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災害医療に役立つ標語集
災害医療の行動原則
        "CSCATTT"
Command & Control:指揮命令系統の確立
Safety:安全確保
Communication:情報伝達
Assessment:評価
Triage:トリアージ
Treatment:治療
Transportation:転送
3つの安全確保
                "3S"
• SELF
  �自分(と同僚)の安全確保


• SCENE
  �現場の安全確保


• SURVIVOR
  �生存者(患者)の安全確保
災害現場から発信すべき情報
        "METHANE"
My call name, major accident!:私は◯◯です。大災害
  が発生しました。
Exact location(正確な場所):場所は◯◯空港です。
Type of accident(事故の種類):滑走路内での飛行機
  事故です。
Hazard(危険物・障害物):ガソリンの流出があり,引火
  爆発のおそれがあります。
Access(アクセス):空港東側から進入して下さい。
Number of casualties(傷病者数):傷病者数は300人
  以上と推定されます。
Emergency services(消防・救急活動):消防車◯台,
  救急車◯台が現場活動中です。
"METHANE"が憶えられない場合
       「清酒は紀香」
せ:(大災害で~す!と)宣言
い:(事故現場の)位置
しゅ:(事故の)種類
は:ハザード
の:乗り入れ(アクセス)
り:リソース:人的・物的資源
か:数(傷病者数,活動している消防・救急隊数)
現場での活動開始時に行うべきこと
     "HeLP-SCREAM"
Hello:挨拶
Location:場所の確保(本部,救護所)
Part:役割分担
Safety:安全確認
Communication:連絡手段の確保
Report:上への報告
Equipment:物品準備
Assessment:評価(人・物の過不足)
METHANE:METHANE情報の発信
災害現場で活動中に留意すべきこと
    "REMEMBER”
Report regularly:定期的な報告
Equipment:物品に過不足はないか
Medical needs:医療ニーズはどうか
Effect:救援効果はあるか
Meeting:まめに会議・打ち合わせ
Balance:人的・物的バランスはとれているか
Ending:活動終了に向けた引継ぎ準備
Retreat:撤収
院内初動体制
     「寿司安城・抱擁・場所」
す:(災害モードへの)スイッチ切りかえ
し:指揮命令系統(自分は誰の命令で動くか)
あん:安全確保
じょう:情報収集
ほう:報告
よう:要請(院内・院外へ)
ばしょ:本部,トリアージ,救護所の場所を確保
院内で収集すべき情報
   「感触はライブ」
かん:患者情報     感触は
しょく:職員情報
は:破損状況
らい:ライフライン
ぶ:部門別情報
                  ラ
                  イ
                  ブ

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災害医療に役立つ標語集

  • 2. 災害医療の行動原則 "CSCATTT" Command & Control:指揮命令系統の確立 Safety:安全確保 Communication:情報伝達 Assessment:評価 Triage:トリアージ Treatment:治療 Transportation:転送
  • 3. 3つの安全確保 "3S" • SELF �自分(と同僚)の安全確保 • SCENE �現場の安全確保 • SURVIVOR �生存者(患者)の安全確保
  • 4. 災害現場から発信すべき情報 "METHANE" My call name, major accident!:私は◯◯です。大災害 が発生しました。 Exact location(正確な場所):場所は◯◯空港です。 Type of accident(事故の種類):滑走路内での飛行機 事故です。 Hazard(危険物・障害物):ガソリンの流出があり,引火 爆発のおそれがあります。 Access(アクセス):空港東側から進入して下さい。 Number of casualties(傷病者数):傷病者数は300人 以上と推定されます。 Emergency services(消防・救急活動):消防車◯台, 救急車◯台が現場活動中です。
  • 5. "METHANE"が憶えられない場合 「清酒は紀香」 せ:(大災害で~す!と)宣言 い:(事故現場の)位置 しゅ:(事故の)種類 は:ハザード の:乗り入れ(アクセス) り:リソース:人的・物的資源 か:数(傷病者数,活動している消防・救急隊数)
  • 6. 現場での活動開始時に行うべきこと "HeLP-SCREAM" Hello:挨拶 Location:場所の確保(本部,救護所) Part:役割分担 Safety:安全確認 Communication:連絡手段の確保 Report:上への報告 Equipment:物品準備 Assessment:評価(人・物の過不足) METHANE:METHANE情報の発信
  • 7. 災害現場で活動中に留意すべきこと "REMEMBER” Report regularly:定期的な報告 Equipment:物品に過不足はないか Medical needs:医療ニーズはどうか Effect:救援効果はあるか Meeting:まめに会議・打ち合わせ Balance:人的・物的バランスはとれているか Ending:活動終了に向けた引継ぎ準備 Retreat:撤収
  • 8. 院内初動体制 「寿司安城・抱擁・場所」 す:(災害モードへの)スイッチ切りかえ し:指揮命令系統(自分は誰の命令で動くか) あん:安全確保 じょう:情報収集 ほう:報告 よう:要請(院内・院外へ) ばしょ:本部,トリアージ,救護所の場所を確保
  • 9. 院内で収集すべき情報 「感触はライブ」 かん:患者情報 感触は しょく:職員情報 は:破損状況 らい:ライフライン ぶ:部門別情報 ラ イ ブ