2010年12月に開催された組込みシステム技術協会（JASA）主催「JASA Global Forum/横浜パシフィコ」で講演した際のスライドです。

1. ベトナム企業との コラボレーションの秘訣 株式会社アストミルコープ Confidential JASA Global Forum 2010 2010 年 12 月 2 日

2. 企業概要 ◆ 会社紹介 法人名 株式会社アストミルコープ 創業 2003 年 4 月 設立 2006 年 9 月 代表取締役 武田 悠貴彦 資本金 1000 万円 所在地 東京都港区白金台 5-22-11 ソフトタウン白金３ F 事業内容 ○ベトナム人採用支援サービス（新卒・中途） ○ ベトナムオフショア開発体制構築サービス ○ ベトナム人エンジニア紹介・派遣サービス ○ビジネス・プロセス・アウトソーシングサービス ○ 補助金・助成金申請代行サービス ◆ アストミルコープの歴史 2003 年 ベトナムビジネスコンサルティング事業を開始 2004 年 ベトナム IT 企業調査・訪問を開始 ベトナム企業とのオフショア開発開始 2005 年 オフショアブリッジングサービスを開始 2006 年 ベトナム人 IT エンジニア日本語教育開始 独立行政法人 情報処理推進機構より調査事業受託 2007 年 ベトナム人 IT エンジニア紹介・派遣サービス開始 2008 年 ベトナム人技術者紹介サービス開始 ビジネス・プロセス・アウトソーシング（ BPO ）サービス開始 補助金活用支援サービス 2009 年 ベトナム人採用支援サービス開始 ハノイ工科大学との日本企業就職支援プロジェクトを実施 ◆お取引先様（敬称略） 株式会社ＩＭＪモバイル 株式会社アクセルマーク 株式会社インターカタログネット ＮＥＣソフト株式会社 株式会社エヌイーシステム クオリカ株式会社 株式会社クレヴァシステムズ 株式会社ＣＳＫシステムズ 神鋼商事株式会社 独立行政法人情報処理推進機構 株式会社ソフトサイン セイコーエプソン株式会社 テービーテック株式会社 社団法人電子情報技術産業協会 日本電気株式会社 東芝システムテクノロジー株式会社 株式会社平山 株式会社堀内カラー 株式会社ドットコムサービス ブラザー工業株式会社 株式会社ブログウォッチャー 株式会社ユミルリンク 株式会社リクルート 株式会社リンクレア リンクレル株式会社 他

3. 日本企業のベトナム活用の方向性 「アウトソーシング・輸入から消費市場・輸出マーケットに」 ベトナム進出 アウトソーシング マーケット 製造・開発 生産・収穫 販売 サービス 農産物・果実 魚介加工品 部品製造 ソフトウエア開発 家電 バイク・自動車 消費財 保険・金融 旅行 アウトソーシング 輸入 消費市場 輸出

5. ローカル

6. 市内の町並み（ハノイ）

11. 職位別人数・年収 （ 2005 年） ホワイトカラー ブルーカラー 372 万人 3968 万人 労働人口 4340 万人 人口 8312 万人 労働人口 2005 出所： Ministry of labour - invalids and social affairs 2006 Vietnam ホワイトカラー職位別詳細 出所：ワトソンワイアットサーベイ 129 社集計 ブルーカラー年収 出所： JETRO 職位 平均基本年収 人数 シニアマネジメント 447 万円 176,436 （ 5 ％） ミドルマネジメント 151 万円 267,161 （ 7 ％） ジュニアマネジメント ・プロフェッショナル 64 万円 383,347 （ 10 ％） 一般職 31 万円 881,515 （ 24 ％） 準一般職 19 万円 2,011,541 （ 54 ％） 職位 平均基本年収 ブルーワーカー 9 ～ 15 万円

14. 日系企業が進出している産業分野 ・自動車／バイク トヨタ、ホンダ、ヤマハ、スズキ・・・ ・家電 パナソニック、東芝、 Sony ・・・ ・食品／薬品 味の素、エースコック、ヤクルト、日清食品、 大正製薬、久光製薬・・・ ・住宅 / インフラ関連 TOTO 、 INAX 、大成建設、清水建設、大和ハウス・・・ ・通信・システム開発 日立、富士通、 NEC 、 NTT Com 、 KDDI ・・・ ・消費財 花王、資生堂、ロート製薬・・・ ・金融サービス 東京三菱 UFJ 銀行、みずほ銀行、三井住友銀行 第一生命、損保ジャパン、東京海上日動・・・ ・物流サービス 佐川急便、日本通運、鴻池運輸・・・ ・その他 ファミリーマート、ベスト電器、ダイソー 公文教育研究会・・・

15. 日系企業

16. ファミリーマート

17. ショッピングセンター

18. ベトナム市場の消費トレンド 携帯電話とネット ：普及率は日本並み 銀行利用者の増加 ：口座開設者増加 大型資産の所有願望 ：節約から消費へ 健康意識の高まり ：女性、ダイエット、無農薬 農村生活の都会型変化 ：人口の 75 ％が農村、 GDP の 60 ％ 女性労働者数が牽引する市場：女性の 77.3% が仕事に従事 子供向け市場の飛躍的成長 ：年間 120 万の新生児が誕生 広告市場の変化 ： 15 ～ 24 歳のうち 80 ％がインターネットを 毎日利用

19. これから成長が見込めるベトナム国内市場 自動車関連サービス - 税率 180-200 ％ -120 人に 1 台程度の普及率 -ODA インフラ整備、ユーザー増加 - 自動車メンテナンス、教習所等が有望 インターネット・モバイル関連 -3G サービス開始 - クレジット課金開始 -EC サイト台頭 - モバイルコンテンツによるビジネス加熱 住宅関連 - 結婚ブーム＋投資（バブル） - 中流層（ 800-1500USD/ 月）が主役 -10 万 USD 前後の購入が多い

20. これから成長が見込めるベトナム国内市場 小売、輸入販売 -2009 年より開始に開放 -METRO （ドイツ）、ロッテマート ( 韓国 ) 、 Big C （フランス） -2012 年 イオングループ進出予定 - 『スピード』『センシティビティ（感応性）』『スマート（洗練さ）』 外食産業 - 外食文化 -KFC 、ロッテリア、 Jollybee など、 FC ファーストフード -SUSHIBAR ：大盛況 - 「大戸屋」進出準備中 教育事業 -10 歳代：最大の人口ボリューム - 大学進学率 20 ～ 30 ％ - 理美容学校、ファッション / デザイン、アニメーション等

21. 最近のベトナム人経営者のグチ ・欧米に比べ、発注単価が低く規模が小さいものが多い。 ・日本向け人材教育にコストがかかる分、 利益率が少ない。 ・営業交渉に時間がかかる。 単発的で小規模な案件が多い為、事業として不安定。 日本は儲からないうえに対応が大変

22. 最近のベトナム人経営者のグチ ・何事も決定までに時間がかかりすぎる。 ・発注計画があいまいで、人材の維持が大変 ・柔軟に対応したいが、オフショア開発は 片方だけの努力ではうまくいかない。 ・積極的に案件を発注し、鍛えて欲しい。 継続的な案件提供と双方の努力が必要

23. 最近のベトナム人経営者のグチ ・品質や納期に対する意識が高く、学ぶべき点がたくさんある。 ・仕様変更が多いのは覚悟しているが、仕様の説明や確認作業の時間を考慮すべき。 ・日本側の担当者は専任で対応して欲しい 管理手法が学べることが価値

24. 協業を成功させるためのポイント ・可能性のあるパートナー企業に提案しまくる - 1 社にこだわらず、複数企業との交渉を行い、最良パートナーを模索する ・ローカル情報、ローカルネットワークを持つ経営者にアプローチ - ビジネスチャンスを常に模索できるように関係性を作る ・価値観を強要せず、相手企業の価値観も理解する - 日本では是でも、ベトナムでは是ではないことがある ・イコールパートナーであるという意識を相手に感じさせる - 優越感は悪。劣等感を相手に持たせない付き合い ・日本の情報を提供し、連絡を取り合える関係作り - Keep in touch 。 Give and Take ・プライベートの付き合いもたまには行う - 日本での付き合いと同じ