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Know [≠No] More Cancer
もっず
2018幎版
監修 
島根倧孊医孊郚 教授
島根倧孊医孊郚附属病院先端がん治療センタヌ長 å…Œ 腫瘍・血液内科科長
鈎宮 淳叞
知っおほしい
慢性リンパ性癜血病
のこず
ANSWER CHRONIC LYMPHOCYTIC LEUKEMIA
私がほかに確認しおおくべき
こずはありたすか
質問があるずきや
問題が起こったずきは、
誰に連絡すればよいですか
私や家族が粟神的、瀟䌚的な
サポヌトを受けたいずきは
どこに盞談すればよいですか
私が参加できる
臚床詊隓はありたすか
治療にかかる費甚を
教えおください。
自己負担を軜枛する方法は
ありたすか
生掻䞊の泚意点があったら
教えおください
治療に䌎う副䜜甚、
埌遺症にはどのようなものが
ありたすか
今出おいる
症状や痛みを軜枛する
方法はありたすか
治療は日垞生掻
仕事、家事、趣味に
どのように圱響したすか
治療の遞択肢に぀いお、
その目的ず利点、欠点を
教えおください
治療の期間は
どのくらいでしょうか
すぐに治療を始める必芁が
ありたすか
私の病状ず進行床に぀いお
教えおください
血液怜査や染色䜓怜査の
結果を説明しおください
治療方針を決めたり、
健康管理をしたりするうえで、
自分の病気の状態をよく理解
しおおくこずが必芁です。
次のような質問を担圓医に
しおみたしょう。
自分の病気を理解するために、担圓医に質問しおみたしょう
3
慢性リンパ性癜血病ずはどんな病気ですか 















 4
どのような怜査で慢性リンパ性癜血病ず蚺断されるのですか 







 6
慢性リンパ性癜血病の病期に぀いお教えおください 











 7
慢性リンパ性癜血病ではどのような治療が行われるのですか 







 8
造血幹现胞移怍に぀いお教えおください 
















 11
治療の䞻な副䜜甚ずその察凊法に぀いお教えおください 









 12
再発ずはどのような状態ですか。どのような治療が行われたすか 





 14
苊痛を和らげおくれる専門家がいたす 

















 15
Patient's Voice 
























 9、10、13
「
慢
性
リ
ン
パ
性
癜
血
病
の
疑
い
が
あ
る
」
「
慢
性
リ
ン
パ
性
癜
血
病
で
す
」
ず
い
わ
れ
た
あ
な
た
ぞ
CONTENTS
あなたは、突然、「慢性リンパ性癜血病」ず告げられ、
どうしおいいかわからず、戞惑っおいるのではないでしょうか。
癜血病ずいわれお驚き、
「なぜ自分が」「これからどうなっおしたうのか」ず
自問自答したり䞍安に襲われたりするのは無理もありたせん。
でも、どうか垌望を倱わないでください。
か぀お䞍治の病だった癜血病の治療は日々進歩しおいたす。
慢性リンパ性癜血病は䞀般的にはゆっくり進む堎合が倚く、
病気ず぀きあいながら長生きできる人が増えおいたす。
たずは自分の病気や病状に぀いお知り、
暙準的な治療法に぀いお情報を集めるこずが重芁です。
正確な情報があなたの䞍安を解消し、病気ず向き合う勇気を䞎えおくれたす。
心配なこずや困っおいるこずがあったら、担圓医や身近な医療スタッフに
遠慮なく盞談したしょう。
この冊子を玍埗のいく治療を受けるための情報源の䞀぀ずしお
ご掻甚いただけたら幞いです。
4
1 慢性リンパ性癜血病ずは
どんな病気ですか
Q
A慢性リンパ性癜血病CLLは血液がんの䞀皮で、
骚髄やリンパ節の䞭で異垞なB现胞がゆっくりず増殖する病気です。
玄半数の人は健康蚺断などの際、症状のない初期の段階で発芋されたす。
CLL患者さんの玄半数は健康蚺断で癜血球
数が異垞に倚いこずを指摘されお発芋されお
いたす。症状のない初期の段階で治療をする
利点がないこずがわかっおいるので、CLL患
者さんの倚くはあわおお治療をする必芁はあ
りたせん。進行のしかたは人によっお異なり
たすが、䞭には10幎以䞊無治療のたた経過
芳察を続けおいる人もいたす。
 日本ではCLLは癜血病の䞭で最も少なく、
党癜血病の玄3で、幎間の発症者は300人
皋床ず掚蚈されたす。CLLは50歳以䞊で発
症しやすく、患者さんの倚くは65歳以䞊で、
男性の発症率は女性の玄1.7倍です。アゞア
ではたれな病気ですが、欧米では癜血病の䞭
で最も倚く、発症率は日本の玄10倍です。
 CLLは、䜕らかの理由で䜓の䞭の遺䌝子や
染色䜓に傷が぀くこずによっお発症したす。
ただ、CLLの原因やなぜ人皮によっお発症率
に差があるのかはわかっおいたせん。
 自芚症状ずしおは党身倊怠感、寝汗を䌎う
埮熱、食欲䞍振、䜓重枛少などが挙げられた
す。38℃以䞊の発熱、肺炎などの感染症、
脟臓や肝臓の腫れがみられるこずもありたす。
たた、リンパ節が腫れ、銖やわきの䞋、足の
぀け根などリンパ節の倚い郚䜍にしこりが発
生したす。さらに、骚髄で異垞なB现胞が増
えるず正垞な赀血球や癜血球、血小板が枛っ
おしたうため、貧血になったり、出血しやす
くなったり、感染症にかかりやすくなったり
したす。CLLでは、赀血球ず反応を起こす抗
䜓ができやすく、その抗䜓に反応しお赀血球
が砎壊され自己免疫性溶血性貧血ず呌ばれる
重症の貧血を起こすこずもありたす。
 なお、異垞なB现胞がリンパ組織でのみ増
えおいる堎合には小リンパ球性リンパ腫
 私たちの血液の䞭には、现菌やりむルスな
どの異物を排陀するリンパ球癜血球の成分
の䞀皮があり、䜓を倖敵から守っおいたす。
慢 性 リ ン パ 性 癜 血 病Chronic Lympho-
cytic LeukemiaCLLは、そのリンパ球
のうち、がん化した異垞なB现胞Bリンパ
球が骚髄やリンパ節の䞭で増殖し、血液䞭
に癜血病现胞が増える病気です。
 癜血病には、急激に癜血病现胞が増殖しお
病気が進行する急性癜血病ず、ゆっくり進む
慢性癜血病がありたす図衚1。CLLは慢
性癜血病の䞀぀で、䞀般的には進行がゆっく
りです。初期の段階では自芚症状はなく、
図衚1 癜血病の皮類
急性癜血病
急性骚髄性癜血病
AMLAcute Myeloid Leukemia
急性リンパ性癜血病
ALLAcute Lymphoblastic Leukemia
慢性癜血病
慢性骚髄性癜血病
CMLChronic Myeloid Leukemia)
慢性リンパ性癜血病
CLLChronic Lymphocytic Leukemia)
 異垞なB现胞がリンパ節や骚髄などの䞭で急激に増殖
しお、アグレッシブ悪性床が高いリンパ腫の䞀皮であ
るびたん性倧现胞型B现胞リンパ腫に移行する症候矀です。
CLLの玄1割がリヒタヌ症候矀になるず掚蚈されたす。
 䞻な症状は38℃以䞊の発熱、䜓重や筋肉の急激な枛
少、リンパ節や肝臓、脟臓の急速な腫れなどです。リヒ
タヌ症候矀ず蚺断されたら、できるだけ早く入院しお、
アグレッシブのびたん性倧现胞型B现胞リンパ腫ず同じ
倚剀䜵甚抗がん剀治療を受けるこずが必芁です。可胜な
ら、造血幹现胞移怍を行うこずもありたす。
リヒタヌ症候矀ずは
5
close-up
血液が䜜られる仕組みず CLL
Small Lymphocytic LymphomaSLL
ず呌ばれたすが、広矩では同じ疟患ず考えられ
おおり、CLLず同じ治療が行われたす。
 たた、血液䞭にB现胞が増えおいるものの、
その数が少なく、リンパ節や肝臓、脟臓の腫
れなどがない堎合は、単クロヌン性B现胞リ
ン パ 球 増 加 症Monoclonal B-cell Lym-
phocytosis MBLず呌ばれたす。MBL
からCLLになるこずがあるので、定期的に怜
査を受け、慎重に経過をみる必芁がありたす。
 CLLの治療はほかの血液がんず同様に薬
物療法が䞭心です。薬の効果が埗られやすく、
進行がゆっくりであるこずもあっお、病気ず
共存しながら生きる人が増えおいたす。
 ただ、異垞なB现胞が急激に増殖するリヒ
タヌ症候矀p.4コラムになっおしたった
堎合には、CLLの治療ではなく、アグレッシ
ブリンパ腫ず同じ治療が必芁です。
 血液䞭には、赀血球、癜血球、血小板ずいった
血液现胞がありたす。癜血球は、リンパ球、奜䞭
球、奜酞球、奜塩基球、単球の総称です。血液现
胞は、骚の䞭にある骚髄で、造血幹现胞から骚髄
系前駆现胞、リンパ系前駆现胞、そこからさらに
機胜を持぀现胞ぞず分化倉化しお䜜られたす。
 リンパ球は癜血球の玄25を占める成分で、
チヌムを䜜っお现菌やりむルスなどの倖敵や異物
■血液现胞が䜜られる仕組み
近畿倧孊医孊郚 束村到医垫資料より改倉
骚
造血幹现胞
骚髄系前駆现胞 リンパ系前駆现胞
血管
骚髄
を攻撃する働きを担っおいたす。そのチヌムを構
成しおいるのが、リンパ系前駆现胞から分化した
B现胞Bリンパ球、T现胞Tリンパ球ずNK
现胞です。B现胞は、異物ず特異的に反応するタ
ンパク質である抗䜓を介しお異物の排陀を行っお
いたす。 
 CLLは、成熟したB现胞の遺䌝子や染色䜓に傷
が぀いおがん化するこずにより発症する病気です。
癜血球
図衚2 血液现胞の生成ずCLL
奜䞭球
奜酞球
奜塩基球
単球
赀血球血小板 T现胞 B现胞
増殖
がん化した
B现胞
異垞なB现胞
癜血病现胞が
増加
染色䜓異垞
遺䌝子異垞
がん化
6
骚髄怜査ずは
 局所麻酔の埌、腞骚腰の
骚に骚髄穿刺針を刺し、骚髄
液を採取する怜査です。骚髄ず
いう意味のドむツ語を略しお
「マルク」ずも呌ばれたす。採
取した骚髄液を甚いお、その䞭
に含たれる现胞の数や皮類、染
色䜓、遺䌝子を調べたす。麻酔
薬は骚の䞭たでは届かないので、
骚髄液を吞匕するずきに、䞀時
的に痛みを感じたす。
2 どのような怜査で慢性リンパ性癜血病ず
蚺断されるのですか
Q
A血液䞭のリンパ球の数ず、现胞衚面マヌカヌ怜査の結果によっお
CLLず蚺断されたす。必芁に応じお、骚髄怜査やリンパ節生怜、
画像怜査などを行うこずもありたす。
の異垞を確認したす。ヒトには、23察46本
の染色䜓があり、男女共通の垞染色䜓には1
22番たで番号が぀いおいたす。17pの䞀
郚が欠倱欠劂しおいる堎合には、CLLの
暙準治療が効きにくいこずがわかっおいたす。
染色䜓の状態は倉化するこずがあるので、再
発したずきなどにも染色䜓怜査を行いたす。
 確定蚺断に必須の怜査は血液怜査です。血
液䞭のリンパ球の数が5000/µL以䞊の状態
が少なくずも3か月以䞊続き、腫瘍现胞の衚
面にCD5、CD23などの抗原现胞衚面䞊
の目印ずなるタンパク質がみられた堎合に
CLLず蚺断されたす。
 腫瘍现胞の衚面の抗原は、血液怜査で採取
した末梢血を甚いる现胞衚面マヌカヌ怜査
フロヌサむトメトリヌ怜査によっお調べ
たす。现胞衚面マヌカヌ怜査は、フロヌサむ
トメヌタヌずいう機噚を䜿っお抗原を解析す
る怜査法です。
 CLLず蚺断された堎合には、觊蚺によっお
病期進行床を刀断したす。たた、必芁に
応じお、骚髄怜査やリンパ節生怜、CT怜査
などを行いたす。リンパ節生怜は、銖やわき
の䞋、足の぀け根のリンパ節などに腫れがあ
るずきに、組織の䞀郚を採取しお、異垞なB
现胞の有無などを顕埮鏡で調べる怜査です。
 䞀方、治療方針を決めるために重芁なのが
染色䜓怜査です。CLLの堎合、血液を甚いお、
FISH怜査ずいう方法で17番染色䜓17p
CLLの怜査図衚3
・血液怜査
 リンパ球の数、现胞衚面マヌカヌ怜査
●確定蚺断に必芁な怜査
●確定蚺断に必芁な怜査
・觊蚺
・血液怜査赀血球・血小板の数
・骚髄怜査
・リンパ節生怜
・染色䜓怜査
 血液や骚髄液を甚いお染色䜓の異垞を確認
・CT怜査などの画像怜査
●治療方針を決めるための怜査
7
Q
慢性リンパ性癜血病の
病期に぀いお教えおください3
ACLLの病期進行床は、改蚂Rai分類では䜎リスクから高リスク、
Binet分類ではACの3段階に分けられたす。
すぐに治療が必芁かどうかは、病期ず掻動性病態の有無で刀断したす。
 CLLの進行床を衚す病期分類は、米囜では
改蚂Rai分類図衚4、欧州ではBinet分類
図衚5を䜿っおおり、日本では2぀の分類
を䜿甚しおいたす。どちらの分類でも、血液
怜査によっお調べた末梢血リンパ球やヘモグ
ロビンHbの数、貧血や血小板枛少の有無、
觊蚺によっお確認したリンパ節の腫れの有無
や個数によっお病期が決たりたす。自分の病
期を知るこずは、治療の必芁性の有無や今埌
の芋通しを知るうえで重芁です。
 改蚂Rai分類では䜎リスク、Binet分類で
はAが最も初期の段階で、予埌病気の芋通
しがよいこずを瀺したす。Rai分類で高リ
スク、Binet分類でCの堎合には、図衚6の
ような掻動性病態がなかったずしおも、薬物
療法を受ける必芁がありたす。
 すぐに治療が必芁な状態図衚6かどう
かは、病期のほかに、38℃以䞊の原因䞍明
の発熱、6か月以内に10以䞊の䜓重枛少、
寝具を亀換しなければならないほどの寝汗な
どの掻動性病態の有無によっお刀断したす。
 CLLの治療は日進月歩であり、改蚂Rai分
類で高リスク、Binet分類でCの人でも長期
生存が可胜になっおきおいたす。
病期 分類芏準
A
Hb≧10g/dL+血小板≧10侇/ÎŒL+
リンパ領域腫倧がか所以䞋
B
Hb≧10g/dL+血小板≧10侇/ÎŒL+
リンパ領域腫倧がか所以䞊
C
Hb10g/dLたたは血小板10侇/ÎŒL
リンパ領域腫倧の数は問わない
図衚5 Binet分類
「造血噚腫瘍蚺療ガむドラむン2013幎版」
日本血液孊䌚線、金原出版を参考に䜜成
図衚4 改蚂Rai分類
改蚂Rai
分類
Rai分類
病期
分類芏準
䜎
リスク
0
末梢血リンパ球15,000/ÎŒL※
+骚髄リンパ球>40
侭間
リスク
Ⅰ 病期+リンパ節が腫れおいる
Ⅱ 病期かⅠ+肝臓か脟臓の腫れ
高
リスク
Ⅲ
病期0Ⅱ+貧血Hb<11/
dLたたはHt<33
Ⅳ 病期0Ⅲ+血小板10侇/ÎŒL
※
リンパ球数に関しおは、珟圚のCLL蚺断基準はB现胞数が
5000/ÎŒL以䞊ずなっおおり、病期分類ず異なっおいる。
「造血噚腫瘍蚺療ガむドラむン2013幎版」
日本血液孊䌚線、金原出版を参考に䜜成
右の項目の
いずれかに
該圓すれば、
掻動性ずし、
治療を
考慮する。
進行性の骚髄機胜䜎䞋による貧血や血小板枛少の進行・悪化
巊肋骚匓䞋6㎝以䞊の脟腫脟臓の腫れ、進行性たたは症候性の脟腫
長埄10㎝以䞊のリンパ節の塊、進行性たたは症候性のリンパ節の腫れ
2か月以内に50を超える進行性リンパ球の増加、6か月以内にリンパ球が倍になった
副腎皮質ホルモンや他の暙準治療に反応の悪い自己免疫性貧血や血小板枛少症
CLLに起因する以䞋のいずれかの症状があるずき
  ①枛量によらない過去6か月以内の10以䞊の䜓重枛少 ②劎働や日垞生掻が困難であるECOG PS2※以䞊倊怠感
  ③感染症の所芋なしに2週間以䞊続く38℃以䞊の発熱 ④感染症城候のない寝汗
図衚6 CLLの囜際ワヌクショップで瀺された治療開始基準
※ ECOG(米囜東海岞がん臚床詊隓グルヌプが決めた党身状態の指暙で、PS2は歩行や身の回りのこずはできるが介助が必芁な状態。
「造血噚腫瘍蚺療ガむドラむン2013幎版」日本血液孊䌚線、金原出版を参考に䜜成
8
慢性リンパ性癜血病の暙準治療の流れ図衚7
17p17番染色䜓
欠倱あり
Unfit通垞量倚剀䜵甚療法 䞍可胜 Fit(通垞量倚剀䜵甚療法 可胜
17p
欠倱なし
17p
欠倱あり
17p
欠倱なし
症状や掻動性病態なし、
か぀Rai分類ⅡかBinet分類A・B
症状や掻動性病態あり、
たたはRai分類Ⅲ・ⅣかBinet分類C
※1
2018幎1月珟圚、保険承認されおいたせん。日本ではリツキシマブはリンパ腫に察しおは保険承認されおいる375 mg/m2
が䜿甚され、
CLLでもそれに準じお䜿われるこずがありたす。海倖では、CLLに察しおは500 mg/m2
が暙準的な䜿甚量です。
※2
2018幎1月珟圚、むブルチニブは初回治療の第1遞択薬ずしおは保険承認されおいたせん。
経過芳察
ベンダムスチン療法±
リツキシマブ※1
、
F療法±リツキシマブ※1
、
枛量FC療法±
リツキシマブ※1
、
むブルチニブ※2
、
クロラムブシル※1
など
ベンダムスチン療法±
リツキシマブ※1
、
F療法±リツキシマブ※1
、
枛量FC療法±
リツキシマブ※1
、
クロラムブシル※1
など
FC療法±リツキシマブ※1
、
ベンダムスチン療法±
リツキシマブ※1
、
むブルチニブ※2
可胜なら、
同皮造血幹现胞移怍
FC療法±リツキシマブ※1
、
ベンダムスチン療法
±リツキシマブ※1
「造血噚腫瘍蚺療ガむドラむン2013幎版」日本血液孊䌚線、金原出版を参考に䜜成
4 慢性リンパ性癜血病では
どのような治療が行われるのですか
Q
A抗がん剀による薬物療法によっお異垞なB现胞を可胜な限り枛らし、
よりよい状態が長く続くこずを目指したす。治療方針は、幎霢や党身状態、
本人の垌望、17番染色䜓の欠倱の有無によっお異なりたす。
床詊隓の結果をもずに科孊的に怜蚌され、専
門家の間で合意が埗られおいる、珟時点で最
適な治療法です。
◆治療を開始せずに経過芳察
 改蚂Rai分類で䜎リスクか䞭間リスク、あ
 癜血病の治療は、日本血液孊䌚やNCCN
䞖界の䞻芁ながんセンタヌの同盟団䜓、
ESMO欧州臚床腫瘍孊䌚が䜜成したガ
むドラむンによっお暙準化されおいたす図
è¡š7。暙準治療は、囜内倖のたくさんの臚
9
るいはBinet分類AかBで、なおか぀掻動性
病態がない堎合には、すぐに治療を開始せず、
経過芳察で様子をみたす。CLLの患者さんの
䞭には、治療をせずに経過をみおいるだけで
は䞍安だずいう人もいるかもしれたせん。し
かし、CLLの堎合、初期で掻動性病態がない
状態で治療を受けおも、生存率を改善する効
果がないこずがわかっおいたす。
 ただし、病気は埐々に進行したすので、2
〜3か月に1回皋床病院ぞ通い、必芁に応じ
お怜査を受けながら経過をみるこずが倧切で
す。図衚6p.7のような掻動性病態がみ
られた堎合には治療を開始したす。経過芳察
䞭でも、リンパ節の腫れ、発熱、腹痛ずいっ
た症状が出たら受蚺するようにしたしょう。
◆倚剀䜵甚療法可胜なFitの人の治療
 薬物療法の内容は、たず、通垞量の倚剀䜵
甚療法可胜な状態Fitか、そうではない
状態Unfitかどうかによっお異なりたす。
FitかUnfitかは、幎霢、合䜵疟患の有無、心
臓、肺、肝臓、腎臓などの機胜、感染症の有
無、党身状態などによっお総合的に刀断したす。
 Fitの人の囜際的な暙準治療は、フルダラ
ビンずシクロホスファミドFC療法、リツ
キシマブ※
を䜵甚するFCR療法です。28日
を1サむクルずし、13日目にフルダラビ
ンずシクロホスファミド、1日目にリツキシ
マブを点滎投䞎し25日間䌑薬したす。FCR
療法は入院治療で、4〜6サむクル行いたす。
ただ、骚髄抑制癜血球などの枛少のよう
な重節な副䜜甚が出やすいので、合䜵疟患が
ほずんどなく、比范的䜓力のある人に適した
治療法です。
Patient's Voice
1
告知は解決ぞの䞀歩。前向きに治療し、やりたいこずをあきらめない
 CLLは日本人に少ないず告知され
おも怖くはありたせんでした。病名が
わかれば治療の道筋が芋えるので、告
知は解決ぞの䞀歩ず前向きに受け止め
たした。FCR療法䞭は味芚障害や䟿
秘になりたしたが、治療が終わるず回
埩したした。珟圚はアシクロビルなど
3皮の薬を服甚。䜓質の倉化なのか、
特定の食べ物にアレルギヌ反応が出た
すが、䜓調は安定し、病院には怜査の
ために23か月ごずに通っおいたす。
 むンスタグラムで病名を公衚するず、
他の病気の方からも「前向きな考え方
や生き方に救われた」ずコメントをも
らいたした。病人らしくする必芁はな
いけれど、䞀方で元気に芋えおも病気
の人がいるこずを知っおほしい。呚り
に病名を䌝えるず、䜓調がすぐれず急
に仕事を䌑むずきも気持ちが楜ですよ。
 CLLになっおやめたのはお酒ず倜
曎かし皋床で、病気を理由に䜕かをあ
きらめたこずはなく、仕事も充実しお
いたす。将来の倢は海倖移䜏です。
38歳男性・蚺断から2幎目
 65歳以䞊の高霢者や持病があっお、FCR
療法が難しい堎合には、枛量したFCR療法
やベンダムスチン療法、ベンダムスチンにリ
ツキシマブ※
を䜵甚したBR療法などを行い
たす。ベンダムスチン療法では28日を1サ
むクルずし、12日目にベンダムスチンを
点滎投䞎し、26日䌑薬しお、4〜6サむクル
で繰り返したす。堎合によっおは、1日目に
リツキシマブ※
を䜵甚するこずがありたす。
1サむクル目の初回投䞎時は䞀般的に入院治
療で様子をみたすが、2回目以降は通院治療
が䞀般的です。
◆Fitで17番染色䜓欠倱ありの人の治療
 17番染色䜓17pに欠倱がある堎合に
は、FCR療法かFC療法、あるいは、ベンダ
ムスチン療法で、異垞なB现胞リンパ腫の枛
少、リンパ節や脟臓などの腫れの枛少、正垞
CLLの遺䌝子蚺断
 CLLではTP53遺䌝子に異垞があるず予埌が
悪いこずがわかっおおり、囜際的な暙準治療で
は、17p欠倱ありの患者さんず同様の匷い治
療が掚奚されおいたす。ただ、日本ではTP53
遺䌝子異垞の有無の怜査は保険承認されおいな
いので、䞀郚の病院でのみ実斜しおいるのが珟
状です。
 肺がん、消化噚がんなど固圢がんの治療では、
次䞖代シヌケンサヌを甚いおがんの組織や血液
の党遺䌝子か100以䞊の遺䌝子を䞀床に解析
し、治療法を遞択するプレシゞョン・メディシ
ン粟密医療、個別化治療の研究が進んでい
たす。将来的には、CLL治療でも、このよう
な遺䌝子怜査によっお個々の患者さんに合った
治療法を遞択するようになる可胜性がありたす。
※
2018幎1月珟圚、保険承認されおいたせん。
10
Patient's Voice
2
無症状なので、怜査時以倖は患者であるこずを忘れおいたす
 関節リりマチの治療のために定期的
に血液怜査を受けおいたずころ、癜血
球ずリンパ球の増加を指摘され、血液
内科ぞ。すぐにCLLず蚺断されたした。
 経過芳察で1幎経ったころ、リンパ
球の急増やリンパ節の腫れなどがみら
れお入院、暙準治療が効かない難治性
CLLず刀明したした。前幎に認可され
たむブルチニブを服甚し、今は正垞倀
に戻りたした。
 告知から今たで䜓調の倉化はなく、
忙しく仕事をしおいるず患者であるこ
ずを忘れおしたい、実感のない病気ず
いう印象です。むブルチニブの副䜜甚
もなく、倚少の食事制限はありたすが、
生掻に䞍䟿は感じたせん。
 情報収集はむンタヌネットが䞭心で
す。ネットを通じお知り合ったCLL患
者さんず情報亀換し、障害幎金がもら
えるこずも患者仲間から教えおもらい
たした。眹患者が少ないので情報が乏
しく、䞀般向けの専門曞や患者䌚が増
えおほしいです。
59歳女性・蚺断から3幎目
た堎合には、同皮造血幹现胞移怍の実斜を怜
蚎したす。
◆Unfitの人の治療
 幎霢や合䜵疟患、党身状態によっお、通垞
量の倚剀䜵甚療法が難しい堎合には、ベンダ
ムスチン療法、フルダラビンF療法、薬
を枛量したFC療法、枛量F療法、シクロホス
ファミドCPA療法のどれかを行いたす。
どの治療も、リツキシマブ※
ず䜵甚する堎合
がありたす。なお、欧米では、高霢者のCLL
には副䜜甚が少ないクロラムブシル※
がよく
䜿われたす。
 フルダラビンを単剀で䜿う堎合には、内服
薬の遞択肢もありたす。F療法は、1日1回5
日間フルダラビンを内服し23日䌑薬しお1サ
むクルです。CPA療法は13日目にシクロ
ホスファミドを投䞎しお25日間䌑薬したす。
 Unfitで17p欠倱がある人は、最初の治療
で効果が埗られない堎合に、むブルチニブの
投䞎を怜蚎したす。
 17p欠倱の有無にかかわらず、䞀぀の治
療法で効果が埗られなければ、薬を倉えお異
垞なB现胞やリンパ節、脟臓などの腫れの枛
少、正垞な血液现胞の改善を目指したす。
な血液现胞の増加を目指したす。17p欠倱
のCLLにはフルダラビンが効きにくいため、
FCR療法やFC療法を䜕回か実斜しおも効果
が埗られないようなら、むブルチニブを投䞎
したす。
 むブルチニブはB现胞を掻性化させるタン
パク質の増殖を邪魔しお、異垞なB现胞の増
殖を阻止するブルトン型チロシンキナヌれ
BTK阻害薬で、1日1回内服する薬です。
 17p欠倱があるず、完党寛解右䞋コラム
が埗られたずしおも早い段階で再発しやすい
こずがわかっおいたす。そのため、FCR療法、
ベンダムスチン療法、むブルチニブの投䞎に
よっお、造血幹现胞移怍の実斜が可胜になっ
セカンドオピニオンずは
 蚺断や治療方針に぀いお担圓医から説
明された埌、さらに情報がほしいずきに
は、別の医垫に意芋を求める「セカンド
オピニオン」を利甚する方法がありたす。
 セカンドオピニオンを受けたいずきに
は、担圓医に玹介状や怜査蚘録、画像デ
ヌタなどを甚意しおもらう必芁がありた
す。利甚にあたっおは担圓医のファヌス
トオピニオンをたずはしっかり聞くこず、
セカンドオピニオンの内容は担圓医に䌝
え、もう䞀床治療方針に぀いおよく話し
合うこずが倧切です。
 セカンドオピニオン倖来のある病院の
情報は、近隣のがん蚺療連携拠点病院の
盞談支揎センタヌで埗られたす。予玄が
必芁、あるいは有料の病院が倚いので、
セカンドオピニオンを受ける病院には事
前に受蚺方法ず費甚を確認したしょう。
完党寛解ずは
 血液怜査、骚髄怜査、画像蚺断で調べる限り、
骚髄䞭に癜血病现胞がなくなり、癜血球、赀血
球、血小板の数も正垞範囲になっお造血機胜が
回埩し、癜血病による症状がなくなった状態を
瀺したす。寛解状態でも、癜血病现胞が残っお
いるこずが倚く、「寛解むコヌル治癒」ではない
こずを知っおおきたしょう。
※
2018幎1月珟圚、保険承認されおいたせん。
11
Q
造血幹现胞移怍に぀いお
教えおください5
A血液现胞のもずずなる造血幹现胞を移怍し、CLLを完治させられる可胜性のある治療法です。
䜓ぞの負担や副䜜甚が倧きいため、移怍の実斜やその方法の遞択は、
患者さんごずに慎重に怜蚎する必芁がありたす。
 造血幹现胞移怍は、CLLの完治を目的ずし
お行う治療です。倧量の抗がん剀投䞎ず攟射
線照射によっお異垞なB现胞を最小限にする
前凊眮を行った埌、造血幹现胞を移怍しお患
者さんの造血機胜を回埩させたす。
 造血幹现胞移怍には、ドナヌ提䟛者の
造血幹现胞を移怍する同皮造血幹现胞移怍
同皮移怍ず、あらかじめ採取しお保存し
た本人の造血幹现胞を抗がん剀投䞎や攟射線
照射埌に移怍する自家移怍がありたす。CLL
に察する自家移怍は生存率の改善効果が埗ら
れず、別のがんを発症するリスクも高たるた
め、掚奚されたせん。ただし、リヒタヌ症候
矀になった堎合には、アグレッシブリンパ腫
の治療ずしお自家移怍が行われるこずがあり
たす。ここではCLLに察する同皮移怍に぀い
お説明したす。
 移怍の察象になるのは、Fitで17p欠倱が
ある、あるいは17p欠倱がなくおも早い段階
で再発した堎合です。移怍を実斜するか吊か
は、幎霢、合䜵疟患の有無、党身状態など個々
の患者さんの状態に応じお刀断したす。
 同皮移怍の方法には、骚髄移怍、末梢血幹
现胞移怍、臍垯血移怍の3皮類がありたす図
è¡š8。最もよく行われおいる骚髄移怍に比
べ、末梢血幹现胞移怍は、移怍埌の造血機胜、
免疫機胜の回埩が早いのが利点ですが、合䜵
症である急性の移怍片察宿䞻病GVHD、
埌述のリスクが比范的高い面がありたす。
たた、臍垯血移怍は、GVHDは比范的軜い
ものの、移怍埌の造血幹现胞の生着が遅いの
が欠点です。
 造血幹现胞移怍では、通垞の抗がん剀治療
よりも匷い副䜜甚が出たり、感染症やGVHD
を発症したりするリスクがありたす。GVHDは
移怍片の䞭にあるドナヌのリンパ球が患者さ
んの䜓をよそ者ずみなしお攻撃するために、
皮膚、肝臓、腞などに起こる合䜵症です。口
腔内の痛みや違和感、県や皮膚の也燥、䞋痢
など慢性GVHDを発症する人もいたす。
 近幎、䞻に56歳以䞊の人に察しお「ミニ
移怍」匷床枛匱前凊眮が行われるように
なっおきたした。前凊眮の抗がん剀投䞎ず攟
射線照射を少なくしお副䜜甚を軜枛させ、ド
ナヌの现胞が癜血病现胞を攻撃する移怍片察
癜血病効果GVL効果を促す方法です。
ただし、やはりGVHDや感染症になるリス
クはあるので、そのこずを知ったうえで怜蚎
する必芁がありたす。
同皮造血幹现胞移怍の皮類図衚8
骚髄移怍 ドナヌの腞骚から採取した骚髄液を移怍する
末梢血幹现胞
移怍
ドナヌに癜血球を増やす薬G-CSFを投䞎した埌、ド
ナヌの腕の血管から採取した血液に含たれる造血幹
现胞を移怍する
臍垯血移怍
分嚩埌に新生児のぞそ臍の緒や胎盀の血液臍
垯血から採取した造血幹现胞を移怍する
囜立がん研究センタヌ がん情報サヌビス「造血幹现胞移怍」を参考に䜜成
移怍にはHLAの䞀臎が必芁
 HLAはヒト癜血球抗原のこずで、癜血球の
型を瀺したす。同皮造血幹现胞移怍ではA座、
B座、C座、DR座ずいう4座8抗原のHLA
の型が党お䞀臎する人から造血幹现胞の提䟛を
受ける必芁がありたす。HLAが党お䞀臎する
確率は兄匟姉効で4分の1、それ以倖の血瞁者
では玄100分の、非血瞁者では数癟数䞇
分のです。HLAが党お䞀臎する人がいない
ずきにはHLAの䞀郚が䞀臎しおいないバンク
ドナヌや実子、芪など半分の型が䞀臎する人か
ら同皮造血幹现胞移怍を受ける堎合もありたす。
12
6
Q
薬物療法の䞻な副䜜甚ず
その察凊法に぀いお教えおください
A出やすい副䜜甚は薬物療法の内容によっお異なりたす。
薬物療法の遞択肢が耇数ある堎合には、出やすい副䜜甚も考慮する条件の䞀぀に
なりたす。䞻な副䜜甚の出珟時期ず察凊法に぀いおも知っおおきたしょう。
 むブルチニブの䞻な副䜜甚は、䞋痢、吐き
気、奜䞭球枛少症、関節痛で、たれではある
ものの間質性肺炎や心房现動、出血傟向特
にワルファリンやアスピリン服甚䞭に泚意が
必芁です。むブルチニブの服甚䞭は、心電図
や心゚コヌなどの怜査を定期的に実斜したす。
 再発したずきに䜿われるオファツムマブ、
アレムツズマブで頻床の高い副䜜甚は、むン
フュヌゞョン・リアクションず呌ばれるアレ
ルギヌ反応茞泚関連反応で、血圧䜎䞋や発
熱、呌吞困難、発疹などの症状が出たす。
 治療埌1272時間以内に䜓内の尿酞が
増え、カリりム、カルシりム、リンなどの電
解質のバランスが厩れる腫瘍厩壊症候矀が出
珟するこずもありたす。
 吐き気・嘔吐、奜䞭球枛少症などは、事前
に予防薬を服甚したり察策を取ったりするこ
 CLLの薬物療法では、倚くの堎合、倧量の
抗がん剀を投䞎するため、さたざたな副䜜甚
が出たす。症状の出方や出珟時期には個人差
がありたすが、CLLの薬物療法によっお起こ
る可胜性の高い副䜜甚ずその出珟時期が、あ
る皋床わかっおいたす図衚9、10。
 FCR療法p.9やFC療法で出やすい副
䜜甚は、骚髄抑制癜血球・血小板・赀血球
枛少です。特に頻床が高いのは重床の癜血
球の枛少です。貧血、吐き気・嘔吐、脱毛も
頻床の高い副䜜甚です。抗がん剀は2剀ある
いは3剀を䜵甚するず、1剀で投䞎するずき
よりも匷い副䜜甚が出やすくなりたす。  
 たた、ベンダムスチン療法では、FCR療法
よりは頻床は䜎いものの、骚髄抑制、貧血、
吐き気・嘔吐、食欲䞍振、䟿秘が起こりやす
くなりたす。
図衚9 どのような副䜜甚がい぀ごろ珟れるのかを知っおおきたしょう
高頻床
高頻床
急性の吐き気・嘔吐
アレルギヌ反応
血圧䜎䞋、呌吞困難
血管倖挏出
遅延性の吐き気・嘔吐
食欲䜎䞋
党身倊怠感
膀胱痛・排尿障害
口内炎
äž‹ç—¢
党身倊怠感
腹痛
手足の
しびれ感
味芚障害
脱毛
自
分
で
わ
か
る
副
䜜
甹
8日目投䞎日 15日目 22日目 29日目 数か月
怜
査
で
わ
か
る
副
䜜
甹
※副䜜甚の発珟頻床や皋床、珟れる時期は、治療薬の皮類や個人によっお差がありたす。
 この図衚はあくたでも目安です。
骚髄抑制 貧血
肝機胜障害
腎機胜障害
心機胜障害 間質性肺炎
※癜血球・血小板・赀血球枛少は
骚髄抑制に統䞀しおいたす。
図衚10 慢性リンパ性癜血病の䞻な薬物療法の副䜜甚
薬物療法の皮類 薬剀名 䞻な副䜜甚
FCR
療法
フルダラビン、
シクロホスファミド、
リツキシマブ※ 
骚髄抑制、特に重節な奜䞭球枛少、癜血球枛少の頻床が高く、感染症に泚意が
必芁。貧血、血小板枛少、吐き気・嘔吐、脱毛、めたいなども生じやすい。た
れに間質性肺炎、脳出血、䞍敎脈が起こるこずもある。
ベンダムスチン
療法
べンダムスチン堎合によっ
おはリツキシマブ※
を䜵甚
奜䞭球枛少、血小板枛少、貧血、発熱、倊怠感、吐き気・嘔吐、食欲䞍振、䟿秘
が起こりやすい。間質性肺炎、腫瘍厩壊症候矀が起こるこずがある。
むブルチニブ むブルチニブ
起こりやすい副䜜甚は䞋痢、吐き気、奜䞭球枛少、関節痛。頻床は䜎いが消化管
出血、間質性肺炎、骚髄抑制、䞍敎脈心房现動が起こるこずがある。
「患者必携」囜立がん研究センタヌがん察策情報センタヌなどを参考に䜜成
13
ずで、ある皋床軜枛できるようになっおきお
いたす。貧血がひどいずきには茞血が必芁に
なるこずがありたす。CLLの患者さんは、た
だでさえ正垞な血液现胞が枛少しおいる状態
で感染症にかかりやすいので、骚髄抑制が出
やすい治療䞭は、い぀も以䞊に手掗い、うが
い、マスクの着甚、人混みを避けるずいった
感染症察策を心がけるこずが倧切です。
 CLLの治療薬には脱毛が起こりにくい薬
が倚いのですが、シクロホスファミドなど脱
毛を生じやすい抗がん剀を䜿うず、治療開始
から2〜3週間くらいで髪、眉毛、た぀毛な
どが抜け始めたす。髪の毛や䜓毛は、脱毛し
やすい抗がん剀の投䞎が終われば数か月から
半幎くらいで元の状態に戻りたす。
 内服するタむプの抗がん剀を䜿っおいるず
きには、副䜜甚を恐れお勝手に枛量したり䞭
止したりしないようにしたしょう。
 重節な副䜜甚が出たずきには、医垫の刀断
によっお、いったん薬物療法を䞭止し、抗が
ん剀の枛量や薬の倉曎を怜蚎するこずになり
たす。
 副䜜甚には、自分で察凊でき、ある皋床様
子をみおもよい副䜜甚ず、すぐに病院ぞ連絡
したほうがよいものがありたす。薬物療法を
受ける際には、副䜜甚の察凊法ず、どういう
ずきに病院ぞ連絡すべきかを必ず確認しおお
きたしょう。
Patient's Voice
3
告知から5幎、䞍安な気持ちず折り合いを付けお心穏やかに
 人間ドックで癜血球倀が高いこずが
わかり、倧孊病院で調べたらCLLずの
蚺断。数倀以倖に異垞はなく、ずっず
無治療です。健康には自信があったの
で、蚺断ず同時に説明された䜙呜の話
が受け入れられず、粟神腫瘍科にも通
いたした。将来のこずを考えるず䞍安
で、情報収集に駆け回り、人生の残り
時間が少ないず感じお海倖旅行にも行
き、ずにかくじっずしおいられたせん
でした。たた、癜血病患者の支揎者に
䌚い、骚髄バンクの集たりにも参加。
そのご瞁で信頌できる医垫を玹介しお
いただき、人の぀ながりに助けられた
した。
 䞍安を抱えお生きるのに疲れたずき、
「人はもっず匷い。自分の匷さを信じ
おいい」ずいう粟神腫瘍医の蚀葉が救
いになりたした。血液内科ず粟神腫瘍
科に2人の䞻治医がいるこずは心の安
定に぀ながっおいたす。告知から5幎、
これからは穏やかな圓たり前の生掻を
取り戻したいです。
58歳女性・蚺断から5幎目
※
2018幎1月珟圚、保険承認されおいたせん。
䞋蚘のような症状が珟れたずきには呜に関わる危険性がありたす。
治療を受けおいる医療機関ぞ連絡したしょう。
●38℃以䞊の発熱・悪寒 ●呌吞困難 ●動悞や息苊しさ、空咳が続く
●䞋痢がひどく氎分もずれない ●片脚だけむくみがひどい
倜間・䌑日の緊急時の連絡先ず連絡方法を担圓医、看護垫、薬剀垫に確認しおおき、
電話の暪などすぐわかる堎所に電話番号などをメモしお貌っおおくず安心です。
こんな症状が
出たずきには
すぐ病院ぞ
連絡を
14
7
Q
再発ずはどのような状態ですか。
どのような治療が行われたすか
A治療によっお目に芋えない状態になった異垞なB现胞が再び出珟するこずです。
再発埌の治療は、2436か月以内に再発したかどうかで方法が異なりたす。
再治療によっお、よい状態を保おる人も少なくありたせん。
ズマブは、異垞なB现胞の衚面に発珟しおい
るタンパク質のCD52抗原に結合し、がん
现胞を溶かしお砎壊する泚射薬です。2日間
少量連日投䞎した埌、週3回1日おきに投䞎
し、最倧12週間たで点滎投䞎したす。
 䞀方、最初の治療から2436か月以内に
再発したずきには、Fit、Unfitずも、むブル
チニブによる治療が第1遞択になりたす。最
初の治療から2幎以内の再発では再々発を起
こしやすいので、Fitでむブルチニブの投䞎
によっお異垞なB现胞が消えた堎合、可胜な
らば同皮造血幹现胞移怍の実斜を怜蚎したす。
 17欠倱がない人には、堎合によっお、BR※
療法、枛量FCR※
たたはFR※
療法などの䞭か
ら、前回受けおいない治療を考慮したす。
Unfitの人は、オファツムマブ、アレムツズ
マブで治療する方法もありたす。
 再発治療では、最初の治療からどのくらい
経っおいるのか、その期間にかかわらず、臚
床詊隓ぞの参加も遞択肢の䞀぀になりたす。
 再発したずきや期埅しおいた薬物療法が効
かなかったずきには、CLLの告知を受けたず
き以䞊にショックを受けたり萜ち蟌んだりす
るかもしれたせん。しかし、CLLの堎合は、
再発埌の治療で完党寛解が埗られる人もいた
すし、薬物療法を続け、病気ず぀きあいなが
ら、仕事や趣味などを継続する人も少なくあ
りたせん。
 䞍安や぀らい気持ち、痛みなどは䞀人で抱
え蟌たずに、担圓医や看護垫、゜ヌシャルワ
ヌカヌなどに䌝えたしょう。CLLず぀きあい
ながらも、できるだけ長く自分らしい生掻が
送れるように、担圓医などの医療スタッフず
話し合いながら、玍埗しお治療を受けるこず
が重芁です。
 珟時点では薬物療法だけでCLLを完治させ
るこずは難しく、最初の治療で完党寛解したず
しおも倚くの患者さんは再発を経隓したす。
 最初の薬物療法が終わっおから2436
か月以䞊経っおから再発した堎合には、Fit
の人もUnfitの人も、基本的に、前回ず同じ
治療を繰り返したす。FCR療法かFC療法を
受けた人に察しおは、ベンダムスチン療法か
むブルチニブに倉曎しお治療する堎合もあり
たす。ベンダムスチンにはリツキシマブ※
を
䜵甚するのが囜際的な暙準治療です。
 分子暙的薬のオファツムマブ、アレムツズ
マブは再発時の治療薬ずしおは保険承認され
おいるため、遞択肢の䞀぀になりたす。オフ
ァツムマブはB现胞の衚面に発珟しおいる
CD20抗原ずいうタンパク質に結合し、結
合した现胞を溶かしおがん化した異垞なB现
胞を攻撃する泚射薬です。18回目たでは
週1回、それ以降は4週間に1回、12回目た
で点滎投䞎を繰り返したす。たた、アレムツ
 新薬や治療法を開発する過皋においお人間患者を察
象に有効性ず安党性を科孊的に調べるのが「臚床詊隓」で
す。臚床詊隓には第1盞初期の安党性や薬物動態の確認、
第2盞少数倚くは数十䟋の患者を察象に安党性ず有
効性の確認、第3盞総合的な有効性・安党性の怜蚌暙
準治療ずの比范詊隓の3段階がありたす。
 珟圚、暙準治療ずしお確立されおいる薬剀や治療法もか
぀お臚床詊隓が行われ、有効性や安党性が認められたもの
です。臚床詊隓ぞの参加は未来のがん治療の進歩に貢献す
るこずにも぀ながっおいたす。
臚床詊隓ずは
※
2018幎1月珟圚、保険承認されおいたせん。
経枈的に困ったずきの察策は
 治療費や生掻費、就劎の問題などで困
ったずきはかかっおいる病院の盞談宀、
たたは近くのがん蚺療連携拠点病院の盞
談支揎センタヌに盞談したしょう。盞談
支揎センタヌでは、地域のがん患者さん
や家族からの盞談も受け付けおいたす。
 公的医療保険には、高額な治療費がかかっ
たずきの自己負担を軜枛する高額療逊費制床
がありたす。公的医療保険の窓口に申請しお
「限床額適甚認定蚌」を受け取り、事前に病
院に提出すれば、倖来でも入院でも窓口の支
払いが自己負担限床額の範囲内で枈みたす。
慢性リンパ性癜血病甚語集
知っおおきたい
䜓の痛みや心の぀らさを我慢しないで
苊痛を和らげおくれる
専門家がいたす
䜓の痛みに察するケア
・緩和ケア倖来
 がんの痛みにはがんそのものが原因ずなる痛み、治療に䌎う痛み、床ずれなど療逊に関連し
た痛みなどがありたす。がん察策基本法では「初期からの痛みのケア」の重芁性が瀺されおお
り、痛みのケアはい぀でも必芁なずきに受けられたす。痛みがあったら我慢せずに、たずは担
圓医や看護垫に䌝えたしょう。圚宅療逊䞭も含め、痛みの治療を専門ずする医垫、看護垫、薬
剀垫、リハビリの専門家などが、心の専門家䞋欄ずも連携しお、WHOのがん疌痛治療指
針に沿っおがんに䌎う苊痛を軜枛するケアを行っおいたす。
 倖来治療䞭、たたはがんの治療が䞀段萜し
た患者さんず家族を察象に、がんや治療に䌎
う痛みや぀らさのケアを行う倖来です。
・緩和ケア病棟ホスピス
 積極的治療が困難になり、入院しお痛みや
苊痛のケアを必芁ずする患者さんを察象にし
た病棟です。
心の぀らさに察するケア
 「がんの疑いがある」ずいわれた時点から患者さんずその家族は䞍安になったり怒りがこみ
䞊げおきたりず、さたざたな心の葛藀に襲われたす。家族や友人、医垫、看護垫、盞談支揎セ
ンタヌのスタッフに぀らい気持ちを打ち明けるこずで埐々に萜ち着くこずが倚いものの、2
3割の患者さんず家族は心の専門家䞋欄の治療が必芁だずいわれおいたす。眠れないなど
生掻に支障が出おいるようなら担圓医や看護垫に盞談し心の専門家を玹介しおもらいたしょう。
・臚床心理士
 臚床心理孊にもずづく知識
や技術を䜿っお心の問題にア
プロヌチする専門家のこずで
す。がん蚺療連携拠点病院を
䞭心に、臚床心理士は医垫や
看護垫ず連携しお心のケアを
行っおいたす。
・粟神腫瘍医
 がん患者さんずその家族の
粟神的症状の治療を専門ずす
る粟神科医たたは心療内科医
のこずです。厚生劎働省や日
本サむコオンコロゞヌ孊䌚を
䞭心に粟神腫瘍医の育成や研
修が行われおいたす。
・心をケアする専門看護垫
 がん看護専門看護垫や粟神
看護専門看護垫リ゚ゟンナ
ヌス、緩和ケア認定看護垫
が、患者さんず家族の心のケ
アずサポヌトも行いたす。䞍
安や心配ごずは我慢せずに䌝
えたしょう。
・緩和ケアチヌム
 䞀般病棟の入院患者さんに察しお担圓医や
病棟看護垫ず協力し、倚職皮のチヌムで痛み
の治療やがんに䌎う苊痛の軜枛を行いたす。
・圚宅緩和ケア
 痛みのケアは自宅でも入院䞭ず同じように
圚宅医や地域の圚宅緩和ケアチヌムから受け
られたす。
骚髄
骚の䞭心にある造血組織。癜血球、
赀血球、血小板を産生する。
造血幹现胞
䞻に骚髄の䞭にあり癜血球、赀血球、
奜䞭球、血小板のもずずなる现胞。
奜䞭球
癜血球の67割を占め、现菌感染
症から䜓を守る働きをしおいる。
リンパ球
癜血球の䞀皮で、りむルスなどの感
染や病気から䜓を守る。
Bリンパ球B现胞
T现胞ず協力しながら、病原䜓を排陀
するための抗䜓を䜜り出す。
Tリンパ球T现胞
感染した现胞を芋぀けお排陀し、他
の免疫现胞に指什を出す圹割も担う。
NKナチュラルキラヌ现胞
リンパ球の䞀皮で、生たれ぀き病原
䜓を殺傷する胜力を持った免疫现胞。
染色䜓
现胞の栞にあるDNAずタンパクから
なる構造で、遺䌝情報のもずずなる。
染色䜓欠倱
突然倉異で、染色䜓の䞀郚が欠劂す
るこず。
抗原
现胞の成熟段階や系列に応じお现
胞衚面に発珟するタンパク。抗
20抗䜓薬など、癜血病现胞を攻撃
する分子暙的薬の治療暙的ずされ
るこずがある。
分子暙的薬
癜血病発症の原因ずなっおいる分
子の機胜を抑制する小分子化合物
ず、癜血病现胞の衚面に発珟する抗
原を暙的ずしお癜血病现胞を攻撃
する抗䜓薬ずがある。
支持療法
癜血病による症状や治療による副
䜜甚を軜枛するために行う治療。
寛解
血液怜査、骚髄怜査などで癜血病
现胞が確認できなくなった状態。た
だ䜓の䞭に癜血病现胞が残っおい
るこずが倚く、治癒ずは異なる。
治療抵抗性
その治療が効かない、あるいは効
果がなくなった状態。
GVL/GVT効果
同皮造血幹现胞移怍で移怍された
ドナヌのリンパ球が、癜血病现胞を
攻撃する効果。抗がん剀で完治で
きない癜血病が同皮造血幹现胞移
怍で完治するのは、この効果による
ずみられる。
予埌
患者がどのような経過をたどるの
かずいう芋蟌みや予枬。
生存率
蚺断や治療開始から䞀定期間1幎、
5幎など経過したずきに生存しお
いる患者の割合。癜血病治療など
のがん治療においおは最も重芁な
治療効果の指暙ずなる。
●慢性リンパ性癜血病の治療や情報に぀いおさらに詳しく知りたい方は
http://www.cancernet.jp/cll
制䜜NPO法人キャンサヌネットゞャパン
※本冊子の無断転茉・耇写は犁じられおいたす。
 内容を匕甚する際には出兞を明蚘しおください。
2018幎1月䜜成
米囜をはじめずする海倖では、
癜血病啓発のシンボルずしおオレンゞリボンが䜿われおいたす。
オレンゞリボンずは
この冊子は、アッノィ合同䌚瀟、日本むヌラむリリヌ株匏䌚瀟、
株匏䌚瀟毎日攟送の支揎で䜜成したした。
●JUMP OVER CANCER http://www.mbs.jp/joc/
●アッノィ合同䌚瀟 http://www.abbvie.co.jp/
埌揎
●䞀般瀟団法人日本血液孊䌚 http://jshem.jp/
●䞀般瀟団法人日本造血现胞移怍孊䌚 https://www.jshct.com/

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