感染症流行過程をシミュレートするモデルとして使われるSIRモデルでは下記のような問題が有る
・治癒者(I)が再度感受性保持者(S)とならない
・比例定数で過程が記述されており実態と合わない
・感染してから何日で治癒するかなど考慮できない
そこで日数で状態遷移するモデルで大まかな動向を見ることにする
・治癒した人が再度感受性保持者になる点など、様々な状態と状態遷移を組み込みやすい
・感染してから何日で遷移するかなど制御しやすい
・各遷移単位に年齢属性を入れれば年齢も考慮可能
これにより下記が実現できた。
・治癒した人が免疫を失い、再感染する様子をシミュレーションすることができた
・状態遷移に年齢やロックダウンといった条件を考慮するなど、より精緻に状態や状態遷移を決めることで、より精緻なシミュレーションが実現できる
上記より、状態遷移モデルは感染症流行過程のシミュレーションとして優れたポテンシャルを持っていると考える