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実験概要説明
- 1. テーマ実験 サイトメガロウイルス (CMV) ワクチンのスク感染防御抗体・ リーニング 背景 サイトメガロウイルス (CMV) ・日本で 300 人に 1 人の確率で母子感染 （ジカウイルスより高頻 度） ・発症すると発達異常・難聴・網膜炎・死産 等 ・現在臨床で使われている薬は酷い副作用が起こりやすい ・有効なワクチンは現在のところ無し 最終目的 新規 医薬品・ワクチンの開 発 十分な治療方法が確立されていない疾 患 岐阜薬科大学 薬学部 薬学科 ６回生 安部真央 感染制御学研究室 所属 主に微生物について研究する生物系のラボ
- 2. ① 既存の評価系が良くない →感染量を定量化する測定系が手間・時間のかかるもの ② ここ５年間の研究でワクチンの効果を評価する細胞は 従来までの細胞種では適切でない事が判明した →従来までは線維芽細胞上で研究を進めていたが 上皮細胞系で感染を防ぐ抗体が効果を発揮している事が分 かった 十分な治療法が確立されない主な 理由 上皮細胞で、簡便に感染量を測定できる評 価系 の れ研究 流 感染量を簡便に 定量化できる 細胞評価系を樹 立 新規測定系を 利用して実際に 抗体・ワクチンを評 価 感染防御抗体 の構造を解析
- 3. 上皮細胞へ形質移入 限界希釈法 薬剤耐性 発光計測アッセイ 細胞増殖速度 等 セレクションか ける ① 感染量を簡便に定量化できる細胞評価系を樹立（約３カ 月） 発光量（対数 値） 感染量 5 番の細胞株について定量性調 査infection non infection 発光量（対数 値） 細胞株の種類 最終的に残った 8 種類について 測定 発光量を測定するだ けで 感染量が分かる評価 系 CMV 反応性プラスミ ド goal
- 4. 樹立した細胞株 Y Y Y Y Y 抗体が感染に関わる部位をトラッ プし 細胞内侵入を抑える原理 感染防御能評価 段階希釈法を使用 ② 新規測定系を利用して実際に抗体・ワクチンを評価（説 明ｽﾗｲﾄﾞ） 感染防御の原理 Y 抗体 virus ルシフェラーゼ活性測 定 2h 後 medium change 48h 培養 One-Glo 添加 Glo Lysis Buffer 添加 ＋ Reporter cell 播種24h 前 【 protocol 】
- 5. ② 新規測定系を利用して実際に抗体・ワクチンを評価（ 1 年半以上～） ボランティア血清を利用して 血清中の CMV に対する抗体を 検査 従来までの方法 新規測定法 従来までの方法と、新規測定法につ いて 感染防御能評価を行い比較したグ ラフ 高い相関性が見られた ワクチン候補のスクリー ニング ワクチン候補 動物 血液を採取し て抗体を調査 どのワクチン候補が 最も効果のある抗体を 生み出すかスクリーニ ング （企業との共同研究）
Editor's Notes
- アニメーションをご覧ください。レポーター細胞を例に考えますと、まず細胞を播種、次にウイルスと抗体の混合物を溶液中に投与すると、ウイルス粒子は細胞に吸着・侵入しそれに反応してレポーターが発動。その一方で抗体が上手くウイルスをトラップしていると感染が起きません。 中和の力価とは、微生物実習でも行ってもらいましたが、このようなイメージで段階的に抗体を希釈し、上の実験を行います。 そうすることで、たとえば、0.4%の濃度までは中和でき、0.6%では中和出来なかった場合、ウイルスの力価は0.4%だね、となります。
- DAB染色とルシフェラーゼアッセイの結果を比較していきました。 上のグラフは、縦軸が抗体を40倍希釈した時の発光量、横軸がDAB染色にもとづいて中和力価を決めた時の値 下のグラフは、縦軸がルミノアッセイでの中和力価、横軸がDAB染色での中和力価の値です この結果により、結果がほぼ一致することが分かりました。