「例のコンペ」勝手に対策講座 企画書フォーマットの話 --- 例のコンペについていろいろ勝手に書いたもの

1. ゲーミフィジャパン 石神
「例のコンペ」勝手に対策講座
企画書フォーマット
の話

2. お品書き
■前置き・注意事項
■コンペの捉え方
■企画書フォーマットを読み解こう
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3. 前置き
本スライドは、
『第2回 慶應義塾大学 社会＆ビジネスゲームラボ
ゲーミフィケーションコンペティション』
https://www.altplus.co.jp/jgc/the2nd/
に応募を検討中の方、特に、
「動画講座を受講されている方へのフォロー」
「相談に乗って欲しいと思っている方への提言」
として書かれたものです。
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4. 背景
コンペの説明会で、コンペの意味やゲームの作り方
への解説がありましたが、「エントリーの仕方」に
ついてはあまり説明がありませんでした。
そんな中
エントリーの際に使用する『企画書指定書式』
（強制ではなく、指定書式以外の応募も可能）
を見たところ、
「これはよくできているなぁ」と思ったので、
最近増えてきた相談に個別に答える代わりに、
基礎的な部分を説明しようと考えました。
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5. 注意事項
・コンペ主催者とは関係がありません
・あくまでも無許可で勝手に解説しているだけです
・本スライドの内容を参考にした結果、
コンペに落ちてしまっても責任は負えません
・いろんな考え方があるかと思うので、
「そうだなぁ」と思う部分のみ参考にしてください
・考え方のアドバイスばかりの抽象的な内容です
例文を期待されているようであればありません
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6. 注意事項
・文字数の関係もあり、断定的な書き方も含まれ
ますが、「勝手に言っている」ことなので
間違ってたらほんとにごめんなさい
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7. コンペの捉え方
１）求められる内容
コンペのホームページに実は明文化されていない
のですが、
「社会課題を解決する事に寄与するアナログゲーム」
が求められていると思われます。
それを踏まえて、ご自身の制作した（または
制作中の）ゲームが当てはまるかどうかよく検討
ください。
当てはまらないとダメというよりは、「当てはまる
よう説明が必要」ということです。
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8. コンペの捉え方
２）審査員の審査
審査員はホームページ上で公開されています。
アカデミックから3名
ボードゲームにも詳しいアプリ開発企業の方が2名
今回のテーマである
「社会課題を解決するためのゲーム」に関して
「特に詳しい」という方は、見受けられません
そこから考えられることは、
「この分野を育てていきたい想いがある」ということ
その想いに答える企画を出すことが求められています
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9. コンペの捉え方
３）伝えるべき事
１），２）を踏まえて
もちろん、ゲームの企画をコンペに出すので、
ゲームの内容を具体的に、詳細に伝えることは
必須です
その上で、「なぜこのゲームを考えたのか」
「どういう想いで作ったのか」をきちんと提示する
ことが重要と考えます
「ストーリー（ゲームの話）」よりも
「ナラティブ（自分の話）」をちゃんと盛り込むこと
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10. 企画書フォーマットを
読み解こう
ここから先の内容は、コンペホームページにある
「企画書指定書式」をダウンロードした上で
参照ください。
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11. ■タイトル
企画書/プレゼンのタイトルです
ゲームのタイトルではありません
でも、流れ上ゲームのタイトルでもあるべき
なので、
「ゲームのタイトル」を書きつつ
もしゲームのタイトルだけでは内容を想起できない
場合はサブタイトルなどを付けることで、
「どんなゲームについて説明しようとしているか」を
いち早く伝えましょう
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12. ■タイトル
可能であれば、
「応募者名」の欄に肩書や役割を記載することで、
・どんな人が作ったものか
・何を言いたい立場の人か
などが伝わるといいですね
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13. ■ゲーム作成の背景（問題）
ナラティブを語るところ
・なぜ、テーマとした「社会課題」に注目したのか
（自分との関わり、きっかけとなった事件など）
・どのように「ゲームを作ろう」となったのか
（背景、バックボーン）
を伝えることが重要でしょう
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14. ■ゲーム作成の背景（問題）
・このゲームを通じて社会がどうなって欲しいか
は、「目的」なのでこの項には当てはまらない
ところですが、
「この目的のためにゲームを作ろうと思った！」と
書くことで背景になります
自身の想いの根っこに何があるかを書いておくと
この先が読みやすくなります
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15. ■テーマ
ホームページ上で、
・持続可能な社会 ・人材育成
・プロジェクトマネジメント
・プロダクトマネジメント
・組織マネジメント、・コミュニケーション
のどれかから選ぶことになっています。
中途半端に言い換えたりせずに選ぶ方が良いでしょう。
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16. ■目的
改めて明確に目的を設定します。
この項は、主に３つの捉え方があります
A）ゲームの果たす目的
このゲームが、社会課題をどのように変えていくか
B）ゲームを作る目的
自分がこのゲームを何のために作ったか
C）ゲームのプレイヤーにとっての目的
ゲーム中で何をしたら勝利か
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17. ■目的
なんとなく「C）ゲームのプレイヤーにとっての目的」
を書く流れですが、それで良いかよく考えて下さい
ここに、
「一番早く10ポイントを獲得すること」と書いて
何か伝わるでしょうか？
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18. ■目的
となれば、あくまでもC）を書きつつも、A）やB）を
イメージさせる話として、
・ゲーム中の主人公が〇〇を目指す …C）
・その中で〇〇や〇〇な体験をする …B）
・それにより〇〇に気づく …A）
みたいにうまく書けるとベストかと思います
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19. ■ストーリー
これはゲームの中の話（＝設定）で良いと思います
背景設定、プレイヤーは何になるか、何をするか
その先で何を実現するか
がゲーム概要として書ければいいかと
上の「目的」項の補完として、
「その目的は、こういう設定のお話で実現します」
ということを伝えるのが良いです
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20. ■ルール
ルールを書いてはダメです
「ルールは何ですか？」への答えを書いてください
あくまでも概要、そして「分かって欲しいところ」
だけを書く
ババ抜きで、
・最初に全部のカードを配る
・端数が出ても配りきる
・手元のカードを見て同じカードがあったら捨てる
・一番手札の多い人が…
は全部要りません
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21. ■ルール
ルールを全部書いて、全てをイメージできる人は
居ません
「こんなことをするゲームなんだ！」
ということを伝えてください
「それは興味深い」「何か面白そうだ」と
思ってもらえるために書くところです
とはいえ、項目名は「ルール」なので、
ゲーム全体の流れくらいは
小さく図解しておけるといいですね
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22. ■ゲームの種類
多分、何を書いてもいいです
「ボードゲーム」の定義も明確ではない
もし、特徴的な内容があるのであれば、
「ボードゲーム（オンライン実施も可能）」
みたいに書いておくと、ここでもアピールになる
かと思います
「トリックテイキング」とか「ワーカープレイスメ
ント」は伝わらない可能性が高いのでやめましょう
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23. ■人数
ボードゲームだから３～４人なのか
使う場面を想定してそれに合った人数になっている
か考えましょう
ルールを調整すれば2人、場合によっては1人も
可能なのか
またはチーム戦など特別ルールを使うと
10人や20人も可能なのか
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24. ■対象者
超重要
短い枠しかないですが、フォーマットを多少
変更して大きくしてでもきちんと書くべき
ターゲットを意識しているかを問われています
より具体的に
・そのゲームで学んで/気づいて欲しい人
・そのゲームを遊んでくれる人
を想定して書いてください
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25. ■所要時間
対象者と時間は密接な関係があります
小学生に3時間は無謀です
社員向け研修なら場合によっては2時間も
ありですが、求められるのは1時間以内が多いです
社内コミュニケーションが目的なら1ゲームは
もっと短いのが望まれるかもしれません
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26. ■新規性
・このテーマをボードゲームにするのが新しい
→知らないだけかもしれません
・この仕組みはボードゲームとして新しい
→知らないだけかもしれません
非常に難しい項目です
審査員が知らなければいい、と言っていいかどうか
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27. ■新規性
ここは、
・この問題提起は私が初めて考えたものなので
新しい
→その問題提起の専用のゲームを考えたので、
このゲームは新しい
あたりの流れが書けると素直に納得できる
気がします
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28. ■新規性
もしくは、
・こういう仕組みが新しい
・こういうジレンマが新しい
・こういうルールが新しい
みたいな具体的な意見が書かれていると、
「自分はこう思いました！」というアピールになり、
しかも、それを新しいと思うかどうかは審査員に
委ねられるのでありかも
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29. ■新規性
もちろん、ここでもナラティブは有効なので
・こういう人を対象にゲームをするのが新しい
（理由・背景を付けて）
・こういう意図でゲームをやってもらうのが新しい
（理由・背景を付けて）
など、意味や理由の方で納得感を持たせるのもあり
です
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30. ■独自性
新規性の項よりもっと難しいです
一般的に、「新規性」と「独自性」はほぼ同義です
想定としては、
『ベースとなるゲームがあってそれを改変した』
みたいなことが考えられていて、その中で
『この部分を自分で作りました』というところが
独自性 と言えるということかもしれません
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31. ■独自性
しいていえば、
「自分だから考えられた手法である」という説明が
できると良いと考えます
自身の能力や過去の経験などのバックボーンから
編み出された手法、実際の現場で使っている仕組み
をモデル化したなど、
「新規性 で語った新しいポイントは、
このような独自の考えを元に作られている」
のような切り口の違いと捉えれば、同じポイント
でも違った書き方で、さらに補完的に表現できるかも
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32. ■有用性
「意味があるか」ということです
テストプレイが実施できていればその結果
（感想でも）があるといいです
まだの場合は、「こういう点が入っているので」
「こういう風に“使える”はず」という説明が欲しい
コンペでは、最終的に賞金が出る→商品化も検討
となっているのでとても重要です
想定される場面、何を生み出すのか（金か、
ビジネスか、社会改善か…）を書きましょう
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33. ■ゲームのイメージ
事例が写真なので、写真または図解が良い
可能なら、
・試作品をプレイしている動画
・遊び方を簡単に説明する動画
をリンクなどで貼り付けるとさらに良い
ちゃんと編集されてなくても良いので、
「話す姿」「制作中のもの」が映せるとアピール
できます
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34. ■応募者（製作チーム）
ただの自己紹介文ですが、せっかくなので
経歴や能力、その中で本ゲームに携わることに
関係するところを表明するといいと思います
過去に作ったゲームとか、どの道の専門家なのか、
どんな研究をしているかなど
あと、フォーマットに無いですが、「製作チーム」
とあるので、チーム名と役割を名乗っておくと、
一体感がある感じも出せるかと思います
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35. ■その他のスライド
スライドを追加していけないルールは無い
例えば、
・コンポーネント一覧
・実施者の学びについての説明
（こんなところからこんなことが学べる）
・アピールしたいポイント
・改めて最後に読んで欲しい点をまとめる
・このコンペの先に考えている方針
（クラウドファンディングや販売計画など）
などもありでしょう
自分たちが一番見て欲しい点をアピールしましょう
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36. 以上、勝手な解説でした
是非、良いゲームをたくさん応募して
コンペを盛り上げ
学びのあるゲーム作りの地位を向上させましょう
（↑私の狙い）
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