エシカルコットンサミット2013 「インドのコットン生産地における児童労働問題について」
- 2. -あたりまえをすべての子どもに-
ベイビーちゃん(16歳)
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ベイビーちゃん(14歳、左)と、
お母さん(中央)、お父さん(右)
(2009年、インタビュー当時)
• 6歳からコットン畑で働いた。
• 朝9時~6時まで働き、休みはお昼の30分間だけ
• 賃金は1日当り50ルピー(おとなは80ルピー)
• 農薬の影響で、皮膚病にかかったり具合が悪く、
病院へ通っていた。
• 母親が結核で働けず、医療費にもお金がかかる。
• 2011年、血液のガンにより、16歳で永眠
• 医者によれば、ガンの要因は農薬
「学校には行きたいし、
病気になるのは辛いけど、
働いて家族を支えなけれ
ばならないの。」
- 5. -あたりまえをすべての子どもに-
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インド アンドラ・プラデシュ州のコットン種子畑で働く少女たち (C)ACE
現状 インドのコットン種子生産地域の約90%を占める4州で
約40万人の児童労働者、うち54%が14歳未満、約70~80%が女子
児童労働の需要要因
遺伝子組換え種・人工交配種
(ハイブリッド種)の急増
→人工授粉による栽培が必要
→安い労働力の需要増
子どものほうが賃金が安く、言
うことを聞く
児童労働の供給要因
教育への関心が低い
教育のアクセス・質の問題
女子への差別・伝統的慣習
親が仕事がない・低収入
- 6. -あたりまえをすべての子どもに-
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ピース・インド プロジェクト
対象地
インド、アンドラ・プラデシュ州マハブブナガル県
• ナガルドーディ村(2010~13年)
• 周辺地域の2-3村(2014~18年予定)
主な受益者(1村当りの人数)
6~14歳の就学年齢の子ども約530人、
17歳以下の女の子、
人口約2,000人(450世帯)
実施方法
現地パートナー団体SPEEDと実施
実施期間: 4年間
目的: インドのコットン生産地域で危険な労働から子どもを守り、
すべての子どもが教育を受けられるようにする
インド南部
アンドラ・プラデシュ州
綿の授粉作業をする少女 コットン種子生産が盛んで、児
童労働が多い地域。
マハブブナガル県の識字率は、
州内で最も低い約45%
- 8. -あたりまえをすべての子どもに-
「コットンのやさしい気持ち」プロジェクト
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目的:コットン産業での児童労働をなくす
講師派遣・セミナー
オーガニック
コットン
製品の販売
企業のCSRレビュー、
コンサルティング
消費者の
意識
Up!
児童労働のない
製品の
生産、調達、販売
の実現
企業がコットン産業
の児童労働の撤廃の
ための活動を支援
ピース・インド
プロジェクト
(コットン生産地の
子ども支援)
企業の
意識
Up!