Submit Search
Upload
思想史という問い方(講義資料)修正
•
Download as PPTX, PDF
•
0 likes
•
370 views
M
MunenoriNAGAO
Follow
授業資料として作成しました。
Read less
Read more
Education
Report
Share
Report
Share
1 of 19
Download now
Recommended
インターネットのオーラルヒストリー
インターネットのオーラルヒストリー
Shingo Ichii
青森県立郷土館土曜セミナー「青森市内風景の考現学的考察」
青森県立郷土館土曜セミナー「青森市内風景の考現学的考察」
青森県立郷土館
【土曜会#4】5人の批評家から考える 戦後日本美術史
【土曜会#4】5人の批評家から考える 戦後日本美術史
じょいとも
20101031 思想哲学研究会 福沢諭吉
20101031 思想哲学研究会 福沢諭吉
Takanobu Mizuta
文化資源学の射程 ― 人文情報学のアプローチによる分析
文化資源学の射程 ― 人文情報学のアプローチによる分析
Yusuke Nakamura
規範と現実の多層性ー丸山眞男における「リアリズム」と「現実主義
規範と現実の多層性ー丸山眞男における「リアリズム」と「現実主義
Toru Oga
図書館の自由宣言の想定射程距離
図書館の自由宣言の想定射程距離
yuki_o
『いきの構造』まとめ
『いきの構造』まとめ
Koji Naruta
Recommended
インターネットのオーラルヒストリー
インターネットのオーラルヒストリー
Shingo Ichii
青森県立郷土館土曜セミナー「青森市内風景の考現学的考察」
青森県立郷土館土曜セミナー「青森市内風景の考現学的考察」
青森県立郷土館
【土曜会#4】5人の批評家から考える 戦後日本美術史
【土曜会#4】5人の批評家から考える 戦後日本美術史
じょいとも
20101031 思想哲学研究会 福沢諭吉
20101031 思想哲学研究会 福沢諭吉
Takanobu Mizuta
文化資源学の射程 ― 人文情報学のアプローチによる分析
文化資源学の射程 ― 人文情報学のアプローチによる分析
Yusuke Nakamura
規範と現実の多層性ー丸山眞男における「リアリズム」と「現実主義
規範と現実の多層性ー丸山眞男における「リアリズム」と「現実主義
Toru Oga
図書館の自由宣言の想定射程距離
図書館の自由宣言の想定射程距離
yuki_o
『いきの構造』まとめ
『いきの構造』まとめ
Koji Naruta
いきの構造
いきの構造
soryu34
Web版群書類従セミナー「『群書類従』を探る : 江戸のオープン・アーカイブからジャパンナレッジへ」201410
Web版群書類従セミナー「『群書類従』を探る : 江戸のオープン・アーカイブからジャパンナレッジへ」201410
Toshinori Egami
151028教育評価論(三田)第5講
151028教育評価論(三田)第5講
Koyo Yamamori
研究と実践2.0 舘野さんのプレゼン
研究と実践2.0 舘野さんのプレゼン
Jun Nakahara
勉強会KLC「図書・図書館史回」
勉強会KLC「図書・図書館史回」
Satoko Yamashita
活動紹介2014ホームページ用
活動紹介2014ホームページ用
kiyokiyotaka
演習での発表について
演習での発表について
MunenoriNAGAO
基礎演習b 日本語レポート編第2回
基礎演習b 日本語レポート編第2回
MunenoriNAGAO
Kisoen2020 4
Kisoen2020 4
MunenoriNAGAO
Kisoen2020 3
Kisoen2020 3
MunenoriNAGAO
レポートの書き方(基礎演習)
レポートの書き方(基礎演習)
MunenoriNAGAO
Kisoen2020 1
Kisoen2020 1
MunenoriNAGAO
歴史の論文を書くということ(暫定版)
歴史の論文を書くということ(暫定版)
MunenoriNAGAO
TEAMIN Service overview for customer_20240422.pdf
TEAMIN Service overview for customer_20240422.pdf
yukisuga3
リアル戦国探究in米沢 事前講座2スライド(スタッフ共有用)『両雄の強さの秘密』についてのスライド
リアル戦国探究in米沢 事前講座2スライド(スタッフ共有用)『両雄の強さの秘密』についてのスライド
Ken Fukui
リアル戦国探究in米沢 当日講座1(スタッフ共有用)『兵は詐をもって立つ』についてのスライド
リアル戦国探究in米沢 当日講座1(スタッフ共有用)『兵は詐をもって立つ』についてのスライド
Ken Fukui
UniProject Workshop Make a Discord Bot with JavaScript
UniProject Workshop Make a Discord Bot with JavaScript
yuitoakatsukijp
ゲーム理論 BASIC 演習105 -n人囚人のジレンマモデル- #ゲーム理論 #gametheory #数学
ゲーム理論 BASIC 演習105 -n人囚人のジレンマモデル- #ゲーム理論 #gametheory #数学
ssusere0a682
リアル戦国探究in米沢 当日講座3スライド(スタッフ共有用)『糧は三度はさいせず』についてのスライド
リアル戦国探究in米沢 当日講座3スライド(スタッフ共有用)『糧は三度はさいせず』についてのスライド
Ken Fukui
リアル戦国探究in米沢 事前講座1スライド(スタッフ共有用)『川中島の謎』についてのスライド
リアル戦国探究in米沢 事前講座1スライド(スタッフ共有用)『川中島の謎』についてのスライド
Ken Fukui
リアル戦国探究in米沢 当日講座2スライド(スタッフ共有用)『人を致すも人に致されず』についてのスライド
リアル戦国探究in米沢 当日講座2スライド(スタッフ共有用)『人を致すも人に致されず』についてのスライド
Ken Fukui
More Related Content
Similar to 思想史という問い方(講義資料)修正
いきの構造
いきの構造
soryu34
Web版群書類従セミナー「『群書類従』を探る : 江戸のオープン・アーカイブからジャパンナレッジへ」201410
Web版群書類従セミナー「『群書類従』を探る : 江戸のオープン・アーカイブからジャパンナレッジへ」201410
Toshinori Egami
151028教育評価論(三田)第5講
151028教育評価論(三田)第5講
Koyo Yamamori
研究と実践2.0 舘野さんのプレゼン
研究と実践2.0 舘野さんのプレゼン
Jun Nakahara
勉強会KLC「図書・図書館史回」
勉強会KLC「図書・図書館史回」
Satoko Yamashita
活動紹介2014ホームページ用
活動紹介2014ホームページ用
kiyokiyotaka
Similar to 思想史という問い方(講義資料)修正
(6)
いきの構造
いきの構造
Web版群書類従セミナー「『群書類従』を探る : 江戸のオープン・アーカイブからジャパンナレッジへ」201410
Web版群書類従セミナー「『群書類従』を探る : 江戸のオープン・アーカイブからジャパンナレッジへ」201410
151028教育評価論(三田)第5講
151028教育評価論(三田)第5講
研究と実践2.0 舘野さんのプレゼン
研究と実践2.0 舘野さんのプレゼン
勉強会KLC「図書・図書館史回」
勉強会KLC「図書・図書館史回」
活動紹介2014ホームページ用
活動紹介2014ホームページ用
More from MunenoriNAGAO
演習での発表について
演習での発表について
MunenoriNAGAO
基礎演習b 日本語レポート編第2回
基礎演習b 日本語レポート編第2回
MunenoriNAGAO
Kisoen2020 4
Kisoen2020 4
MunenoriNAGAO
Kisoen2020 3
Kisoen2020 3
MunenoriNAGAO
レポートの書き方(基礎演習)
レポートの書き方(基礎演習)
MunenoriNAGAO
Kisoen2020 1
Kisoen2020 1
MunenoriNAGAO
歴史の論文を書くということ(暫定版)
歴史の論文を書くということ(暫定版)
MunenoriNAGAO
More from MunenoriNAGAO
(7)
演習での発表について
演習での発表について
基礎演習b 日本語レポート編第2回
基礎演習b 日本語レポート編第2回
Kisoen2020 4
Kisoen2020 4
Kisoen2020 3
Kisoen2020 3
レポートの書き方(基礎演習)
レポートの書き方(基礎演習)
Kisoen2020 1
Kisoen2020 1
歴史の論文を書くということ(暫定版)
歴史の論文を書くということ(暫定版)
Recently uploaded
TEAMIN Service overview for customer_20240422.pdf
TEAMIN Service overview for customer_20240422.pdf
yukisuga3
リアル戦国探究in米沢 事前講座2スライド(スタッフ共有用)『両雄の強さの秘密』についてのスライド
リアル戦国探究in米沢 事前講座2スライド(スタッフ共有用)『両雄の強さの秘密』についてのスライド
Ken Fukui
リアル戦国探究in米沢 当日講座1(スタッフ共有用)『兵は詐をもって立つ』についてのスライド
リアル戦国探究in米沢 当日講座1(スタッフ共有用)『兵は詐をもって立つ』についてのスライド
Ken Fukui
UniProject Workshop Make a Discord Bot with JavaScript
UniProject Workshop Make a Discord Bot with JavaScript
yuitoakatsukijp
ゲーム理論 BASIC 演習105 -n人囚人のジレンマモデル- #ゲーム理論 #gametheory #数学
ゲーム理論 BASIC 演習105 -n人囚人のジレンマモデル- #ゲーム理論 #gametheory #数学
ssusere0a682
リアル戦国探究in米沢 当日講座3スライド(スタッフ共有用)『糧は三度はさいせず』についてのスライド
リアル戦国探究in米沢 当日講座3スライド(スタッフ共有用)『糧は三度はさいせず』についてのスライド
Ken Fukui
リアル戦国探究in米沢 事前講座1スライド(スタッフ共有用)『川中島の謎』についてのスライド
リアル戦国探究in米沢 事前講座1スライド(スタッフ共有用)『川中島の謎』についてのスライド
Ken Fukui
リアル戦国探究in米沢 当日講座2スライド(スタッフ共有用)『人を致すも人に致されず』についてのスライド
リアル戦国探究in米沢 当日講座2スライド(スタッフ共有用)『人を致すも人に致されず』についてのスライド
Ken Fukui
Recently uploaded
(8)
TEAMIN Service overview for customer_20240422.pdf
TEAMIN Service overview for customer_20240422.pdf
リアル戦国探究in米沢 事前講座2スライド(スタッフ共有用)『両雄の強さの秘密』についてのスライド
リアル戦国探究in米沢 事前講座2スライド(スタッフ共有用)『両雄の強さの秘密』についてのスライド
リアル戦国探究in米沢 当日講座1(スタッフ共有用)『兵は詐をもって立つ』についてのスライド
リアル戦国探究in米沢 当日講座1(スタッフ共有用)『兵は詐をもって立つ』についてのスライド
UniProject Workshop Make a Discord Bot with JavaScript
UniProject Workshop Make a Discord Bot with JavaScript
ゲーム理論 BASIC 演習105 -n人囚人のジレンマモデル- #ゲーム理論 #gametheory #数学
ゲーム理論 BASIC 演習105 -n人囚人のジレンマモデル- #ゲーム理論 #gametheory #数学
リアル戦国探究in米沢 当日講座3スライド(スタッフ共有用)『糧は三度はさいせず』についてのスライド
リアル戦国探究in米沢 当日講座3スライド(スタッフ共有用)『糧は三度はさいせず』についてのスライド
リアル戦国探究in米沢 事前講座1スライド(スタッフ共有用)『川中島の謎』についてのスライド
リアル戦国探究in米沢 事前講座1スライド(スタッフ共有用)『川中島の謎』についてのスライド
リアル戦国探究in米沢 当日講座2スライド(スタッフ共有用)『人を致すも人に致されず』についてのスライド
リアル戦国探究in米沢 当日講座2スライド(スタッフ共有用)『人を致すも人に致されず』についてのスライド
思想史という問い方(講義資料)修正
1.
思想史という問い方 ―村岡典嗣「日本思想史の研究法について」を参考に― 長尾 宗典(NAGAO Munenori)
2.
思想史とは何か •過去に生きた人びとの考え方、価値観、意 識などの変化・発展を探る。 •日本では政治史中心の記述を行なってきた 歴史学に対抗する形で、1920年代の文化史 学のなかで発展
3.
思想史の方法を「史料」から考えるため に • 中野目徹編『近代日本の思想 をさぐる』(2018年、吉川弘 文館) • 歴史のなかに思想を捉える方 法を、空間・媒体・手法の3 つの視座と15の視角から模索 (素材となる史料の吟味)
4.
村岡典嗣(1884-1946)の方法 • 東北帝国大学教授 • 我が国初の「日本思想史」講 義を行った人物 •
彼の研究方法とは →「日本思想史の研究法につい て」(1934年)を読む。 以下引用のページ数は『新編日 本思想史研究』(平凡社)によ る。
5.
村岡典嗣「日本思想史の研究法につい て」 文化…事象と意識 →文化の展開を意識の方面についてみるのが思想史 準備的工作:資料の聚集→限定→整理 ↓ 文献学的階段:考証→釈義→了解 ⇒認識 ↓ 史学的階段:選択→発展 ⇒史的構成を完成
6.
日本思想史の方法 •思想史=「いはゞ新しい学問」 •ある意味において文化史に属する。 •「歴史が単なる年代記的記録に止まらず、 史実の内面的記述に入る時、そはすでに、 必ず何等かの文化的現象を取扱ふ」 (p.10)
7.
文化史における文化の取り扱い方 •事象と意識 •事象は意識の具現 •意識は事象の反省 •両者は互いにあざなって展開 •「文化の展開を主として意識の方面につい て観る時、こゝに思想史が成立つ」 (p.11)
8.
思想史と学問史と哲学史 •思想…学問となり、さらに哲学となって窮まる。 •宗教学史、倫理学史に対する宗教思想史や倫理 思想史 •哲学史に対する哲学的思想史 •「要するに思想史は、文化史の意識的方面であ り、而して又、厳密な意味での学問史や哲学史 の前史である」(p.12)
9.
思想史はいかなる学問に近いか? • 文献をはなれては思想は研究されない • フィロロギイ=文献学に近い 文献学とは?→「人間の精神から産 出されたもの、即ち認識されたもの の認識」 (ドイツのAugust
Boeckhの言葉) • 日本においては本居宣長の国学 August Boeckh(1785-1867)
10.
文献学に欠けていたもの •フィロロギィや国学→平面的 •「古典とある古典との関係に於いて、また ある古典の内的関係に於いて、思想的発展 を明らめるといふ点が、未だ十分でなかっ た」(p.16) •文化の歴史性、史的文化学てふ意義の発揮 が必要
11.
日本思想史の学問の研究方法(p.18) 準備的工作の 段階 文献学的階段 史学的階段
12.
準備的工作の段階 •研究資料の聚集→限定→整理 •蒐集…研究題目を決め、資料を集める(広く普 く) •限定…「必要らしいものを選び出す」というよ り「不必要なものから除去していく」態度 •整理…主要資料と補助資料とをわける
13.
第一段階:文献学的階段 •資料の批判考証→釈義→了解 •批判考証…与えられた資料の部分・全体として の新義、制作の時代、場所、著者を論じて資料 としての性質を明らかにする ※叢書や全集の類の既刊資料にも問題はある •釈義…語釈。資料と資料をつなげて個々の語義 を明らかにする。 •了解…当の資料をありのまま、全体としての意 義を総合的な見地から理解する。
14.
第一段階:文献学的階段 •「要するに、与へられた資料なる文献を、 正しい姿に於いて、また正しい系列に於い て、而して正しく解釈して、その文献の思 想を再認識すること、これが文献学的階段 として、研究法の第一段である」(p.23)
15.
第二段階:史学的階段 •選択→発展 ⇒史的構成の完成 •選択…あらかじめ選んだ資料のなかから、さ らに史家の価値的見地から一つのものを中 心として、資料を取捨する。 •発展…資料から思想の「進行の過程」(思想 そのものの論理的な、あるいは他の思想や 環境からの影響による)を明らかにする。
16.
「発展」を捉えることの難しさ •資料にそう書いてあるわけではない。研究 者自身が考え出さねばならない場合が多い。 •「歴史は決して、例へば鉱脈が地中に伏在 して、発掘を俟つてゐる如きものでない」 (p.24) ←能動的な組み立て、構成が必要 ここに歴史家の教養と見識が問われる
17.
研究の実行にあたって • まずは、主要な資料を、在来学者の研究によって ほぼ批判考証を経たものを、信頼できる本文によ り、又、同じく準拠とすべき註釈によって、精読 すること • 「再読三読」…索引、摘録、他書との比較、他人 の研究を参考にして対象資料の思想的了解のため に学的努力を集注 •
「中心観念」を捉えること
18.
思想史の成立条件 •「かくて諸々の観念や思想が、ある中心的 の観念しそうによつて統一されつゝ、それ がいかに内的また外的の理由によつて発展 されたかといふことを、確実な資料と、そ の正解とによつて明らめた時、そこに思想 史が成立する」(p.27) •歴史の個性を尊重すること
19.
大切なこと・気を付けるべきこと •最も重要なのは主要資料の「精読精考」 •陥りやすい弊害①―骨董癖 ←過去はたんに古いから価値があるのではない。 現代に活き得るものの利用、意義の発見が任務 •陥りやすい弊害②―穿鑿癖 ←事実の闡明は、意義の発揮と結びつけてこそ 学問となりうる
Download now