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1. 第３回
経営戦略論とは︖
経営と社会 （2018年前期）
2018.04.17
担当 五十畑浩平
今日のメニュー
• 経営戦略論とは︖
• 経営戦略の構成要素
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2. 3
経営戦略とは？
将来像 ＋ 道筋
企業の将来像とそれを達成するための道筋
どうありたいのか？ いかにしてたどり着くのか？
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経営戦略とは？
将来像 ＋ 道筋
企業の将来像とそれを達成するための道筋
目的地 ＋ ルート
地図に例えると・・・
⇒ 「カーナビ」

3. 経営戦略とは︖
1. 戦略と戦術の違い
– 「戦略（ ）」は、ギリシャ語
で「（ ）(stratos)を（ ）
する(ago)」を原義とする軍事用語
– 戦術（ ）
個々の戦闘においていかに敵に打ち勝つか
– 戦略
戦争目的を達成するための戦闘の用い方
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経営戦略とは︖
⇒ 1960年代から、ビジネスにおける競争を戦争に
なぞらえて「経営戦略の概念」が⽣み出された
個別の競争局面でライバルに勝つこととではなく、
最終的にビジネスとして成功することをめざし、
そのための（ ）、（ ）
として経営戦略が注目されはじめる
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4. 経営戦略とは︖
2. 経営戦略のおもな定義
– 環境適応のパターン（企業と環境のかかわり
方）を将来志向的に示す構想であり、企業内
の人々の意思決定の指針となるもの
石井淳蔵ら『経営戦略論（新版）』有斐閣（1996）
– 価値創造を志向した、将来の構想とそれに基
づく企業の環境の相互作用の基本的なパター
ンであり、企業内の人々の意思決定の指針と
なるもの
大滝精一ら『経営戦略―論理性、創造性、社会性の追求』有斐閣アル
マ（2006）
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経営戦略とは︖
2. 経営戦略のおもな定義
–市場の中の組織としての活動の⻑期的
な基本設計図
伊丹敬之『経営戦略の論理（第3版）』日本経済新聞出版社（2003）
– 「企業や事業の将来のあるべき姿とそこに至
るまでの変革のシナリオ」を描いた設計図
伊丹敬之ら『ゼミナール経営学入門（第3版）』日本経済新聞出版社（
2003）
– 企業の将来像とそれを達成するための道筋
⻘島⽮一ら『競争戦略論』東洋経済新報社（2003） 8

5. 経営戦略とは︖
① 到達すべき「 」や「
」に至るための、
② ⻑期的・包括的に描いた「 」
や「 」
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経営戦略とは︖
3. 経営戦略の分類
– 全社戦略
– 競争戦略
（事業戦略）
– 機能戦略
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(出所)網倉ら『経営戦略入門』p.8

6. 経営戦略とは︖
3. 経営戦略の分類
– 全社戦略（corporate strategy）＝（
）戦略
• 企業全体として活動領域の設定にかかわる基本方
針
• 新規事業への進出や既存事業からの撤退など、企
業全体として「どこで競争するのか」、（
）が判断すべき事項
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経営戦略とは︖
3. 経営戦略の分類
– 競争戦略（ ）
＝事業戦略（ ）
• 特定の事業で「どのように競争していくか」に関
する指針
• 「競争優位」の源泉の解明と維持がおもなトピッ
ク
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7. 経営戦略とは︖
3. 経営戦略の分類
– 機能戦略(functional
strategy）
– 研究開発・購買・⽣
産・販売・マーケテ
ィング・財務・人事
など各機能部門レベ
ルでの戦略
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(出所)網倉ら『経営戦略入門』p.12
経営戦略とは︖
3. 経営戦略の分類
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(出所)網倉ら『経営戦略入門』p.8
全社戦略
競争戦略・事業戦略
機能戦略
（ ）
型マネジメント
（ ）
型マネジメント

8. 経営戦略の構成要素
戦略を構成する要素
⇒ 戦略を⽴てるうえでもっとも重要な要
素
1.ミッション
2.ドメイン
3.環境・資源分析
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１．ミッション
経営戦略 ＝ 将来像 + 道筋
将来像 長期的なビジョン
ミッション ： 企業の根本的な目的や目標
（日本語）
「経営理念」・「社是」・「社訓」
：
より具体的なもの・より踏み込んだもの
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9. １．ミッション
• 通常は「（ ）
というかたちで文章化される
• 企業が他の類似の企業と明確な違いがあること
を示す目的をもつ
• 企業の（ ）を表明するもの
• 従業員にその企業が目指しているものを理解さ
せる
• 従業員の仕事に方向性と目標を与える
• 従業員が意思決定をするときの（
）になる
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１．ミッション
• ミッションステートメントの例
ヒルトン
– ビジョン
• 地球という星をおもてなしの心で温かく照
らし続けます
– ミッション
• 卓越した世界規模のホテル企業であること
、 すなわちお客様やスタッフ、オーナーの
方々に 一番に選んでいただけるホテルにな
ることです
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10. １．ミッション
• ミッションステートメントの例
（ ）
・服を変え、常識を変え、世界を変えて
いく
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１．ミッション
• ミッションステートメントの例
（ ）
・良品価値の探求 Quest Value
「良品」の新たな価値と魅⼒を⽣活者の
視点で探求し、提供していく。
・成⻑の良循環 Positive Spiral
「良品」の公正で透明な事業活動を通じ
、グローバルな成⻑と発展に挑戦してい
く。 20

11. １．ミッション
• ミッションステートメントの例
（ ）
一、不偏不党の地に⽴って⾔論の⾃由を貫き、
⺠主国家の完成と世界平和の確⽴に寄与す。
一、正義人道に基いて国⺠の幸福に献⾝し、一
切の不法と暴⼒を排して腐敗と闘う。
一、真実を公正敏速に報道し、評論は進歩的精
神を持してその中正を期す。
一、常に寛容の心を忘れず、品位と責任を重ん
じ、清新にして重厚の風をたっとぶ。
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１．ミッション
• ミッションステートメントの例
（ ）
我が社の社員の幸せは、
⾃らが楽しんで⽣きることで、
社会に貢献し、
人々を幸せにすることである。
我が社の社会への責任は、
人々や⾃分⾃⾝が笑顔や笑い声を、
いつも持てるようにすることである。
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12. １．ミッション
• ミッションステートメントの例
ロレアル
–1984〜2000
「美容業界でナンバーワンになる」
Devenir le numéro un de l'industrie de la beauté
–2001〜
「世界に多様な美を」
La diversité des beautés du monde
（直訳︓世界における美の多様性）
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１．ミッション
• ミッションとは、企業の根源的な（ ）
や（ ）
• 通常は、（ ）
として、文章のかたちで表される
• 他の類似の企業との（ ）を示し、その
企業の（ ）を表明
• 組織が一丸となって目指すべき（ ）
にむかうため重要 24

13. ２．ドメイン
• ドメインは、（ ）を基盤と
して定義される
• 「わが社の（ ）はなにか」との
重要な問いに答えるもの
• ⾃社の⽣存領域、また事業領域といった
（ ）を決定
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２．ドメイン
• ３次元での定義
–エーベル(1980)により考案
–ドメインの定義を「（
）」と「（ ）」
、「（ ）」の
3次元でとらえる
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14. ２．ドメイン
• ３次元での定義
– 顧客層 ︓ （ ）を地理、人⼝統計
、ライフスタイルなどの基準によって分類
– 顧客機能︓顧客から⾒た（ ）であ
り、企業からすれば、顧客ニーズに応えるた
めに提供する（ ）
– 技術 ︓ 製品やサービスの根源となる企業
がもつ中核的な（ ）や（ ）
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ドトール スターバックス
ミッション
「コーヒーを
身近に提供する」
「コーヒーのある
ライフスタイルを
提供する」
ドメイン
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15. ドトール スターバックス
顧客層 忙しい人 ゆっくり過ごしたい人
顧客機能 短時間に一服
くつろぐ
コーヒーを味わう
技術
回転率を上げる
店舗設計
広々とした
店舗設計
少品種に絞った
メニュー
限定品などを含め
種類豊富な
メニュー
ドメイン
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３．環境・資源分析
• 環境:
– 政治・経済・社会・文化等のマクロ環境
– 顧客・競合・業界等のタスク環境
• 資源︓（ ）(人材)
（ ）(製品・サービス）
（ ）(資⾦)
（ ） (技術・スキル・ノ
ウハウ) 30

16. ３．環境・資源分析
• 環境における「（ ）」と「（
）」
• ⾃社のもつ資源の「（ ）」と
「（ ）」を抽出して分析
⇒ SWOT分析
(参考)Strengths強み Weaknesses弱み
Opportunities機会 Threats脅威
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まとめ︓経営戦略の策定プロセス
１ ミッションの明確化
２ ドメインの定義
戦略代替案の策定
3 環境分析 3 資源分析
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