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経営学 Ii 12
- 2. 先週のおさらい
• レポート = まとめ + 考察
• ただ教科書を書き写すだけではダメ
• コンピュータビジネスの歴史
• = 規模の経済性を獲得するための競争
- 4. 講義予定 (後期)
1. 2013/9/25: イントロダクション: 経営学Ⅰの振り返り -「組織」と
「戦略」について2. 2013/10/2: 企業成長 (1) : どのようにして企業は成長するのか
3. 2013/10/9: 企業成長 (2) : 参入戦略, 成長戦略と組織
4. 2013/10/16: (休講; 台風26号のため)
5. 2013/10/23: (休講; 学会@ロッテルダム参加のため)
6. 2013/10/30: グローバル戦略: グローバルとは?
7. 2013/11/6: グローバル戦略(2): グローバルに対応した組織
イノベーション(1) : イノベーションの種類
8. 2013/11/13: イノベーション(2) : 研究開発とイノベーション
9. 2013/11/20: 中間テスト
- 5. 講義予定 (後期)
10. 2013/11/27: 研究開発 : なぜ企業は研究開発をするのか
11. 2013/12/4: 研究開発 (2 – IT と経営)
12. 2013/12/11: NPO (1) : 非営利企業と営利企業の違い
13. 2013/12/18: NPO (2) : 非営利企業の組織と戦略 (ゲスト講義)
14. 2014/1/8: イノベーションと経済・経営: ナショナル・イノベーショ
ン・システム
15. 2014/1/15:イノベーションと経済・経営: 日本企業の経営課題
16. 2014/1/22: イノベーションと経済・経営: 知的財産とイノベーション
17. 2014/1/29: 期末テスト
- 10. myth and misunderstandings
• 企業はお金儲けができるけど、NPOやNGOは儲からない
⇒ 間違い。NPO はお金儲けをするべき。ただし、それを私有することは
許容されていない。
• 企業で働ければ給料が振り込まれるけど, NPO やNGO はただ働
き (だから)就職するなんてあり得ない!
⇒ 間違い。NPOやNGOで働いても収入を得ることはできる (ただし、その
割合は低いかもしれない)
• 収益を確保しないといけない企業と違って、NPOやNGOは何を
やっているのかよくわからない(なんか胡散臭い)。
⇒ (ある程度)間違い。NPO や NGO ほど、事業のミッション (≒ 経営理念)
が明確でなければ事業を継続させることは難しい
- 13. NPOとは?
• 「Non Profit Organization」の略称で、様々な社会貢献活動を行
い、団体の構成員に対し収益を分配することを目的としない団
体の総称
• 収益を目的とする事業を行うこと自体は認められるが、事業で
得た収益は、様々な社会貢献活動に充てることが求められる
• 収益を上げることにはなんの問題もない
• 収益を私有することは問題
Source: https://www.npo-homepage.go.jp/about/npo.html#npo1
- 14. NPO の例 (その1)
• 団体名: 特定非営利活動法人エティッ
ク (ETIC)
• ミッション: "ETIC. は, 社会の様々な
フィールドで新しい価値を想像する
起業家型リーダーを育成し, 社会のイ
ノベーションに貢献するNPOです。"
• 「実践」(=仕事)を通して起業家的
成長の機会を提供する
• 先輩起業家や事業パートナーと繋がる
相互支援コミュニティ創りを支援する
• 起業家型リーダーが育成・輩出される
社会基盤を創造する
http://www.etic.or.jp/etic/index.html
- 15. NPO の例 (その1)
• 主なプログラム
• 主な資金獲得手法
•
•
•
•
会費収入
事業収入
政府の補助金
収支計算書上寄付金は0
http://www.etic.or.jp/etic/file/ETIC_Annual_2012.pdf
- 16. NPO の例 (その2)
• 団体名: 特定非営利活動法人 西日本がん研究機構
• ミッション
•
1.肺癌、消化器癌及び乳癌の領域において実施中の臨床研究(付随する
TR(Translational Research)研究を含む) を計画通り遂行し、その結果を逐次
公表していく。
2.平成24年4月に「WJOG 4th International Symposium on Clinical Trial」
をオープン参加形式で開催し、 肺癌、消化器癌、そして乳癌に関する実地
臨床研究に関する国内外の最新情報を国内に向けて発信する。
3.市民公開講座開催や本法人Webページでの情報提供に加え、患者向け
肺がん治療のガイドライン冊子 『ハンドブック よくわかる肺がん』改訂
版を発行し、患者啓発活動を引き続き展開する。
4.若手癌治療医に対する教育セミナーを本年度も開催し、臨床試験に関
する知識やスキルの向上を図る。 また、国際学会での最新情報の入手や海
外医師との意見交換等を会員が行うための支援も継続して実施する。
5.独自実施の臨床研究に加え、受託事業も積極的に計画する。 また、既
に実施している公的研究費による臨床研究の作業受託、支援も充実を図
る。
• 主な資金獲得手法
•
•
会員, 支援団体からの寄付
現在は会員名1000人以上
http://www.wjog.org/index.html
- 17. NGO の例
• 団体名: ピースウインズ・ジャパン
• ミッション:
• “ピースウィンズ ・ジャパン(PWJ)は「世界各地の地震・洪水・干ばつな
どの自然災害と、紛争や貧困など人為的な要因による人道危機生命や生活
の危機にさらされた人を支援しています。また、復興・開発のために支援
を行います。”
http://peace-winds.org/activity/
- 19. NGO の例
• 主な資金獲得手法
• (民間)助成金
•
•
•
•
ジャパン・プラットフォーム
外務省
MercyCorps
UNHCR (国連難民高等弁務官事
務所)
• 政府からの補助金
http://peace-winds.org/about/report.html
- 24. 「特定非営利活動」
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
一 保健、医療又は福祉の増進を図る活動
二 社会教育の推進を図る活動
三 まちづくりの推進を図る活動
四 観光の振興を図る活動
五 農山漁村又は中山間地域の振興を図る活
動
六 学術、文化、芸術又はスポーツの振興を
図る活動
七 環境の保全を図る活動
八 災害救援活動
九 地域安全活動
十 人権の擁護又は平和の推進を図る活動
• 十一 国際協力の活動
• 十二 男女共同参画社会の形成の促進を図る
活動
• 十三 子どもの健全育成を図る活動
• 十四 情報化社会の発展を図る活動
• 十五 科学技術の振興を図る活動
• 十六 経済活動の活性化を図る活動
• 十七 職業能力の開発又は雇用機会の拡充を
支援する活動
• 十八 消費者の保護を図る活動
• 十九 前各号に掲げる活動を行う団体の運営
又は活動に関する連絡、助言又は援助の活動
• 二十 前各号に掲げる活動に準ずる活動とし
て都道府県又は指定都市の条例で定める活動
https://www.npo-homepage.go.jp/q&a/kihon-1-a.html#101
- 30. NPO の財務規模
• NPO 法人財務データベース
(http://npodb.osipp.osakau.ac.jp/)より
• 経常支出合計:1,973.9億円
(11,473, 2007年)
•
•
•
•
会費収入:150.8億円(9,785)7.6%
寄付金収入:175.3億円(6,139)8.9%
事業収入:1312.4億円(8,246)66.5%
補助金・助成金:222.4億円
(3442)11.3%
• うち政府補助金:90.2億円(875)
Source: NPO法人財務データベースからみた情報開示の現
状と課題, 大阪大学 OSIPP NPO 研究情報センター
- 36. ゲスト講義
• 12/18 日 (年内最終の講義)
• NPOの代表理事さんをお呼びします
• 営利企業と非営利企業の違いについて聞いて、お話してもらう
予定です
- 37. 任意レポートと期末テスト
• 任意レポート
• 1月中旬提出 (期末テスト前)
• テーマ: 産学連携
• 6000字程度
• 期末テスト
• 持ち込み可にしようか考え中
• 内容が多岐に渡る (イノベーション, ナショナルイノベーションシステ
ム, NPO, CSR….) ので、暗記しても仕方のない問題にします
- 42. CSR の事例 : ヤマト運輸
• 東日本大震災での支援活動
• 被災地の自治体、自衛隊などと
も連携して救援物資を現地に届
ける
• 通常業務とは別に組織を作り、
支援活動を行う
救援物資輸送支
援プロジェクト
[本社レベル]
救援物資輸送支
援責任者
救援物資輸送支
援主管責任者
ロジスティック
スリーダー
倉庫内作業チー
ム
行政窓口リー
ダー
輸送チーム
調整スタッフ
車両 4,187台
人員 14,286名
- 48. CSR の事例 : ヤマト運輸
震災後のヤマトグループ・ヤマト福祉財団の主な動き
日付
2011/3/11(金)
2011/3/23(水)
2011/3/25(金)
2011/4/1(金)
2011/4/7(木)
2011/4/11(月)
2011/5/16(月)
ヤマトグループ
ヤマト福祉財団
震災発生
「救援物資輸送協力隊」編成
(車両200台/人員500名)
東北全エリアで「宅急便」集配を再開
内閣府より認定を受け、公益財団法人「ヤマト福祉財団」となる
「宅急便1個につき10円の寄付」(年間130億円規模)を
発表
「宅急便ひとつに、希望をひとついれて」新聞広告
内閣府より障がい者支援事業に加え、被災地の復興支援事業を追
加する変更認定を受ける
「社員ボランティア休暇制度」スタート
(2075名/2012年3月13日現在)
2011/6/24(金)
「東日本大震災 生活・産業基盤復興再生募金」が財務省より
「指定寄附金」の指定を受ける
同日、第三者による「復興支援選考委員会」発足 ※1
2011/7/1(金)
「東日本大震災 生活・産業基盤復興再生募金」募金・助成先募
集開始
2011/8/24(水)
第一回「復興支援選考委員会」開催
「見える支援、速い支援、効果の高い支援」を基本方針に、第一
次助成先を決定
第一次助成先発表 ※2 (41億円規模)
2011/9/8(木)
http://www.yamatowf-saisei.jp/overview.html
- 52. CSR の事例: ヤマト運輸
• 宅急便1個につき10円の寄付
を行う
• 2011/4 – 2012/1 月までの宅急
便の取り扱い数量
• 12億0680万3209個
• 寄付額: 120億6803万2080円 (そ
の後 142億6600万まで拡大)
• 社員のボランティア活動
• “社員の自主的な活動を支援す
るボランティア休暇制度を6月
より導入。2012年3月までに
延べ2,000名を超えるグループ
社員が、被災地のボランティ
アに参加しています。”
http://www.yamato-hd.co.jp/csr/revival/action3/index.html
- 58. 情報発信
• Twitter
• @harayasushi
• Facebook
• http://www.facebook.com/yasushi.hara
• LINE
• グループがあるのでトモダチに誘ってもらってください
• Facebook Page
• https://www.facebook.com/businesstheoryk2013
•
•
•
•
講義の予定を掲載したり、講義資料をアップしたりします
9月+10月のパスワード: globalstrategy
11月のパスワード: creativeresponse
12月のパスワード: christmassteps