コートジボワールの経済について

1. 1
コートジボワールにおけるビジネス・
チャンス

2. 2
I. 地理と住民
II. ビジネス環境
III. 経済状況
IV. 貿易取引
V. 経済的可能性
VI. 主要プロジェクト
プレゼンテーションの概要

3. 3
戦略上重要な地理的位置にある
西アフリカの国家
§
面積: 322 462 Km²
§
耕作可能な土地面積: 2400万ヘクタール
§
海岸線長: 550 Km
§
経済的首都: アビジャン
§
政治・行政上の首都: ヤムスクロ (アビ
ジャンの北方240Km)
§
人口: 2300万人前後
§
通貨: CFAフラン(為替レート: 1円 = 5.50
CFA フラン)
§
植生: 森林(南部)およびサバンナ(北部)
§
気候: 熱帯性気候(高温多湿)
I. 地理と住民
1.1. 主要データ

4. 1.2 コートジボワール: 戦略的要衝
コートジボワールの国土は次の国々およ
び海洋と接している:
ü
東部はガーナ
ü
西部はギニアおよびリベリア
ü
北部はブルキナファソおよびマリ
ü
南部は大西洋
戦略的要衝:
内陸地域に広がる西アフリカ諸国、お
よびその他のアフリカ地域、ヨーロッ
パ、アメリカ、アジアとの中継国であ
る。
政治的首
都
経済的首都
4
I. 地理と住民
コートジボワール

5. 1.3 WAEMUおよびECOWAS加盟国: 絶好のチャンス
MALI
BURKINA
FASO
GUINEE BISSAU
NIGER
CÔTE D ’IVOIRE
SENEGAL
BENIN
TOGO
コートジボワールは、8カ国（ベナン、ブル
キナファソ、コートジボワール、ギニア・ビ
サウ、マリ、ニジェール、セネガルおよび
トーゴ）から構成される西アフリカ経済通貨
同盟(WAEMU)の加盟国である。CFA圏内のこ
れらの国では、共通通貨としてユーロと連動
しているCFAフランが使用されている。
人口: 9000万人
コートジボワールは、15カ国(WAEMU+
カーボベルデ、ガンビア、ガーナ、ギニア
、リベリア、ナイジェリア、シエラレオ
ネ)から構成される西アフリカ諸国経済共
同体(ECOWAS)の加盟国である。
人口: 3億人
5
I. 地理と住民

6. 6
II. ビジネス環境
2.1 新投資法

7. 7
II. ビジネス環境
2.2 新投資法の主な特徴

8. 8
III. 経済状況
3.1 経済指標の変遷
指標 2010 2011 2012
GDP(国内総生産)合計(単位：10億CFAフラ
ン)
11 352.2 11 360.0 12 575.0
GDP/住民数 (単位：1000CFAフラン) 502.44 489.59 528.01
GDP成長率(%) 2.4 -5.8 8.1
第一次産業部門がGDPに占める割合% 28.8 32.4 30.2
第二次産業部門がGDPに占める割合% 21.6 20.8 21.5
第三次産業部門がGDPに占める割合% 36.7 33.5 35.5
GDPにおける投資率 % 9.0 8.1 8.2
公共部門 (%) 3.1 2.8 2.9
民間部門 (%) 5.9 5.3 5.3
インフレ率(%) 1.8 4.9 2.3
輸出(GDPにおける割合%) 49.0 50.5 50.4
輸入(GDPにおける割合%) 39.7 32.5 42.3

9. 9
III. 経済状況
3.2 主な生産物
農業、工業およびエネルギー関連
生産物
2010 2011 2012
コーヒー (単位：1000トン) 94.4 32.3 104.6
カカオ(単位：1000トン) 1 301.7 1 559.4 1 390.0
バナナ(単位：1000トン) 372.9 355.7 409.0
パイナップル(単位：1000トン) 78.5 91.6 100.8
綿実付き綿花(単位：1000トン) 178.2 198.3 220.0
パーム油(単位：1000トン) 384.5 394.0 483.4
砂糖(単位：1000トン) 155.9 202.0 212.3
天然ゴム(単位：1000トン) 231.5 238.7 264.0
カシュー・ナッツ(単位：1000トン) 370.0 380.0 418.0
原油(単位：1000バーレル) 14 562.1 12 390.5 9 623.8
ガス（単位：100万m³） 1 665.8 1 631.8 1 571.7

10. 10
III. 経済状況
3.3 各経済部門の概観
農業部門
ü
耕作可能な土地面積: 2400万ヘクタール
ü
総耕地面積 : 950万ヘクタール
ü
内水面積35万ヘクタール
ü
ラグーン（礁湖）15万ヘクタール
ü
多角的農業
ü
潜在的に開発可能な地下水量380億 m³

11. 11
III. 経済状況
3.3 各経済部門の概観
この部門の産業として次のものが挙げられる:
ü
食品産業(33.0%)および化学工業 (28.5%)
ü
鉱業
この二つの重要部門に電力、水およびその他の産業部門が続いてい
る。
工業部門

12. 12
III. 経済状況
3.3各経済部門の概観
各部門の近代的企業の70%がこの部門に集中している。
金融システムの構成要素として、さらに次のものが挙げられる。
ü
地域取引所(BRVM：西アフリカ諸国の地域証券取引所);
ü
商業銀行23行および金融機関1社（スタンダード・チャータード
銀行、シティバンク銀行、ブリッジバンク、ソシエテジェネラ
ル、BNPパリバ等）；保険会社31社（アリアンツ、アクサ、ベネ
フィシャル生命保険等）
ü
小規模金融会社82社
ü
両替商43社
ü
電子資金振替システム4社
サービスおよび商業部門

13. 13
III. 経済状況
3.3 各経済部門の概観
過去10年間でめざましい発展を遂げている。2006年度、携帯電話シ
ステムに1392億CFAフラン、固定電話に106億CFAフランの投資が実
施される。
この部門は、近代的インフラを備えると共に市場も発展中で、毎年
700億CFAフランの付加価値税収入がもたらされている。ＩＣＴ（情
報通信技術）の台頭によって新しいサービスの利用が迅速かつ容易
になった。
携帯電話通信部門には6社が参入している。
ICT促進のため、ビジネス工学分野の様々な事業を展開する中小企業
から多国籍企業を対象とし、「ＩＴとバイオテクノロジー村」と名
付けられたフリーゾーンがアビジャン近郊のグランバサンに設けら
れた。
情報通信技術(ICT)

14. 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010
輸出
100万USD
6 593 11 807 8 119 7 355 8 391 9 243 9 656
輸入
100万USD
4 743 3 917 3 715 6 098 6 726 6 252 7 401
における総輸入量 割合 (金額) 2 010 2 011
食品 17.2% 26.1%
その他の消耗品 19.4% 21.2%
中間財 33.0% 41.2%
投資財 18.0% 11.5%
出典: 経済金融省(経済情勢予測庁)
における総輸出量 割合 (金額) 2 010 2 011
1次産品 44.1% 52.4%
コーヒーとカカオを含めた場合 23.5% 31.7%
原油 11.5% 12.9%
工業製品 22.5% 21.0%
石油製品を含めた場合 11.5% 9.4%
半製品 23.0% 26.1%
出典: 経済金融省(経済情勢予測庁)
14
4.1 貿易取引の発展
IV. 貿易取引

15. 順位
輸出
金額
(100万 USD)
重量 (%)
1 USA 1 318.5 11.9%
2 オランダ 1 296.4 11.7%
3 ドイツ 818.9 7.4%
4 ナイジェリア 663.9 6.0%
5 カナダ 634.1 5.7%
6 フランス 630.1 5.7%
7 南アフリカ 605.4 5.5%
8 マレーシア 386.8 3.5%
9 ベルギー 361.5 3.3%
10 ブルキナファソ 343.9 3.1%
順位
輸入
金額
(100万 USD)
重量 (%)
1
ナイジェリ
ア
791.1 23.4%
2 フランス 460.5 11.8%
3 中国 347.2 6.9%
4 タイ 258.8 5.2%
5 コロンビア 199.6 3.9%
6 ベトナム 183.7 3.0%
7 ドイツ 179.1 2.7%
8
モーリタニ
ア
178.0 2.7%
9 イタリア 155.6 2.3%
10 スペイン 150.2 2.2%
15
IV 貿易取引
4.2 2011度の主要貿易パートナー

16. 16
V. 経済的可能性
5.1 主要農産物
カカオ
2011～2012 、カカオの の年度 生産量世界一 139 トン万
( の の全世界 生産量 35.6 %)

17. 17
コーヒー
2011～2012 、年度 10万4 600トン
V. 経済的可能性
5.1 主要農産物

18. 18
天然ゴム
2012 、アフリカ の年度 諸国 生産量第1 となる位 26万4000トンを生産
V. 経済的可能性
5.1 主要農産物

19. 19
カシューナッツ
カシューナッツは、2012 、年度 41万8000トンを しインドに ぐ生産 次 世界第2
位
V. 経済的可能性
5.1 主要農産物

20. 20
パーム は、油 2012 、ナイジェリアに ぐ年度 次
アフリカ第2 となる位 48万3400トンを生産
パーム油
V. 経済的可能性
5.1 主要農産物

21. 21
ü
小児および成人用の大豆、トウモロコシ粉お
よびセモリナ
ü
大豆製品
ü
マンゴー、パイナップル等のジュースおよび
ママレード
ü
天然ゴム製の手袋等
は、 の に する 々なタイ民間企業 以下 生産物 関 様
プの 、 、ジョイントベン事業提携（技術 融資
チャー を している等） 模索
農業関連事業
V. 経済的可能性
5.1 主要農産物

22. 22
2011年6月9 および日 10 に日 650 の および のパネリ名 技術 専門分野
スト びに を めヤムスクロで された セミナーにお並 聴衆 集 開催 国際
いて、コンティンジェンシー プラン が・ （緊急事態対処計画） 決
められた。 における を すべく、 は の鉱業部門 障害 排除 政府 以下 目
を げた。標 掲
ü
に を させること数年内 電力生産量 増大
ü
の インフラ 、 の鉱物資源 輸送 （鉄道 港湾等） 整備促進
ü
の石油探査 促進
V. 経済的可能性
5.2 鉱業部門
Ø
1970 に した な年代 判明 豊富 鉱物資源
Ø
に の きな を む きな世界的 埋蔵量 大 鉱脈 含 大 採掘可能量 (ニッ
ケル、 、 、マンガン、ボーキサイト鉄 金 等)
Ø
金生産量: 過去3 、年間 年産7トン未満
2012 、年度末現在 年産14トン
2016 までに年 年産25トン に する前後 達 見
み込

23. 23
1974年のベリエ油田の発見によって大陸棚上の探査に拍車がかかり
、次に述べるような新たな油田・ガス田が発見された。
1) 1980年のエスポワール油田
2) 1981年のフォックス・トロットガス田
3) 1983年のパンサーガス田
4) 2001年のバオバブ油田
5) これらの他にも調査対象とされ、最終的に開発が見込まれる油
田・ガス田が多数存在する。 (2011年12月のインディペンデン
ス(LUKOIL)、2012年6月のパオン(TULLOW)など）
V. 経済的可能性
5.3 石油とガス

24. 24
生産量:
原油 = 日産3万5 000バレル
天然ガス= 日産1億5000 フィート立方
(大半を発電用に消費)
問題点: 探査用試掘がほと
んど実施されていない: 過去10年間では5本のみ
(コンゴ：25本の試掘 ; 赤道ギニア: 45本の試掘)
新規探査(2011年10月～2012年6月): 07本の試掘
短期的目標: 2012年10月～2013年12 までに月 4～8 の本 試掘実施
2015 までの度 目標: 日産30万バレルの生産を可能とする
埋蔵量の確認
V. 経済的可能性
5.3 石油とガス

25. 25
年間精油能力: 原油400万トン
貯蔵能力: 40万トン
コートジボワール国内需要: 年間120万トン
短期的目標
1. 一般家庭消費用ブタンガス供給の改善 (貯蔵能力改善、販売業
者との新たな直接契約・・・),
2. 後背地への供給を目的とする物流改善
3. 安全と治安の向上 (石油・ガス工業地帯)
4. SIR社製油所の債務返済計画
5. 精製石油製品流通部門の開発と再編
5.3 石油とガス
V. 経済的可能性

26. 26
コートジボワールの開
発可能地下資源図
ガス油田・
田
金
鉄鉱石
ダイアモン
ド
銅
ウラン

27. 27
発電量
ü
設備容量 : 1 390 MW
ü
5水力発電所: 604 MW (43%)
ü
5火力発電所: 786 MW (57%)
ü
総生産: 5 800 GWh
ü
天然ガスへの依存度が大きい (発電量の70%)
電化
ü
電気は国土の3分の1に普及 (8 513 市町村中2 777カ所)
ü
国民の4分の1が電気を利用
(モロッコ:98%、 世界各国の平均: 44%)
ü
国民一人当たりの電力消費量は低い: 165 kWh/人
(ガーナ:260、モロッコ: 637)
ü
平均停電率が高い
(56時間。2000年度は14時間)
V. 経済的可能性
5.4 電力部門: 主要統計