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2021年1月キャンサーネットジャパン機関紙
1.
Online Japan Cancer
Forum 2020 Report CNJ News / CNJ Report 海外がん医療 TOPICS No. 23 2021 01 Winter 認定 NPO 法人キャンサーネットジャパン Know(≠No)More Cancer 私たちは、もっと伝えたい
2.
2 オ ー プ ニ ン グ セ ッ シ ョ ン ~ 理 事 長 か ら の メ ッ セ ー ジ ジ ャ パ ン キ ャ ン サ ー フ ォ ー ラ ム ( J C F ) は 2 0 1 4年 に 初 開 催 し 、 今 年 で 7回 目 と な り ま し た 。 毎 年 、 患 者 さ ん や ご 家 族 と お 会 い で き る の を 楽 し み に し て い ま し た が 、 新 型 コ ロ ナ ウ イ ル ス 感 染 症 の 影 響 を 受 け 、 初 め て オ ン ラ イ ン 開 催 と な っ た 次 第 で す 。 キ ャ ン サ ー ネ ッ ト ジ ャ パ ン の J C F は 、 「 が ん を 知 る こ と 」 「 最 新 の が ん 医 療 の 課 題 を 学 ぶ こ と 」 、「 患 者 さ ん 、 ご 家 族 、 医 療 者 、 市 民 が 集 う こ と 」 ― ― こ の 3 つ を 柱 と し て い ま す 。 知 る こ と 学 ぶ こ と は オ ン ラ イ ン で も 可 能 で す が 、 集 う こ と を ど う や っ て オ ン ラ イ ン で 実 現 で き る の か 。 そ れ が 、 今 回 の 開 催 に 当 た っ て の 悩 み で し た 。 そ の た め に バ ー チ ャ ル で の 集 い の 場 を 設 け て い ま す 。 今 回 の J C F で は 、 オ ン ラ イ ン で 最 大 5 チ ャ ン ネ ル を 用 意 し て い ま す 。 オ ン ラ イ ン の メ リ ッ ト は 、 全 国 、 世 界 中 ど こ か ら で も 、 入 院 中 の 患 者 さ ん で も 参 加 し て い た だ け る こ と で す 。 オ ン ラ イ ン で つ な が っ て い る こ と を 感 じ 、 楽 し み な が ら 知 っ て 学 ん で 集 っ て い た だ け た ら と 思 い ま す 。 本 フ ォ ー ラ ム の 開 催 に あ た り 、 多 忙 の 中 準 備 を し て く だ さ っ た 先 生 方 、 患 者 会 や 支 援 団 体 の 皆 さ ま 、 共 催 を し て く だ さ っ た 学 会 の 皆 さ ま 、 支 援 企 業 の 皆 さ ま に 心 か ら の 御 礼 を 申 し 上 げ ま す 。 2 日 間 に 渡 っ て 実 施 さ れ る J C F 2 0 2 0 が 、 皆 様 に と っ て 役 立 つ も の と な り 、 一 人 で も 多 く の 患 者 さ ん の 希 望 に つ な が る こ と を 祈 っ て お り ま す 。 Report ジャパンキャンサーフォーラムは、がん患者さんやご家族、一般市民のための日本最大級のがんフォーラムです。 キャンサーネットジャパン(CNJ)は、10 月 24
~ 25 日の 2 日間、ジャパンキャンサーフォーラム 2020 年 (JCF2020)を、初めてオンラインで開催しました。第1~第3会場、ステージ、ラベンダーリングと、講演を 視聴したり交流を深めたり、オンライン MAKEUP & PHOTOS WITH SMILES セッションも開催。 2 日間のビュー数は、JCF2020 特設サイトを経由してご覧になった方だけでも19 万 7211回、推計でのべ 3 万 9305 人が視聴した計算になります。YouTube からの同時配信も合わせると、例年よりも多くの患者さん、 ご家族が視聴したとみられる JCF 2020で注目を集めたセッションの中から、一部のエッセンスを紹介します。 詳しい内容は、サイトで公開中の動画サイトをご覧ください。 10.24 SATURDAY 岩 瀬 哲 ( い わ せ さ と る ) 認 定 N P O 法 人 キ ャ ン サ ー ネ ッ ト ジ ャ パ ン 理 事 長 埼 玉 医 科 大 学 病 院 緩 和 医 療 科 教 授 第 会 1 場 10.25 SUNDAY Online Japan Cancer Forum
3.
3 が ん と 感 染 症 ~ 新 型 コ ロ ナ ウ イ ル ス 感 染 症 と が ん 診 療 に つ い て 新 型 コ ロ ナ ウ イ ル ス 感 染 症 が 、 私 た ち の 生 活 と が ん 治 療 に 影 響 を 与 え て い ま す 。 第 1 ス タ ジ オ で は 、 最 初 に 、 が ん 関 連 3 学 会 合 同 新 型 コ ロ ナ ウ イ ル ス 感 染 症 対 策 ワ ー キ ン グ グ ル ー プ 長 で 、 東 京 歯 科 大 学 市 川 総 合 病 院 呼 吸 器 内 科 教 授 の 寺 嶋 毅 先 生 が 、「 新 型 コ ロ ナ ウ イ ル ス 感 染 症 と が ん 診 療 に つ い て 」 講 演 し ま し た 。 寺 島 先 生 は 、 が ん 患 者 が 新 型 コ ロ ナ ウ イ ル ス 感 染 症 に か か り や す い の か 、 重 症 化 リ ス ク は ど う な の か 、 国 内 外 の 最 新 の デ ー タ を 用 い て 説 明 。 重 症 化 リ ス ク に 関 し て は 、 高 齢 者 や 血 液 腫 瘍 、 肺 が ん な ど の 人 の リ ス ク が 高 い こ と が 懸 念 さ れ る 一 方 、「 治 療 後 4 週 間 以 内 に 感 染 し た 場 合 で も 薬 物 療 法 、 手 術 、 放 射 線 療 法 の 治 療 別 に み て も 死 亡 率 に 差 が な か っ た と の 報 告 が 多 い 」 と し ま し た 。 「 が ん の 患 者 さ ん だ か ら と い っ て 必 要 以 上 に 恐 れ ず 、 適 切 な 感 染 症 対 策 を す る こ と が 大 切 で す 。 新 型 コ ロ ナ ウ イ ル ス の た め に 検 査 や 治 療 、 そ し て 、 経 過 観 察 の た め の 受 診 を 遅 ら せ る 必 要 が あ る か ど う か は 、 患 者 さ ん 自 身 が 勝 手 に 判 断 せ ず 、 必 ず 主 治 医 に 相 談 し て く だ さ い 」 と 寺 島 先 生 。 が ん 関 連 3 学 会 が 随 時 更 新 し て い る 「 新 型 コ ロ ナ ウ イ ル ス 感 染 症 と が ん 診 療 に つ い て ( 患 者 さ ん 向 け ) Q & A 」 も 参 考 に し て ほ し い と 強 調 し ま し た 。 講 演 の 中 で は 、 最 新 の 研 究 報 告 か ら 、 マ ス ク の 種 類 別 の 感 染 リ ス ク 、 家 庭 内 感 染 を 防 ぐ 方 法 、 が ん の 患 者 さ ん の 生 活 上 の 注 意 点 な ど に も 言 及 。 さ ら に 、 新 型 コ ロ ナ ウ イ ル ス の た め に が ん 検 診 の 受 診 を 控 え た た め に 、 進 行 が ん で 見 つ か る 人 が 増 え る 恐 れ が あ る こ と を 指 摘 し 、 「 検 診 を 控 え た 人 は 、 早 め に 受 け て ほ し い 」 と 呼 び か け ま し た 。 新 型 コ ロ ナ の が ん 医 療 へ の 影 響 ~ 実 証 的 な デ ー タ 分 析 の 結 果 よ り 米 国 在 住 の 国 際 医 療 経 済 学 者 で 、 キ ャ ン サ ー ナ ビ ゲ ー タ ー の ア キ よ し か わ さ ん は 、 ハ ワ イ と 東 京 で 大 腸 が ん の 治 療 を 受 け た サ バ イ バ ー で す 。 ア キ さ ん は 、 グ ロ ー バ ル ヘ ル ス コ ン サ ル テ ィ ン グ ・ ジ ャ パ ン 米 国 本 社 会 長 と し て 、 新 型 コ ロ ナ 危 機 で 日 本 の 病 院 が 大 変 な こ と に な る と 考 え 、 希 望 し た 病 院 に 無 償 で デ ー タ の 分 析 と そ の た め の ソ フ ト ウ ェ ア を 提 供 。 D P C ( 診 断 群 分 類 包 括 評 価 ) を 導 入 し て い る 約 6 0 0 病 院 の 2 年 間 の デ ー タ 分 析 か ら 、 今 年 の 3 ~ 5 月 、 ほ と ん ど 全 て の 病 院 で 外 来 ・ 入 院 患 者 が 減 少 し た 状 況 を 報 告 し ま し た 。 3 ~ 5 月 に 前 年 比 の 減 少 幅 が 大 き か っ た の は 、 白 内 障 、 心 臓 カ テ ー テ ル 検 査 、 大 腸 の 内 視 鏡 的 ポ リ ー プ 切 除 術 ( ポ リ ペ ク ト ミ ー ) だ っ た そ う で す 。 と こ ろ が 、 7月 に 入 る と 、 最 も 減 少 幅 が 大 き か っ た の は 胃 が ん で 、 結 腸 が ん の 減 少 も 目 立 ち ま し た 。 が ん 検 診 と 人 間 ド ッ ク が 止 ま っ た 影 響 が 出 始 め て い る と 考 え ら れ ま す 。 ま た 、 ア キ さ ん は 、 6月 に ポ リ ペ ク ト ミ ー が 90% 減 っ た 影 響 で 大 腸 が ん の 診 断 が 遅 れ 、 今 後 、 4 5 0 0 人 が 命 を 失 う こ と に な る と 推 計 さ れ た 米 国 の 研 究 を 紹 介 。 「 ポ ス ト コ ロ ナ の キ ー ワ ー ド は が ん 医 療 の 集 約 化 で す 。 日 本 は 米 国 や 英 国 に 比 べ て 人 口 に 対 す る 病 床 数 も 病 院 数 も 多 く 、 各 病 院 の 医 師 数 、 看 護 師 数 は 少 な い 状 況 で す 。 コ ロ ナ を き っ か け に 、 日 本 の 病 院 、 診 療 所 が ど う 変 わ る か が 、 が ん 医 療 だ け で は な く 医 療 全 体 の 大 き な テ ー マ に な る と 思 い ま す 」 と 語 り ま し た 。 が ん 臨 床 試 験 の 最 近 の 動 向 が ん 治 療 や 支 持 療 法 の 開 発 、 進 歩 の た め に 重 要 な の が 臨 床 試 験 で す 。 中 央 大 学 理 工 学 部 教 授 で 、 生 物 統 計 学 の 専 門 家 と し て 多 く の が ん の 臨 床 試 験 に 関 わ っ て き た 日 本 臨 床 試 験 学 会 代 表 理 事 の 大 橋 靖 雄 先 生 ( C N J 理 事 ) は 、 ガ ラ パ ゴ ス 化 し て い た 日 本 の 臨 床 試 験 に E B M ( 根 拠 に 基 づ く 医 療 )、 ラ ン ダ ム 化 比 較 試 験 が 取 り 入 れ ら れ た 歴 史 を 辿 り つ つ 、「 が ん 臨 床 試 験 の 最 近 の 動 向 」 を 講 演 し ま し た 。 世 界 的 に が ん 分 野 が 果 た し て き た 役 割 は 大 き く 、 全 て を 確 率 で 表 す ベ イ ズ 統 計 、 バ ス ケ ッ ト 試 験 ( 同 じ 遺 伝 子 変 異 が あ れ ば 、が ん 種 が 異 な っ て も 登 録 で き る 試 験 )、 ゲ ノ ム 医 療 な ど 新 し い 概 念 が 、 臨 床 試 験 に 導 入 さ れ て き た と の こ と で す 。 大 橋 先 生 は 、 「 N P O 法 人 肺 が ん 患 者 会 ワ ン ス テ ッ プ が 資 金 を 集 め て 、 製 薬 企 業 と 研 究 者 に そ れ を 提 供 す る と い う 、 正 に
4.
4 な ん で ? ど う い う こ と ? 肺 が ん 治 療 と 生 活 の 疑 問 に ト コ ト ン 答 え ま す ! Q & A 大 会 ~ N P O 法 人 肺 が ん 患 者 の 会 ワ ン ス テ ッ プ 共 催 肺 が ん 治 療 の 生 活 の 疑 問 の Q & A 大 会 で は 、 司 会 を 務 め た N P O 法 人 肺 が ん 患 者 の 会 ワ ン ス テ ッ プ 代 表 の 長 谷 川 一 男 さ ん ら が 、 患 者 さ ん か ら 寄 せ ら れ た 1 0 0 の 質 問 か ら 10個 の 問 い を ピ ッ ク ア ッ プ 。 奇 跡 の よ う な 患 者 主 体 の 医 師 主 導 治 験 も 始 ま っ て い ま す 」 と 紹 介 。 が ん の 情 報 提 供 に 関 し て は 、 が ん 研 究 振 興 財 団 が 、 適 正 な が ん 情 報 の 提 供 を 担 っ て い く 方 向 性 が 打 ち 出 さ れ て お り 、 年 内 に が ん の 臨 床 試 験 情 報 の 公 開 を 開 始 す る 予 定 だ と し ま し た 。 「 胸 腔 鏡 手 術 と 開 胸 手 術 の 違 い は ? 」「 術 後 の 再 発 、 遠 隔 転 移 だ と 手 術 は で き な い の か 」「 完 全 切 除 と 言 わ れ た の に 再 発 の 可 能 性 が あ る の は な ぜ か 」 「 免 疫 力 を 上 げ る 方 法 は ? 」 な ど の 質 問 に 国 立 が ん 研 究 セ ン タ ー 東 病 院 呼 吸 器 外 科 長 の 坪 井 正 博 先 生 ( C N J 理 事 )、 同 セ ン タ ー 中 央 病 院 呼 吸 器 内 科 外 来 医 長 の 後 藤 悌 や す し 先 生 ( 同 ) が 回 答 し ま し た 。 「 経 過 観 察 の C T や P E T 検 査 を 頻 繁 に み ん な で 考 え る 「 こ れ か ら の グ リ ー フ ケ ア 」 グ リ ー フ は 深 い 悲 し み や 悲 嘆 を 意 味 し 、 悲 嘆 ケ ア 、 遺 族 ケ ア と も 呼 ば れ ま す 。 配 偶 者 、 お 子 さ ん 、 ご 家 族 、 親 し い 人 、 友 人 と 死 別 し た 人 が し て く れ な い の は な ぜ か 」 と の 質 問 に は 、 坪 井 先 生 が 「 手 術 後 の 検 査 の 頻 度 や 経 過 観 察 の 期 間 は 施 設 に よ っ て 異 な り ま す が 、 頻 繁 に C T 検 査 な ど を し な い の は 被 ば く に よ る 2次 が ん の リ ス ク を 下 げ る た め で す 」 と 説 明 。 後 藤 先 生 は 、 「 ス テ ー ジ 4 で は 薬 物 療 法 の 副 作 用 が 少 な く 安 定 し て い る と き は 、 検 査 を 頻 繁 に し て 早 く 見 つ け な い ほ う が 良 い 場 合 も あ り ま す 。 そ も そ も 、 早 期 が ん は 早 く 見 つ け て 治 療 し た ほ う が い い け れ ど も 、 転 移 が ん は 焦 っ て 治 療 を 始 め な い ほ う が 良 い こ と も 多 い 」 と 話 す な ど 、 本 音 の 回 答 が 続 き ま し た 。 ま た 、 「 風 邪 の と き に 近 く の 病 院 へ 行 っ て も い い の か 」 「 抗 が ん 剤 治 療 中 、 ス ポ ー ツ を し て も よ い の か 」 に つ い て は 、 「 医 師 に や っ て は い け な い と 言 わ れ た こ と 以 外 は 、 何 を し て も O K で す 」 と 後 藤 先 生 。 坪 井 先 生 は 、 「 僕 ら は ベ ス ト な 治 療 を 提 供 し ま す が 、 患 者 さ ん が 自 分 の 人 生 を ど う 生 き た い か 考 え 、 禁 煙 、 術 後 の 運 動 な ど を す る こ と も 大 事 。 自 分 の 力 で 病 気 を 治 し て ほ し い 」 と 強 調 し ま し た 。 深 い 悲 し み か ら 精 神 的 に 立 ち 直 っ て 社 会 に 適 応 で き る よ う に 支 援 す る こ と が グ リ ー フ ケ ア で す 。 グ リ ー フ ケ ア の セ ッ シ ョ ン で は 、 キ ャ ン サ ー ネ ッ ト ジ ャ パ ン の 岩 瀬 哲 理 事 長 が 、 が ん 遺 族 会 青 空 の 会 に つ い て 紹 介 。 フ リ ー ア ナ ウ ン サ ー の 中 井 美 穂 さ ん ( C N J 理 事 ) と 、 ウ ィ ズ コ ロ ナ 時 代 に ど の よ う な グ リ ー フ ケ ア の サ ポ ー ト が で き る か を デ ィ ス カ ッ シ ョ ン し ま し た 。 「 オ ン ラ イ ン の 集 い の 場 が 、 悲 し み を 共 有 し て 癒 さ れ て 勇 気 を 得 ら れ る 場 、 気 づ き の 場 、 出 会 い の 場 に な り 得 る の か 」。 岩 瀬 理 事 長 の 問 い に 中 井 さ ん は 、 グ リ ー フ の 勉 強 会 に 参 加 し た 体 験 か ら 、
「 同 じ 映 画 を 観 た り 、 同 じ 小 説 を 読 ん だ り し た う え で 、 そ れ を 糸 口 に 自 分 の 体 験 も 語 り 合 う な ど の 工 夫 が 必 要 だ と 思 い ま す 」 と 提 案 。 最 後 に 岩 瀬 理 事 長 は 、「 コ ロ ナ で 皆 さ ん い ろ ん な 経 験 を さ れ て い る で し ょ う か ら 、 グ リ ー フ ケ ア に 関 す る ア イ デ ア を い た だ け た ら あ り が た い で す 」 と 視 聴 者 に 呼 び か け ま し た 。
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5 ク ロ ー ジ ン グ セ ッ シ ョ ン ~ ゲ ノ ム 医 療 の 未 来 ク ロ ー ジ ン グ セ ッ シ ョ ン で は 、 ま ず 、 島 根 大 学 医 学 部 附 属 病 院 腫 瘍 内 科 教 授 の 田 村 研 治 先 生 が 、 遺 伝 子 、 D N A 、 プ レ シ ジ ョ ン メ デ ィ シ ン 、 次 世 代 シ ー ク エ ン サ ー 、 が ん ゲ ノ ム 医 療 と は 何 か に つ い て 分 か り や す く 解 説 。 中 井 美 穂 さ ん を 司 会 に 、 肺 が ん 患 者 会 ワ ン ス テ ッ プ 代 表 の 長 谷 川 一 男 さ ん 、 国 立 が ん 研 究 セ ン タ ー 中 央 病 院 呼 吸 器 内 科 外 来 医 長 の 後 藤 悌 先 生 と 「 ゲ ノ ム 医 療 の 未 来 」 に つ い て デ ィ ス カ ッ シ ョ ン し ま し た 。 現 在 、 が ん ゲ ノ ム 医 療 と し て 、 標 準 治 療 が 終 わ っ た 、 あ る い は 終 わ る 予 定 の 患 者 さ ん を 対 象 に 、 手 術 や 生 検 で 採 取 し た が ん の 組 織 を 用 い て 1 0 0 種 類 の 遺 伝 子 異 常 を 調 べ る 2種 類 の 遺 伝 子 パ ネ ル 検 査 が 保 険 適 用 に な っ て い ま す 。 血 液 で 遺 伝 子 異 常 の 有 無 を 調 べ る リ キ ッ ド バ イ オ プ シ ー 型 の 遺 伝 子 パ ネ ル の 開 発 が 進 ん で お り 、 田 村 先 生 は 、「 将 来 的 に は 、 が ん の 細 胞 を 取 ら な く て も 遺 伝 子 異 常 の 有 無 が 分 か る よ う に な る 可 能 性 が あ る 」 と し ま し た 。 後 藤 先 生 は 、「 現 在 は 、 遺 伝 子 パ ネ ル 検 査 を 受 け て 実 際 に 治 療 が 受 け ら れ た 人 は 十 数 % で す が 、 パ ネ ル 検 査 は も っ と よ く な る と 思 い ま す 。 自 分 の 治 療 に は つ な が ら な い 場 合 で も デ ー タ が 蓄 積 さ れ 、 将 来 の 患 者 さ ん た ち の 治 療 に つ な が る 可 能 性 が あ る こ と も 知 っ て ほ し い 」 と 発 言 。 長 谷 川 さ ん は 、「 患 者 か ら す る と 、 薬 物 療 法 の 対 象 に な る 人 は 、 初 回 治 療 の と き に 、 す べ て の 遺 伝 子 異 常 の 有 無 を 調 べ て も ら え る と 嬉 し い 」と 話 し ま し た 。 田 村 先 生 も 、 「 近 い 将 来 は 、 少 な く と も 転 移 が 見 つ か っ た 時 点 で 、 遺 伝 子 パ ネ ル が 使 え れ ば い い な あ と 思 い ま す 」 と コ メ ン ト し ま し た 。 後 藤 先 生 が C N J の 理 事 と し て 、 「 新 型 コ ロ ナ ウ イ ル ス 感 染 拡 大 で が ん 診 療 に も 影 響 が 出 て い る 状 況 で す が 、 C N J は 、 オ ン ラ イ ン の イ ベ ン ト な ど を 通 じ て 、 が ん の 患 者 さ ん 、 ご 家 族 の 支 援 を 続 け て い き た い と 考 え て い ま す 。 今 後 も ご 支 援 を お 願 い し ま す 」 と あ い さ つ し 、 J C F 2 0 2 0 は 閉 会 し ま し た 。
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6 が ん 患 者 の 性 に つ い て 考 え る が ん 治 療 後 に 性 や 生 殖 の 問 題 で 悩 む 患 者 さ ん は 少 な く あ り ま せ ん 。 昭 和 大 学 保 健 医 療 学 部 教 授 の 渡 邊 知 映 さ ん が 、 「 が ん 患 者 の 性 に つ い て 考 え る 」 を テ ー マ に 講 演 し 、 が ん 種 別 に 手 術 、 放 射 線 治 療 、 薬 物 療 法 が 性 生 活 や 生 殖 に 与 え る 影 響 を 詳 し く 解 説 。 治 療 中 の 性 生 活 の 注 意 点 に つ い て も 言 及 し ま し た 。 「 性 に つ い て は パ ー ト ナ ー の 有 無 、 性 的 指 向 に 関 係 な く 、 誰 で も 悩 む も の 」 そ う 話 す 渡 邊 さ ん は 、 「 が ん に な っ て 性 生 活 な ん て と 消 極 的 に な る 方 が 多 く い ら っ し ゃ い ま す 。 で も 、 ス キ ン シ ッ プ な ど が 大 切 な 人 と の 結 び つ き 、 孤 独 感 を 楽 に し て く れ る か も し れ ま せ ん 。 ぜ ひ 、 医 療 者 に も 相 談 し て み て く だ さ い 。 一 緒 に 考 え て い き た い と 思 い ま す 」 と 強 調 し ま し た 。 研 究 セ ン タ ー 中 央 病 院 血 液 腫 瘍 科 長 の 伊 豆 津 宏 二 先 生 と 、 び ま ん 性 大 細 胞 型 リ ン パ 腫 ( D L B C L ) 体 験 者 で フ リ ー ア ナ ウ ン サ ー の 笠 井 信 輔 さ ん が 答 え る 形 で 進 み ま し た 。 質 問 の 内 容 は 、「 D L B C L ( び ま ん 性 大 細 胞 型 リ ン パ 腫 ) の R - C H O P 療 法 以 外 の 治 療 の 開 発 状 況 」 「 最 近 の 副 作 用 対 策 ( 支 持 療 法 ) の 進 歩 は ? 」「 腫 瘍 マ ー カ ー の 上 昇 で 、 再 発 治 療 を 開 始 す べ き か 」 「 再 発 の 不 安 に ど の よ う に 向 き 合 え ば よ い の か 」「 C A R - T 細 胞 療 法 に つ い て 」 な ど で す 。 再 発 の 不 安 に 対 し て 笠 井 さ ん は 、 「 が ん は 日 本 人 の 2人 に 1人 が な る 身 近 な 病 気 な の に 、 ま だ が ん に な っ て い な い 人 は が ん を 恐 れ て い ま せ ん 。 が ん に な っ た 我 々 だ け が 再 発 を 恐 れ る 必 要 は な い の で は な い で し ょ う か 。 も う 一 回 リ セ ッ ト し て 人 生 を 楽 し み ま し ょ う 」 と コ メ ン ト 。 伊 豆 津 先 生 は 「 副 作 用 で つ ら い 思 い を し て い る と き に は 、 遠 慮 な く 、 医 師 や 看 護 師 に 伝 え て く だ さ い 。 新 し い 薬 、 治 療 法 の 開 発 も 進 め て い き た い で す 」 と 語 り ま し た 。 リ ン パ 腫 パ ネ ル デ ィ ス カ ッ シ ョ ン ~ も っ と 話 そ う 治 療 の こ と 生 活 の こ と C N J で は 8月 に オ ン ラ イ ン 血 液 が ん フ ォ ー ラ ム を 開 催 し 、 リ ン パ 腫 の 基 礎 と 新 し い 治 療 に つ い て 2人 の 医 師 が 講 演 し ま し た 。 リ ン パ 腫 パ ネ ル デ ィ ス カ ッ シ ョ ン は 、 悪 性 リ ン パ 腫 患 者 会 グ ル ー プ ネ ク サ ス 理 事 長 の 天 野 慎 介 さ ん が 司 会 を 務 め 、 そ の 時 に 聞 け な か っ た 質 問 に 、 国 立 が ん 第 会 2 場
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7 文 / 福 島 安 紀 写 真 / A K A N E 慢 性 疾 患 を 持 つ が ん 患 者 の が ん へ の 向 き 合 い 方 慢 性 疾 患 は 、 糖 尿 病 、 高 血 圧 な ど の 生 活 習 慣 病 を は じ め 、 関 節 リ ウ マ チ 、 ア レ ル ギ ー 疾 患 な ど 徐 々 に 発 症 し 治 療 も 経 過 も 長 期 に 及 ぶ 疾 患 の 総 称 で す 。 福 島 県 立 医 科 大 学 白 川 総 合 ア カ デ ミ ー ・ 白 川 厚 生 病 院 総 合 診 療 科 准 教 授 の 東 光 久 先 生 は 、 「 慢 性 疾 患 を 持 つ が ん 患 者 の が ん へ の 向 き 合 い 方 」 を テ ー マ に 講 演 。 が ん も 「 急 性 経 過 を 伴 う 慢 性 疾 患 」 と 位 置 づ け 、 自 分 の 価 値 観 、 人 生 観 に 合 わ せ 治 療 を 受 け る か ど う か も 含 め て 患 者 さ ん 自 身 が 選 択 し て い く 重 要 性 を 訴 え ま し た 。 東 先 生 は 、 19年 に ス タ ー ト し た 医 療 者 が 患 者 力 ( ペ イ シ ェ ン ト エ ン パ ワ メ ン ト ) を 引 き 出 す ス キ ル を 学 ぶ プ ロ グ ラ ム P E P ( PatientEmpowermentProgram ) に つ い て も 紹 介 。 糖 尿 病 、 高 血 圧 、 喘 息 な ど の 慢 性 疾 患 が あ る と が ん 治 療 が 制 限 さ れ る の か 、 が ん 治 療 医 と 慢 性 疾 患 を 診 る 医 師 と の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の 取 り 方 も 解 説 し ま し た 。 「 緊 急 事 態 宣 言 後 は 、 が ん の 患 者 さ ん の 診 察 、 治 療 は 平 常 通 り に 戻 っ て き ま し た が 、 ご 家 族 へ の 説 明 の 機 会 は 減 っ て い ま す 」 「 患 者 さ ん の 感 染 予 防 を 考 え る と 、 ご 家 族 へ の 面 会 を 制 限 せ ざ る を 得 な い と こ ろ が 悩 ま し い 」 「 初 診 の が ん 患 者 さ ん が 例 年 よ り 3 ~ 4 割 減 っ て い ま す 。 今 後 、 進 行 が ん の 患 者 さ ん が 増 え る の が 心 配 」 ― ― 。 第 1ス タ ジ オ に 来 場 し た 医 師 か ら は 、 そ ん な 声 が 聞 か れ ま し た 。 一 方 で 、 「 終 末 期 の 患 者 さ ん へ の 面 会 が 制 限 さ れ る の で 、 在 宅 医 療 へ の 流 れ が 進 ん だ 」 「 緊 急 事 態 宣 言 中 は 、 主 治 医 か ら 患 者 さ ん 全 員 に 電 話 を し て 現 在 の 体 調 や 状 態 を 聞 き 、 受 診 を ず ら せ る 人 は ず ら し た 」 と い う 病 院 も 。 「 韓 国 な ど の よ う に 腕 時 計 型 の ウ ェ ア ラ ブ ル 端 末 で 患 者 さ ん の 健 康 状 態 の チ ェ ッ ク を し て 受 診 回 数 を 減 ら す 流 れ が 、 コ ロ ナ を き っ か け に 加 速 す る 可 能 性 が あ る 」 な ど と 、 コ ロ ナ 禍 で オ ン ラ イ ン セ カ ン ド オ ピ ニ オ ン や I o T 技 術 導 入 が い っ き に 進 ん だ こ と を 前 向 き に と ら え る 声 も 多 く 聞 か れ ま し た 。 ま た 、 「 オ ン ラ イ ン で の 交 流 会 だ と ど こ か へ 集 ま る 患 者 会 よ り 、 参 加 へ の ハ ー ド ル が 下 が る 人 も 多 い よ う で す 」 と 話 す 患 者 団 体 の 代 表 も い ま し た 。 第 1ス タ ジ オ で は 、 2 台 の 大 型 ビ デ オ カ メ ラ で 撮 影 し 、 テ レ ビ な ど で も お な じ み の 講 師 陣 の 講 演 の 様 子 を ラ イ ブ 配 信 し ま し た 。 テ レ ビ の セ ッ ト さ な が ら の お し ゃ れ な ス タ ジ オ で は 、 ス タ ッ フ が 密 に な ら な い よ う に 配 慮 し 換 気 も 続 け ま し た が 、 途 中 、 外 の 雑 音 や 救 急 車 の 音 が 視 聴 者 に 聞 こ え な い か ヒ ヤ ヒ ヤ す る 場 面 も 。 講 師 陣 か ら は 、「 オ ン ラ イ ン だ と 、 聞 い て く れ て い る 患 者 さ ん や ご 家 族 の 反 応 が 見 え な い か ら と て も 緊 張 し ま し た 」 と の 声 が 多 か っ た で す 。 ス タ ジ オ に い る 講 師 と オ ン ラ イ ン 上 で の 参 加 者 と の や り 取 り が う ま く い か な か っ た セ ッ シ ョ ン も あ り 、 リ ア ル な イ ベ ン ト と は 異 な る 緊 張 感 が あ り ま し た 。 第1スタジオで聞きました!第1スタジオで聞きました! 新型コロナの影響? オンラインセミナーの舞台裏 JCF2021 開催決定! 2021 年 8月
21日(土)・22日(日)
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8 毎 年 、 華 や か で 夢 の よ う な 時 間 と 空 間 を 提 供 し て く れ て い る ラ ベ ン ダ ー リ ン グ 。 オ ン ラ イ ン に な っ た 今 年 も 他 で は 見 る こ と が 出 来 な い 素 敵 な 企 画 を 沢 山 揃 え て J C Fと 同 時 開 催 し ま し た 。 ま ず は 、 オ ン ラ イ ン メ イ ク ア ッ プ & フ ォ ト ウ ィ ズ ス マ イ ル ス プ ロ グ ラ ム 。 が ん 患 者 さ ん ( 男 女 問 わ ず ) に 、 資 生 堂 の ビ ュ ー テ ィ ー コ ン サ ル タ ン ト が マ ン ツ ー マ ン で ア ド バ イ ス し な が ら 、 メ イ ク を 完 成 さ せ 、 そ れ を ス マ ホ 等 で 撮 影 し ま す 。 2日 間 で 84名 の が ん 患 者 さ ん が 参 加 し ま し た 。 参 加 者 か ら は 「 丁 寧 に ア ド バ イ ス い た だ き 、 と て も 楽 し い ひ と と き で し た 。 こ れ か ら の メ イ ク に 活 か し ま す 」 な ど の 感 想 を い た だ き ま し た 。 25日 は ラ ベ ン ダ ー リ ン グ チ ャ ン ネ ル が 開 設 。 朝 10時 か ら の キ ー ノ ー ト セ ッ シ ョ ン 「 負 け る も ん か 」 で は 、 昨 年 12月 に び ま ん 性 大 細 胞 型 B細 胞 リ ン パ 腫 ( DLBCL ) に 罹 患 さ れ た 笠 井 信 輔 さ ん を ゲ ス ト に 迎 え 、 闘 病 中 の こ と や 、 病 気 発 覚 か ら 完 全 寛 解 ま で の 気 持 ち の 変 化 、 外 見 ケ ア の 話 な ど 伺 い ま し た 。 か つ て フ ジ テ レ ビ で 同 期 だ っ た 中 井 美 穂 さ ん が 司 会 を 務 め た こ と も あ り 、 息 の 合 っ た 楽 し い ト ー ク が 繰 り 広 げ ら れ ま し た 。 ま た 、 キ ー ノ ー ト セ ッ シ ョ ン に も 登 壇 し た 資 生 堂 ト ッ プ ヘ ア メ イ ク ア ッ プ ア ー テ ィ ス ト の 原 田 忠 さ ん に よ る メ イ ク 講 座 「 男 の 整 容 術 」 が あ り ま し た 。 原 田 さ ん が 自 身 の 片 方 の 眉 を ラ イ ブ で 全 て 剃 り 落 と し 、 そ こ か ら ど の よ う に 眉 を 描 い て い く か を 実 践 し た プ レ ゼ ン テ ー シ ョ ン は 衝 撃 的 で し た 。 男 性 が ん 患 者 さ ん に と っ て 副 作 用 に よ る 脱 毛 で 眉 が な く な る こ と は 髪 が 抜 け る 以 上 に シ ョ ッ ク な こ と だ そ う で す 。 こ の 映 像 は 男 性 が ん 患 者 さ ん 必 見 で す ! お 昼 の 時 間 は 「 猫 舌 堂 × LAVENDER RING 」 華 麗 な る カ レ ー 談 義 # カ レ ー は 裏 切 ら に ゃ い あ な た の 〝 カ レ ー 〟 が つ な ぐ 食 べ る 喜 び と い う プ ロ グ ラ ム 。 猫 舌 堂 代 表 で 頭 頸 部 が ん サ バ イ バ ー の 柴 田 敦 巨 さ ん と 荒 井 里 奈 さ ん が 、 治 療 で 味 覚 異 常 に な っ て も 〝 カ レ ー 〟 だ け は カ レ ー の 味 が し て 食 べ る こ と が で き た と い う 経 験 か ら こ の 企 画 が 実 現 し ま し た 。 ス ペ シ ャ ル ゲ ス ト に 資 生 堂 パ ー ラ ー の 総 調 理 長 の 倉 林 龍 助 さ ん を 迎 え 、 前 半 は カ レ ー 談 義 。 後 半 は 事 前 に 募 集 し た 「 カ レ ー に ま つ わ る エ ピ ソ ー ド 」 を 5 名 の が ん 患 者 さ ん が プ レ ゼ ン テ ー シ ョ ン し 、 最 優 秀 賞 者 に は 資 生 堂 パ ー ラ ー の 豪 華 デ ィ ナ ー 券 が 送 ら れ ま し た 。 午 後 は ゲ ス ト に 原 千 晶 さ ん を 迎 え た 「 明 日 の 私 を つ く ろ う 」 と い う ト ー ク セ ッ シ ョ ン や 、 YouTube や イ ン ス タ グ ラ ム な ど の S N Sで 「 が ん 」 に な っ て か ら の 生 活 を 積 極 的 に 発 信 さ れ て い る 10 - 20代 の が ん サ バ イ バ ー の ト ー ク 、 ラ ベ ン ダ ー リ ン グ メ イ ク ア ッ プ & フ ォ ト プ ロ グ ラ ム で 2 0 0名 以 上 の 写 真 を 撮 っ て き た 資 生 堂 の フ ォ ト グ ラ フ ァ ー 金 澤 正 人 さ ん に よ る 写 真 術 、 LAVENDERRING の C Mを み ん な で つ く る 参 加 型 の プ ロ グ ラ ム ま で 、 バ ラ エ テ ィ に 富 ん だ チ ャ ン ネ ル に な り ま し た 。 文 / 藤 原 アムジェン株式会社、 2020年4月1日誕生。 アムジェンは、1980年に米国・カリフォルニア州で創業し、 本年40周年を迎えます。今日、全世界のアムジェン・グループ 企業では、22,000人のスタッフがアンメット・メディカル・ ニーズの高い領域において挑戦を続けています。 会社概要はwww.amgen.co.jpをご覧ください 患 者 さ
ん の た め に、今 で き る す べ て を O u r M i s s i o n To S e r v e Pa t i e n t s AMGEN STORY 1980s バイオテクノロジーの黎明期。アムジェンは新たな科学技術を 「患者さんのために」役立てることを決意しました。 1990s アムジェンのイノベーションは、アメリカ、そして世界へ。 同時に、新時代の科学者を育成する事業をスタート。 s2000 骨疾患、炎症性疾患、循環器疾患、がん領域における 研究開発を加速させました。 s2010 ヒト遺伝学によって立証される薬剤標的の研究を強化。 日本で合弁会社アステラス・アムジェン・バイオファーマを設立。 骨疾患、循環器疾患、がん、神経疾患領域で活動。 ラベンダーリングのフォトブックが 2021年2 月 4日に発売決定! 詳細は、http://lavender-ring.com/ NEWS!
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9 「 ス テ ー ジ 」 で は 、 患 者 支 援 の 団 体 ・ 企 業 や 専 門 家 に よ る 講 演 、 サ バ イ バ ー に よ る ト ー ク セ ッ シ ョ ン な ど が 繰 り 広 げ ら れ 、 熱 い 2日 間 と な り ま し た 。 団 体 紹 介 に は 37の 患 者 支 援 団 体 、 企 業 、 病 院 が 参 加 し ま し た 。 支 援 す る が ん 種 も 、 乳 が ん 、 前 立 腺 が ん 、 小 児 が ん な ど か ら サ ル コ ー マ 、 男 性 乳 が ん と い っ た 希 少 が ん ま で さ ま ざ ま で す 。 そ れ ぞ れ に 特 徴 あ る 活 動 を 上 手 に ま と め て お 話 い た だ き ま し た 。 団 体 紹 介 後 に お こ な っ た 座 談 会 で は 、 話 題 は 一 貫 し て コ ロ ナ 禍 の 活 動 に 関 す る も の 。 リ ア ル の 会 を 開 催 し づ ら い 中 で 、 多 く の 団 体 が 試 行 錯 誤 し な が ら も オ ン ラ イ ン 活 用 を チ ャ レ ン ジ さ れ て い ま し た 。 オ ン ラ イ ン の メ リ ッ ト は 、 遠 方 や 忙 し い 人 も 参 加 で き る 、 相 談 者 が リ ラ ッ ク ス で き る と い う も の 。 海 外 と の 距 離 が 縮 ま っ た と の コ メ ン ト も あ り ま し た 。 一 方 で 共 通 し た 悩 み は 、 ご 高 齢 の 方 や 若 く て も オ ン ラ イ ン ツ ー ル に 馴 染 み が な い 方 へ の 支 援 を ど う す る か で し た 。 事 前 に 電 話 で ア プ リ の ダ ウ ン ロ ー ド か ら 使 い 方 ま で を 支 援 す る 、 勉 強 会 を 開 く 、 会 の 最 初 に 必 ず 操 作 方 法 を 確 認 す る 、 と い っ た 実 例 が 紹 介 さ れ 有 意 義 な 意 見 交 換 と な り ま し た 。 ま た ミ ニ セ ッ シ ョ ン も 開 催 。 「 不 安 軽 減 の た め の 、が ん と お 金 」 で は 、 「 入 院 中 の た め オ ン ラ イ ン で 視 聴 で き て 助 か り ま し た 」 「 海 外 か ら で も 参 加 す る こ と が で き て 良 か っ た 」 「 体 調 が 辛 い と き は 横 に な り な が ら 聴 い て い ま し た 」 と 、 参 加 者 か ら 嬉 し い コ メ ン ト を い た だ い た 血 液 が ん フ ォ ー ラ ム は 、 8月 29日 ( 土 ) ~ 30日 ( 日 ) に オ ン ラ イ ン で 初 の 試 み と し て 開 催 い た し ま し た 。 ほ ぼ 全 都 道 府 県 か ら 2,462 名 の 方 々 が ア ク セ ス し て く だ さ り 、 全 テ ー マ の 延 べ 視 聴 者 数 は 5,262 名 を 数 え ま し た 。 予 想 を 超 え る 大 勢 の 皆 さ ん へ 参 加 い た だ き 、 本 当 に あ り が と う ご ざ い ま し た 。 こ の フ ォ ー ラ ム は 神 奈 川 県 と 認 定 N P O 法 人 キ ャ ン サ ー ネ ッ ト ジ ャ パ ン 、 神 奈 川 県 立 が ん セ ン タ ー 、 J C C G( 日 本 小 児 が ん 研 究 グ ル ー プ ) 、 一 般 社 団 法 人 グ ル ー プ ・ ネ ク サ ス ・ ジ ャ パ ン 、 は ま っ こ ( 多 発 性 骨 髄 腫 患 者 ・ 家 族 の 交 流 会 ) の 共 催 で 、 本 来 は 神 奈 血 液 が ん に 特 化 し た オ ン ラ イ ン フ ォ ー ラ ム を 開 催 ! 実 践 的 な や り く り に つ い て N P O法 人 が ん と 暮 ら し を 考 え る 会 理 事 長 の 賢 見 氏 よ り ご 講 演 が あ り ま し た 。 「 が ん サ バ イ バ ー の た め の マ イ ン ド フ ル ネ ス ヨ ガ 」 で は 早 稲 田 大 学 グ ロ ー バ ル エ デ ュ ケ ー シ ョ ン セ ン タ ー の 山 内 や よ い 先 生 よ り 心 身 を リ ラ ッ ク ス さ せ る ヨ ガ の セ ッ シ ョ ン 。 そ し て テ ル モ 株 式 会 社 か ら は 、 栄 養 補 助 食 品 「 テ ル ミ ー ル 」 の レ シ ピ 紹 介 。 ど れ も 実 践 は も ち ろ ん 知 っ て お く だ け で も 安 心 で き る 貴 重 な 学 び が あ り ま し た 。 「〝 在 宅 忍 者 ニ ャ 助 と パ 次 郎 〟 か ら み る コ ロ ナ 禍 の 上 手 な 泳 ぎ 方 」 で は 、 入 院 生 活 の 面 白 エ ピ ソ ー ド な ど 思 わ ず ク ス リ と 笑 え る 話 も 紹 介 さ れ ま し た 。 両 日 と も 最 後 の セ ッ シ ョ ン は が ん サ バ イ バ ー や 医 療 従 事 者 に よ る 熱 い ト ー ク 。 24日 は 「 が ん サ バ イ バ ー の 声 を 聞 こ う ! 」 、 25日 は 「 が ん ナ ビ ゲ ー タ ー ( C I N ・ C C N) 活 動 報 告 」 。 仲 間 に よ る 助 け 合 い 活 動 、 両 立 支 援 や 前 向 き な 生 き 方 に 関 す る 啓 発 活 動 な ど 、 が ん 罹 患 経 験 や 支 援 経 験 を 通 し て 新 た に 目 覚 め た 使 命 に つ い て 強 い 想 い が 語 ら れ ま し た 。 特 に 視 聴 者 の 参 加 が 可 能 だ っ た 24日 は 、 チ ャ ッ ト 欄 に 多 く の 応 援 コ メ ン ト や 質 問 が 届 き 活 気 の あ る セ ッ シ ョ ン と な り ま し た 。 オ ン ラ イ ン 開 催 と い う こ と で 物 理 的 に は 離 れ て い ま し た が 、 同 じ と き と 想 い を 共 有 す る こ と を 通 し て 「 集 う 」 こ と が 実 感 で き た 貴 重 な 時 間 で し た 。 文 / 野 北 川 県 立 が ん セ ン タ ー を 会 場 に 実 施 す る は ず で し た 。 し か し 、 新 型 コ ロ ナ ウ イ ル ス 感 染 の 影 響 を 受 け 、 開 催 を 中 止 に し た も の の 開 催 を 望 む 大 勢 の 方 々 の 声 に 背 中 を 押 さ れ て 実 現 す る こ と が で き ま し た 。 参 加 さ れ た 方 々 は 、 治 療 中 の 患 者 さ ん が 最 も 多 か っ た の で す が 、 次 い で ご 家 族 と ほ ぼ 同 じ く ら い 大 勢 の 医 療 従 事 者 の 方 々 が 視 聴 し て く だ さ っ て い た こ と を 知 り 、 情 報 を 求 め て い る の は 患 者 や 患 者 家 族 だ け で は な い こ と を 実 感 し ま し た 。印 象 に 残 っ た 感 想 と し て 、 「 基 礎 か ら 最 新 の 治 療 薬 情 報 、 知 識 を 専 門 医 か ら 得 る こ と が で き た 」 「 講 演 会 や コ ミ ュ ニ テ ィ に 参 加 す る に は 難 し い 高 齢 者 に と っ て 、 今 回 の 機 会 は と て も 貴 重 で し た 」 「 講 演 内 容 も 幅 広 く 、 家 族 み ん な で 励 ま さ れ ま し た 」 な ど ア ン ケ ー ト へ も た く さ ん の コ メ ン ト を お 寄 せ い た だ き 集 計 結 果 は 30ペ ー ジ を 超 え る 報 告 と な り ま し た 。 造 血 幹 細 胞 移 植 総 合 支 援 プ ロ ジ ェ ク ト STARTTOBE の 監 修 を 務 め て く だ さ っ て い る 神 奈 川 県 立 が ん セ ン タ ー 病 院 長 の 金 森 平 和 先 生 は じ め ご 講 演 に ご 協 力 く だ さ っ た 諸 先 生 方 、 今 回 初 め て 貴 重 な 体 験 談 を お 話 く だ さ っ た テ キ サ ス 大 学 M Dア ン ダ ー ソ ン が ん セ ン タ ー の 上 野 直 人 先 生 、 ま た 最 強 の 広 報 力 と パ ワ ー 全 開 で 血 液 が ん フ ォ ー ラ ム を 盛 り 上 げ て く だ さ っ た フ リ ー ア ナ ウ ン サ ー の 笠 井 信 輔 さ ん 、 心 強 い サ ポ ー ト を い た だ い た 大 谷 貴 子 さ ん 、 プ ロ ボ ノ し て く だ さ っ た 3XLLP の 皆 さ ん 、 そ し て 協 賛 、 協 力 な ど 多 大 な ご 支 援 を く だ さ っ た 企 業 の 皆 様 、 誠 に あ り が と う ご ざ い ま し た 。 来 年 も 是 非 開 催 を と た く さ ん の お 声 を 頂 戴 し て い ま す の で 、 更 に 役 立 つ フ ォ ー ラ ム が 開 催 が で き る よ う 、 努 力 し て 活 動 を 続 け て ま い り ま す 。 文 / 古 賀 ス テ ー ジ 熱 気 あ ふ れ た 集 い 開催報告、当日の講演の様子はこちらよりご覧ください。 https://www.cancernet.jp/bcf_2020
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10 ち ゃ や ま ち キ ャ ン サ ー フ ォ ー ラ ム オ ン ラ イ ン 2 0 2 0 今 年 で 6回 目 を 迎 え る M B S毎 日 放 送 と の 協 働 イ ベ ン ト「 ち ゃ や ま ち キ ャ ン サ ー フ ォ ー ラ ム 」 は 新 型 コ ロ ナ 感 染 に よ る 影 響 を 鑑 み 初 の オ ン ラ イ ン で の 開 催 と な り 全 国 よ り ご 視 聴 が 可 能 と な り ま し た 。 2つ の 医 療 セ ミ ナ ー と 特 別 ゲ ス ト の 堀 ち え み さ ん を 迎 え て の ス ペ シ ャ ル ト ー ク セ ッ シ ョ ン 。 そ し て 、 い つ も は ロ ビ ー で 同 窓 会 の 様 に 盛 り 上 が っ て い る 患 者 会 や 支 援 団 体 、 企 業 に よ る ブ ー ス 展 示 も 今 年 は オ ン ラ イ ン で の ご 紹 介 と な り ま し た 。 セ ミ ナ ー ① で は 「 新 た に 承 認 ! ま す ま す 進 化 す る 乳 が ん 治 療 ~ 予 防 切 除 保 険 適 用 な ど 最 新 の 動 き ~ 」 を テ ー マ に 大 阪 国 際 が ん セ ン タ ー の 中 山 貴 寛 先 生 よ り お 話 い た だ き ま し た 。 環 境 因 子 が 主 に 関 与 し て い る 以 外 に 5~ 10% は 遺 伝 性 で あ る と 言 わ れ て い る 乳 が ん 。 予 防 切 除 が 保 険 適 用 と な っ た 今 、 遺 伝 性 乳 が ん と は ど の 様 な も の な の か を 手 術 ( 乳 房 再 建 含 む ) ま で 含 め て 詳 細 に お 話 い た だ き 、 後 半 は 皆 さ ん の 関 心 が 高 い 抗 が ん 剤 ・ 分 子 標 的 薬 な ど サ ブ タ イ プ に 合 わ せ た 最 新 の 薬 物 治 療 に つ い て 。 ま た 、 事 前 に お 寄 せ い た だ い た 質 問 に も ご 回 答 い た だ き 盛 沢 山 な 内 容 と な り ま し た 。 セ ミ ナ ー ② で は 「 コ ロ ナ と が ん 患 者 ~ 受 診 控 え は い つ ま で 続 く ? が ん 患 者 の 不 安 に 答 え ま す ~ 」 を テ ー マ に 、 国 立 が ん 研 究 セ ン タ ー の 中 山 富 雄 先 生 よ り 、 コ ロ ナ の 感 染 者 数 が 増 え 出 し た 時 の 注 意 点 や 重 症 化 し そ う な 方 の 基 礎 疾 患 に つ い て お 話 し い た だ き ま し た 。 ま た 患 者 ・ 病 院 そ れ ぞ れ の 立 場 か ら 見 た 緊 急 事 態 宣 言 中 に 起 こ っ た 事 、 受 診 控 え に よ る 発 見 が ん 数 の 減 少 予 測 な ど 、 ど れ も 興 味 深 い も の ば か り で し た 。 最 後 の プ ロ グ ラ ム 、 ス ペ シ ャ ル ト ー ク セ ッ シ ョ ン で は 「 ス テ ー ジ 4 で も あ き ら め な い が ん 治 療 と は ? 」 を テ ー マ に 、 日 本 医 科 大 学 武 蔵 小 杉 病 院 の 勝 俣 範 之 先 生 よ り 「 ス テ ー ジ 4は 末 期 が ん ? 治 療 は 抗 が ん 剤 し か な い ? 」 な ど ス テ ー ジ 4 の が ん の 誤 解 に つ い て 詳 細 に お 話 し い た だ き ま し た 。 続 い て 舌 が ん サ バ イ バ ー の 堀 ち え み さ ん を 迎 え て の ト ー ク セ ッ シ ョ ン で は 、 が ん と 診 断 さ れ る ま で 長 く 時 間 が 掛 か っ た 経 緯 や 告 知 を 受 け た 時 に 頭 を よ ぎ っ た の は 仕 事 や 家 族 の 事 。 ま た 、 日 々 の 生 活 の 中 で 目 標 を 見 つ け ス テ ッ プ ア ッ プ し な が ら リ ハ ビ リ を 頑 張 っ た 事 な ど 、 普 段 の 堀 さ ん の 姿 を 一 生 懸 命 に お 話 し 下 さ い ま し た 。 中 で も 他 の が ん 患 者 さ ん や 回 り の 方 々 を 勇 気 づ け た い 思 い か ら ご 自 身 の が ん を 公 表 さ れ た 事 が 、 S N S上 な ど で は 励 ま し の 言 葉 も あ る 一 方 、 一 部 の 方 か ら 誹 謗 中 傷 の 言 葉 を 書 き 込 ま れ る な ど 、 こ の 様 な 現 実 も あ る 事 を 隠 さ ず お 話 し さ れ ま し た 。 「 同 じ 思 い を さ れ て い る 方 も お ら れ る の で 事 実 と し て 伝 え た い 」 と の 思 い か ら 公 表 す る に 至 っ た そ う で す 。 勝 俣 先 生 よ り 「 同 じ ス テ ー ジ 4で も そ れ ぞ れ 治 療 https://www.mbs.jp/joc/ e_forum2020.shtml アーカイブ配信 ブース紹介などは 特設ページより ご覧ください。 が 違 う 。 こ の 事 を 理 解 し て い な い と 偏 見 に 結 び 付 く 原 因 と な り 得 る 」 と 話 さ れ ま し た 。 最 後 に な り ま す が 本 イ ベ ン ト に ご 支 援 下 さ い ま し た 日 本 イ ー ラ イ リ リ ー 株 式 会 社 を 始 め 、 関 係 者 の 全 て の 皆 さ ま へ 感 謝 す る と と も に 心 よ り 御 礼 申 し 上 げ ま す 。 文 / 橋 本 左から高井美紀アナウンサー・講師 勝俣範之・堀ちえみさん・河田直也アナウンサー左から高井美紀アナウンサー・講師 勝俣範之・堀ちえみさん・河田直也アナウンサー 講師:講師:中山
貴寛中山 貴寛 講師:講師:中山 富雄中山 富雄
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11 近 日 発 刊 !!「 も っ と 知 っ て ほ し い が ん 悪 液 質 の 予 防 と 改 善 の こ と 」 「 が ん 悪 液 質 」 と い う 言 葉 を 聞 い た こ と が あ り ま す か 。 ダ イ エ ッ ト を し て い る わ け で も な い の に 体 重 が 減 少 し 、 筋 肉 量 が 減 る 、 食 欲 も 出 な い な ど の 症 状 が 出 て 、 さ ま ざ ま な 機 能 障 害 と 代 謝 異 常 を 伴 う の が 、 が ん 悪 液 質 で す 。 C N Jで は 新 規 に が ん 悪 液 質 を テ ー マ に 冊 子 を 制 作 中 で す 。 間 も な く 発 刊 す る 冊 子 の 内 容 を 先 取 り し て 一 部 ご 紹 介 し た い と 思 い ま す 。 が ん 悪 液 質 は 、 進 行 が ん の 患 者 さ ん の 約 5 ~ 8割 に み ら れ ま す 。 特 に 、 す い 臓 が ん 、 胃 が ん 、 食 道 が ん 、 頭 頸 部 が ん 、 肺 が ん で 起 こ り や す く 、 こ れ ら の が ん で は 、 進 行 が ん の 患 者 さ ん の 半 数 以 上 に 、 診 断 時 点 で が ん 悪 液 質 が 起 こ っ て い ま す 。 体 重 が 急 激 に 減 っ て 衰 弱 す る と 積 極 的 な 治 療 が 受 け ら れ な く な り 、 肺 炎 な ど の 合 併 症 を 生 じ や す く な る た め 、 予 後 に 影 響 す る と 言 わ れ て い ま す 。 冊 子 で は 、 が ん 悪 液 質 の 原 因 や 悪 化 さ せ る 要 因 、 進 行 度 を 表 す 3 つ の ス テ ー ジ 、 「 食 べ ら れ な い の で や せ る 」 と い う が ん 関 連 体 重 減 少 と の 違 い 等 に つ い て 詳 し く 解 説 し て い ま す 。 ま た 、 予 防 す る た め の 工 夫 や 対 応 ・ 対 策 、 開 発 が 進 行 中 の 薬 物 療 法 に つ い て も 触 れ ま す 。 こ の 冊 子 は 、 京 都 府 立 医 科 大 学 大 学 院 医 学 研 究 科 呼 吸 器 内 科 学 教 授 の 髙 山 浩 一 先 生 に 監 修 し て い た だ き ま し た 。 コ ロ ナ 禍 に お け る 取 材 は ウ ェ ブ ミ ー テ ィ ン グ に な り ま し た が 、 学 ぶ べ き こ と が 非 常 に 多 く 、 す べ て の が ん 患 者 さ ん に Report & News そ し て 医 療 従 事 者 に 、 体 重 減 少 に つ い て 、 が ん 悪 液 質 に つ い て も っ と 知 っ て ほ し い 、 と い う 思 い が 増 す ば か り で し た 。 こ れ ま で も が ん 患 者 さ ん の 栄 養 管 理 や 食 事 に つ い て は 語 ら れ る こ と が 多 く あ り ま し た が 、 是 非 、 そ こ に 「 が ん 悪 液 質 」 と い う 視 点 を 入 れ て 欲 し い と 思 い ま す 。 が ん の 診 断 早 期 か ら 「 が ん 悪 液 質 」 の 知 識 を 得 て 、 治 療 中 の 食 欲 低 下 や 体 重 減 少 を 軽 視 せ ず に 、 体 重 ・ 筋 力 の 維 持 を 意 識 す る こ と が 大 切 で す 。 体 重 減 少 は 何 Kgで は な く 何 % か 、 が 重 要 で す 。 こ こ で 注 意 が 必 要 な の は 、 食 べ て 欲 し い 家 族 思 い が 強 く な る こ と に よ る 患 者 と の 衝 突 で す 。 冊 子 で は 、 家 族 間 の 衝 突 の 原 因 と な り や す い「 食 べ た い け れ ど 食 べ ら れ な い 」 VS「 食 べ さ せ た い の に 食 べ て く れ な い 」 と し て コ ラ ム を 掲 載 予 定 で す 。 近 日 発 刊 予 定 の 冊 子 を 是 非 、 ご 活 用 く だ さ い 。 担 当 / 池 田 0
0 1 1 3 1 2 2 2 3 2 3 3 3 4 3 3 3 4 4 3 4 4 4 4 体重減少の程度 (グレード) 生存期間中央値 (か月) 0 21 1 15 2 11 3 8 4 4 ■予後 ■体重減少の程度(グレード) 体格指数(BMI、体重 kg ÷身長 m ÷身長 m) Martin L, et al. J Clin Oncol. 2015; 33(1): 90-99. な どを参考に作成 28 2.5 6 11 15 25 22 206 か 月 間 の 体 重 減 少 率 ( % ) 体重減少は予後に影響する (米国臨床腫瘍学会による、体重減少の程度と予後との関連) Lemonadestand Japan https://www.cancernet.jp/ goods 「レモネードスタンドジャパン 応援アンバサダー」グッズ を販売しております。収益が寄付となり、小児・AYA 世 代への患者支援へ活用されます。 担当/濱中
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12 が ん の セ ク シ ュ ア リ テ ィ 支 援 事 業 ウ ェ ブ サ イ ト ・ ア プ リ 公 開 間 近 が ん 患 者 ・ パ ー ト ナ ー の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン を サ ポ ー ト し て く れ る キ ャ ラ ク タ ー の 名 前 を 募 集 中 今 年 度 よ り ス タ ー ト さ せ た 助 成 金 事 業 「 が ん 患 者 の 性 生 活 ( セ ク シ ュ ア リ テ ィ ) ~ 心 と 体 に 及 ぼ す 性 的 側 面 の サ ポ ー ト ~ 」 の 最 新 情 報 で す 。 新 型 コ ロ ナ ウ イ ル ス の 問 題 も あ り 、 工 夫 を し な が ら 進 め て き ま し た が 、 よ う や く 2 0 2 1年 の 2月 に は み な さ ん に ご 活 用 い た だ け る よ う な カ タ チ が 出 来 そ う で す 。 近 年 、 が ん を 克 服 し て 、 あ る い は が ん と 共 に 社 会 生 活 を 送 れ る よ う に な っ て き ま し た 。 そ こ で 、 が ん 患 者 へ の 就 労 支 援 は だ い ぶ 広 が っ て き て い る よ う に 思 い ま す が 、 が ん 患 者 や そ の パ ー ト ナ ー へ の が ん や が ん 治 療 に 伴 な う 性 的 側 面 を サ ポ ー ト す る 情 報 は ま だ ほ と ん ど あ り ま せ ん 。 国 民 性 も あ る の だ と 思 い ま す が 、 一 般 の 性 教 育 で さ え 、 ま だ ま だ 十 分 と は 言 え な い の で す か ら 、 あ る 意 味 仕 方 が な い の か も し れ ま せ ん 。 プ ロ ジ ェ ク ト を 担 当 す る 私 は 、 遡 る こ と 15年 ほ ど 前 、 看 護 師 で あ り 血 液 が ん で 闘 病 中 の 患 者 で し た 。 そ の 時 、 サ バ イ バ ー や 患 者 家 族 な ど 数 名 の 有 志 で 、 定 期 的 に 患 者 支 援 の 勉 強 会 を 開 い て お り 、 同 じ 看 護 師 で あ り な が ら 、 が ん 患 者 の セ ク シ ュ ア リ テ ィ 支 援 に 熱 心 に 取 り 組 む 一 人 の 元 気 な 女 性 と 出 会 い ま し た 。 講 師 と し て 話 す 彼 女 の 「 抗 が ん 剤 や 全 身 放 射 線 治 療 を す る と 膣 が 委 縮 す る か ら … 」 な ど と 高 齢 男 性 が い る 中 で も 笑 顔 で 、 恥 ず か し く な る よ う な 内 容 を 当 た り 前 の よ う に 話 す 姿 に 、 衝 撃 を 受 け ま し た 。 そ の 後 、 が ん 患 者 の セ ク シ ュ ア リ テ ィ に 関 す る 小 冊 子 制 作 の お 手 伝 い を す る 機 会 が あ り 、 時 が 流 れ て い き ま し た 。 15年 後 、 現 職 に 就 き 再 会 し た の で す が 、 が ん を 取 り 巻 く 状 況 は 大 き く 変 化 し て い る も の の 、 当 時 の 小 冊 子 は 細 々 と 大 き な 改 訂 も な く 増 刷 さ れ て い る こ と を 知 り ま し た 。 同 時 に 、 国 内 に お け る が ん 患 者 へ の 情 報 提 供 が ま だ ま だ 十 分 で な い こ と を 知 り ま し た 。 何 と か 、 小 冊 子 の 改 訂 と な る よ う な も の だ け で も 作 れ た ら 。 そ の よ う な こ と を 考 え て い た 時 に 、 今 回 の 助 成 金 の 話 を 知 り エ ン ト リ ー す る に 至 り ま し た 。 パ ー ト ナ ー に 対 し て 、 面 と 向 か っ て は 言 い に く い こ と も 、 今 の 時 代 、 L I N Eの ス タ ン プ で は 表 現 で き る こ と が あ り ま す よ ね 。「 そ ば に い て 欲 し い な 」 「 そ っ と し て お い て ほ し い な 」「 い つ で も 声 か け て 」「 頑 張 っ た ね 」 な ど パ ー ト ナ ー と の 関 係 だ け で な く 広 く 使 っ て い た だ け る よ う な ス タ ン プ を 作 り ま す 。 そ ん な 表 現 を サ ポ ー ト し て く れ る の は C N Jの キ ャ ラ ク タ ー 。 名 前 が あ る と 良 い で す よ ね 。 現 在 、 み な さ ん か ら 名 前 を 募 集 し て い ま す 。 期 限 は 2 0 2 1年 1月 末 日 で す 。 み な さ ん の ア イ デ ア を 一 緒 に カ タ チ に し ま せ ん か 。 担 当 / 池 田 「 が ん 患 者 な ん だ か ら 」「 が ん を 治 し て も ら っ た ん だ か ら 」。 そ の う え 、 恋 愛 だ の 性 生 活 だ の な ん て 。 が ん 患 者 も そ の パ ー ト ナ ー も 無 意 識 に 考 え が ち で す 。 も し か し た ら 、 医 療 従 事 者 も そ う 思 っ て い る か も し れ ま せ ん 。 そ の よ う な 状 況 を 少 し で も 変 え 、 が ん 患 者 や そ の パ ー ト ナ ー が 安 心 し て 性 に つ い て 語 り 合 え る 社 会 に な る よ う に 、 こ の 事 業 を 進 め て い き ま す 。 2 0 2 1年 1月 ~ 2月 に か け て C N Jの ウ ェ ブ サ イ ト で 情 報 発 信 し た り 、 少 し で も パ ー ト ナ ー と の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン を サ ポ ー ト し た く 、 L I N Eの ス タ ン プ や ア プ リ ケ ー シ ョ ン を リ リ ー ス し た り し ま す 。 そ の 他 随 時 お 知 ら せ し ま す の で 、 是 非 、 ご 活 用 く だ さ い 。 担 当 / 池 田 応募締め切り:2021 年
1 月末日 応募先:https://forms.gle/f58R7XFv3BLA4NkE9 がんのセクシュアリティ支援 専門相談ツール の開発 LINEスタンプ 情報発信 小冊子作成 講演会・セミナー がん患者の性に関する 専門家への 相談のハードルを下げ、 アプリでの無料相談を実施 LINE スタンプで コミュニケーションを支援 WEB を使ってがん患者や パートナーのニーズに 合った情報を広く発信 医療現場での セクシュアリティ支援を サポート 広く理解していだけるよう WEB 講演会等を開催 私たちの キャラクター名 募集してます!
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13 Report & News が ん ナ ビ ゲ ー タ ー 認 定 試 験 & 活 動 報 告 オ ン ラ イ ン 乳 が ん 市 民 公 開 講 座 「 コ ロ ナ 禍 に お け る 乳 が ん 診 療 〜 乳 が ん の 診 断 ・ 治 療 の 機 会 を 逃 さ な い た め に 」 開 催 男 性 乳 が ん の 会 「 メ ン ズ BC」 オ ン ラ イ ン に て 活 動 中 ! 今 年 5回 目 と な る 2 0 2 0年 度 C N Jが ん ナ ビ ゲ ー タ ー 認 定 試 験 を 11月 20日 ( 金 ) ~ 21日 ( 土 ) に 実 施 し ま し た 。 今 年 の 受 験 者 は 69名 、 う ち 合 格 者 は 48名 で し た 。 受 験 者 の 平 均 年 齢 は 45才 、 「 が ん の 知 識 を 深 め た い 」 「 患 者 支 援 を し た い 」 と い う 受 験 動 機 が 多 く 、 医 療 従 事 者 の 方 々 が 多 く 受 験 さ れ て い た こ と が 特 徴 で し た 。 ま た 、 JCF2020 で は C C N ・ C I N活 動 発 表 の セ ッ シ ョ ン を 始 め て 実 施 し 、 認 定 者 5名 よ り 現 在 が ん ナ ビ ゲ ー タ ー と し て ど の よ う な 活 動 を し て い る か を 詳 し く 発 表 し て い た だ き ま し た 。 内 容 は 患 者 会 の 設 立 、 が ん 患 者 の 就 労 支 援 、 海 外 に お け る が ん ナ ビ ゲ ー タ ー に つ い て の 研 究 発 表 、 医 療 者 が 社 会 か ら み た 患 者 支 援 の 在 り 方 な ど 、 大 変 興 味 深 い も の ば か り で し た 。 当 日 の 模 様 は JCF2020 の サ イ ト よ り ご 覧 く だ さ い 。 ま た 夏 に は C C N認 定 者 へ の ア ン ケ ー ト 調 査 を 行 い ま し た 。 こ の 結 果 か ら も 多 く の 認 定 者 が 日 々 研 鑽 し つ つ 全 国 各 地 で 活 動 し て い る 様 子 が 伺 え ま し た 。 ア ン ケ ー ト 集 計 結 果 は C C N 認 定 試 験 の ペ ー ジ よ り ご 覧 く だ さ い 。 担 当 / 古 賀 10月 3日 ( 土 ) 日 本 イ ー ラ イ リ リ ー 株 式 会 社 と の 共 催 で 初 の オ ン ラ イ ン 乳 が ん 市 民 公 開 講 座 を 開 催 し ま し た 。 コ ロ ナ 禍 に お け る 乳 が ん 治 療 に テ ー マ を 絞 り 事 前 の 質 問 を 受 け 付 け た と こ ろ 、 大 変 多 く の 質 問 が 寄 せ ら れ ま し た 。 テ ー マ へ の 関 心 の 高 さ と 、 多 く の 患 者 さ ん が 不 安 な 日 々 を 過 ご さ れ て い る こ と が 見 受 け ら れ ま し た 。 最 初 に 福 島 県 立 医 科 大 学 腫 瘍 内 科 佐 治 重 衡 先 生 が 、 covid-19 に 伴 う 乳 が ん 診 療 ト リ ア ー ジ の こ と や 実 際 の 現 場 の 状 況 に つ い て 紹 介 し 「 重 要 な の は 患 者 の 予 後 に 悪 影 響 が 出 な い こ と 」 話 さ れ ま し た 。 ま た 日 頃 か ら 諸 外 国 の 医 師 た ち と 交 流 し て い た こ と で 各 国 間 で の 情 報 提 供 や 連 携 が 大 変 有 り 難 か っ た と い う お 話 し や 「 リ ス ク と 利 益 の バ ラ ン ス を 出 来 る だ け 正 確 に 把 握 し 進 め て い く こ と が 大 切 」 と 話 さ れ ま し た 。 後 半 の Q & Aセ ッ シ ョ ン か ら は 、 聖 路 加 国 際 病 院 が ん 相 談 支 援 室 看 護 師 の 橋 本 久 美 子 さ ん も 加 わ り 事 前 の 質 問 に 回 答 い た だ き ま し た 。 こ れ ら の 質 問 と 回 答 は C N Jの COVID-19 の サ イ ト に ま と め て 掲 載 し て い ま す 。 1時 間 と 短 い 時 間 で し た が 、 全 国 か ら 3 3 3名 の 方 が 参 加 さ れ 、 内 6割 が 患 者 、 家 族 、 2割 が 医 療 者 で 、 オ ン ラ イ ン 開 催 の メ リ ッ ト が 活 か さ れ た 市 民 公 開 講 座 と な り ま し た 。 担 当 / 藤 原 2 0 2 0年 8月 22日 ( 土 ) メ ン ズ BCと し て 初 め て の オ ン ラ イ ン 交 流 会 を 開 催 い た し ま し た 。 11月 の 男 性 が ん 啓 発 月 間 に は 第 2回 も 無 事 に 開 催 し 、 の べ 19名 の 患 者 さ ん と そ の ご 家 族 の 方 に ご 参 加 い た だ き ま し た 。 10月 24日 ( 土 ) オ ン ラ イ ン 開 催 の ジ ャ パ ン キ ャ ン サ ー フ ォ ー ラ ム で は 、 メ ン ズ BCを い つ も 応 援 し て く だ さ る 沢 田 晃 暢 先 生 ( N T T東 日 本 関 東 病 院 乳 腺 外 科 部 長 ) と 下 村 昭 彦 先 生 ( 国 立 国 際 医 療 研 究 セ ン タ ー ) の ご 協 力 に よ り 、 さ ら に 広 く 深 く 、 男 性 乳 が ん に 関 す る 情 報 を お 送 り す る こ と が 実 現 。 海 外 か ら の メ ッ セ ー ジ も い た だ き ま し た 。 コ ロ ナ 禍 に お い て は 対 面 で の 活 動 が 困 難 な も ど か し さ が あ る 一 方 で 、 オ ン ラ イ ン だ か ら で き る こ と も あ る と 実 感 し ま し た 。 2 0 2 1年 は 、 距 離 や 時 間 を 超 え ら れ る オ ン ラ イ ン 交 流 ・ 啓 発 企 画 を 考 え て お り ま す 。 引 き 続 き 、 ホ ー ム ペ ー ジ で の 情 報 共 有 や オ リ ジ ナ ル 啓 発 ピ ン バ ッ ジ 販 売 も 実 施 中 で す 。 担 当 / 大 田 原 メンズ
BC サイト https://mens-bc.amebaownd.com/ CNJ「COVID-19 に 関するがん患者と家族 のための Q&A」 https://www.cancernet.jp/ covid-19-qa CNJ がんナビゲーター (CCN) 認定試験 https://www.cancernet.jp/ training/ccn CNJ サイト疾患啓発グッズ にてメンズ BC(男性乳がん) 啓発グッズ¥1,000.- にて販売 中!
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14 「 が ん 治 療 時 の 食 事 と 栄 養 」 に つ い て の ア ン ケ ー ト 調 査 を 実 施 し ま し た が ん 治 療 時 に 体 重 を 維 持 す る こ と は 患 者 さ ん の Q O Lの 向 上 お よ び 治 療 の 継 続 に つ な が り ま す 。 し か し 、 多 く の 場 合 、 抗 が ん 剤 の 副 作 用 や 手 術 な ど の 治 療 に よ り 食 事 が 困 難 に な っ て き ま す 。 今 回 、 ネ ス レ 日 本 株 式 会 社 協 力 の も と 「 が ん 治 療 時 の 食 事 と 栄 養 」 に つ い て の ア ン ケ ー ト を 実 施 し 、 4 0 6名 の 患 者 さ ん や ご 家 族 に ご 協 力 を い た だ き ま し た 。 結 果 か ら 、 回 答 者 の 75% が 「 が ん の 治 療 や 副 作 用 で 食 事 に 関 す る 悩 み 」 を 経 験 し て お り 、 様 々 な 複 数 の 要 因 に よ り 食 事 が 困 難 な 経 験 を し て い る こ と が 分 か り ま し た ( 図 1 ) 。 し か し 、 適 切 な 栄 養 指 導 を 受 け た け た 割 合 は 25 %に と ど ま り 、 栄 養 状 態 を 管 理 し て い く 上 で 、 回 答 者 の 40% は 悩 み が ( 図1)【食事に関して、がん治療や副作用によりどのようなことで 困りました(困っています)か】 「がん治療時の食事と栄養」 https://www.japancancerforum.jp/ programs/2020/program3229 あ っ て も 相 談 せ ず に 過 ご し 、 そ の う ち 約 10% は 誰 に 相 談 し て い い か 分 か ら な か っ た と 回 答 し ま し た 。 更 に 相 談 し た 場 合 で も 解 決 で き た と い う 回 答 は 半 数 以 下 に と ど ま り ま し た 。 今 回 見 え て き た 様 々 な 課 題 が 、 が ん 患 者 さ ん へ の 支 援 の 一 助 に な る よ う 願 う と と も に 、 私 た ち の 活 動 の 参 考 に し て い き た い と 思 い ま す 。担 当 / 馬 場 Report &
News カラダのもとになる ホエイプロテイン 10g カラダを うごかすエネルギー 200kcal シンプルな素材 クリアな透明感 キャップ付き ワンステップパック 採用 すっきりおいしく 脂肪ゼロ Nutrition Drink 栄養補給を、 もっと自然に。 さわやかな甘さとすっきりとした口当たりの 「アイソカル® クリア」は思うように食事が進まないときの 栄養補給をサポート。たんぱく質やエネルギーを 毎日の生活の中で手軽に摂取できます。 〒140-0002 東京都品川区東品川2-2-20 https://www.nestlehealthscience.jp/ アイソカル®クリアについて 詳しくはこちら Know (≠ NO) More Cancer プロジェクト ~古本が寄付になる!~ https://www.charibon.jp/partner/cancernet/ 読み終わった本、不要になった本が 寄付となる「チャリボン」で私達キャ ンサーネットジャパンの活動を応援し てください!いただいた寄付金は、広 く社会へ「がん」を理解してもらうた めのツールの企画と実施のための活 動に使わせていただきます。
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「 小 嶋 、 が ん の シ リ ー ズ を 『 ニ ュ ー ス 23』 で も や っ て く れ な い か ! 」 今 は 亡 き 、 筑 紫 哲 也 キ ャ ス タ ー の 一 言 で 、 シ リ ー ズ 『 が ん と 共 に 生 き る 』 の 取 材 が 始 ま っ た 。 2 0 0 5年 の こ と だ 。 そ の 第 一 弾 は 、 か ね て よ り 親 交 の あ っ た 南 雲 吉 則 医 師 ( 『 キ ャ ン サ ー ネ ッ ト ジ ャ パ ン 』 創 始 者 ・ 元 代 表 ) と 共 に 考 え る 乳 が ん 治 療 。 南 雲 元 代 表 は 1 9 9 0年 代 か ら 、 セ カ ン ド ピ ニ オ ン を 推 進 し 、 乳 房 同 時 再 建 や デ イ サ ー ジ ャ リ ー な ど 時 代 を 先 取 り す る 乳 が ん 治 療 を 実 践 。 私 ど も は 、一 人 の 乳 が ん 患 者 を 軸 に ド キ ュ メ ン タ リ ー を 作 成 、放 送 し た ( 2 0 0 6年 )。 こ の 年 は 『 が ん 対 策 基 本 法 』 の 成 立 の 年 で も あ り 、 〝 が ん 対 策 元 年 〟 と も 呼 ば れ た 。 こ の こ ろ か ら 、 故 ・ 山 本 孝 史 参 議 院 議 員 ( 参 議 院 本 会 議 に て 自 ら の 胸 腺 が ん を 告 白 。 が ん 対 策 基 本 法 の 早 期 成 立 を 訴 え た こ と で 有 名 ) ら と 一 緒 に キ ャ ン サ ー ネ ッ ト ジ ャ パ ン に 入 り 浸 る よ う に な っ た が 、そ こ で 岩 瀬 哲 医 師 ( 現 代 表 ) と い う 〝 こ の 世 に 二 人 と な い 知 己 〟 を 得 る こ と に な っ た 。 岩 瀬 代 表 と は 、 心 の 拠 り 所 と な る 書 物 が 同 じ で あ る こ と が わ か っ た そ の 時 か ら 同 志 と な り 、 今 に 至 っ て い る 。 さ て 、 自 己 紹 介 が 遅 れ 「 君 は 何 者 か 」 と 訝 し む 声 も 聞 こ え て き そ う だ 。 私 は 、 T B S報 道 局 で 医 療 担 当 の 解 説 委 員 を し て い る 。 ☆ が ん ・ 難 病 ☆ 感 染 症 ☆ 災 害 医 療 ( 被 ば く 医 療 ) の 3 つ が 専 門 で 、 2 0 1 1年 の 東 日 本 大 震 災 で は 、 フ ク イ チ ( 福 島 第 一 原 子 力 発 電 所 ) の 事 故 担 当 と し て 、 発 生 か ら 一 年 半 福 島 と 東 京 を 往 復 し て き た 。 猛 威 を 振 る う 新 型 コ ロ ナ ウ イ ル ス で も 、 専 門 記 者 と し て テ レ ビ ・ ラ ジ オ で 解 説 を 続 け て い る 。 が ん で は 、 イ ン フ ォ ー ム ド コ ン セ ン ト や セ カ ン ド オ ピ ニ オ ン 、 患 者 中 心 の 医 療 、 E B Mな ど の 国 民 へ の 啓 発 に 力 を 入 れ て き た 。 1 9 9 0年 代 に は 、 米 国 の 〝 集 学 医 療 と し て の チ ー ム 医 療 〟 を 、 他 メ デ ィ ア に 先 ん じ て 国 民 に 詳 細 に 伝 え て き た 。 精 巣 腫 瘍 を 2回 経 験 し た が ん サ バ イ バ ー で も あ り 、 2 0 1 0年 、 日 本 初 の 精 巣 腫 瘍 患 者 会 の 発 起 人 も 務 め た 。 AYA 世
代(Adolescent and Young Adult、思春期・若年成人) の女子は、体の変化とともに、妊娠や出産なども経験する 時期にもさしかかります。がんの診断を受けると、がんの 治療のことで頭がいっぱいになりがちですが、特に AYA 世 代の女子の場合は、がん治療とその後の生活を見据え、「セ クシャルヘルス(性の健康)」にも気を配る必要があります。 がん治療中の予期せぬ妊娠により、治療が中断されたり、 精神的な負担が増えたりします。また AYA 世代女子は、 治療による体の変化、妊よう性などに不安があっても、誰 に相談してよいかわからず、気後れする場合がほとんどです。 一方で、がん専門医や親の側も若い AYA 世代女子に対し て、セクシャルヘルスに関する情報が必要なことを認識して いない場合も多いでしょう。 イエール大学ニューヘイブン病院でがん治療を受けた、 15 歳から 25 歳の AYA 世代女子の医療記録を調査したと ころ、48.4% が治療期間中に低用量避妊薬(ピル)を服用 していたことから、性交渉を行っている若い AYA 世代女子 も一定程度いると推測できます。ですが、同期間にセクシャ ルヘルスのカウンセリングを受けた人の割合は、33.1% に とどまっていました。さらに 15 歳から 20 歳の患者は、 セクシャルヘルスのカウンセリングを受けた可能性が低 いことがわかりました。研究者はこうした若い患者にも、 ピルやコンドームによる避妊を含めたカウンセリングが 必要だと指摘しています。 一方、妊よう性について、AYA 世代がんサバイバーの知 識を調べたワシントン大学シアトル小児病院の調査(2015 年)では、18% の男子、そして 38% の女子が、精子や卵 子の凍結保存という「妊よう性温存」について「知らなかっ たので、行わなかった」と回答しています。 避妊、妊よう性にとどまらず、性の自己認識、ボディ・ イメージ、パートナーとの性交渉など、セクシャルヘルス に関する AYA 世代患者の悩みは幅広く、これまでのがん 医療では対応が不十分だった感はいなめません。このため コネチカット小児メディカルセンターでは、AYA 世代患者 と効果的にセクシャルヘルス問題を話すためのがん専門 医向け研修を開発しているそうです。 情報提供/海外がん医療情報リファレンス 海外がん医療 TOPICS AYA世代女子のがん治療と性 CNJ Speakers 23 号(2021 年 Winter) 編集発行 / 認定 NPO 法人キャンサーネットジャパン 発行日 / 2021 年 1 月 〒 113-0034 東京都文京区湯島 1-10-2 御茶の水 K&K ビル 2 階 https://www.cancernet.jp 電話 / 03-5840-6072 FAX / 03-5840-6073 E-mail / info@cancernet.jp ※次号は、Summer-2021 年 7 月発行になります。 理 事 就 任 の ご 挨 拶 キ ャ ン サ ー ネ ッ ト ジ ャ パ ン 理 事 T B Sテ レ ビ 報 道 局 解 説 委 員 小 嶋 修 一
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