【Zabbix 2.2】
Zabbix 2.2のVM監視機能
Zabbix 2.1.7 でのVM監視設定と
2.1.6からの変更注意ポイント
2013.10 @qryuu

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2013/10/16
自己紹介
HN
:九龍真乙
所属
:自宅ラック勉強会
TwitterID: @qryuu

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2013/10/16
Zabbix2.2によるVM監視

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2013/10/16
ZabbixのVM監視機能
Zabbix2.2で実装が予定されているVMware監視機能
の評価や、バグレポートのため、アルファ版であ
るZabbix2.1での設定方法をご紹介します。
VMware監視機能機能はZabbix2.1.4で実装されまし
た。

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2013/10/16
VM監視テンプレート
Zabbix2.1には5つのVMware監視テンプレートが登
録されています。
2.0系からアップデートインストールした場合、DB
はコンバートされますが、データは更新されませ
ん。
VM監視テンプレートを登録するためには、2.1系の
data.sqlを用いてDBを作成する必要があります。

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2013/10/16
VM監視テンプレートの種類(2.1.6)

テンプレート名

解説(推測)

Template Virt VMware vCenter

vCenter Server用テンプレート
(手動適用)

Template Virt VMware vCenter Guest

vCenterServerに対してLLDを実
施し見つかったVMに対して自
動適用されるテンプレート

Template Virt VMware vCenter Hypervisor

vCenterServerに対してLLDを実
施し見つかったESX/ESXiに対し
て自動適用されるテンプレー
ト

Template Virt VMware vSphere

単体利用のESX/ESXi用テンプ
レート(手動適用)

Template Virt VMware vSphere Guest

単体利用のESX/ESXiに対して
LLDを実施し見つかったVMに
対して自動適用されるテンプ
レート

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2013/10/16
VM監視テンプレートの種類(2.1.7)

テンプレート名

解説(推測)

Template Virt VMware

vCenter Server/
単体vSpher Hyperviser用テンプレー
ト(手動適用)

Template Virt VMware Guest

LLDを実施し見つかったVMに対し
て自動適用されるテンプレート

Template Virt VMware Hypervisor

LLDを実施し見つかった
vSphere Hypervisorに対して
自動適用されるテンプレート

Zabbix 2.1.6(Alpha版)から2.1.7(bata版)に変
わる際にテンプレートが統合・整理されました。
試験をする際はdata.sqlを入れ替える必要がある
ので、一度DBをdropしてから、再構築する方法が
理想です。
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2013/10/16
VM監視テンプレートの見分け方
自動適用テンプレートと手動適用テンプレートを
見分けるポイントとしてアイテムキーに
{HOST.HOST}マクロが使われている可動化です。
VM監視テンプレートで{HOST.HOST}マクロが使われ
ているテンプレートは自動適用です。
これは、VM監視にuuidを利用するため、LLDで取得
したuuidをホスト名に登録し、マクロで利用する
ためです。
なお、uuidはホスト名に使われますが、VM名やホ
スト名を表示名に利用するため、監視画面でuuid
を見ることはほとんどありません。
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2013/10/16
VM監視機能のコンパイル
VM監視機能をコンパイルするためにはlibxml2develが必要です。yumインストールが可能です。
#yum install libxml2-devel

VM監視機能のコンパイルオプションについては、
まだ「configure --help」には記載されていませ
ん。
--with-libxml2 をコンパイルオプションに追加し
てコンパイルします。

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2013/10/16
VM監視系のconfパラメータ
Zabbix2.1.6では、VM監視は汎用のpollerプロセス
が受け持っていましたが、2.1.7から専用プロセス
に分離されました。
このため、VM監視用プロセスの起動数を設定しな
いと、初期状態では、VM監視の値収集がおこわな
れません。

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2013/10/16
VM監視系のconfパラメータ
VM監視に関わる追加されたパラメータは次の通り
### Option: StartVMwareCollectors
初期状態では、
です。 vmware collector instances.
#
Number of pre-forked

StartVMwareCollectors の設定が0になっていま
す。

#
# Mandatory: no
# Range: 0-250
# Default:
StartVMwareCollectors=5

環境に合わせtえ1以上の値に設定してください。

### Option: VMwareFrequency
#
How often Zabbix will connect to VMware service to obtain a new data
#
# Mandatory: no
# Range: 10-86400
# Default:
VMwareFrequency=20

その他のパラメータチューニングに関しては、
まだチューニングポイントは不明ですので、試
行錯誤が
必要です

### Option: VMwareCacheSize
#
Size of VMware cache, in bytes.
#
Shared memory size for storing VMware data.
#
# Mandatory: no
# Range: 256K-2G
# Default:
VMwareCacheSize=256M
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2013/10/16
ESXi監視設定
自宅環境にはESXiしかないため、ESXiの監視設定
を解説します。
おそらく、vCenter環境でも同様に監視の登録で動
作すると思われます。

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2013/10/16
ESXiホスト登録
VMware監視はシンプルチェックとして登録されて
いるため、エージェントインターフェイスを登録
すれば監視できます。必要に応じてIPMIインター
フェイスなども登録してください。

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2013/10/16
ESXiへのテンプレートリンク
テンプレートの種類で解説したとおり、
「 Template Virt VMware」だけをリンクします。

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2013/10/16
ESXiテンプレートのマクロ設定
VM監視テンプレートを利用するためには、vCenter
やESXiのデータを取得するためのID、パスワード、
URLが必要です。

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2013/10/16
マクロの内容

マクロ

内容

{$URL}

vCenter/ESX/ESXiのURLを記入します。
https://<IPアドレス>/sdk となります。
※/mobではないので注意

{$USERNAME}

対象のvCenterやESX/ESXiにアクセス出来るUserIDを
記入します。

{$PASSWORD}

UserIDのパスワードを記入します。

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2013/10/16
ESXi監視
VM監視が正常に動作していれば、実際に値が取得
できます。

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2013/10/16
VM監視
LLDの機能により、自動的にVMとHypervisorが登録
されテンプレートがリンクされて監視が開始され
ます。

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2013/10/16
削除されたパラメータ
Zabbix 2.1.7で
DisableHousekeepingのパ
ラメータが廃しされまし
た。
機能自体が廃しされたわ
けでは無く、
Housekeeperの無効化設定
は、
[管理]-[一般設定][データの保存期間]のGUI
設定項目に移行されまし
た。

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2013/10/16
あくまでもアルファ版
Zabbix2.1.xはあくまでもアルファ版です。
動作しない機能や、今後変更される機能などもあ
るため、商用には使用しないでください。
現在のVM監視テンプレートは値の取得は出来ます
が、グラフやトリガーは定義されていません。
おかしな動きや、不具合を見つけたらZabbixJapan(@zabbix-jp)やZabbix SIAのサポートシス
テムに報告しましょう。

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2013/10/16
まとめ
Zabbix2.1.x(4以降)でVM監視機能を使うためには
libxml2-develが必要。
コンパイルオプションは--with-libxml2
VM監視テンプレートはアップデートインストール
では導入されない。
監視対象のURLはhttps://<IPアドレス>/sdk
VMやESXはLLDで見つけてくれるのでテンプレート
適用は不要
あくまでもアルファ版、みんなでバグレポートを。

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2013/10/16

【Zabbix 2.1】zabbix2.1.6→2.1.7 の変更点