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Edu sociopsyc2010 07
- 2. ピアジェの発達理論 ジャン・ピアジェ(Jean Piaget, 1896- 1980) スイスの発達心理学者 20世紀最大の発達心理学者 日本では発達段階についての理論で特に有名 世界的にはむしろ,構成主義の提唱者として特に有名 理論の対象 認知発達:ものの見方や思考能力,学習能力の発達を明らかにする ピアジェ理解のための基礎学習 ピアジェの発達観 ピアジェ理論のキーワード (1)表象 (2)シェマ
- 6. ピアジェ理論の基礎概念:(2)シェマ① シェマとは・・・・認識のための枠組み(ものの見方) 但し,脳の中に対応する特定部位がある訳ではない <シェマの多様性> 知覚レベルから抽象的思考レベルまで全水準でシェマは想定可 「つまむ」シェマ,かけ算に関するシェマ,方程式に関するシェマ 因果関係の認識に関するシェマなど無数に想定が可能 <シェマに関連する心理学概念> スキーマ 過去の経験から形成された知覚や思考の枠組み 例えば,物語を読む際 読者は自らの保有する「スキーマ」と照合することにより物語を解釈し,その結果が符号化(記憶)される 自分の「スキーマ」にうまく適合しない場合,与えられた情報を「スキーマ」に合うように変容させる
- 15. 教授学の成立 The First Pedagogy Comenius『大教授学』 いろいろな意味で世界初の体系的な教授学 段階に分かれた学校制度の構想 幼児学校,初等学校,中等学校,大学 ラテン語->母国語への翻訳 民衆教育へのアプローチ 教育内容と教育方法の接合 教科書『開かれた言語の扉』:一種の百科事典 メディアミックス 挿絵つき教科書の採用 「印刷機」としての教師,「紙」としての子ども 15
- 16. 合自然の教育学Developing Independent-Minded Citizens Pestalozzi『探究』 自然主義教育学のルソーに影響を受ける 市民革命:封建主義からの解放は魂の解放を意味しない。不平等,貧困,略奪,不公平な競争。 ->人間の内面からの主体的な解放が重要 孤児と貧困児童のための学校運営 合自然の認識論と教育方法:労働重視,親的な教師像 「あいまいな直観から言語的概念へ」 子どもの近代的な主体の獲得過程 ただし,教師や学校の役割は限定的 16
- 17. 国民国家の教育学Pedagogy for NationStates Herbart『一般的教育学』 一斉授業の普及と制度化 ペスタロッチの「直観から概念へ」に影響 教育学と心理学の統合 教育目標を「品性」の陶冶に置いた 教育過程:「管理(態度)」「訓練(意欲)」「教授(知識)」 教授過程:明瞭->連合->系統->方法 ヘルバルトの段階的教授 特徴:「主体の脱落」「国民国家の建設」「個人の脱落」 ZillerとReinへと引き継がれ,世界に影響 17
- 19. 効率主義の教育学Engineered Approach to Education Bobbit カリキュラムの科学的研究の創始者 テイラーによる「科学的経営の原理」を援用 組み立て工場における生産過程を教育に持ち込む 「教育目標」という概念が登場 国家主義と産業主義の二重支配構造が確立 Chartersへと継承 教育工学へと発展 例)Instructional Design:ADDIEモデル 19