この研究は「2017年度 関東マーケティング大会」に於いて発表したものである。
17年度の関東マーケティング大会では"新時代を作るマーケティング"をテーマに関東圏に於いてマーケティングを専攻する14ゼミが集まり発表を行った。
研究概要:
本研究は、【バイラルマーケティング】に着目した研究である。
一人の「生活者」として持った、広告拡散における違和感に発端し、我々は若者の企業広告の拡散有無に関して、「他者の目線が何らかの影響を与えているのではないかと推察し問題意識を持った。
そこで、拡散意向に影響を与える促進・阻害要因を報酬、自己イメージ、対人関係の心理といった様々な角度から捉えることにした。具体的には「承認確証」、「自己呈示欲求」、「効用の最大化」、「拒否回避欲求」、「自己規定欲求」という5つを変数に挙げて仮説提唱をした。
検証結果より、拡散意向に影響を与えるそれぞれの要因には、性格的特性があることが明らかになった。
さらに、先行研究で拡散意向に負の影響を与えるとされていた自己呈示欲求は、セグメントを細かく分類することによって拡散意向に正の影響を与え得ることもこの研究によって明らかになった。
最終的に、それらの要素を訴求し、広告拡散を促すための提案として「エフェメラル機能」をTwitterに導入することを提案としている。