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BRIDGE TO AGILITY 読書会
#10 : Quality Management (後半)
AgilePM研究会 和良品文之丞 Bunnojo Warashina
2014/6/17 Agile PM Reading Circle, PMI 1
会場提供: PMI日本支部様
2. Quality Control
2014/6/17 Agile PM Reading Circle, PMI 2
p.137
すでに入り込んだ欠陥の
発見に重点
発見された
欠陥の除去
Traditional
イテレーションごとに
バグのチェックが完了
テスト・検証
のしくみ
Agile
毎日のビルドとスモークテスト
フィーチャーのコードが、顧客の期待に合っているか
自動的なテスト:
回帰テスト、単体テスト、
機能・探索的テスト、受入れテスト
3. Quality Control
2014/6/17 Agile PM Reading Circle, PMI 3
p.138
イテレーション・バックログ
フィーチャ1
フィーチャ2
フィーチャ3
:
フィーチャn
受入基準1
受入基準2
受入基準3
:
受入基準n
ここがポイント
フィーチャごとの受入基準を定義することによって、
チームメンバは作業に対する明確なビジョンを持つ
4. Quality Control
2014/6/17 Agile PM Reading Circle, PMI 4
p.138
そのフィーチャを取り除き、
低い優先度を与える
後のイテレーションで再度取組む
イテレーションの終了時にまだ欠陥が残っているときは・・・
そのフィーチャのコードがあれ
ば、欠陥を高い優先度にする
バックログに入れ、次のイテレー
ションで扱う
ささいな欠陥であれば、そのま
ま継続する
将来のイテレーションに向け低い
優先度でバックログに入れる
フィーチャの一部が受入れ可
能であれば、フィーチャがイテ
レーションに対して大き過ぎる
受入可の部分を分離し、受入不可
の部分をより小さい単位でバック
ログに戻す
5. Quality Control
2014/6/17 Agile PM Reading Circle, PMI 5
p.139
PMBOKガイド掲載:品質レベルをモニタリングするツール
図8-7.QC七つ道具の個々の例を概念的に示したストーリーボード
(プロジェクトマネジメント知識体系ガイドPMBOKガイド 第5版 p.239)
6. Quality Control
2014/6/17 Agile PM Reading Circle, PMI 6
p.139
Agile で共通に使われる品質モニタリングツール
PMBOKガイドに掲載された品質レベルをモニタリングするツール群も、
状況に応じて使うことができる
バーンダウン
チャート
根本原因分析
テスト自動化
ツール
欠陥追跡
ツール
特に新しくAgileを実施したり、欠陥のバックログを持つチームは、欠
陥追跡ツールを使おうとするかも知れない。
ただし、チームはそのイテレーション内で、欠陥を見つけて修正す
べきであり、欠陥が残ったとしても少しで、以降の作業のためにバッ
クログに単に追加するだけで良い。
7. Quality Control
2014/6/17 Agile PM Reading Circle, PMI 7
p.139
Iteration burndown chart:
どのくらいの作業が残ってい
るのか日々確認することで、
必要に応じて調整する機会と
なる
以前の
burndown
chartと違う
Q?
8. おさらい:
Time Managementのburndown chart
2014/6/17 Agile PM Reading Circle, PMI 8
p.92 Figure 6-3
This release burndown chart represents
the GERT team’s progress through
iterations 1 and 2 of its project.
p.103 Figure 6-6
An example of a team’s burndown chart .
The project manager and the team can tell
early on that the team’s velocity is not as
high as originally thought.
This will impact what is planned for the next
iteration in the agile release plan.
p. 92
p.103
9. Quality Control
2014/6/17 Agile PM Reading Circle, PMI 9
p.139
先に テストを書き、自動化を
行う
機能に関するコードを書く
TDD: Test Driven Development (テスト駆動型開発)
testdriven.com のFAQは次の文章で始まる
・小さなテストを書きなさい
・テストを成功させるために十分なコードを書きなさい
・コードをきれいにしなさい(訳者補足:リファクタリング)
・(以上を)繰り返しなさい
10. Quality Control Table8-3
品質コントロールに関する比較1/2
2014/6/17 Agile PM Reading Circle, PMI 10
p.140
アジャイル用語において品質コントロールは、「受入れ、
レビュー、振返り(レトロスペクティブ)」のことを指す
Traditional Agile
プロジェクトの終わりで、バグを見つける
ためコードをテストする
各イテレーションで、バグを見つけるた
めコードをテストする
大量のテストを手作業で行うことが許さ
れる
(訳者補足:あらかじめ計画されたテスト
工程で、テストを手作業で行える期間と
工数が確保されているため)
大量のテストを手作業で行うことは許さ
れない
テストはボトルネックになる
デリバリーのスピードを高め、品質コント
ロールを保てるように、多くのテストを自
動化する
何をテストし、何が期待されるかを知る
ために、文書を参照する
(例:システムがどのように機能するか)
各フィーチャの何をテストし、何が期待さ
れ、何が受入基準を理解するため、品質
担当が顧客や開発者と一緒に、開発
チームの一部のように作業する
11. Quality Control Table8-3
品質コントロールに関する比較2/2
2014/6/17 Agile PM Reading Circle, PMI 11
p.140
Traditional Agile
欠陥をログに記録する テスターは開発者に、バグを見つけたこ
とと修正するためにステップのウォーク
スルーを提案する
(このイテレーションで解決できない)未
解決の欠陥は、バックログに記録する
製品の品質をモニタするために多様な
ツールを使用する
(PMBOKガイド、品質7つ道具)
製品の品質をモニタするためにテストを
パスするための主要なツールと顧客の
受入れを使用する
プロセスの品質をモニタするために、監
査を含む多くのツールを使用する
プロセスの品質をモニタするために、
バーンダウンチャート、メトリクス、根本
原因分析の主なツールを使い、各イテ
レーションの終了時のレビューと振返り
ミーティングで、レビューを実施する
12. Quality Control
サマリ
• 品質保証は、アジャイルソフトウェア開発において現実的なものと
なる
– プロジェクトの本当の初期から品質スタッフがアジャイルチームの主要な
パートとなる
• 顧客とチームはプロジェクトのために品質方針と標準を定義する
• 製品における品質は自動化されたテストと顧客の受入れによる確
認でモニタされ、プロセスにおける品質はメトリクスと振返りによる
“監査”、レビューによって確認される
• バーンダウンチャートと根本原因分析は、アジャイルチームによっ
て行われる標準的な品質コントロールツールである
2014/6/17 Agile PM Reading Circle, PMI 12
p.141
13. Quality Control Table8-4
プロジェクトマネジャーの振る舞い比較1/2
2014/6/17 Agile PM Reading Circle, PMI 13
p.142
Agile PM’s change list for Quality Management
今まで使ってきたもの 今(以降)やること
公式的な品質マネジメント計画の策定 チームを誘って品質を保障するための
細目(※)を定義し、決定を非公式に記
録するためにフィリップチャート、ホワイト
ボード、Wiki他を使う
(※自動テストツール、周期的でアクセス
可能なビルド・テスト環境、トラック(追
跡)のためのメトリクス、完了の定義、
他)
QA監査を設定する デモ、レビュー、振返りミーティングを各
イテレーションの終わりに主宰し、次のイ
テレーションレビューと振返りミーティン
グで審査するために推奨された変更に
対するアクションと結果を追跡する
14. Quality Control Table8-4
プロジェクトマネジャーの振る舞い比較2/2
2014/6/17 Agile PM Reading Circle, PMI 14
p.142
Agile PM’s change list for Quality Management
今まで使ってきたもの 今(以降)やること
欠陥を追跡する;
バグをFixするための活動をとりまとめ、
割り当てる
各イテレーションで欠陥を発見しFixする
ために必要とされることがあれば、チー
ムをアシストする;
前回受入れたフィーチャに対する欠陥の
有無を顧客に確認する
変更制御のログを維持する 顧客からの質問に答えられるようにする
ため、更新されたバックログを維持する
15. コラム:技術的負債の代償
Paying on Technical Debt 1/2
2014/6/17 Agile PM Reading Circle, PMI 15
p.138
システムが
正しく機能
しない
既存の問
題解決より
新たな
フィーチャ
の追加
技術的負債
チームの不
注意
旧来の
思考習慣
旧来の手法と
同じ問題
プロジェクトの終
わりでバグFix
欠陥の優先度を
低く設定し、バッ
クログから落とす
慌しく行動
長時間労働
欠陥プロダクト
納品
スクラップ
16. コラム:技術的負債の代償
Paying on Technical Debt 2/2
2014/6/17 Agile PM Reading Circle, PMI 16
p.138
各フィーチャを完了
させることができる
まで
各イテレーションの
コミットを減らす
チームのベロシ
ティに注意を払
う
予防策
既存のプロダクトを
出荷可能で安定し
た状態にする
(多くのチームが
3イテレーションで
改善)
製品の品質が
悪いならば
新たなフィー
チャの追加を止
める
技術的負債はクレジットカード負債に似ている
積み重なると、各請求のサイクルで支払っていくのが大変になる
19. THE SOFTWARE PROJECT MANAGER’S
BRIDGE TO AGILITY 読書会
#10 : Quality Management (後半)
Thank you
2014/6/17 Agile PM Reading Circle, PMI 19