2014年9月：「震災と表現・BOXART共有するためのメタファー」展、宮城・気仙沼リアスアーク美術館

2. 東京で考え、ことばに
した「私」たちの実感
椹木ゼミグリーンチーム
西島、小松、柴田、折原、川内、岩崎
宮城県、気仙沼・リアスアーク美術館20
周年記念プロジェクト

3. いきさつ
•当初はメンバーがそれぞれ作った作品のパーツ
を組み合わせようという話だった。
→家、マンション、間取りを模したもの？
•その当時の記憶や、個々がつながりを見いだし
たことの共有（思い当たる事を話す、話しっぱな
し、聞き放し）

4. 最初の
スケッチ

5. 「実感を得る」ための下見、行く？
•当初は行く前提であった
•震災に対する思いや感想で、みんなに共通する
もの→実感のなさ？→テーマに
•結果として「行かない方がよい」

6. コンセプト
・「情報」のみにかたちづくられた印象
•距離のある震災。当事者ではない。
•正直に作品に落とし込もう

7. •かたち：
無機質、もや、なにも無い、空間、
白、透明、文字、かさなり。
・ことば：
日常、希薄な、実感、空虚、断片、
切り替わる、記憶、

8. かたち、素材の決定
• 「もや」のあるような、「実体」の分かっていない状態
について共有された。
距離がある感じ、触れられない感じ
→素材、アクリルに統一。
→アクリルを、重ねる
→入れ子構造
文字のかさなり→もやがかかったような。はっきりと
はわからない。読みづらい。

9. プロセス
①文章を各自で考えた
②文章の振り分け（それぞれの板ごとに）
③文字の転写（白ペン、手作業）
④組み立て（遠目チェック、文字の増減）

10. ①文章を各自で考えた
最初は震災というワードやそのことについてのダイレクトな感
覚の文章
↓
抽象的な文章に。震災のことについての直接の文章ではなく、
「実感がない」感覚を持っている出来事を文章に
↓
「CM SNS 日常ニュース夢の中感覚」

13. ②文章の振り分け
（それぞれの層ごとに）
一番奥の層→「実感がない」（震災についての直接的な感想）
中間、中の層→経験のある実感のなさ（より個人的）
外側の層→経験はあるけど、共通項がある実感のなさ
一番、外の層→CM ニュースなどのSNS（社会的）

15. ③文字の転写（白ペン、手作業）
作業的。文章が記号的に、、（感情がもてない）
書きづらい→文章を文章として書けない。分断的に。言葉がまじっていっ
てしまう。

16. ④組み立て
（撮影、文字の増減）

22. そして搬入へ、、、、、