2015年10月16日 SORACOM Developers Conferenece #0 ライトニングトーク用スライド

1. SORACOMでVoIPやってみた
撮影・シェアＯＫ

2. 自己紹介
椚座 淳介
（くぬぎざ じゅんすけ）
Twitter : @kunukunu
株式会社エイビット・テクノロジーズ
普段のお仕事：
 無線通信デバイスや，センシングシステムの開発など

3. 半導体製品
例： PHSベースバンドチップセット
AX32P AX40P
計測機器
例： LTEエアプロトコルアナライザ
コンスーマ向けPHS端末製品
例： イエデンワ，ストラップフォン
IoT/M2M向け製品
例： 組み込み用通信モジュール，アンテナ型通信端末
作っているもの

4. 作っているもの
通信機能付きガスメータ向け通信端末
※ 納入先都市ガス事業者およびウィルコム（現ソフトバンク・モバイル）との共同
※ 両製品とも大手都市ガス事業者向けに量産出荷中

6. アプリケーション層
プレゼンテーション層
セッション層
トランスポート層
ネットワーク層
データリンク層
物理層
ぼくの仕事をOSI参照モデルでいうと……
このあたりの
泥臭い仕事が多い

7. アプリケーション層
プレゼンテーション層
セッション層
トランスポート層
ネットワーク層
データリンク層
物理層
なんか……
下位レイヤの人たち
上位レイヤの人たち
溝
み ぞ

8. 物理も作って アプリまでちゃんと作る

9. アプリケーション層
プレゼンテーション層
セッション層
トランスポート層
ネットワーク層
データリンク層
物理層
SORACOM が 「かすがい」 になるといいなと，思います
下位レイヤの人たち
上位レイヤの人たち
↑
↓

10. SORACOMで
VoIPやってみた話

11. SORACOM Air には
音声通話サービスがない

12. でも
VoIPなら通るんじゃね？

13. 検証用環境

14. 実際にやってみると
なんの問題もなくつながる
SIP電話
SORACOM Air
入れたスマホ

15. 帯域の検討
 音声の伝送に必要な帯域は？
→ 固定電話と同じ 8kHz サンプリングの 8bit μ-law で 64kbps
→ 実際はヘッダなどのオーバヘッドが加わり 100kbps ほどになる
 SORACOM Air で選ぶなら，s1.small（128kbps）が適している

16. s1.tiny（32kbps）では？
 結論から言えば，ダメだった
 音声は圧縮すれば 10kbps 前後まで落とせる
 だが，今度はプロトコルヘッダのオーバーヘッドが支配的に
H ペイロード H ペイロード H ペイロード
H ペ H ペ H ペ H ペ H ペ
圧縮すると，プロトコルヘッダが支配的になってくる
音声は短いパケットを
大量に送るので……
みじかい

17. これだけでは面白くないので
少しいじめてみる

18. 条件：電車で移動
でも意外と途切れない

19. 条件：田舎の方を自動車で移動
でも意外と途切れない

20. やっと切れるポイントを見つけた
このトンネル内で1秒ほど無音に

21. 条件：高トラヒックエリア
渋谷

22. 結論
VoIP over SORACOM Air
思った以上に安定して使える

23. 安定している理由
 帯域保証ではないけれど，わりと額面どおりの速度が出る
→ 約 100kbps のストリームが 128kbps の回線でちゃんと通った
 LTEの伝送遅延は意外と小さい
→ pingのRTTで 30ms ぐらい
→ 電話は伝送遅延が大きいと違和感が出てくるので重要なポイン
ト
 LTEのハンドオーバーは高性能

24. 通話料金
３ 分 2 円
12.5 kBytes/s × 180秒 ＝ 2.25 MBytes
上り @0.22円/MB × 2.25 ≒ 0.5円
下り @0.70円/MB × 2.25 ≒ 1.5円

25. 続きはWebで
SORACOM リリース記念リレーブログ
１０月１９日分として掲載予定です
https://blog.soracom.jp/relay-blog/