Presentation at Special session 'Towards Building up the Ocean Education Network' in the 8th National Ocean Education Sumit Japan, held on Feb. 11, 2021.

1. 第8回全国海洋教育サミット・特別セッション
海洋教育研究のネットワーク構築に向けて
2021年2月11日
フクラシア東京ステーションおよびオンライン
日本海洋学会および
日本地球惑星科学連合（JpGU）
における
海洋教育活動
市川洋
（日本海洋学会教育問題研究会）
（JpGU教育検討委員会）
JpGU：日本地球惑星科学連合

2. 2
自己紹介
氏名 市川 洋（いちかわ ひろし）
職歴
1979年08月 鹿児島大学水産学部
2005年10月 独立行政法人海洋研究開発機構
2015年03月 同上 退職
現在 独立海洋学研究者、海洋科学コミュニケーター
専門分野 海洋物理学、水産海洋学
研究内容 東シナ海、黒潮変動、大気海洋相互作用
日本海洋学会およびJpGUの教育活動との関係
2003年04月～現在 日本海洋学会 教育問題研究会 会員
2015年11月～現在 JpGU 理数系学会教育問題連絡会担当委員
2018年度～現在 JpGU 教育検討委員会 委員
詳細：https://hiroichiweb.jimdofree.com/

3. 日本海洋学会とは
創立：1941年
目的：海洋学の進歩普及を図る
会員数：約1500名
https://kaiyo‐gakkai.jp/jos/
日本海洋学会教育問題研究会とは
創立：2003年
目的：初等中等教育および高等教育における海洋の
教育の充実、ならびに一般国民を対象とした
海洋の教育の推進、海洋に関する知識の
普及等を図る
会員数：47名（海洋学会非会員を含む）
http://jos‐edu.jp/

4. 日本地球惑星科学連合（JpGU）とは
発足：2005年（2011年12月に公益法人）
目的：地球惑星科学全体の振興と普及に寄与する
個人会員：10,000名以上
団体会員：日本海洋学会を含む51学協会
http://www.jpgu.org/
日本地球惑星科学連合教育検討委員会とは
創立：2005年
目的：学校教育及び社会教育における地球惑星科学に
関わる諸問題を担当
下部組織：教育課程小委員会、大学及び大学院教育
小委員会、教育国際対応小委員会、
教員養成等検討WG
http://www2.jpgu.org/edu/top/

5. 日本学術会議
地球惑星科学委員会地球惑星科学人材育成分科会
提言
（2020年6月23日公表）
初等中等教育及び生涯教育における地球教育の重要性
：変動する地球に生きるための素養として
第1章 はじめに－地球に係わる教育（地球教育）の重要性
（1）実用的価値
（2）経済的・国家的価値
（3）市民社会的価値
（4）文化的・教養的価値
（5）教育的価値
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/kohyo‐24‐t291‐3‐
abstract.html

6. １．初等中等教育における海洋の教育
1.1 学習指導要領改訂に向けての活動
1.2 海洋教育の普及・実践のためのネットワークづくり
1.3 出前授業講師派遣事業
1.4 「女子中高生夏の学校」への出展参加
1.5 大学施設を利用した海洋教育の実践
1.6 JpGU主催教員免許状更新講習への講師派遣
1.7 地学オリンピック日本委員会への協力
２．一般国民を対象とした海洋の教育、知識の普及
2.1 「海はめぐる 人と生命を支える海の科学」の出版
2.2 「海のサイエンスカフェ」の主催
2.3 サイエンスアゴラへの出展
2.4 国際海洋リテラシー調査第4版現場試験の支援
日本海洋学会の海洋教育活動

7. １．初等中等教育における海洋の教育
1.1 学習指導要領改訂に向けての活動
１）日本海洋学会から提案し、30の関連学協会・委員会の
賛同を得て、2016年4月に文部科学省に
「小学校理科第４学年単元『海のやくわり』の新設」
を提案
https://kaiyo‐gakkai.jp/jos/archives/topic/4989
残された課題：授業計画案の作成、副読本の発行
２）文部科学省「一家に1枚ポスター」の企画応募
「私たちの生活を支える海」
海洋リテラシーの７つの原理を様々な観点から紐解く
2017年度、2018年度、2019年度に応募して、
不採択となるも、Web公開を準備中

8. 1.2 海洋教育の普及・実践のためのネットワークづくり
１）海洋教育特別ポスターイベント
「海洋教育・アウトリーチ活動の実践と課題」
を日本海洋学会秋季大会時に開催し、学会外の
関連組織（学校、水族館等）と会員の交流を促進
２）「理科カリキュラムを考える会」シンポジウム
海洋教育関連ポスター、海洋教育実践レポート
を発表し、理科教育関係者へ情報を発信
３）JpGU教育検討委員会、理数系学会教育問題連絡会
への会員派遣
地学、地理、数学、物理、生物、化学、情報分野の
教育関係者へ情報を発信
１．初等中等教育における海洋の教育

9. 1.3 出前授業講師派遣事業
小学校・中学校・高等学校からの要望に応じて「海」の
専門家である海洋学会員を派遣
2016年度から実施
日本科学協会が実施してきた「立方体地球 ‐Cubic
Earth‐ もしも地球が立方体だったら」
に関する出前授業も2018年度より実施
2019年度
小学校：3件、中学・高校：5件、その他：5件
JpGU2019ショートセミナー：3件
https://kaiyo‐gakkai.jp/jos/about/school_visit
１．初等中等教育における海洋の教育

10. 1.4 「女子中高生夏の学校」への出展参加
2019年出展題目：「海」にはなぞがいっぱい！
海のなぞを探る研究あれこれ
場所：国立女性教育会館（埼玉県比企郡嵐山町）
内容：ポスター展示・進路相談・小実験
1.5 大学施設を利用した海洋教育の実践
場所：横浜国立大学大学院環境情報研究院
附属臨海環境センター・岩漁港（真鶴）
受講者：真鶴町立まなづる小学校6年1組40名
受講内容：プランクトン採集、顕微鏡観察、他
１．初等中等教育における海洋の教育

11. 1.6 JpGU主催教員免許状更新講習への講師派遣
小学校教諭、中学校の理科教諭向け：
「海と私たちの生活」
中学校・高等学校の理科教諭向け：
「海はめぐるー海洋科学の基礎と発展ー」
中学校・高等学校の理科・数学・情報科・技術家庭科
教諭向け
「数値シミュレーションで学ぶ津波の物理の基礎」
http://www.jpgu.org/koushin2020/
１．初等中等教育における海洋の教育

12. 1.7 地学オリンピック日本委員会への協力
https://jeso.jp/index.html
国際大会出場者選抜（対象：高校生）の海洋分野
試験問題出題者の推薦
国際大会出場予定者への海洋分野の集中講義担当者
の派遣
出場予定者を対象とした、国際大会過去問中の海洋
分野の問題の解説および答案の通信指導担当者の
派遣
１．初等中等教育における海洋の教育

13. 2.1 「海はめぐる 人と生命を支える海の科学」の出版
2012年刊行、地人書館、3,200円、
対象：大学１，２年生
海洋学のエッセンスを一冊の本に凝縮。海
の誕生、生物、地形、海流、循環、資源と
いった海洋学を学ぶ上で基礎となる知識だ
けでなく、観測手法や法律といった、実務レ
ベルで必要な知識までカバーしました。海洋
学の初学者だけでなく本分野に興味のある
人すべてにおすすめします。日本海洋学会
が設立70周年記念出版。
２．一般国民を対象とした海洋の教育、知識の普及

14. ２．一般国民を対象とした海洋の教育、知識の普及
2.2 「海のサイエンスカフェ」の主催
2008年3月から春と秋に開催（これまで25回）
http://jos‐edu.jp/SciCafe/index.html
2.3 サイエンスアゴラへの出展
対話・協働を通じて、これからの「社会とともにある科
学」と「科学とともにある社会」の実現を目指す
科学コミュニケーション活動の祭典
2011年から2020年まで9回（内、5回はブース出展）
https://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/2020/planning/planning_2117.html
https://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/reports/2019/program/booth/403/
https://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/reports/2018/program/booth/024/

15. ２．一般国民を対象とした海洋の教育、知識の普及
2.4 国際海洋リテラシー調査第4版現場試験の支援
目的：海洋リテラシー普及状況の経時変化、地域の
相違を評価する手法の開発を目指す
主な対象：15歳～17歳
4択および2択問題（合計86問）
2019年１月から3月に世界15言語について実施
世界各国から約6500名、日本から約500名が参加
https://kaiyo‐gakkai.jp/jos/archives/jos_announce/6708