使って知ろうブロックチェーン（入門編）〜その仕組みと応用〜

©1998-2016 Infoteria Corporation.
ASTERIA WARP
使って知ろうブロックチェーン（⼊⾨編）
〜その仕組みと応⽤〜
2016年4⽉20⽇
インフォテリア株式会社
シニアプロダクトマネージャー森⼀弥

⽇本のソフトウェアを世界へ！ 2

⾃⼰紹介
Facebook https://www.facebook.com/mori1ya
森⼀弥
インフォテリア株式会社シニアプロダクトマネージャー
n データ連携ミドルウェア ASTERIA WARP（アステリアワープ）のPM
n 製品に関連することいろいろやってます。
n 話題の製品、サービスなどと「つないでみた」ブログ書いてます。
n https://www.infoteria.com/jp/warp/blog/warp_blog_cat/tsunagu
n 極マレに AITC オープンラボお⼿伝いしてます。
n ⼀応、技術職じゃなくて、マーケティング職です。
3

©1998-2016 Infoteria Corporation.©1998-2016 Infoteria Corporation.
ブロックチェーンの前に
フィンテックとは

銀⾏の3⼤業務
預⾦
預⾦（資産管理）貸付（融資）
利⼦
為替（決済）
⼿数料
nセブン銀⾏など新形態
の銀⾏が台頭
nマネーフォワードなど
資産管理サービス
n格付けサービスや⼩⼝
融資など
nSquareなど、かんた
ん決済サービス
5

フィンテックとは 6
n⾦融向けのテクノロジーとされているが他でも使える先端技術
これらがフィンテックの3本柱と呼ばれています
API
AI ブロック
チェーン
n代表的なものは・・・

フィンテックを⽀える技術
API
API

ブロックチェーンもAPIで操作
nREST APIが現在の主流
JSONやXMLで
やり取り
HTTP/HTTPSを
使う
XML
JSON
認証はOAuth/
OpenIDConnect
8

Bitcoinの現在のレートを取ってみました
公開情報API
Bitcoin取引所
Chart API
9

ついに銀⾏側もAPI公開に踏み切る
出典：http://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2015/102202.html
10
2015年12⽉、NTTデータの発表にて
インターネットバンキングサービスを
接続するAPI連携サービスを2015年度
中に提供開始する旨の発表

AI

AIを利⽤したサービス
nどの例でも蓄積された⼤量のデータを活⽤したサービス
nDeep LearningはAITCオープンラボでも取り上げているのでそちら
の資料をご参照ください！
nhttp://aitc-openlab.connpass.com/event/25672/presentation/
質問応答システムロボアドバイザー信⽤スコアリング
ソーシャル
レンディング
12

ブロックチェーン

ブロックチェーンは流⾏っているのか？
出典：Googleトレンドより
14

海外では？
出典：Googleトレンドより
15

改めてブロックチェーンとは
ビットコインで採⽤された基盤技術。主に仮想通貨のトランザクション
を取り扱う仕組み。その特徴は・・・
落ちない！
改ざん
できない！！
でも安い！！！
16

使いドコロ
独⾃ポイント
システム
トレーサビリティ契約管理
17

ブロックチェーンで使われる技術
P2P ハッシュ秘密鍵/公開鍵
18

ブロック
ヘッダ
トランザクション（取引）
Bitcoinのブロックチェーンの概要
前ブロック（ヘッダ）
のハッシュ
今回の取引のハッシュ
取引 1
取引 n
報酬の取引
Nonce（任意の値）
ブロック
ヘッダ
トランザクション
ブロック
ヘッダ
トランザクション
ブロック作成者
には25BTCの
報酬がある
ハッシュは最初の
16⽂字がゼロでな
ければならない
ハッシュがルールに合うよ
うにするための値を探して
⼊れる（＝マイニング）
取引は送⾦元の
秘密鍵で署名
19
T T T T
H H
H

マイニングについて
nProof of Work
ªNonceの数値を割り出したNodeが権利を得る
ªBitcoinはこの⽅法
ª電⼒の無駄という指摘も多い
nProof of Stake
ª資産額が⼤きいNodeが権利を持つ
ª⾦持ちが常に有利になってしまう
nその他
ª上記の問題点を解消するため複数の団体が独⾃の⽅法を検討
20

ブロックチェーンの種類
パブリックコンソーシアムプライベート
管理者なし管理者複数管理者単数
誰でもノード⽴ち上げ参加許可が必要参加許可が必要
マイニング必須マイニング任意マイニング任意
21

プライベートブロックチェーン
「Mijin」の特徴
パブリック
ブロックチェーン
NEM互換
独⾃の仮想通貨を
定義可能マルチシグ
22

現在試験提供されている
さくらインターネットの環境
東京リージョン
◆Mijin Node 3
◆Mijin Node 4
⽯狩リージョン
◆Mijin Node 1
◆Mijin Node 2
Light Wallet
⾃作プログラム
23

Light Walletとは 24

ブロックチェーン「mijin」のAPIでは・・・
アカウントの
作成/詳細取得
ブロックチェーンの
詳細取得
仮想通貨の定義仮想通貨の取引
etc…
その他
ノード情報取得
25

mijinのAPI
nmijinは現在ベータ版なので、正式
リファレンスがない
nNEMのリファレンスとほぼ互換
nポート番号は7895に変わっている
（管理者であれば設定可能）
nRESTのAPIが提供されている
n⼀部APIはブラウザからもアク
セスできる
nデータのやり取りはJSON
26

mijinのトランザクションAPI
nトランザクションはmijinノードに対してリモートからアクセスする場合
とローカルでアクセスする場合で⽅法が異なります
JSON
必要な情報を
収集/計算
JSON
作成
APIを
実⾏
APIを
実⾏
必要な情報を
収集/計算
バイト配列を
作成
秘密鍵で
署名
JSON
JSON
作成
27

というわけで、試してみま・・・す？
nとりあえずトランザクションを発⾏してみたい。
nバイト配列つくるとかめんどくさい。
ªリファレンス読みづらい上に、パターンによってフォーマットが複数
ある
n署名？なにそれ美味しいの？
nっていうか、コードガンガン書きたくない。
28

今回検証した環境
東京リージョン
◆Mijin Node 3
◆Mijin Node 4
⽯狩リージョン
◆ASTERIA WARP Flow Designer
◆Mijin Node 1+ ASTERIA SERVER
◆Mijin Node 2
Remote
Desktop
29

ASTERIA WARPとは
Field1
Field2
Field3
Field4
Column1
Column2
Column3
Column4
こんな感じでアイコンつなげるとプログラムと同等の処理
が書けるモノです。
30

とりあえず⾃分のアカウントを作ってみました
http://localhost:7895/account/generate
にアクセス
こんな感じのJSONが返ってくる
ファイル名を指定して保存
{
“privateKey”:“00b31ef・・・",
“address”:“MD7BITT2D・・・",
“publicKey”:“3fda13144・・・”
}
実は、アカウントの作成はブラウザから
も実⾏できてしまいます。
31

Node1から作成したアカウントに送⾦
nデフォルトのコイン「XEM」がないと何もできない
n初期状態では4台のノードにコインが蓄積されているので、こちらを送付
するしかない
n送⾦のために最低限必要な情報
32
ª送り主の公開鍵/秘密鍵
l 環境作成時に管理者が知り得る情報
ª受取⼈のアドレス
l 前の⼿順で作成したもの
ª送付⾦額
l 単位はマイクロXEM
ªタイムスタンプ
l 環境作成時からの経過時間
l ノードの詳細情報を取るAPIから取得
ª締め切り期⽇
l 上記タイムスタンプより未来を指定
ª⼿数料
l 送⾦額により変動
l 8XEM未満なら、「10XEM-送⾦額」
ex) 6XEMの送⾦なら、4XEMの⼿数料
l 8以上なら「max(2, 99 * arctan(送⾦
額 / 150000))」 ex) 100000XEMなら、
58XEMの⼿数料
l メッセージの送付や、マルチシグの場
合は別の計算式がある

Node1から⾃分のアカウントに送⾦
http://localhost:7895/node/extended-info
にアクセスして現在時刻を取得
実⾏時の⼊⼒で送⾦先と⾦額を受け取る
秘密鍵、公開鍵、タイムスタンプ、⼿数料などを計算して
JSONを作成
http://localhost:7895/transaction/prepare-announce
にアクセスして送⾦を実⾏
うまくいくと、こんな感じのJSONが返ってくる
{
“code”:1,
“type”1,
“message”:SUCCESS,
“transactionHash”:{“data”:fe2bc33de729・・・}
}
33

⾃分でもやってみたい⽅は・・・
n とりあえずフォーラムにアクセスしてみてください
ª http://mijin.io/forums/forum/
n 「⽇本語」のフォーラムに進んで「mijinクラウドチェーンβの公開テスト」というス
レッドに現在募集しているβテストの⼿順が書かれています
n βテストは2016年6⽉末までの限定公開です
n なお、リモートでのトランザクション実⾏しかできないのでゼロからコードを書くのは
シンドイと思います。Light Walletを使って操作に慣れたら、Light Walletのコードを⾒
ていくのが良いと思います。
n お前がやった簡単そうなのを貸してくれよ！と、おっしゃる⽅はインフォテリアの実証
実験環境にご応募ください。数が限られるので多分抽選になります。
ª https://www.infoteria.com/jp/contact/asteria/trial-sakura/
34

まとめ
n腕に覚えのある⽅は是⾮チャレンジを！
ブロックチェーンは
⾦融以外でも使える
テクノロジー
落ちない/改ざん
できないシステムを
安価に構築
DBの代わりに
なるわけではない
35

ご清聴ありがとうございました。
36

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