Vivet+ (Twitter: https://twitter.com/vivet_plus)で開催したLiveCodingワークショップの資料です。Youtubeアーカイブ -> （https://youtu.be/M9sFJDavKEY） 内容はLiveCodingカルチャーの紹介とTidalCycles入門トピックです。

1. ライブコーディング
Hiroki Matsui
2020.3.28
の可能性
Algorithm ライブパフォーマンス×

2. Hiroki Matsui
@hisoyaca7oto
東京工科大学大学院
メディアサイエンス専攻
音声・音響信号処理
メディア・アート
LiveCoding研究
Today s pattern

3. ワークショップのねらい
•DAWでの制作・パフォーマンスと一味
違う、アルゴリズムによるライブスタイ
ルを知ってもらうこと
•TidalCyclesを体験してもらうこと
•即興スタイルを布教すること（最重要）

4. スケジュール
•前半20分くらい：
LiveCoding文化とTidalCyclesの紹介
•後半60分：
TidalCyclesことはじめ

5. LiveCodingとは
•ソフトウェアの中身をさらけ出し（投影し）、
書き換えながら音楽や映像を作っていく行為
•2000年ごろイギリスで生まれる（Slub）
•Hacking Perl in Nightclubs（2004）
（https://www.perl.com/pub/2004/08/31/livecode.html/）
•TopLap

6. 色々なLiveCoding
•音楽からビジュアル、ダンス、ポエム、
電子回路まで
（https://youtu.be/CaRVD19ilE8）
•ライブコーディング環境一覧
（https://github.com/toplap/awesome-livecoding）

7. LiveCodingの可能性
•パターンを基調としリアルタイムで編集するス
タイルの可能性
•対話ベースのインターフェイスの可能性
•思考の明示の可能性
•メディアの可能性の探査

8. Tidal Cycles

9. TidalCycles
•素早いパターンの構築、書き換え
•インド音楽にインスピレーションを受け
たサイクルの概念
•あるパターンを作る時、多様な書き方が
許容される

10. Haskell
(関数型言語)
Tidal Cyclesの仕組み
パターン生成
SuperCollider
(サウンド言語)
S u p e r D i r t
・音響合成エンジン
・サウンドサンプル再生
・定義されたシンセサイザー
・豊富なエフェクト
OSC通信

11. 導入の流れ
（今回は省略させてください）
• 最新の情報はTidalCycles userbaseに (https://
tidalcycles.org/index.php/Installation)
• Haskell, Git, SuperCollider, 対応するエディタを準備
• Haskellのパッケージ管理ツールでTidalをインストール
• SuperColliderにSuperDirtクラスを追加
• テキストエディタにTidalモードを追加 <- はまりやすい
• いつでも質問いただければお答えします!

12. 起動の流れ
•SuperCollider : SuperDirt.start
•エディター：Boot Tidal
•Atom, VS Code, Emacs, Vim

13. 実 践 ！

14. はじめの構文

15. •d1, d2, d3 … d16
•SuperDirtに用意されている16のシンセサイ
ザーのうち、どれを使うか指定
•p Matsui $sound …のように自分で名前を
つけることもできる

16. •＄マークは（）とほぼ同意義
•$sound は下のサンプルと同じ動作になる

17. •soundは、「サウンド(サンプル)の再生によっ
てパターンを作る関数」
•あとのダブルクオートの中の文字で再生サン
プルを指定
•SuperCollider:
File -> open User Support Directory

18. • いる！
• bdはサンプルが入ってい
るフォルダ名を指示
• bd:0 bd:1 のように番
号を指定することで、任
意のサンプルを再生
• 自分だけのサンプルをど
んどん追加できる

19. Pattern

20. bd
bd bd
bd bd bd
bd bd bd bd

21. bd hh
bd hh hh
bd hh hh
bd hh hhhh

22. sn
sn sn
cycle 2
snbd
bd snhh hh bd sn snsn

23. ユークリッド・シーケンス

24. ユークリッド・シーケンス
参考
• Godfried Toussaint, The Euclidean algorithm generates
traditional musical rhythms, Proceedings of BRIDGES:
Mathematical Connections in Art, Music and Science, pp. 47-55,
2005.

25. エフェクト

26. エフェクト・サンプル加工
•gain, n, speed, up, room, delay,
shape, coarse
•cutoff, lpf, hpf, resonance
•chop, striate, gap, slice, cut, legato

27. algorithm
•slow, fast, density
•sine, saw, square, rand, irand, perlin,
range
•choose, randcat, stack, cat
•rev, iter, rot, scramble, spin, jux,
sometimes . someCycles, off, ply, stut

28. •とても自由度が高いし、関数やエフェク
トもたくさん
•シーケンスだけでも相当面白い
•シンプルなシーケンスから、少ない手数
で面白いパターン
•即興演奏ができる！

29. 発展

30. 勉強
• 田所淳さんの書籍とresonance2018のワーク
ショップ資料
(https://yoppa.org/resonance18)
• TidalCycles Userbase
(https://tidalcycles.org/index.php/Userbase)
• KindohmさんのTidalCycles Tutorial (youtube)

31. カスタマイズ
•DirtSamples :
自分だけのサンプルを追加する
•SuperCollider Synthesis：
自分だけの楽器をつくる
•MIDI：
外部のハードシンセ・ソフトシンセと連携する
•Custom Function：
SuperDirtとTidalをハックしてオリジナルの関数をつくる

32. Visualization
•Processing, p5.js
•openFrameworks
•Hydra