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一番おいしい日本酒を計算してみた
- 2. 某酒屋日本酒コーナー
- 4. 全国の酒蔵数 １５９４
- 7. 日本酒アワード 全国新酒鑑評会 International wine challenge @イギリス Kura Master @フランス Tasting Trendies @香港 @イギリス 全米日本酒鑑評会 @アメリカ ブリュッセル 国際コンクール SAKE Selection @ベルギー 近年、世界中で大規模な日本酒専門のアワードが増えている。
- 8. 金賞以上 全国新酒鑑評会 237 ワイングラスでおいしい日本酒アワード 295 全国燗酒コンテスト 262 Sake Competition 292 International Sake Challenge 22 全米日本酒鑑評会 @アメリカ 151 International Wine Challenge @イギリス 95 Kura Master @フランス 223 ブリュッセル国際コンクールSAKE Selection @ベルギー 103 London Sake Challenge @イギリス 69 Tasting Trendy @香港 11 Wine.Luxe International Award 4 合計１７６４この1年間(2019)の金賞以上
- 10. 金賞多すぎ問題
- 11. 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% Sake Selection Kura Master International Wine Challenge Sake Category 全米日本酒歓評会 Sake Competiton ワイングラスでおいしい… 全国燗酒コンテスト 全国新酒鑑評会 アワードの受賞分布 金 金 金 金 金 金 銀 プラチナ 銀 銀銅入選 入選 最高金 最高金 金 トロフィー 下位 上位 銀 金 プラチナ 金賞にも色々 単純には比較できない
- 12. まてよ？
- 14. メタアナリシス
- 16. 問題点：賞ごとのレギュレーションが違う 金賞と一口に言っても、アワードごとに価値が全然違う。 • 出品数、受賞数はまちまち。 • 審査員は、訓練された方ではない、無名の一般人が評する賞もある。 • 審査方法は銘柄がわかるものとブラインドテストがある。 • 官能検査での本当の得点は非公開。 • 審査項目も公開非公開双方ある。 • 金賞・入選のようにいくつかのカテゴリ分けで賞されることが多い。 • 1位2位が決定する賞もある。 • 部門ごとに入賞しやすさは変わる。 • 応募数、受賞数は増減するので、入賞しやすさは毎回変化する。 • 応募したが入賞しなかったものは原則非公開。 単純な統合は不可能
- 17. 順位点という概念を定義 順位率をもとに、1位を100点、最下位を0点として、点数化する。 数学的には無意味だがわかりやすさを重視。 カテゴリー基準点 𝑃𝑐𝑎𝑡𝑒𝑔𝑜𝑟𝑦 𝑁, 𝑁𝑡𝑜𝑡𝑎𝑙 = 2𝑁𝑡𝑜𝑡𝑎𝑙 − 2 𝑖 𝑛−1 𝑁 𝑖 − 𝑁 𝑖 − 1 2𝑁𝑡𝑜𝑡𝑎𝑙 − 2 × 100 𝑅 𝑛, 𝑁𝑡𝑜𝑡𝑎𝑙 = 𝑛 − 1 𝑁𝑡𝑜𝑡𝑎𝑙 − 1 金賞、銀賞などのカテゴリーに入ったものは、 そのカテゴリー内の最大と最小の平均の得点を得たとみなす。 全ての賞の各年度ごと、各部門、各順位の点数を 統一の式で算出可能 𝑃 𝑛, 𝑁𝑡𝑜𝑡𝑎𝑙 = 𝑁𝑡𝑜𝑡𝑎𝑙 − 𝑛 𝑁𝑡𝑜𝑡𝑎𝑙 − 1 × 100 まず順位率Rを定義する。順位nを全応募数Ntotalで割って規格化する。 1位を０、最下位を１とする。
- 18. 蔵のおいしさの分布を仮定する つまり、おいしい蔵だけ、まずい蔵だけがアワードに応募していたり、 といったアワードに応募することによる分布の偏りがないと仮定する。 実際は上位層に偏りがあると思われる。 この仮定が成り立つ限り、全てのアワードの点数は共通化できる。 あるアワードで上位５％の順位なら、全ての蔵で調べても上位５％にいる。 アワードでの順位率が全ての蔵での順位率を反映しているという仮定である。 順位点はその１つのアワードの中でのみ成立していて、 別のアワード結果とそのままでは四則演算できない。 これを解決するために、次の仮定を立てる。 𝑃アワード 𝑛, 𝑁𝑡𝑜𝑡𝑎𝑙 = 𝑃全蔵 𝑛, 𝑁𝑡𝑜𝑡𝑎𝑙 𝑅アワード 𝑛, 𝑁𝑡𝑜𝑡𝑎𝑙 = 𝑅全蔵 𝑛, 𝑁𝑡𝑜𝑡𝑎𝑙 あるアワードに応募した蔵の集合のおいしさの分布は、 全ての蔵の集合のおいしさの分布と等しい。
- 19. 解析する賞を取捨選択する条件 1. 応募数が充分に多い（１５０本以上を目安） 2. どんな蔵も応募できる賞である。 3. 全応募数が公表されている。 4. 審査は一般人ではない専門のテイスター。 5. 審査はブラインドテストが必須。 6. 官能審査以外の評価項目がない。 7. 受賞結果が一覧として公表されている。 全ての賞の全国の蔵の５万件以上の受賞記録をリストアップ。 アワード結果から蔵の最高成績のみを抽出し、複数出品を除外し、統合。 アワードの各年ごとに集計し、平均値を求め、蔵の持ち点を確定。 過去5年間に３種類以上のアワードで10回以上受賞したものだけを抽出。 解析手法 各アワードを「ある酒が全部の中で何番目においしいのかを調べた」 という別々の実験とみなして、データをメタアナリシスで統合する。 データの統合と解析 一本一本の酒ではデータが少なく、信頼性が担保できないので、 酒蔵ごとにデータ統合し、蔵の実力を表すものとする。
- 20. §カテゴリー平均得点の例 International wine challenge Sake 2019 Number Category Point Champion Sake 1 100 Trophy 8 99.3 Regional Trophy 14 97.6 Gold 72 92.4 Silver 191 80.9 Bronze 327 65.4 Commented 632 48.0 Out 255 19.3 Total 1500
- 21. 発足年 部門数 出品数 2019 金賞 以上 全国新酒鑑評会 1911 1 850 237 ワイングラスでおいしい日本酒アワード 2011 4 883 295 全国燗酒コンテスト 2009 4 905 264 Sake Competition 2012 7 1919 292 全米日本酒鑑評会 @アメリカ 2001 4 512 151 International Wine Challenge Sake Category@イギリス 2007 9 1500 95 Kura Master @フランス 2017 4 720 223 ブリュッセル国際コンクール SAKE Selection @ベルギー 2018 7 617 103 統合したのはこの８つの賞。 ただし、Sake Competitionの海外出品酒部門は除外。
- 22. 日本で一番うまい 酒蔵はここだ！
- 23. 宮城県 仙台伊澤家 勝山酒造
- 24. 2019.7.9 International Wine Challenge 2019 Champion Sake受賞 2019.7.13 Kura Master 2019 President受賞 勝山酒造は ２０１９年に ２つのアワードで 1位になった。
- 25. 銘柄 受賞 種類 受賞 回数 Point 1 宮城, 仙台伊澤家勝山酒造（株）勝山 5 14 93.72 2 三重, 清水清三郎商店（株） 作 8 30 92.24 3 山形, 出羽桜酒造（株） 出羽桜 6 23 91.83 4 岩手, （株）南部美人 南部美人 7 24 91.36 5 広島, 相原酒造（株） 雨後の月 5 15 91.35 6 青森, 八戸酒造（株） 陸奥八仙 8 16 91.05 7 福島,奥の松酒造（株） 奥の松 4 19 90.83 8 静岡,（株）土井酒造場 開運 5 20 90.63 9 岐阜,（有）渡辺酒造店 蓬莱 8 27 90.53 10 広島,榎酒造（株） 華鳩 3 10 90.39 日本酒蔵ランキング