地場大手スーパーのマルナカのインタビュー調査の要約、成果の報告と、近年動きのあるミニスーパーについての報告資料です。

1. マルナカインタビュー
ミニスーパーについて
香川大学青木ゼミ3年 中谷航貴

2. 目次
• マルナカ 経営課題、組織編成、4つの戦略、ma:ruなど
• ミニスーパーについて 展開企業、ローソンマートの
戦略、経営課題など
• まとめ
• 参考文献

3. 経営課題
• いかに安く、付加価値のあるものを仕入れるか
品ぞろえや品質で競合他社と勝負する
・お客様のニーズの変化に対応する
少子高齢化、若者の減少、単独世帯の増加
↓
料理をしない人が増えた
↓
小分け、簡便化された商品

4. 組織編成
• 中枢 人事、財務など
管理本部
• 販促、商品開発など
商品本部
• 店舗管理
営業本部

5. マーケティング ４つの戦略

6. 製品戦略
• 価格＜機能性
自分に合う価値（バリュー）のある商品を購入できたお客様はリ
ピーターに
• 安全性への配慮
QRコードでトレーサビリティー
保証書、現地確認 生産者との信頼関係を築く
イオンの品質管理部との連携
• マルカフェ
コーヒー、パンと飲食スペース 「憩いの場」、空間を楽しむ
機械、豆の産地や生産者にまでこだわり 原価率高い

7. 価格戦略
• 価格調査 Store Comparison
四国４県の競合他社のチラシや店舗販売価格を調査
• 広い価格帯の品揃え

8. 流通戦略
• ４種のトップバリュブランド
 トップバリュ：赤 プロパー NBと同じ品質を意識
 トップバリュセレクト：黒 高価格帯
 ベストプライス：黄 低価格帯 日用品など
 グリーンアイ：緑 有機栽培の肉、野菜など
• 冷凍ワンプレート イオン独自の商品
• 森永乳業と提携 「阿波の牛乳」
• 地産地消

9. プロモーション戦略
• CM以外 チラシ、POP
• 試食もプロモーション

10. その他

11. イオン子会社化
• 従業員 大きなショック
• 四国で戦うための大きな武器となった
• 四国外の情報入手、データ戦に強い
• 輸入商品を置ける 大型店

12. WAON利用率
• ５５％ イオングループトップクラス
• 背景にはプリペイド式「マドンカード」
• G.G.WAON（５５歳～）、ゆうゆうWAON（６５～）
で利用の様子が分かる

13. ma:ru
• ミニスーパー コンビニ、マルナカの隣でさえ
も成り立つような業態を目指す
• 広さはコンビニの約２倍
• 飲食スペース 空間を楽しむ
• レストラン併設 朝～晩
• 高松市牟礼町に試験的に開業
• 将来的に高松市中心部 コンビニ前に出店し
勝負を挑む

14. まとめ
• 低価格より価値の高さを意識
• 価値がお客様に合えば買ってくれる
• 競合他社からマルナカを選択するのはお客
様
• これからの時代はミニスーパーが必要

15. ミニスーパーについて

16. ミニスーパーを展開する企業
• ローソン：「ローソンストア100」（生鮮品を含む100円
ショップ）、「ローソンマート」（ローソン、ローソンスト
ア100の中間業態）
・イオン：まいばすけっと
・ユニー（サークルＫサンクスの親会社）：mini ピアゴ
・マルエツ（イオングループ）：マルエツプチ

17. まいばすけっとについて
• 「都市部で買い物に不便を感じる人はたくさんいる」
都市部のコンビニエンスストアが取り切れない日常
の買い物ニーズに応えようと２００５年から出店を始
める
• １５０〜２００平方メートルの売り場に、割安価格で
購入頻度の高い食品や生鮮品など約２０００品目を
販売。商品を売れ筋に絞ることで商品管理や品出し
など店員の負担を軽減。雑誌などは置かず、食品
の売り上げが約９割を占める。
• グループの調達力を生かすと同時に、「トップバ
リュ」の品ぞろえを充実させる

18. ローソンマートの戦略
• 通常のコンビニよりも売場の面積が広く、商
品数も生鮮品や惣菜を中心に1.5～2倍に増
やして充実させている。
• 住宅地へ集中的に出店。遠方での購買が難
しい、子育てをしながら働く女性や高齢者、単
身者のニーズを24時間営業のコンビニ型
スーパーによってワンストップで取り込む狙い

19. ローソンマートの戦略
• 「できたて惣菜」や水産品が充実
• 「ローソンファーム」で契約農家の顔の見える
青果を供給
• 冷凍食品：小分け・使いきりサイズからファミ
リーサイズまで幅広く品揃え
• コンビニにはない割安のNBやセール品
• 郵便ポストやゆうパック、ATMや公共料金の
支払いなど、ローソンと同等のサービス

20. ミニスーパーを始めるプロセス
• 2001年 経営危機のダイエーに代わり、三菱商事が
筆頭株主となる
• 2005年 標準的店舗以外の複数の店舗フォーマット
を同時展開するという「マルチフォーマット戦略」を発
表
• 2007年 既存店に加え、「ローソンストア100」「ナ
チュラルローソン」（女性向け、健康志向）を出店

21. ミニスーパーを始めるプロセス
• 2007年 ローソン、コンビニ「SHOP99」を運営する九
九プラスと業務提携
• 2011年 SHOP99の全店舗が「ローソンストア100」に
移行
• 2013年 「ローソンストア100」「ローソンマート」を共
同運営する、株式会社ローソンマート成立
• 2014年 「ローソンマート」1号店 横浜市西区に
オープン

22. 新事業を始めた時点での経営課題
• 「ローソン」以外の３つのフォーマットでは、これまで
長い間コンビニの課題であると言われながらどの
チェーンも開拓できていなかった、若年男性以外の
顧客層をターゲットとしている。
• その成功のために、市場セグメントごとに店舗
フォーマットを変えて消費者にアピールし自らノウハ
ウを蓄積するだけでなく、それぞれのビジネスに必
要な技術や経営資源の獲得を目的にしたと思われ
る、業務提携や企業買収にも積極的である。（日本
郵便、マツモトキヨシ、成城石井など）

23. 1号 西横浜店について
• 床面積は約260平方メートルでアイテム数は
約6000
• 周辺にスーパーが少なかった
• 社長によると、今後は広さ200平方メートル前
後、品数4500程度の店舗を展開していく予定
• 店舗を拡大していくにあたって、売れ筋の商
品の傾向を調べるためにはより大きい店舗で
多くのアイテムを販売する必要があり、西横
浜店の規模が最適だったため

24. まとめ
• 既に飽和状態にあるコンビニ業界において、
ミニスーパーは「スーパーとコンビニのハイブ
リッド」といえる業態
• 大手は首都圏を中心に展開しているが、
ma:ruは香川県でどこまで成果を挙げられる
か注目したい

25. 参考ページ
• 日経メッセ https://messe.nikkei.co.jp/fc/news/106207.html
• ローソンマート http://lawsonmart.lawson.co.jp/
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%
BD%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%88
• ローソンの出店行動に関する事例研究― コンビニエンス・ス
トア業態の革新を目指すマルチフォーマット戦略 ―
ー流通科学大学論集 2010 清水信年
• 東洋経済オンライン
http://toyokeizai.net/articles/-/31215
• はまれぽ.com
http://hamarepo.com/story.php?page_no=1&story_id=2716