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 この冊子を手にとったあなたは、「まだ大
学生にもなっていないのに、4 年後の自分の
姿なんて見当もつかないよ。」と思うかもし
れません。もしくは、「将来の夢がないから、
この先、何をしているか分からないや。」と
考えている方もいるでしょう。実際、自分の
夢や目標をしっかりと見据えている大学生
は、そう多く居ないかもしれません。積極的
に様々な経験を積み、色々な人と話を交わす
中で、自分を見つめ直す。時には、日本だけ
でなく、海外に目を向けることが出来る国際
学部には、「4 年後の自分」を一緒に考えて
いく仲間や教授方がいます。この冊子では、
先輩方のお話や、国際学部だからこそ体験で
きる魅力的な制度などを紹介しています。
 国際学 BOOK を通して、明治学院大学国
際学部で、未来の自分を一緒に創造していき
ませんか?
国際学科 2 年生
ひとりぐらし
奮闘中!
国際学科 3 年生
女子大生を
    満喫中!
 アメリカの
カリフォルニア
から来た留学生!
慣れないニホンゴ
を勉強中 ...
毎朝、寮から大学まで、歩
いて登校しています。今日
は余裕を持って起床したの
で、学校についたら授業の
準備をしようとしています。
空気が気持ちいい !
国際学部の必修科目、専門
外国語(英語の授業)のク
ラスが1限に入っています。
朝が早くて少し眠いぞ ...
今日の授業は2限目からな
ので、朝は普段よりもゆっ
くりしています。ふぅう〜 ...
国際学部の必修科目、第2
外国語の韓国語の授業です。
今日は韓流ドラマを少し見
ました。ドラマチックな展
開にうっとり ... ♡
専門外国語の授業は、主に
プレゼンやスピーチなどを
通して、スピーキング能力
の向上を図ります。今日も
プレゼンがあり、上手く発
表出来るか少し緊張 ...
留学生が受講する、日本語
のクラスです。日本語が話
せるようになるまで日々勉
強中!まだまだ難しい ...
朝から続いた授業もおわり
昼休みは、国際学 BOOK の
ミーティング。この冊子や
ウェブサイト等の運営を学
生が一から企画して行って
います。
国際学科 2 年次秋から始ま
る少人数制のゼミ。いまは
「多文化主義から見るアメリ
カ」というテーマで、日々
学修しています。とても興
味深い内容ばかりです!
毎 週 8 号 館 の イ ン タ ー ナ
ショナル・ラウンジで学生
達に英語を教えています。
おかげで勉強ができるだけ
でなく、日本人の友達もこ
こでたくさんできました!
今日の授業は全部終わり!
今週提出するエッセイの課
題に空きコマなどの時間を
活用して取り組みます。
う〜ん ... エッセイの内容に
は毎回苦戦してしまいます。
毎週水曜日の午後はフット
サルサークルで汗を流して
います。体を動かす前のス
トレッチは、しっかりと入
念に。今日もたくさんゴー
ルを決めるぞ!
選択授業の課題に取り組ん
でいます。僕の取っている
授業では、ゲストスピーカー
が毎週講義をして下さり、
明学出身の方もいて、興味
深い経験を積んでいます。
アルバイトは週に 3 回、大
好きなアパレルブランドの
ショップ店員として働いて
います。ずっと憧れだった
アルバイトなので、とって
も楽しいのです♪
Work Out!
毎週時間を見つけては、学
校のジムで体を鍛えようと
努力しています。ジムは、
明学生なら誰でも利用でき、
健康を気遣う学生に人気!
忙しい1日も終わり、歩い
て帰宅。戸塚暮らしなので
家に帰っても大忙し!食器
洗いや自炊をして節約を心
がけ、3年生になったら海
外1人旅を計画中!
英語が話せない。一人暮ら
しが不安。でも少しでも世
界へ飛び出すことに興味が
ある。そんな学生さんにこ
そ明治学院大学国際学部を
志してほしいと思います!
国際学部生はみんな仲良し。
毎日が楽しいです!明治学
院大学の国際学部でしか経
験出来ないことを、みなさ
んにもたくさん経験してほ
しいと思います!
国際学部は、多くの留学生
と出会うことが出来ます。
留学に興味がある学生は、
まず留学生と話してみるの
もいいと思います。一緒に
夢を掴みに行きましょう!
 国際学部の必修科目の多くは、教授と学生
の相互のコミュニケーションが重要とされる
少人数制です。その中でもディスカッション
を中心とする授業では、学生同士の意見交換
が中心となり、新たな発見をしやすい環境が
整っています。そのため『ただ授業を聴き、
板書を写す』といった受動的な形態と違い、
能動的に学修に励むことができます。
 国際学部には、興味深い考えを持つ学生が
多くいます。なのでこういった形態の授業は、
学生たちにとって様々な考え方に触れる良い
機会となるでしょう。ここでは国際学科と国
際キャリア学科に 分け、授業の種類や内容、
4年間の流れなどを紹介していきます。
 国際学科には、入学前から長期留学を目指
し日々学修に励む学生が数多くいます。ある
いは留学説明会に参加してから刺激を受けて
日々の勉強に励む学生もまた多く見られま
す。学生は自らのスキルアップを図るために、
夏休みや春休みの長期休暇を利用して短期留
学やインターシップ、国内・海外ボランティ
アをするなど意欲的な活動を行っています。
また様々な授業でアカデミックな思考や幅広
い視野が必要とされるため、毎日の授業や講
義等から学びとることが沢山あります。新し
い知識や物事の見方を獲得できるので興味深
く、学びが楽しいものとなっています。お昼
休みや授業を入れていない空き時間を利用
してインターナショナル・ラウンジ ( 詳しく
は、p.26 を参照 ) で黙々と課題を進めたり、
学生同士でプレゼンテーションのためのミー
ティングをしている様子を見かけます。お互
いが切磋琢磨して、学びをより深めようとし
ている姿を見かけます。また国際学科の学び
の中での重要な点として、決して受動的な姿
勢をとるのではなく、授業にアクティブに参
加し、先生や学生との「対話」を大切にする
ことが挙げられます。
 国際学科の授業の特徴は、幅広い分野の学
問と、より専門的な内容に特化した分野の学
問を学べるということです。そのため 1 年
次で、多様な分野にわたった内容の授業が展
開されます。アカデミックな英語のスキル
アップを目指す専門外国語や、社会科学・人
文科学分野の視点から問題を捉えようとする
平和研究の基礎や文化研究の基礎、戦後史を
中心に現代の問題を考察する現代史、IT の基
礎について学ぶ情報入門など、幅広い視点で
国際理解を深めていきます。2 年次では秋学
期からゼミが始まります。事前学習を経て、
校外実習を行うゼミもあります。3年次では
地域研究を学びます。ヨーロッパ諸国・東南・
東北アジア諸国、アジア諸国などの広範囲に
及んだ地域の中から、自分の関心がある地域
にしぼって理解を深めます。それぞれの地域
で授業の形態は異なりますが、国や地域、社
会の相互関係や、経済発展の道程、発展途上
国のグローバリゼーションの展開やそれにと
もなう各国が抱える諸問題などを学ぶことが
できます。これらの学びは世界を舞台に活躍
することを目指す学生にとっても国内での活
躍をめざす学生にとっても重要です。
 まだ少し慣れない新しいスーツに身を包み、これからの大学生活に胸を膨らま
せます。「自分の関心ある授業を取る」という、高校までとは違う、「自分だけの
時間割」を作っていきます。初めは国際学科の課題の多さに戸惑い、思うような
生活がなかなかできないかもしれません。ですが、サークルやボランティアなど
のコミュニティを通して色々な仲間に出会い、切磋琢磨していきましょう!
 ゼミやインターシップなど、より専門的・実践的
な科目が多くなります。将来の自分を考え始める
とても大切な時期になります。留学の為にコツコ
ツと勉強を続けたり、夏休みに企業のインターシッ
プに行くなど、意欲的な学生が増えてきます。
 学生生活も折り返し地点。留学は語学・成績の基準を満たし、
書類選考と面接試験に合格した人のみが、その切符を手にするの
です。留学する目的は学生によって様々ですが、留学が人生の中
でも大きな分岐点となること間違いなしです。
セカイヘ トビタテ!
 大学での時間は長いよう
で本当にあっという間。就
活や卒論を書くときに実感
します。悔いのない有意義
な 4 年間を送りましょう!
課外活動やボランティア
にインターシップ。日本
で自分がやりたいことに
励む学生も多くいます。
 国際学部では、留学を
しない学生も海外交流を
する機会がたくさんあり
ます。詳しい紹介につい
ては、p.22 へ!
Critical Reading  Writing + Tutorial Academic Seminar Skills
Introductory Seminar (Lecture/Discussion)
 この授業はレクチャー型(全員)とディ
スカッション型(15-25 人)の 2 種類の授業
によって構成されています。1 学期間を通じ
3 人の教授によって、それぞれの専門分野に
ついてスライドを基にレクチャーが行われま
す。また、スライドと関連した資料を使う
ことで、レクチャーに対する理解を更に深め
ます。ディスカッション・クラスでは、レク
チャーで得た情報と資料を分析や要約するこ
とで、読解力の向上を目指します。
 この授業はレクチャーの内容を基とした
ディスカッション・クラス(15-25 人)です。
資料及びレクチャーの内容を予習や復習する
ことにより、Introductory Seminar で学んだ
情報の理解を深め、分析や統合する力の修得
を目指します。また、ディスカッションやディ
ベートを通じて論理的に討論することで理解
をより広げます。さらに、レクチャーの内容
の要約や教材を基に筆記力の向上も目指しま
す。
Introductory Seminar (Reading/Writing)
できます。さらに、国際キャリア
学科では、正規留学生など日本語
を母語としない学生のために、日
本語習得を目的とするクラスが語
学水準別に設けられています。
 国際学部では英語のみならず、
第二外国語(初習語)の教育にも
力を入れています。第二外国語は
スペイン語、フランス語、ドイツ
語、韓国語、中国語の中から選択
 この授業は 15-25 人で構成され、エッセ
イの書き方について学びます。エッセイを書
くために必要な、情報の収集、比較、分析、
批評的思考力の習得を目指して授業が行われ
ます。また、与えられた資料とディスカッショ
ンを通じて、論理的思考力および読解力を養
います。更に、この授業と連携した Tutorial
は 7-15 人ほどの少人数で構成されており、
教授との一対一の個別指導により、よりきめ
細やかなエッセイの添削を受けられます。
 この授業は論理的思考力の修得を目指し、
授業が行われます。クラスは、30-40 人で構
成され、スピーチ、プレゼンテーション及び
ディベートについて学びます。学ぶだけでな
く、これを実践することにより、自発的にあ
らゆる側面からトピックについて考え、自分
の主張を効果的に人に伝える力を養います。
また、授業内でディスカッションをすること
で、視野を広げ各項目のトピックについての
理解をより深めます。
今まで留学経験等がなく、すべて英語で行われる授業に自分がつい
ていけるかどうか自信がないのですが・・・
 留学経験がない子もたくさんいるよ!教授もそれぞれの学生のレ
ベルを理解して授業を行うので、やる気さえあれば大丈夫だよ!そ
れになんといっても、国際キャリア学科では教授と学生との距離が
近いから、分からないことがあれば、オフィスアワーやメールを通
じて個人的に分からない点を質問できるよ。
課題は多いんですか?
アルバイトやサークル活動などと両立できますか?
 課題はほとんど各授業で毎回出されるけど、授業内容をさらに深
く理解するために重要なんだ!でも、自分の時間を有効に活用して
る先輩はたくさんいるから、課外活動との両立は可能だと思うよ!
 確かに僕も最初は大変だったけれど、大学生活に慣れてきた頃か
ら上手く両立できるようになったよ!
外国からの留学生などとの交流はありますか?
 明治学院大学と提携している海外の大学から来ている留学生と、
選択科目で一緒に授業を受けることができるよ!授業外では、イン
ターナショナル・ラウンジでお話したり、授業で出た課題の相談な
どもできるよ!
学年全体の人数が少なくてよかったと思うことはありますか?
 人数が少ない分、他の学科と比べて高校の時のようにクラスがあ
るみたいでみんな仲良しだよ!イベントがある日には学年全体の
パーティーを開いたりして、和気あいあいとした雰囲気だよ!
ありがとうございました!
 短期留学も長期認定留学と同様、春学期と
秋学期で行くことのできる協定先が異なりま
す。また、短期留学の場合留学先によって出
願できる学年が異なります。短期留学の特徴
としてあげられるのは、長期認定留学と異な
り、1 年生の夏期休暇から短期留学できる留
学先もあるということです。
 短期留学では、長期留学と同様に英語圏、
フランス語圏、中国語圏、韓国語圏、タイ語
圏の留学はもちろん、長期認定留学の協定校
にはない、スペイン語圏の留学が可能なこと
も、ひとつの特徴であります。短期留学は、
明治学院共通科目の単位認定をうけることが
でき、長期休暇を利用して本学の単位が修得
できるという制度となっています。
 明治学院大学の長期認定留学には 3 つの
プログラムがあります。以下その 3 プログ
ラムの特徴を紹介していきます。
 UC Program は、カリフォルニア大学(UC)
の全 10 キャンパスの内、医学校を除く 9
つのキャンパスと協定を結んでいます。UC
Program の最大の特徴は、やはり学術機関
として、また世界最高峰として名高いアメリ
カのカリフォルニア大学で学ぶ機会が与えら
れることです。世界中から集まる熱心な学生
たちの中で、自身を磨きあげていく貴重な経
験になるでしょう。
 ISP は、春・秋で留学できる協定先が異な
る場合があります。春 6 校及び秋 20 校の大
学から出願選択が可能です。協定先はアジア
や欧州、北米等に渡り、合計 23 の大学と協
定を結んでいます。
 ACUCA Program は、計 7 つある協定校
に留学し、半年英語で学ぶプログラムです。
特徴としてアジアにおけるキリスト教系の大
学に留学できることがあげられるでしょう。
コミーリャス大学 マーストリヒト大学
イーストアングリア大学
レスター大学
ダブリンシティ大学崇實大学
ハンブルク大学
パリカトリック学院
ホープカレッジ
北京大学 タマサート大学
シドニー大学
 現地の文化や習慣に、より深く触れられる
からです。以前フランスに 3 年半ほど住ん
でいましたが、現地の生活に慣れるには数ヶ
月以上必要でした。長期認定留学であれば、
習得した言語のニュアンスを応用する機会も
あります。留学中に、より深くフランスの文
化を垣間見ることが、長期に決めた理由です。
エクス政治学院に決めた理由はなんですか?
 幼少の頃に培った自身のフランス語を忘れ
かけていたことがきっかけでした。ですが、
すでに仏検 2 級を所持していたこと、慣れ
親しんだフランスを深く学びたかったため、
エクス政治学院への長期留学を志しました。
エクス政治学院は、卒業生には現在の IMF
代表であるクリスティーヌ・ラガルドを始め、
多くの政治家などを輩出している Grande
école というフランス独特の高等教育機関の
中でも、政・経・法に特化した教育機関です。
現地では、前期に留学生向けに開講されてい
る科目で基礎を学び、後期からは現地の学部
生と授業を受ける予定です。
留学前に苦労したことはなんですか?
 フランス語を改めて学び直すことでした。
横浜の関内にある「Institut Français」という
フランス文化センターで学びました。
留学に行こうと思ったきっかけは何ですか?
 私は今まで留学した経験がなく、国際学科
の専門外国語(詳しくは p.14 参照)の授業
では、周りの学生との英語力の差を痛感しま
した。その差を少しでも埋め、将来視野に入
れている長期認定留学にも繋がるチャンスだ
と考え、短期留学へ参加しました。
現地での経験について教えてください。
 ダブリンでは 9 時から 13 時まで世界中か
ら来ている留学生と共に語学授業を受け、午
後はアイルランドの歴史や文化について学び
ました。その他にも私たち明学生のプログラ
ムで、週末に 1 泊 2 日の観光をしました。
自身の英語力について何か感じたことはあり
ましたか?
 伝えたいことをうまく表現できず、もどか
しい思いもしました。ですが、周りも同じ留
学生であったことから、自然とジェスチャー
を交えながらコミュニケーションをとるよう
になりました。また、自分の考えを言葉にし
て発することを心掛けられたと思います。
今後の目標は何ですか?
 他国の人と交流することの楽しさを実感し
たため、今後も引き続き専門外国語の授業に
意欲的に取り組むことでさらに自分の英語力
を伸ばし、再び海外へ行こうと思いました。
とんどは日本語の授業を取っているので、そ
のお手伝いもしていました。「英語を使う」
というより、英語で日本語を教えている感覚
は、自分にとって新鮮でした。東京観光や横
浜オクトーバーフェスト、ショッピングに一
緒に行ったりもして、とても楽しかったです。
 私は夏休みを過ぎた秋学期からバディに参
加しましたが、短い時間でも留学生のみんな
と友達になることができました。留学生のほ
 本校の交換留学生は、英語圏のみならず、
韓国語圏や中国語圏、東南アジアなど世界中
からやってきます。そういった海外からやっ
て来た外国人交換留学生の学内外での生活上
のサポートを行ったり、話し相手になった
り、困ったことを一緒に解決してあげること
がバディのつとめといえます。今までに留学
経験がない学生や、自分の語学力などに自信
がないという学生でも、責任感のある学生が
たくさん参加していますよ。そんな明治学院
大学ならではの特色あるバディプログラムを
ちょっぴり覗いてみましょう!
 私は香港での海外インターンシップと北京
でのフィールドスタディに行きました。香港
では、グローバルな環境にて就業体験を行い、
自分の将来のキャリアに繋がる有意義な経験
を得られたと感じています。北京では日中の
様々な違いを越えた異文化理解や伝統文化の
重要性を再認識することができました。普通
の留学とはひと味違った、価値観を養い、視
野を広げることが体験できた一夏でした。
 本プログラムは、「国連ボランティア計画」
という国連機関でのインターンシップ活動を
行うプログラムです。英語を駆使して「発展
途上国で役に立ちたい」という意思のある学
生にとっては非常に充実しており、国内では
5 つの大学のみが応募できる魅力的なプログ
ラムです。2014 年度はフィジーやタジキス
タンといった国々に派遣されました。
 国際学部では講義にインターンシップ活動
を取り入れている科目があります。国内ある
いは海外インターンシップに参加し、単位修
得をすることができます。特に海外インター
ンシップでは、学生自らインターンシップの
受け入れ先を探し出したり、ゼミの先生に紹
介していただき、カナダ、カンボジア、ヨル
ダンなどに行った学生もいます。
 フィールドスタディは、多様な学修テーマ
を自分達で考え、長期休暇中に実地に赴いて
研究することを目的としたプログラムです。
欧州や東南アジアなど様々な国と地域で行な
うことができます。所属するゼミに校外実習
のない国際学科の学生や、ゼミの無い国際
キャリア学科の学生、休暇を有意義に使いた
い学生などに人気のプログラムです。
 木の温かみに包まれる木目のデザインを基
調とした横浜キャンパスの MG カフェ。イ
ンターナショナル・カフェとはまたひと味
違った、落ち着きのある雰囲気が特徴的な場
所です。カフェ内ではジャズが流れ、ウッド
ベースの音色が心を落ち着かせてくれます。
またカフェの外にも席が設けられており、多
くの学生がくつろいでいます。テラス席で、
戸塚キャンパスの落ち着いた雰囲気を楽しむ
もよし。室内の席で、コーヒーを片手にゆっ
くり雑談を楽しんだり、課題を進めるもよし。
人気メニューのカレーは、家庭で食べられる
ものとは少し違ったホワイトチキンカレーや
グリーンカレーなど大充実。カレーは、ルー
の容器がソースボードになっていたり、スパ
イスを感じられるメニューが揃っています。
その他ケーキやスイーツ、ワッフルにサンド
ウィッチ、菓子パンなども充実。学校にほど
近い「小野ファーム」
と提携するソフトアイ
スクリームは、いつも
学生が買いに来る MG
カフェ定番の人気メ
ニュー。学生生活をよ
り豊かなものにしてく
れることでしょう!
 インターナショナル・ラウンジ内にあるイ
ンターナショナル・カフェは、単なるカフェ
としてだけではなく、学生の学びをより良い
ものにする場所として、また本学の学生が身
近な国際交流を可能にする場所として、親し
まれています。窓側のカウンター席で課題に
取り組む学生や、テーブル席を利用したグ
ループワークを行う学生もいます。新しい出
会いや繋がりを持てるインターナショナル・
ラウンジでは、外国人留学生が多く集まる場
所でもあるため、留学生が本学の学生の英語
を手伝ったり、英語での会話に慣れ親しんで
もらう場も設けられています。「ラウンジに
来れば、英語が聞こえる。」そのような空間
なのです。積極的に留学生との交流を行いた
い方は、留学生の生活全般の手助けをしたり、
どんなことにも気軽に相談相手として対応す
るバディ制度(制度の詳細に関しては p.21
を参照)に参加するのも良いかもしれません。
 カフェメニューも充実しており、昼休みは
毎日行列ができるほど、多くの学生で賑わっ
ています。人気メニューは、カツカレーとパ
スタ。日替わりランチで様々なメニューを楽
しむことができます。季節ごとのメニューや
期間限定で開催されるフードフェア等も、こ
のラウンジの楽しみの一つかもしれません。
 本学の横浜キャンパスは、来年で建設 30
周年を迎えます。そのため、古くなった電気
の配置や空調設備などを更新しなければなり
ません。そこでこの際、図書館自体を、施設
面と機能面で使い勝手がよく、より効率的に
学習できる施設に変えることにしました。す
でに都内のいくつかの大学が図書館を新しく
して新たな試みをしています。IT が普及し、
論文もネット検索が行える時代になりまし
た。本のあり方が変わろうとしている中、本
学の図書館も変化を遂げる時だといえます。
変化していく図書館
 今回、これまでの図書館の機能を大きく変
えたいと思っています。また、「本を静かに
読むだけの場所」という堅苦しいイメージと
は違い、学生が気軽に立ち寄ることができる
環境を作りあげたいと考えています。そのた
めに、現在全国の大学で導入され始めてい
る「ラーニングコモンズ」を作りあげます。
本スペースは、ICT( 情報通信技術 ) を利用
した図書館サービスであり、みんなで情報交
換をしたり作業ができるほか、行事や催しに
応じて部屋のレイアウトを変えたりもできま
す。本校でも、この斬新な多目的利用できる
場所を取り入れようと考えています。それに
は図書館自体の内部配置も大きく変わるこ
とになります。新図書館では全ての書架を 2
階に設け、1 階には「ラーニングコモンズ」
を配置し、PC など電子機器を使った作業や、
グループ作業ができる場所を設けます。もち
ろん今までと同じように、静かな閲覧室も確
保しますし、書庫も学生に開放されます。こ
のように、様々な図書館のアイデアなどを参
考にしながら、教室以外のスペースで気軽に
学習ができる環境をつくること、そして従来
よりも敷居が低くなった図書館を作りあげる
ことが重要だと考えています。
図書館の目指すもの
 学生が集まって、積極的に事前学習や、 
作業スペースとして利用してくれることを望
んでいます。また、図書館で自分の周りの人
達が行っている作業を見たり、情報交換を通
して、お互いに刺激を受け合い、色々な共同
作業ができたりする場所になることが望まし
いと思っています。ラーニングコモンズでは、
コンピューターや資料を上手く使いながら学
習を進めてほしいです。借りようと思えば書
籍や雑誌をすぐ借りることもできるし、話し
合いもできる。また学習の成果をプロジェク
ターで投影することも可能ですので、存分に
活かしてほしいです。
 「ただ本が置いてある場所」としてではな
く、図書館を中心としてキャンパスが広がり、
図書館を含めたキャンパス全体をどう有効活
用するかを、学生のみなさんに考えてほしい
です。ただ学校の施設のひとつとして考える
のではなく、「図書館が中心」となる大学生
活こそが、本来あるべき姿だと考えていま
す。また図書館だけでなく、Y’ins やコモンズ、
インターナショナル・ラウンジなどの施設も
合わせて有効的に使って欲しいです。このよ
うな施設をうまく活用していくことによっ
て、学生同士や教員が情報を教え合えて、新
しい知識や情報発信の方法をそれぞれが獲得
して行くことのできる大学である、という雰
囲気を定着させ、そういった空間をどんどん
提供していきたいと考えています。図書館は
みんなで模索してその活用方法を見つけて行
くべき場所です。新しい図書館を実際に学生
や教員が使っていく中で、さまざまな違った
使い方が見つかっていくのかもしれません。
 図書館が提供しているオンラインサービス
です。気になる本のブックマーク登録、デー
タベースのお気に入りに登録、貸出期間の延
長や貸出履歴の参照などもできます。使いこ
なして自分だけの図書館をつくりましょう。
 図書館常設 PC や貸出ノート PC から印刷
できます。印刷指示を出すと、キャンパス
内のオンデマンドプリンタ(図書館、5 号館
510 コンピュータ実習室、コモンズ 514)
のどれからでも印刷できます。
 本校の大学院の先輩方が、学習に関する相
談を受けてくださるサービスです。卒業論文
やゼミなどのレポートを書く際の悩みや、「授
業で課題が出たけど、なんだか全然わからな
い!」という些細な事でも相談ができます。
 図書館は、レポートや卒業論文作成時の情
報源となるデータベース(新聞など)と多数
契約しています。申請すれば卒業まで学校の
みでなく自宅からでも無料で閲覧できるよう
になります。申請は5号館情報センターまで。
 世の中には、魅力的で価値のある本が絶え
間なく出版されています。しかしむやみに本
を購入して蔵め続けるわけにはいきません。
そこで本学の図書館は、JR 山手線沿線にあ
る大学と協力して、それぞれの蔵書を相互利
用できるコンソーシアムに参加しています。
借りたい書物があるのに本学の図書館には無
い場合、「山の手コンソーシアム横断検索」
を利用して、他大学の図書館で目的の書物を
見つけることが出来ます。見つけた書物は、
収められている大学の図書館に実際に行くこ
とにより借りることが出来ます。
 不定期でコンソーシアムに関するイベン
トも催されています。過去には、各加盟大
学生が名刺代わりにオススメする本を持ち
寄って交流するイベント「学生 BOOK de
TALKING」などが行われました。
 コンソーシアムの加盟大学は、青山学院大
学・学習院大学・國學院大學・東洋大学・法
政大学・明治大学・立教大学、それに本学の
8 大学・20 箇所の図書館。他大学の図書館
から刺激を受けることができるこの制度が好
評で、加盟する図書館は年々増加中。本学の
図書館の進化から、今後も目が離せません。
 2015 年 5 月 ( 予定 )、5 号館の中庭に新
しいラウンジがやってきます。名前は「クラ
ラ・ラウンジ」。医者であり明治学院創設者
である J.C. ヘボン先生の夫人、クララ・メ
アリー・リートから取られています。
 すでに在学生の集いの場となっているイン
ターナショナル・ラウンジや 10 号館ラウン
ジは、国際学部生と留学生の交流の場として
使われたり、音楽系サークルの練習場になっ
たりと、様々な使い方によって活かされてい
ます。今回誕生した新しいラウンジも、様々
な方法で活用ができるでしょう。課題をこな
すだけでなく、机を広々と使ってグループ
ワークをしたり、1 人用の席でお気に入りの
音楽を聴きながら本を読んだり、ランチを楽
しむこともできます。5 号館の中庭を陣取っ
た好立地であることもあって、隣接する施設
と兼ねて相互利用することができる点も大き
な特徴です。例えば急にパソコンを使わなけ
ればならない時、5 号館のコモンズ 510 に
行ってすぐにパソコンを利用することができ
ます。
 解放感が溢れ、突き抜けた高さのある広々
としたスペースに、大きなガラス張りのテラ
スが特徴的なクララ・ラウンジ。全学部生の
集いの場となっていくクララ・ラウンジの誕
生には、多くの期待が込められています。同
じく今年 4 月に大改装された図書館と並ん
で、今年度以降の本校のシンボルになるで
しょう。高校生活までには無かった、新鮮で
大きな空間を感じてください。
【制作】<監修>後藤龍一<編集>後藤龍一 / 山﨑台也<撮影>山﨑台也 / 入江百音<取材>青木希 / 越塚望 / 高橋留南 / 加藤すみれ / 深川美怜 / 松村匠 / 丸山佳子 / 阿
部圭汰 / 本田恒平【謝辞】今般冊子を制作するにあたり、取材をさせていただきました関係各方の皆様、大変お世話になりました。今後とも国際学 BOOK をどうぞ宜しく
お願い申し上げます。【免責事項】本冊子に掲載されている事柄は全て 2014 年度現在最新の情報であり、今後予告なく紹介された事項等が変更、改変させる可能性があり
ます。また、いかなる場合においても紹介内容はあくまで学生・団体個人の見解であり、本学公式の見解を示したものではないことをここにお断りさせていただきます。

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