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の に する の「組織 課題解決」 寄与 臨床教育担当者の に する の「組織 課題解決」 寄与 臨床教育担当者
育成育成
ー キャリアパスウェイ センターの ー看護 教育研究 挑戦ー キャリアパスウェイ センターの ー看護 教育研究 挑戦
 前田 留美 前田 留美
東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科
看護キャリアパスウェイ教育研究センター看護キャリアパスウェイ教育研究センター
2017/03/132017/03/13  日本看護評価学会第 日本看護評価学会第 77 回学術集会シンポジウム回学術集会シンポジウム
「臨床における課題解決力を高める-教育を通じた方法と評価-」「臨床における課題解決力を高める-教育を通じた方法と評価-」
TMDU NCPC
の臨床看護教育 背景の臨床看護教育 背景
• 医療の急速な高度化、患者の抱える問題が複雑化
• 2010 年~ 新人看護職者研修の努力義務化
の が継続教育 必要性 増大
に に する、 の の が特 新人看護職員 対 臨床教育 質 向上 課
題
• 教育担当者が「看護教育」「看護研究」を学ぶ機会が
限定されている
• 「臨床看護教育」「臨床看護教育研究」は未だ発展途上
への の い とともに臨床看護教育担当者 即効性 高 支援
が「臨床看護教育研究」 必要
TMDU NCPC
キャリアパスウェイ センター 看護 教育研究 概要
• 2014 年 4 月開設
• 「履修証明プログラム」により、社会人を
対象とした「臨床看護師の大学院進学支援
プログラム」( 1 年間の学習プログラム)
を提供
• 2015 年 9 月~ 16 年 10 月 
第 1 期 履修生 5 名在籍(修了)
• 2016 年 10 月~ 17 年 9 月 
第 2 期 履修生 3 名在籍
<センターのミッション>
1.専門学校・短大卒業の看護師に対する大学院進学支援
2.臨床判断能力・教育指導力強化のための教育プログラム開発・支援
3.教育効果測定研究開発・支援
TMDU NCPC
とは   とは教育 ・・? 学習 ・・・?とは   とは教育 ・・? 学習 ・・・?
学習とは、
1.学問・技術などをまなびならうこと
2.学校で系統的・計画的に学ぶこと(大辞泉)
しい や だけでなく、 しい や新 知識 技術 「新 行動 習慣」
を につけることも、 に まれる身 「学習」 含
3. 過去の経験によって、行動の仕方がある程度永続
的に変容すること。新しい習慣が形成されること
(大辞林)
成人を対象とした教育とは、
「学習するものと人の間をつなぐこと」( Knowles)
TMDU NCPC
臨床で生じている課題を分析
し、的確に教育ニーズを見出
すことができる教育者
教育ニーズに対し、効果的
で効率が良く、魅力ある
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→ 単に「スキルアップ・知識の増加をはかる教育」
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TMDU NCPC
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大学院進学を目的とした学力・研究遂行能力の修得と、
教育プログラム設計法を学ぶ、 1 年間のプログラム( 10 月~翌年 9
月)
セメスターセメスター 科目科目 内容内容
通期 大学院進学支援科目 な英語・統計学・看護研究方法論(基礎的 内容)
通期 個別面接指導( 1 回 / 月以
上)
、 テーマ のための 、進学相談 研究 設定 文献検討 小論
、 、ほか文指導 個別指導
1 ~ 2 プログラム教育 開発論 インストラクショナル デザイン・ ( ID の) 基礎
2 ~ 3 プログラム教育 開発演習 1 シミュレーション の教育 基礎
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2 ~ 3 プログラム教育 開発演習 2 ID を いた プログラム用 教育 作成演習( 2 )(事例)
2 ~ 3 プログラム研究 開発論 プログラム教育 作成演習
4 ワークショップ プログラム 、教育 開発演習
プログラム の 、研究 開発演習 総括
プレゼンテーション技法
TMDU NCPC
• 学習者が「効果的・効率的・魅力ある」学習ができるよ
うな支援する
• 成人学習理論を背景とした、様々な理論を駆使して教育
プログラムを設計していく方法
インストラクショナル デザイン・インストラクショナル デザイン・
プログラム(教育 設計法)プログラム(教育 設計法)
プログラム教育 開発演習
 →自施設の課題を教員と
ともに分析し、実際に教育
プログラムを立案・実施し
ている
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  • 2. TMDU NCPC の臨床看護教育 背景の臨床看護教育 背景 • 医療の急速な高度化、患者の抱える問題が複雑化 • 2010 年~ 新人看護職者研修の努力義務化 の が継続教育 必要性 増大 に に する、 の の が特 新人看護職員 対 臨床教育 質 向上 課 題 • 教育担当者が「看護教育」「看護研究」を学ぶ機会が 限定されている • 「臨床看護教育」「臨床看護教育研究」は未だ発展途上 への の い とともに臨床看護教育担当者 即効性 高 支援 が「臨床看護教育研究」 必要
  • 3. TMDU NCPC キャリアパスウェイ センター 看護 教育研究 概要 • 2014 年 4 月開設 • 「履修証明プログラム」により、社会人を 対象とした「臨床看護師の大学院進学支援 プログラム」( 1 年間の学習プログラム) を提供 • 2015 年 9 月~ 16 年 10 月  第 1 期 履修生 5 名在籍(修了) • 2016 年 10 月~ 17 年 9 月  第 2 期 履修生 3 名在籍 <センターのミッション> 1.専門学校・短大卒業の看護師に対する大学院進学支援 2.臨床判断能力・教育指導力強化のための教育プログラム開発・支援 3.教育効果測定研究開発・支援
  • 4. TMDU NCPC とは   とは教育 ・・? 学習 ・・・?とは   とは教育 ・・? 学習 ・・・? 学習とは、 1.学問・技術などをまなびならうこと 2.学校で系統的・計画的に学ぶこと(大辞泉) しい や だけでなく、 しい や新 知識 技術 「新 行動 習慣」 を につけることも、 に まれる身 「学習」 含 3. 過去の経験によって、行動の仕方がある程度永続 的に変容すること。新しい習慣が形成されること (大辞林) 成人を対象とした教育とは、 「学習するものと人の間をつなぐこと」( Knowles)
  • 6. TMDU NCPC められる とは求 「臨床教育担当者」 ・・・? な をもつ の「研究的 視座」 臨床教育者 育 成 ともに している質・量 増大 ニーズを に教育 的確 つかみ、それに える を できる応 教育 提供 → 単に「スキルアップ・知識の増加をはかる教育」 ではなく、「 の の の臨床実践 質 向上・組織 課題解決に 結びつく教育」を提供できる • を し の に研究 実践 「臨床看護教育」 向上 寄与 する
  • 7. TMDU NCPC なぜ ニーズをつかむ のに が か「教育 」 「研究的視座」 必要 ?なぜ ニーズをつかむ のに が か「教育 」 「研究的視座」 必要 ? の には、 々な が しており、「臨床 課題」 様 要因 関連 どの に なアプローチを うと いか要因 教育的 行 良 する分析 がある必要 での を じて大学院 学修・研究 通 これらの を する を する要因 分析 能力 習得
  • 8. TMDU NCPC なぜ を する に が か教育 実施 際 「研究的視座」 必要 ? の の学習者 学習後 状態(出口) の の学習者 学習前 状態(入 口) 、 の になるために、学習終了後 「出口」 状態 どの で を どのように えるべきか順番 ・何 ・ 教 ? 学習者分析 学習目標設 定(出口) 課題分析 評価項目・ の方法 設定 てのプロセスで全 と の が分析 既存研究・理論 適用 必 要 プログラムの にも が められる教育 立案時 「研究的視座」 求
  • 9. TMDU NCPC の プログラ「臨床看護師 大学院進学支援の プログラ「臨床看護師 大学院進学支援 ム」ム」 大学院進学を目的とした学力・研究遂行能力の修得と、 教育プログラム設計法を学ぶ、 1 年間のプログラム( 10 月~翌年 9 月) セメスターセメスター 科目科目 内容内容 通期 大学院進学支援科目 な英語・統計学・看護研究方法論(基礎的 内容) 通期 個別面接指導( 1 回 / 月以 上) 、 テーマ のための 、進学相談 研究 設定 文献検討 小論 、 、ほか文指導 個別指導 1 ~ 2 プログラム教育 開発論 インストラクショナル デザイン・ ( ID の) 基礎 2 ~ 3 プログラム教育 開発演習 1 シミュレーション の教育 基礎 ID を いた プログラム用 教育 作成演習( 1 )(事例) 2 ~ 3 プログラム教育 開発演習 2 ID を いた プログラム用 教育 作成演習( 2 )(事例) 2 ~ 3 プログラム研究 開発論 プログラム教育 作成演習 4 ワークショップ プログラム 、教育 開発演習 プログラム の 、研究 開発演習 総括 プレゼンテーション技法
  • 10. TMDU NCPC • 学習者が「効果的・効率的・魅力ある」学習ができるよ うな支援する • 成人学習理論を背景とした、様々な理論を駆使して教育 プログラムを設計していく方法 インストラクショナル デザイン・インストラクショナル デザイン・ プログラム(教育 設計法)プログラム(教育 設計法) プログラム教育 開発演習  →自施設の課題を教員と ともに分析し、実際に教育 プログラムを立案・実施し ている
  • 11. TMDU NCPC • 最新情報   http://www.tmdncp.com   https://www.facebook.com/careerpathwaycenter

Editor's Notes

  1. 自己紹介 看護キャリアパスウェイ教育研究センターは、大学院にありながら学部の教育にも大学院教育にもかかわっていない。 「履修証明プログラム」という大学が社会人等に向けたプログラムを展開しており、学生(履修生)は、臨床で教育に携わる看護師。教育といっても幅広くとらえており、学生に対する教育、プリセプター、病棟単位、施設単位と規模は様々、ある意味「すべての看護師」が教育に携わっていると考えている。 今回のシンポのテーマは「臨床における課題解決力を高めるー教育を通じた方法と評価」ということで、まずはセンターで実施している教育者育成の取り組みを紹介し、前田の発表ののちに、昨年度第1期履修生として履修を終えた、松田美智代さんから実際にセンターで学んだ後に、所属する組織の課題解決にどのような教育的アプローチを行ったかをご紹介いただく。
  2. まずはおさらい。 近年の臨床看護教育の背景として、急速な医療の高度化や患者の問題の複雑化により、継続教育の必要性が強く言われている。 その流れを受けて2010年から、新人看護職者研修が努力義務化されており、2年後には500床以上の医療機関の99%が施設独自で新人看護職員研修を実施している。 (■)看護職者は「専門職として一生学び続けなければならない」ということがますます重みをもつ。 特に新人看護職員に対する臨床教育の質の向上が課題と言われている しかしその一方で、新人看護職員研修を実施するのは、その施設でいわゆる「教育担当者」と呼ばれる方々だが、その方々がどのような教育を実施するためのサポートを受けているかというと、非常に足りてない状況が垣間見える(■) 特にいわゆる教育担当者になっている世代、30代後半から40代にかけての世代は、看護系大学がまだ少ない時代で、3年制課程の教育を受けた方がほとんど。1年の課程の違いは「看護教育学」「看護研究」であり、これらを基礎教育では学んでいない方がほとんど。継続教育としてこれらを看護協会などが主催する研修機会で学ぶ機会はあるものの、受講したことがない、 教育担当者自身が教育を受ける機会が非常に限定されていると感じており、手探りで教育を実施している様子が垣間見える。 また、看護教育学自体が比較的新しい領域であるが故、臨床看護教育に関する研究も少なく、未だ発展搭乗の段階。 このため、臨床看護教育担当者に対する即効性の高い、すぐに自身の教育に応用できるような支援が必要で、かつ臨床看護教育の質を上げるために、「臨床看護教育研究」が求められている。
  3. <概要> 本センターは2014年4月に開設され、今年で3年目 設立準備期間を経て、「臨床看護師の大学院進学支援プログラム」という、社会人を対象とした1年間の学習プログラムを提供している 2016年9月に一期生を送り出し、この10月から2期生が学んでいる。 センターのミッションは、 専門学校・短大卒業の看護師に対する大学院進学支援 臨床判断能力・教育指導力強化のための教育プログラム開発・支援 教育効果測定研究開発・支援 の3つ
  4. さて、臨床看護教育者と臨床看護教育研究を支援するセンターとして発足したわけですが、背景を踏まえてどのような臨床看護教育担当者を育成してゆくべきかを検討しました。 単に新しい医学・看護の知識や技術が出てきたので、それらを必要に迫られて教える、という場当たり的な教育ではない何かがあるのではないかと考えた。 まず、成人学習理論、とある中の「学習」とは何か? 学問・技術などをまなびならうこと 学校で系統的・計画的に学ぶこと いわゆる「狭義の学習」、学校で学んで来たことが学習だし、仕事の中で新しい知識や技術を習得することも「学習」である。 そういう意味では、看護職はいつも「学習」が必要である (■)で、もう一つの学習が、大事、行動が変わること、新しい習慣を身につけることも学習。 自分自身が学習をしていくときに、行動変容も含めて学ぶ姿勢をもつ必要があるし、教育者として他の学習者を援助する際にも、行動変容を目的として教育を行っていく必要がある
  5. 研究的視座をもって課題を分析し、教育的ニーズを発見すること、 発見した教育ニーズに対し、効率的に・効果的に・しかも楽しく学べる方法で、教育プログラムを展開し、課題の解決をはかる、この2つの能力が、臨床看護職者に求められているといえる 研究的視座を得るためには、研究を通じてその能力を得るのが最も効果的で、そのために大学院進学を支援する。 センターのミッションは大学院進学を支援するとだが、単に入試合格に必要な学力の習得を目指すのでは予備校と変わらない。 センターでは入試合格に必要な学力や、研究を進めるために必要な能力を習得しながら、即効性の高い支援として教育プログラム作成法を教授している。 それがインストラクショナル・デザイン。
  6. 成人教育における教育者とは、学習者を支援するもののこと。 では学習とは何か、というと、新しい知識や技術を身に着けるという、いわゆる高校までの子供に対する教育に加えて、「行動変容する」ことも学習に含まれる。 これらの行動変容を促す支援をすることで、例えば臨床の中でうまくいかないことが解決したり、もっと看護の質を向上することにつながるのでは、と考えた。 そして、最終的に求められる臨床看護教育者はどのような能力を備えた者か、最終的に次のように定義した。 「求められる臨床教育担当者」とはどのような人なのか、文献検討や教育担当者へのヒアリングを通じて、センターではこのように定義した。 まず、(■) 質・量ともに増大している教育ニーズを的確につかみ、それに応えられる教育を提供できること→単に学習者の「スキルアップ・知識の増加をはかる教育」ではなく、「臨床実践の質の向上・組織の課題解決に結びつく教育」を実践できること 次に(■) 研究を実践し、「臨床看護教育」の向上に寄与できること と考え、 教育ニードを研究的な視点から分析し、さらに研究を通じて教育プログラムの改善や、組織の課題解決に取り組む教育者、ということで、最終的に「研究的な視座をもつ臨床教育者」と定義した。
  7. 「研究的視座」がなぜ課題解決に必要か。 臨床で遭遇する様々な課題は、大抵様々な要因が関連して生じている。個人的要因、組織的要因、社会的要因、様々なものが関連している。 課題に対して場当たり的に解決を図ろうとするのではなく、課題に関連している要因は何か、何が教育的アプローチで解決可能かを見極める必要がある。 これらの要因やその性質、関連性を見極めるためには、例えば理論的枠組みを使って要因を洗い出してみたり分類してみたりする、分析が役に立つ。文献検討を踏まえて、目の前の事象は既存研究で言われていることと何が同じで何が異なるのか、研究で明らかになっている点の何を使えば解決可能なのかを見てみることが役に立つ。 これらはすべて、研究を通じて物事を見る方法で、このため「研究的視座」と定義している。
  8. なぜ「教育的ニーズをつかむ」のに「研究的視座」が必要か、 教育プログラムを構築する際の手順を考えると、まず成人を対象とした教育プログラムは、(■)学習者が学習する前の状態、これを入り口と言いますが、この状態から、(■)学習後の状態に到達するために、(■)どの順番で、何を・どのように教えるべきかを考えて設計してゆきます。 それぞれ(■)対象者分析、(■)学習目標の設定・評価項目・方法の設定、(■)課題分析と呼んでいますが、(■)これら全てのプロセスで、分析が必要になります。臨床で生じている、教育的な課題を含めた問題には、様々な要因が複雑に絡み合っています。効果的な教育プログラムを展開してゆくためには、これらの問題を既存研究や理論を用いて分析し、効果的な教育プログラムを展開することが必要です。単に技術習得や知識の増加を目的とした教育ではなく、「臨床実践の質の向上・組織の課題解決に結びつく教育」を実践できるためには、研究的な視点を持ってこれらの分析を行い、さらに研究を通じて、臨床看護教育について新しい知見を生み出す臨床看護教育者が必要です。 そして「既存研究や理論を用いて臨床の課題を分析する能力を習得する」ためには、系統立って「研究」を学ぶ必要があると私どもは考えており考えており、センター事業を通じて「研究的視座をもつ教育担当者」の育成を目的としたプログラムを提供しております。
  9. 最後に、簡単にではありますが、センターのプログラム内容をご紹介します。 1年間のプログラムは、大きく2つに分かれており、(■)まず年間を通じて、大学院入試合格と、その後の大学院での研究に必要となる基礎学力の拡充をはかります。 2つめに、(■)進学前の段階で、すぐにご自身の教育実践に適用できる内容として、「インストラクショナル・デザイン」という教育設計法を学びます。 はじめは事例を用いて教育プログラムを設計し、最後の「研究プログラム開発論」「ワークショップ」では、ご自身の施設が抱える教育的課題を分析し、実際に教育プログラムを構築する演習を行います。また、作成したプログラムは7月に開催する「成果報告シンポジウム」で発表し、その発表を通じてプレゼンテーション技法を学びます。この技法は、学会発表等にも役立てることができる内容です。
  10. インストラクショナル・デザインだけ教えてほしいという要望は多い。 でもセンターではそれでは片手落ちだと思ってて、やはり課題を分析し、教育ニーズを見極める能力とセットにしないと、便利な道具だけあるようなもの、庭木の剪定に出刃包丁を持っていくようなものだと思っている。 センターでの履修では、実際に自分の施設が抱えている課題を、教員とともに分析し、実際にプログラムを立案するところまでやっている。 やった課題を紹介する。 具体的な課題の分析とプログラムの立案・実施、その評価については、松田さんの発表を参考にしてほしい。 これまでになかった、もしくははっきりしていなかった、臨床教育者を育成する機関として、挑戦を続ける +++あと課題+++ IDの紹介をどのようにストーリーに組み込むか 全体の整合性 尺の確認