ミャンマー元国内避難民のPTSDと恐怖体験の関連についての研究 熊澤良太7. 1-5 東南アジアの国内避難民数比較(2015年)
7出典:IDMC「Global figures」http://www.internal-displacement.org/global-figures
31,140
119,000 79,200
35,000
662,400
0
100,000
200,000
300,000
400,000
500,000
600,000
700,000
インドネシア フィリピン ブルネイ タイ ミャンマー
東南アジアの中でも
ミャンマーの国内避難民が
最多!
14. 6-2 IES-Rとは?
(Impact of Event Scale Revised)
14
侵入症状8項目×4点=32点満点
回避症状8項目×4点=32点満点
過覚醒症状6項目×4=24点満点
88点
満点
25点以上だと
PTSDを発症している
可能性あり!
出典:辻内琢也『原発事故広域避難者のストレスに対する研究』(2013年)
15. 6-3 IES-R 質問項目の例
(最近の1週間の状態について) 全くない 少し 中くら
い
かなり 非常に
睡眠の途中で目がさめてしまう
別のことをしていても、そのことが頭から離れ
ない
イライラして、怒りっぽくなっている
そのことを思い出させるものには近寄らない
そのときの場面が、いきなり頭に浮かんでくる
15
黄色…侵入症状
桃色…回避症状
黄緑…過覚醒症状
出典:http://www.igakuken.or.jp/mental-health/IES-R.pdf
16. 6-4 独自の質問票調査質問例
①Why did you become a refugee?
難民になった経緯を教えてください
②Have you ever faced a danger of your life?
今までに生命の危機に直面したことはありますか?
③What was the severest matter mentally/physically?
精神的、身体的に最も大変だったことはなんですか?
④What is a support when you feel pain?
辛いとき何を頼りにしていましたか? 16
21. 8.考察
23
今回のミャンマーでの調査結果と
類似調査結果との平均点数の比較
出典:Khin Myo Htut (2015)「Validation of a Myanmar Version of the Impact of Event Scale-Revised in Survivors after Disaster」
加藤寛、岩井圭司 (1999)「阪神・淡路大震災被災者に見られた外傷後ストレス障害-構造化面接による評価-」
全ての項目で、
今回の調査結果が
類似調査結果の数値を上回った
ことが判明
↓
今回調査した
元ミャンマー国内避難民の
PTSD症状は深刻である 0
2
4
6
8
10
12
14
侵入症状 回避症状 過覚醒症状
点
数
今回の調査 ミャンマー洪水 阪神淡路大震災被災者