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ホーチミン雑感
- 3. 市の中心部は開発が進んでおり、スクーターの数も少なく、他のアジアの街とあまり変わらない光景にな
る。旗やポスター、警官の制服のデザインなどから、そういえばここは社会主義国だったんだと改めて気
づく。そんなことにはお構いなしと言わんばかりに、Gucci や Burberry の店がホー・チ・ミンの像を囲
んでいる。新しく建設されている高級ホテル&ショッピングセンターはコロニアル風で、遠からずこの界
隈もオシャレな町並みになるんだろう。
最終日は市街からバスで1時間半ほど離れたミトの町に、「メコン川クルーズ」に出かける。クルーズと
いっても、川の真ん中にある大きな島に船で渡り、そこで果樹園を見学したりフルーツを食べたりしたあ
と、島のジャングルの中を流れる川を手漕ぎの舟で下るというもの。
島にもバラックのお土産屋がたくさんあるが、こちらも全然しつこくない。頭の上にはフルーツがいっぱ
いなっていて、足下には鶏が走り回り、目の前の川で魚はいくらでも採れるので、さほどお金を稼ぐ必要
もないんだろう、きっと。
日本に帰ってきてホッとするかと思ったら、ちょっと寂しい感じに襲われた。月並みな言い方だが、やっ
ぱりベトナムには元気が溢れているんだと実感。
それと、物価が安いこと!ホーチミンでシティバンクの ATM から現金を引き出そうとして、残高が
¥39,000 あったのを見たときはすごくリッチな気分になった。「おお!これなら1ヶ月暮らせるぞ」と。
そして日本でラーメン1杯¥1,000 の表示を見て、価格ギャップに愕然とした。
スクーター群と、ドリアンだか漬け物だかのすごい臭いがなければ、ベトナムも結構暮らしやすいのかも
しれない。
(おわり)