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図書系職員勉強会          第 40 回「討論会:図書館と広報について考える」
                              2003 年 1 月 31 日(金)


*広報=PR(Public Relations)の定義


PR とは、公衆の理解と支持をうるために、企業または組織体が、自己の目指す方向と誠意
を、あらゆる表現を通じて伝え、説得し、また、同時に自己匡正をはかる、継続的な“対
話関係”である。自己の目指す方向は、公衆の利益に奉仕する精神の上に立っていなけれ
ばならず、また、現実にそれを実行する活動をともなわなければならない。
------加固三郎『PR の設計』東洋経済新報社、1978


「広報とは市民や社会との良好な関係作りのためのコミュニケーション活動である」。良好
な関係というのは一種の共生関係であり、お互いが伝達し合い、理解し合い、信頼し合う
関係である。コミュニケーション活動の中には情報の受発信の意思も表現技術も行為その
ものもすべて含まれる。主体者は組織、集団、個人いずれにも該当するし、市民社会の中
にこの三者はいずれも包含される。
------藤江俊彦『現代の広報           戦略と実際』同友館、1995


企業や組織がその健全な存続と発展を図る目的で、その置かれている環境との間で行う双
方向的なコミュニケーション                (日本広報学会;「広報学検討研究会報告書」,1998)
------“PR Pub” 君島邦雄氏のホームページより
    http://www.asahi-net.or.jp/~MP5K-KMSM/prfaq/faq14.htm


「広報」は英語の Public Relations( パブリック・リレーションズ)の略語である「PR」と
も同じ意味で使われるが、パブリック(公衆)=社会とのよい関係づくりのこと。社会と
いうのでは、漠然としているが、企業との利害関係の度合いによって、対象を細分化する
ことで、より戦略化した広報活動が可能になる。(中略)広報の目的は、企業が自身の事業
活動を円滑・有利にするために必要な「環境づくり」といえる。その中にはもちろん、商
品の販売促進も含まれるが、それ以上に大きい役割は、事業の意義・理念に対する理解・
支持の獲得や事業の社会的合意形成など、経営的課題を解決するための、マネジメント機
能としてのコミュニケーション活動である。
(浜松商工会議所          「記者発表方法」1、広報とは何か)
http://www.hamamatsu-cci.or.jp/pressrelease/howto/k-1.html




                                         1
(広報とは)広報とは public relations の訳語で、その本来の意味は組織の実行しているこ
とを公共に説明すること、あるいは組織と公共との関係という意味です。その中に理解、
賛成という信頼関係を含んでいます。広報とは、公衆との関係づくりをすることです。
(広報の目的)
   ・   よりよき理解や判断材料の提供
   ・   信頼関係の創出
   ・   目的実現への支持と協力の獲得
http://www.pref.mie.jp/OKIKAKU/HP/KIHOKU/YA-YA/jyouhou.htm
(三重県紀北県民局職員対象の講演会)


単なる「お知らせ」ではなくて・・・
「良好な関係作り」の視点。理解、賛成、信頼関係
「コミュニケーション」の視点。対話、双方向、相互関係、しかも「継続的」に


*大学図書館における広報の目的は?


・図書館のミッションを達成するためには学内での存在意義を高めて理解を得る必要が
 →「戦略」としての広報
・説明責任(アカウンタビリティ)、情報公開




*対象者(「ステークホルダー」=利害関係者)別に考えてみると・・・


   ・   利用者---全般
   ・   利用者---特に学生
   ・   利用者---特に教官
   ・   館内(図書系職員)
   ・   運営主体---教官
   ・   大学当局、図書系以外の職員
   ・   社会---地域住民、一般市民
   ・
   ・


 小規模図書室における広報って?




                                    2
1、利用者---全般


・ 館報『静脩』       年4回   [『静脩』編集委員会]
・ LSN(Library Service News)
    月1回、A3二つ折りリーフレット 毎月 500∼700 部        [情報サービス課]
・ 京都大学附属図書館メールマガジン Library Service News
    月1回 LSN と同じ内容+随時お知らせ         現在の登録数約 160        [参考調査掛]
・ 利用のしおり(毎年作成)
    来年度版は 11,800 部作成、全教官、新入生、新院生に毎年配布。          [参考調査掛]
・ 利用のしおり英語版、中国語版、ハングル版                 3年に一度        [参考調査掛]
・ access.txt(冊子体・Web 版)       年1回。冊子体は 1,000 部作成。    [参考調査掛]
・ 館内サイン          [サイン WG]
・ 館内掲示           [資料運用掛]
・ ホームページ         [システム管理掛]
・ 映画上映会           [総務課専門員]
・ CD コンサート        [情報管理課専門員]
・ 展示会           [展示会 WG]




                                   3
2、利用者---特に学生向け


・ 新入生オリエンテーション         [新入生オリテ WG(主担当:参考調査掛)]




3、利用者---特に教官向け


・ データベース講習会等のお知らせ・・・部局のメーリングリスト?




その他利用者----留学生向け
・ 利用のしおり   英語版     中国語版      ハングル版   [参考調査掛]
・ ホームページ   English version         [システム管理掛]




                               4
4、館内(図書系職員)


・ 館内連絡会議
・ 図書系事務連絡会議
・ 図書系連絡ページ      [システム管理掛]
・ 業務系メーリングリスト




5、運営主体---特に教官


・ 商議会
・ 図書委員会




                        5
6、大学当局、図書系以外の職員


・ 館報『静脩』   年4回   [『静脩』編集委員会]
・ 『京大広報』等への寄稿
・ 文教速報、文教ニュース?




7、社会---地域住民・一般市民


・ 展示会   [展示会 WG(主担当:情報サービス課専門員)]
・ 講演会   [総務課]
・ ホームページ    [システム管理掛]




その他思いつくままに・・・
○デザイン→外注?
○イメージ戦略
○ライブラリーショップ




                         6

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20030131 ku-librarians勉強会 #40 : 討論会:図書館と広報について考える

  • 1. 図書系職員勉強会 第 40 回「討論会:図書館と広報について考える」 2003 年 1 月 31 日(金) *広報=PR(Public Relations)の定義 PR とは、公衆の理解と支持をうるために、企業または組織体が、自己の目指す方向と誠意 を、あらゆる表現を通じて伝え、説得し、また、同時に自己匡正をはかる、継続的な“対 話関係”である。自己の目指す方向は、公衆の利益に奉仕する精神の上に立っていなけれ ばならず、また、現実にそれを実行する活動をともなわなければならない。 ------加固三郎『PR の設計』東洋経済新報社、1978 「広報とは市民や社会との良好な関係作りのためのコミュニケーション活動である」。良好 な関係というのは一種の共生関係であり、お互いが伝達し合い、理解し合い、信頼し合う 関係である。コミュニケーション活動の中には情報の受発信の意思も表現技術も行為その ものもすべて含まれる。主体者は組織、集団、個人いずれにも該当するし、市民社会の中 にこの三者はいずれも包含される。 ------藤江俊彦『現代の広報 戦略と実際』同友館、1995 企業や組織がその健全な存続と発展を図る目的で、その置かれている環境との間で行う双 方向的なコミュニケーション (日本広報学会;「広報学検討研究会報告書」,1998) ------“PR Pub” 君島邦雄氏のホームページより http://www.asahi-net.or.jp/~MP5K-KMSM/prfaq/faq14.htm 「広報」は英語の Public Relations( パブリック・リレーションズ)の略語である「PR」と も同じ意味で使われるが、パブリック(公衆)=社会とのよい関係づくりのこと。社会と いうのでは、漠然としているが、企業との利害関係の度合いによって、対象を細分化する ことで、より戦略化した広報活動が可能になる。(中略)広報の目的は、企業が自身の事業 活動を円滑・有利にするために必要な「環境づくり」といえる。その中にはもちろん、商 品の販売促進も含まれるが、それ以上に大きい役割は、事業の意義・理念に対する理解・ 支持の獲得や事業の社会的合意形成など、経営的課題を解決するための、マネジメント機 能としてのコミュニケーション活動である。 (浜松商工会議所 「記者発表方法」1、広報とは何か) http://www.hamamatsu-cci.or.jp/pressrelease/howto/k-1.html 1
  • 2. (広報とは)広報とは public relations の訳語で、その本来の意味は組織の実行しているこ とを公共に説明すること、あるいは組織と公共との関係という意味です。その中に理解、 賛成という信頼関係を含んでいます。広報とは、公衆との関係づくりをすることです。 (広報の目的) ・ よりよき理解や判断材料の提供 ・ 信頼関係の創出 ・ 目的実現への支持と協力の獲得 http://www.pref.mie.jp/OKIKAKU/HP/KIHOKU/YA-YA/jyouhou.htm (三重県紀北県民局職員対象の講演会) 単なる「お知らせ」ではなくて・・・ 「良好な関係作り」の視点。理解、賛成、信頼関係 「コミュニケーション」の視点。対話、双方向、相互関係、しかも「継続的」に *大学図書館における広報の目的は? ・図書館のミッションを達成するためには学内での存在意義を高めて理解を得る必要が →「戦略」としての広報 ・説明責任(アカウンタビリティ)、情報公開 *対象者(「ステークホルダー」=利害関係者)別に考えてみると・・・ ・ 利用者---全般 ・ 利用者---特に学生 ・ 利用者---特に教官 ・ 館内(図書系職員) ・ 運営主体---教官 ・ 大学当局、図書系以外の職員 ・ 社会---地域住民、一般市民 ・ ・ 小規模図書室における広報って? 2
  • 3. 1、利用者---全般 ・ 館報『静脩』 年4回 [『静脩』編集委員会] ・ LSN(Library Service News) 月1回、A3二つ折りリーフレット 毎月 500∼700 部 [情報サービス課] ・ 京都大学附属図書館メールマガジン Library Service News 月1回 LSN と同じ内容+随時お知らせ 現在の登録数約 160 [参考調査掛] ・ 利用のしおり(毎年作成) 来年度版は 11,800 部作成、全教官、新入生、新院生に毎年配布。 [参考調査掛] ・ 利用のしおり英語版、中国語版、ハングル版 3年に一度 [参考調査掛] ・ access.txt(冊子体・Web 版) 年1回。冊子体は 1,000 部作成。 [参考調査掛] ・ 館内サイン [サイン WG] ・ 館内掲示 [資料運用掛] ・ ホームページ [システム管理掛] ・ 映画上映会 [総務課専門員] ・ CD コンサート [情報管理課専門員] ・ 展示会 [展示会 WG] 3
  • 4. 2、利用者---特に学生向け ・ 新入生オリエンテーション [新入生オリテ WG(主担当:参考調査掛)] 3、利用者---特に教官向け ・ データベース講習会等のお知らせ・・・部局のメーリングリスト? その他利用者----留学生向け ・ 利用のしおり 英語版 中国語版 ハングル版 [参考調査掛] ・ ホームページ English version [システム管理掛] 4
  • 5. 4、館内(図書系職員) ・ 館内連絡会議 ・ 図書系事務連絡会議 ・ 図書系連絡ページ [システム管理掛] ・ 業務系メーリングリスト 5、運営主体---特に教官 ・ 商議会 ・ 図書委員会 5
  • 6. 6、大学当局、図書系以外の職員 ・ 館報『静脩』 年4回 [『静脩』編集委員会] ・ 『京大広報』等への寄稿 ・ 文教速報、文教ニュース? 7、社会---地域住民・一般市民 ・ 展示会 [展示会 WG(主担当:情報サービス課専門員)] ・ 講演会 [総務課] ・ ホームページ [システム管理掛] その他思いつくままに・・・ ○デザイン→外注? ○イメージ戦略 ○ライブラリーショップ 6