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構成と解体:
原始再帰関数
の計算と推論
の共通点
矢田部俊介
はじめに
計算と推論
人間のシステム 2 的
認知機能と計算
計算と推論の関係
計算における
構成と解体
計算における構成と構
成子
計算における解体と解
体子
構成と解体のあるべき
関係
推論における
構成と解体
推論における構成と構
成子
推論における解体と構
成子
導入規則と除去規則の
あるべき関係:ハーモ
ニー
カリー・ハワード同型
対応と証明の正規化
構成と解体:原始再帰関数の計算と推論の共通点
第 177 回 CAPE レクチャー
矢田部俊介
Center for Applied Philosophy and Ethics,
Graduate School of Letters,
Kyoto University
9/12(日) 午後 1600-1800
京都大学大学院文学研究科 応用哲学・倫理学センター(CAPE)公開セミナー
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構成と解体:
原始再帰関数
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の共通点
矢田部俊介
はじめに
計算と推論
人間のシステム 2 的
認知機能と計算
計算と推論の関係
計算における
構成と解体
計算における構成と構
成子
計算における解体と解
体子
構成と解体のあるべき
関係
推論における
構成と解体
推論における構成と構
成子
推論における解体と構
成子
導入規則と除去規則の
あるべき関係:ハーモ
ニー
カリー・ハワード同型
対応と証明の正規化
概略
• 推論と計算はよく似ていると言われ、多くの共通点が指
摘されている
• その中で、本レクチャーでは、
「必ず有限ステップで答を
出さなければならない」という性質に着目
• 計算と推論(証明)がともに、有限ステップの「構成」と
「解体」という操作に分解でき、本質として同じで表現の
仕方が異なるのだということを紹介する
• 前期論理学授業では「有限捨て婦で計算が終わることが
確実な計算」の例として、原始再帰的関数を紹介した。
それを例に出しながら、検討を行っていく
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計算における
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導入規則と除去規則の
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1 はじめに
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対応と証明の正規化
背景:推論と計算
推論(論理学)と計算は、昔から似ていると言われてきた
• 推論も計算も、人間は間違える事ができるし、間違えた
ときは「正しい推論/計算」の体系ではなく、その間違
えた人間の責任となる。
• 多くの場合、適用範囲(スコープ)と前提条件が決まっ
ている。言い換えれば、当然、規則が適用できると判断
できるかどうかのグレーゾーンも存在する。
• 主張に対するコミットメントの問題:ある前提にコミッ
トしている(賛成している)人は、その前提から導き出
される結論(計算結果)に対してもコミットしなければ
ならない。
どちらも人間にとって規範的な行為である
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計算と推論の関係
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体子
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推論における
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導入規則と除去規則の
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2. 計算と推論
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2.1 人間のシステム 2 的認知機能と計算
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認知機能と計算
計算と推論の関係
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体子
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推論における
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推論における構成と構
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あるべき関係:ハーモ
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対応と証明の正規化
人間の認知機構:システム 1 とシステム 2
二重過程モデル によれば、人間の心は、
(一部重複しているも
のの基本的には)二種類の異なる認知スタイルを併用して
いる。
• システム 1: いわゆる「直感/フィーリング/パターン認
識」のような認知。早い(ファスト fast)が間違いも多い
(というか間違えた時に間違えを発見するのは難しい)
。
• システム 2: いわゆる「言葉によって逐次的に考える」
ことによる認知(言語による推論によって行われる合理
的、分析的な認知)
。遅い(スロー slow)が、間違いは少
ない(ステップ毎に「検算」をすれば発見可能である)
。
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対応と証明の正規化
典型的なシステム 2 認知活動
システム 2 は、
「
(意識的に)考える」ことによる逐次的な認知
であり、つまり言語による推論によって行われる合理的、分
析的で規範的な認知のスタイルである。
• システム 2 的認知機能は、人間の脳というハードウェア
の上、システム 1 的認知能力によってシミュレートされ
ているものであった(デネットの用語では「仮想計算機」
(virtual machine)として実装されている)
。
• システム 2 で実行される人間の規範的な推論は、もとも
とはハードウェアに依存しない、基質中立的な能力とし
て定義づけられていたものである。
規範的な認知活動は、このように基質中立的なシステム 2 に
よって司どられる。
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典型的なシステム 2 認知活動としての計算と推論
たとえば、102489547623656689 + 59801238977 を計算すると
いう認知活動を考える。
• この計算は無意識のうちにできない、つまり、何らかの
対象に対し、意識して活動するという「志向的」な活動
である。その際には言語が重要な役割を果たす
• 適応的無意識(システム 1)に比べれば、処理速度ははる
かに低速。
• 計算はステップ毎に逐次(sequential)的に処理される
(まず1の位を足し、10 のくらいに繰り上げ、· · · )
。その
処理順番は sequential(直列:線形な順を追った処理)で
あり、システム 1 のような並列処理は大変難しい。
この思考スタイルでは、言語を使う意識的なものであるため、
システム 1 と大きく違う部分がある。つまり、抽象的な思考、
仮説的な思考が可能になる。
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人間とコンピュータ
システム 2 的認知は基質中立的な能力であり、システム 2 的
認知能力を機械化したのがコンピュータである。
その数学的な定義は(型なし)λ 計算として与えられるが、本
講ではその自然言語における対応物として、以下のようなイ
ンフォーマルな定義を与える。
• (入力)
(人間にとって)有限の長さの記号列を入力する
• (規則の適用)予め定められた規則に従って記号列を変
換する
• (出力)答が求まる場合は有限回の変換の後、有限の長
さの記号列を出力する
なお、一回規則を適用するところから、次に規則を適用する
までの間を、以後「計算ステップ」と呼ぶことにする。
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2.2 計算と推論の関係
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計算と推論は多くの点で似ており、両方ともシステム 2 的認
知の一種である。
では両者はどのような関係にあるのか?
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カリー・ハワード対応
推論は、計算の一種と見なせる:
最小命題論理(の →-断片)と単純型つき λ 計算の間には、以
下が成立する。
(1) 単純型つき λ 計算で Γ ⊢ M : φ(ただし Γ は文脈)という
型推論ができる場合、最小命題論理でも |Γ| ⊢ φ が成立
する。
(2) 逆に、最小命題論理の → 断片において Γ ⊢ φ(ただし Γ
は推件)が成立する場合、∆ ⊢ M : φ が成立する(ただし
Γ = {φ0, φ1, · · · , φn} のとき、自由変数 x0, x1, · · · , xn に対
し ∆ = {(x0 : φ0), (x1 : φ1), · · · , (xn : φn)})
。
詳細は今年度 3 月予定の CAPE レクチャー「構成的型理論」
にて説明する
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今回は、構成的型理論での基本概念である、
「構成と解体」概
念を紹介し、推論と計算の両方でそれが基本的概念である事
を紹介する
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3 計算における構成と解体
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3.1 計算における構成と構成子
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計算における構成の満たすべき条件
(i) 原理的には無限個の数項が、その定義に従って構成可能
でなければならない。
(ii) 一方で、具体的な数項(有限の長さの文字列)を与えら
れたとき、それが本当に数項であるための条件を満たし
ているかどうかを有限ステップでチェックできなければ
ならない。
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構成の例
自然数の帰納的構成
(I) 0 は自然数である
(II) もしも n が自然数であるならば、n の次の数(後者)
(n + 1)も自然数である。
(III) こうやって構成されたものの全体が自然数であり、それ
以外のものは自然数ではない。
ある対象が与えられた時、それが自然数であるかどうかは、そ
の対象の前者、されにその前者、· · · と っていって 0 に到達
すれば自然数、そうでなければ自然数ではないと判定できる。
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帰納的定義は以下のように行われる。
• 最初のステップ(initial step/ base case)
:構成を始める
にあたっての出発点
• 後続ステップ(successor step/ induction step)
:それまで
のステップで構成されたものを処理して、新しいものを
作るステップ
用語の導入
• 「最初のステップ」から始め、
「後続ステップ」を有限回
繰り返す作業を(帰納的)構成(construction)と呼ぶ。
有限ステップで帰納的に構成されたものが「帰納的に構
成された対象」である。
• 構成を逆向きに り、帰納的に構成された対象から、後
続ステップの行われる前の対象を再現することを解体
(deconstruction)と呼ぶ
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構成の形式的定義:構成子
対象レベルにおいて、形式的に自然数をシミュレートする記
号列は、以下の構成子(constructor)を用い構成される。
• 0̄ は L0 の個体記号である(引数 0 の構成子)
• suc は L0 の関数記号である(
「後者関数(記号)」と呼
ぶ)
(引数 1 の構成子)
N は以下の条件を満たす長さが有限の記号列の集まりである
(x が N のメンバーになることを x : N と表記する)
。
(1) 0̄ : N
(2) もしも x : N であるならば、suc(x) : N
帰納的に定義された対象(文字列)の集まり(型/タイプ
type)を帰納的データ型(inductive data type)とも呼ぶ
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3.2 計算における解体と解体子
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解体の例
構成子とは逆に「解体子」として前者関数 pred を用意する。
これは以下を満たす関数である。
pred(0̄) = 0̄
pred(suc(n̄)) = n̄
この関数は、原始再帰法により、以下のように原始再帰関数
として定義される。
pred(0̄) = 0̄
pred(suc(n̄)) = proj12(n̄, pred(n̄))
解体子は、構成と逆向きの操作(付加された構成子 suc を剥ぎ
取る)を行う。
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例:構成と解体
N に新しい項と項を結合する結合子 +̇ を導入する
• 新しい構成子 +̇ : N → N → N
2̄ が N の項であるならば、2̄+̇2̄ は新しい N の項である
• 新しい解体子 eval:N → N
eval(n̄ + 0̄) = n̄
eval(n̄+̇suc(k̄)) = suc(eval(n̄+̇k̄))
これは、+̇ の入った項の導入と、その除去(値の求め方)の両
方を定義する(eval は原始再帰関数として定義される)
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自然数上の構成と解体のまとめ
• 構成子:0, suc  (他に + などエクストラに構成子を付
加できる)
• 解体子:自然数上の(有限ステップで計算が終わる)関数
• 有限ステップで計算が終わってくれないと困る
• 有限ステップで計算が終わってくれる自然数上の関数の
例:原始再帰関数
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有限ステップで計算が終わる事を保証できる関数の例(前
期授業)
原始再帰関数 (primitive recursive functions) は以下の関数を帰
納的に組み合わせて定義される
1 ゼロ関数:zeron(x1, · · · , xn) = 0(ただし 0 ≤ n),
2 射影関数:proji,n(x1, · · · , xn) = xi,
3 後者関数:suc(x),
4 合成:G が m 変数原始再帰関数(変数を m 個持つ原始再
帰関数)
、H1, · · · , Hm がそれぞれ n 変数原始再帰関数な
らば、それらを組み合わせた以下の F も原始再帰関数で
ある
F(x1, · · · , xn) = G(H1(x1, · · · , xn), · · · , Hm(x1, · · · , xn))
5 原始再帰法:G が n 変数原始再帰関数、H が n + 2 変数
原始再帰関数のとき、以下の F も原始再帰関数になる:
F(x1, · · · , xn, 0) = G(x1, · · · , xn)
F(x1, · · · , xn, suc(y)) = H(x1, · · · , xn, y, F(x1, · · · , xn, y))
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構成と解体:
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の計算と推論
の共通点
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認知機能と計算
計算と推論の関係
計算における
構成と解体
計算における構成と構
成子
計算における解体と解
体子
構成と解体のあるべき
関係
推論における
構成と解体
推論における構成と構
成子
推論における解体と構
成子
導入規則と除去規則の
あるべき関係:ハーモ
ニー
カリー・ハワード同型
対応と証明の正規化
4. 推論における構成と解体
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推論における
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成子
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4.1 推論における構成と構成子
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体子
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推論における
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成子
推論における解体と構
成子
導入規則と除去規則の
あるべき関係:ハーモ
ニー
カリー・ハワード同型
対応と証明の正規化
自然演繹における証明の帰納的構成
• ゲーデルの不完全性定理などで示されているとおり、証
明は自然数論に埋め込める
• 自然数を使って命題をコーディングすることで、形式的
な自然数論の定理は、自然数で表現できる
• 定理の証明も、自然数でコーディング可能である
• コーディング作業は原始再帰関数によって可能である
• 構成的型理論などにおいては、自然数を経ないで直接、
定理を帰納的データ型として定義し、証明をその上の関
数として表現される
• 証明可能な命題(定理)全体は、帰納的に定義されるデー
タ型となる
• 構造帰納法により、直接帰納的データ型の上の再帰関数
として、証明を表現することができる
• その証明は、λ 項(再帰関数)として表現される
詳細は CAPE レクチャー(2022 年 3 月)で紹介する
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成子
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自然演繹における証明の帰納的構成
[v : A]
.
.
.
.
B
A → B →+v A A → B
B
(→−)
A B
A ∧ B ∧+ A ∧ B
[A]
.
.
.
.
C
C
(∧−左)
A ∧ B
[B]
.
.
.
.
C
C
(∧−右)
A
A ∨ B ∨+左
B
A ∨ B ∨+右
A ∨ B
[A]
.
.
.
.
C
[B]
.
.
.
.
C
C ∨−
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成子
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あるべき関係:ハーモ
ニー
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証明と定理の帰納的構成:論理結合子の導入規則
導入規則しか使わない証明の場合、話は簡単である
• 最初のステップ
任意の命題 A から A を結論できる
A
A
• 後続ステップ
∧ の導入規則は二つの証明から新しい一つの証明を構成
する
.
.
.
.
A
.
.
.
.
B
.
.
.
.
A
.
.
.
.
B
A ∧ B ∧+
∨, → の場合も同様
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4.2 推論における解体と解体子
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成子
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あるべき関係:ハーモ
ニー
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定理の解体:除去規則
定理の帰納的構成において、定理からその一部を取り出す
(解体)のが除去規則である
.
.
.
.
A
.
.
.
.
B
A ∧ B ∧+
.
.
.
.
A
.
.
.
.
B
A ∧ B ∧+
A ∧−
証明中に導入された論理結合子を直後に除去する場合以下が
成立する
• A の証明と B の証明から A ∧ B の証明を構成する(左)
。
• そこから A を取り出す。結論部 A ∧ B から、結合子 ∧ が
除去され、A のみになる(右)
。
注意:前提に論理結合子が含まれていて、その分解が必要な
ケースでは、証明を取り出すことにはならず、ここの説明は
当てはまらないが、話を単純化するためにここでは省略する
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あるべき関係:ハーモ
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対応と証明の正規化
反転原理と証明図の書き換え
しかし、そもそも A の ∧ を使わない証明は、もともと A ∧ B
の証明の中に、すでに含まれていた!(反転原理)
.
.
.
.
A
.
.
.
.
B
A ∧ B ∧+
A ∧−
.
.
.
.
A
.
.
.
.
A
.
.
.
.
B
A ∧ B ∧+
• ∧ 除去規則を使った左の証明(結論は A)は、∧ 除去規則
を使わない右の証明(結論は A)をすでに含んでいるし、
カット&ペーストによって書き換えることができる。
• この ∧ 除去規則を含む証明(左)から A の直接的証明
(真ん中)へと書き換える作業は、証明の帰納的構成にお
ける解体子に相当する。
33 / 41
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成子
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あるべき関係:ハーモ
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対応と証明の正規化
解体子
• 命題のレベル、定理の構成と解体という視点から見た場
合、以下が相当する
• 論理結合子の導入規則が構成規則
• 論理結合子の除去規則が解体規則
• 証明のレベル、定理の証明の構成と解体という視点から
見た場合
• 論理結合子の導入規則が構成規則
• (反転原理を用いて)除去規則を使う証明を、除去規則を
使わない証明に書き換える操作が解体規則
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4.3 導入規則と除去規則のあるべき関係:ハー
モニー
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アホアホ演算子トンク
トンク tonk は、以下の導入規則と除去規則を持つ、結合子
らしきもの(演算子 operator)である。
A
A tonk B
tonk +
A tonk B
B
tonk −
tonk は論理結合子と呼びたくなるが、最小命題論理において
証明可能な命題 A と、任意の命題 B を考えたとき、以下の推
論が可能である。
.
.
.
.
A
A tonk B
tonk +
B
tonk −
つまり、トンクの導入規則・除去規則を使用すると、任意の命
題 B が証明できてしまうことになってしまう! · · · アホであ
るにも程がある。
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対応と証明の正規化
ハーモニー
tonk の何が問題だったのか?
• 構成と解体の間には「釣り合い」が必要である。この釣
り合いは導入規則と除去規則の間のハーモニー(調和)
と呼ばれる。
ハーモニーの特徴付け
• 保存拡大(ベルナップ)
• 反転原理(プラヴィッツ)
• 正規化可能性(ダメット)
どの性質も、証明中に導入され最後が論理結合子の除去規則
で終わる証明図の書き換え可能性の証明(証明図のカット&
ペースト)を本質的に使用している
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正規化定理
下の証明図左のように、同じ結合子(∧)を導入した直後に除
去するのは明らかに無駄である。こういう無駄な遠回りがな
い証明を正規な証明と呼ぶ。
.
.
.
.
A
.
.
.
.
B
A ∧ B ∧+
A ∧−
.
.
.
.
A
反転原理の箇所で紹介した証明図の書き換え技法によって、
右のような正規でない証明はすべて、左のような正規な証明
に書き換えることができる。
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4.4 カリー・ハワード同型対応と証明の正規化
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証明の書き換えと λ 項の正規化
回り道のある(非正規な)証明に対応する型つき λ 計算例
x : (A → B) ⊢ x : (A → B) y0 : A ⊢ y0 : A
x : (A → B), y0 : A ⊢ xy0 : B
x : (A → B) ⊢ λy0.xy0 : A → B y1 : A ⊢ y1 : A
x : (A → B), y1 : A ⊢ (λy0.xy0)y1 : B
(λx.(λy0.xy0)y1) : (A → B) → B
λy1.(λx.(λy0.xy0)y1) : A → ((A → B) → B)
これをまとめたキレイな証明(正規な証明)は以下の通り
x : (A → B) ⊢ x : (A → B) y : A ⊢ y : A
x : (A → B), y : A ⊢ xy : B
y : A ⊢ λx.xy : (A → B) → B
⊢ λy.(λx.xy) : A → ((A → B) → B)
λ 項の縮約
λy1.(λx.(λy0.xy0)y1) → λy.(λx.xy)
が、正規化における証明図の書き換え作業に相当
40 / 41
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導入規則と除去規則の
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対応と証明の正規化
ハーモニーの計算的な解釈
• 構成子:λ 抽象などにより、証明を表現する λ 項を負荷し
ていく作業
• 解体子:λ 項を、代入などにより簡約していく作業
• 導入規則と除去規則のハーモニー:証明を表現する λ 項
の縮約(証明図の書き換えに相当)が有限ステップで終
わること
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