区 ( 4 無音区
c c
3 3
m 2 m 2
) 1 ) 1
0 0
5cm 15cm 25cm 5cm 15cm 25cm
スピーカーまでの距離 スピーカーまでの距離
・スピーカーに近い5cmのサンプルの伸長が悪いことか
ら、スピーカーから出る音波による振動か、またはス
ピーカーに使用される磁石から発する磁力が関係する
のではないかと考えた。
- 21. 考察(4)
磁力がおよぼす根・茎・葉の影響
(1回目) (2回目)
伸 1.8
1.6 伸 1.8
1.6
長 1.4 長 1.4
1.2 根 1.2 根
( 1.0 茎 ( 1.0 茎
c 0.8 c 0.8
0.6 子葉 0.6 子葉
m 0.4 m 0.4
0.2 0.2
) 0.0 ) 0.0
ネ ス も無 ネ ス も無
オ ピ 置音 オ ピ 置音
ジ ー か区 ジ ー か区
区 区
ム カ な ム カ な
( (
磁 ー いな 磁 ー いな
石 区 )に 石 区 )に
・ネオジム磁石区の根・茎は、他のスピーカーと何もない
状態のサンプルに比べて著しく伸長が少なく、成長が阻
害されていたことから、強力な磁力がカイワレダイコン
の根と茎成長を阻害する働きがあるといえる。
- 22. 考察(5)
磁力がおよぼす発芽への影響
磁力による発芽率のちがい(試験管) 磁力による発芽率のちがい(ビーカー)
80% 100%
70%
60% 80%
発 50% 発 60%
芽 40% 芽
率 30% 率 40%
20% 20%
10%
0% 0%
1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 2 3 4 5 6 7 8 9
日 日 日 日 日 日 日 日 日 日 日 日 日 日 日 日 日 日
目 目 目 目 目 目 目 目 目 目 目 目 目 目 目 目 目 目
N極を近づけた実験区 S極を近づけた実験区 N極を近づけた実験区 S極を近づけた実験区
無音区(なにも置かない) 無音区(なにも置かない)
・ N極区、S極区ともに発芽率が下がり、発芽にかかる日数が伸び
ていた。これは、根の成長が始まる前に磁力により成長が阻害さ
れたため発芽にかかる日数をより多く要したと考えられる。
・ また、N極よりS極を近づけたサンプルが発芽に時間を要する傾
向があったことは、N極側に位置する北半球の種子は、N極よりS
極の磁力で混乱してしまうのではないかと予想した。