1. 生徒指導論第14回個に応じた指導：メタ認知とは＆ 作文能力の育成（３） 富田英司 愛媛大学教育学部 1

2. 前回の宿題と座席確認 前回の宿題だった作文が各班に配布されています。自分のものだけをとってください。 その他の配布物 原稿用紙 スライド チェックシート（A３とA４） 2 教卓 a b c d e f

3. 作文を構成する要素 3 説明

4. 抽象と具体を行き来する力 -> 説得力 4 具体レベル 抽象レベル 後回しにする 今の力じゃ解けそうにない 解ける問題から取り組む方が効果的 自分の過去経験と結びつける -> 知識の深い理解

5. 自己PR文の抽象ｰ具体関係 5 抽象レベル： キャッチコピー的 アピールポイント 知識・技術 態度・価値 抽象レベル： 教師としての 資質・適性 言葉でごま かせる世界 具体レベル： どんな経験？ 具体レベル： 教師の資質・ 適性とは何？ 言葉でごまかせ ない世界

6. 今日の内容 自己PR文を書くときの「具体」と「抽象」 自己PR文への全体的コメント（富田） 「具体」「抽象」以外についての留意点（富田） それぞれの作文を読み合う チェックシートを使った自己評価と話し合い 修正方針の立案 自己PR文の書き直し 書き直し チェックシートを使った自己評価 自己制御学習とは 自己制御学習の作文の練習方法 6

7. 自己PR文への全体的コメント アピールポイントを抽象化していない 自分の長所をキャッチフレーズ化すべし 自分の経験を具体的に語っていない 場面を表現するときは，情景がうかぶように場面描写を アピール内容と教師との関係が見えにくい 図を参照 内容を構造化するための表現が必要 例）「～は２つあります」 しかし，多すぎると目につく 例）「その例としては」の乱用 7

8. 「具体」「抽象」以外についての留意点 アピールポイントはビジョンや目標ではない 現職の教員と張り合わない 例）教え方とか 大学時代のことをメインに据える ネガティブな意味がある用語は避ける 格助詞等の文法，主語があるか，主語と述語のつながり，ら抜き言葉，口頭表現等に気をつける 情報は変に隠さない 例）「あるスポーツに」 略称や略語はもとの意味が分かるように示す 文体を統一する 一度だけのイベントや自己関与の少ない特性は自分をアピールする説得力に欠ける 8

9. メタ認知のイメージ図(Nelson & Narens, 1990) 9 メタレベル （例）どの公式を使うか判断 モニタリング （例）「これは間違ってるかも」 コントロール （例）「公式Aを使おう」 対象レベル （例）計算の実行

10. 自己制御学習の全体構造 10

11. 自己制御学習の特徴 計画->遂行->自己内省サイクル メタ認知的知識を教える 方略の見本や型を示す 方略の使用と改善を支える ワークシートなどによるモニタリング 学習者ペースの我慢強い練習とフィードバック 教科だけではなく生活習慣にも利用可能 認知過程だけでなく情動過程にも深く関連 自己効力感，動機づけ，自己反応など

12. 自己制御学習ができる人・できない人の違い（Zimmerman, 1998）

13. 2月18日の試験について 教室：教育学部2号館大講義室 範囲 ホームページで過去問を参考のこと 有志学生による問題も一部出題 作文課題 メタ認知の説明 自己PR文 13