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秘密基地式都市ブランディングモデル_20150212
- 2. コワーキング・スペース
秘密基地 とは
キーポイント
秘密基地が創り出してる“流れ”
背景:グローバリズムの限界
あるべき姿:ローカリズム
シティ・マーケティング
e-PORT2.0(産業支援策)
創生プロジェクト
概要
実績
概要
共創型コミュニティ
Growth .Hack(成長への連携モデル)
今必要な
都市ブランディング・モデルとは
<参考資料>
基礎理論
都市ブランディングの4象限
情報を活用したイノベーション創出
北九州での地域課題解決の意義
組織紹介
まちづくり×IoT 技術紹介
<添付資料>
北九州地域振興クラウドファンディング
事業創設素案.pdf
<参考URL>
http://秘密基地.net
©秘密基地,HMC,QPITS,Field Flow
目次
2
- 3. 北九州市の小倉駅すぐのビル内にある
「集めて 混ぜて 繋げて 尖らせる」
をコンセプトとした、オープンなワークスペース。
(2014年1月オープン・広さ:100坪)
コワーキング・スペース 秘密基地 とは
多様性
立場・分野・年齢・国籍を問わず、
多様な層が利用
インキュベーション性
日本政策金融公庫から特別枠を獲得、
事業立上のための資金調達や実証実験を支援
オープン性
飲食サービスも提供しており、
多様な目的に応じ、常にオープンな場を提供
中立的地域性
完全に独立した中立的運営を行っており、
地域にも密着し、多様な交友機会を提供
柔軟性
料理教室からIT系のイベントまで
幅広く対応することが可能
©秘密基地,HMC,QPITS,Field Flow 3
- 4. この文書では、
コワーキングスペース 秘密基地 を核に
北九州で実際に動いている活動と、
その活動から見えてきた”都市ブランディング“の在り方
をまとめる。
本文書で触れられる活動は一貫して、
組織や立場を越えてまちで“ひと”がつながり、
まちの未来に可能性を感じて、
強制されることのない、それぞれの主体的な動きを紡ぐ
ことによって実現されている。
©秘密基地,HMC,QPITS,Field Flow 4
キーポイント
まちはチームだ。
- 30. 予定調和では、ブランディングはなされない。
どこからでも、なにからでも、どんなことでも構わない。
全ては、現場で実践することから始まる。
その実践から生まれた価値(実績・自信・実力)が
流れの中で、集まり・混ざり・繋がり・尖っていくことで
都市のブランディングは、まちに住む人々によって成される。
必要なことは、可能性に踏み出すか・踏み出さないか、
その選択でしかない。
今必要な都市ブランディング・モデルとは
<
机上の議論
現場での実践
実績
自信
実力
©秘密基地,HMC,QPITS,Field Flow 30
- 35. 参考)都市ブランディングの4象限
大企業病の症状
抽象的
(コンセプト・理念・概念的なテーマ)
具体的
(実行計画・プロジェクト・実践的なテーマ)
構
造
的
(
論
理
志
向
・
形
式
知
)
(
シ
ス
テ
ム
志
向
・
暗
黙
知
)
生
成
的具体的×構造的議論偏重
• 文書で整理しやすく、論理的に説明しやすい
(他者に任せやすい)
• 論理的な観点から機械的に判断すればよいため、リスク判断が容易
• 議論すればよい範疇も絞られ、複雑な議論を不要とする
• 文書で整理できない範疇は議論から漏れる
• 全体最適の観点から、“取るべきリスクを取る”行動に出にくい
• 視点が硬直化し、“できること”以外やらない事例主義に陥る
具体的議論からの積み上げ式
• 具体的に実施する内容を先に整理し、その概要を押さえる形で整理
• 個別課題に対するアクションを実行しやすい環境を構築
• 大上段での決定により反対意見を封印し、実行力を得る
• 全体最適の観点からは、抜け漏れが多くなる
• 環境の変化により課題の内容が変化しても、対応力が発揮できない
• 多様ない意見を取り入れないため、大きな声の少数派が実験を握り、
声なき多数派の意見は無視される(最適化されない)
儀式的・形式的・惰性の会議
形骸化した理念
• 組織としての体裁を整えるため、PR活動を推進するため、といった
観点からのコピーライティング
• 活動実態とリンクしている必要性はなく、組織のブランドイメージ
を表現することが重要
• 言葉だけが取り残された状態
• 理念に基づいて、組織の関係者一人一人が考え、行動する機会が大
幅に減り、“作業員”としての参画意識に
• 上層部はこれを問題視するが、構造的なアプローチに囚われ、“理
念を大事にする”という掛け声で終わる
• 決められたアジェンダと事前のシナリオにより、儀式的形式的に行
うことで、効率的に会議を開催できる
• また、業務プロセス上の通過儀礼(意思決定の免罪符)として場を
つかえる
• 固定したメンバーによる会議により、不要な反発因子を排除して、
予定通りの業務推進が可能になる
• 会議の場で本質的な議論は行われにくくなり、会議を実施しなくて
も成果は実質的に変わらない
• 単純に関係者の時間を浪費するだけの状態に陥り、会議外・組織外
での「愚痴」でのみ必要な意見が現れる
• 会議の場から多様性が失われ、課題やリスク抽出が遅れ、
現状維持を前提とした相互批判に陥いる
いわゆる大企業病は、これら4象限のバランスが崩れた状態
フィールド・フロー株式会社
講演資料より抜粋
©秘密基地,HMC,QPITS,Field Flow 35
- 39. 日本
人口減少
(少子高齢化)
老朽化
社会の複雑化
参考)北九州での地域課題解決の意義
北九州は世界に先駆けた地域課題を持ち、その解決は、
世界に誇る先進事例・ビジネスになり得る。
グローバル
人口爆発
都市化
社会システム発展
• 2050年には、世界人口は96億人に達し、
発展途上国の人口は、2050年までに
39%増
• 世界の平均寿命は21世紀中に89歳に
• 2014年現在、日本の高齢化率は25%、
これに対し出生率は、1.41
• 2050年までに人口は9700万人まで減少、
高齢化率は38%に達する
• 2014年現在世界人口54%が都市に居住、
• 都市は世界のエネルギーの60~70%を
消費
• 2050年には世界人口の66%が都市部に
集中
• 1950年代の高度経済成長期に建設した
都市インフラ施設の老朽化
• 老朽化に伴う、耐震性に対する懸念拡大
• 都市インフラ更新年間5兆円超予算投入
• 先進国の社会システム(社会制度)を新
興国・発展途上国で採用
• ICT環境を活用したグローバルでのサー
ビス提供
• 利害関係の複雑性の高まり
• 既存の制度設計と実態が乖離
• 規制緩和をにらむ国家戦略特区の展開
世界100万都市レベルで
著しく高い高齢化率
政策的に開発された
都市基盤の老朽化
複雑な地域環境・関係性
• 世界の人口100万規模の都市としては、もっとも
高いレベルの高齢化率(2014年3月時点 27.2%)
• 世界の都市が向き合う高齢化に関わる課題が凝縮
され散る都市
• 炭鉱・鉄鋼の時代から政策的に“作られた”都市
• 5市合併以前に創られた都市インフラを含め、都
市基盤全体の老朽化が深刻化
• 利害関係者が多く、旧5市の関係性がいまだ色濃
く残っている
• 利権関係も複雑化
活用
e-PORT
データセンター
スマート
コミュニティ
地域のICT環境
北
九
州
市
で
の
地
域
課
題
解
決
は
世
界
に
対
す
る
先
進
事
例
北
九
州
発
の
地
域
課
題
解
決
型
ビ
ジ
ネ
ス
は
向
こ
う
50
年
世
界
で
戦
え
る
ビ
ジ
ネ
ス
に
課題の進展
39
- 41. IT:情報技術とITS:高度道路交通システムを、組織を越えて活用し、
さらなる技術開発と新たなビジネスの創出を行う産学官民連携の任意団体
©秘密基地,HMC,QPITS,Field Flow 41
参考)組織紹介
QPITS(九州IT&ITS利活用推進協議会)
技術とひとによる
イノベーションを実社会へ
産学官民連携の任意団体
2013年7月設立
主な会員企業: (会員総数 75)
西鉄情報システム、シスコシステムズ、ゼンリン、オージス総研、
KCS、HP、日本能率協会総合研究所、ニシム電子工業、
サイバートラスト、リーボ、フィールド・フロー、NEC、富士通、IBM、RKB、
九経連、九経調、国交省九州地方整備局、福岡市経済観光文化局、
福岡県商工部自動車産業振興室、九州大学、福岡大学、
KVIC、ふくおかIST、ISIT、QUEST、AITC 他
啓発
実証
ITとITSの利活用を、事業分野を問わずに促進するための場づくり。
ITやITSに関する知見を得るだけでなく、
ビジネスを創出するためのセミナーやワークショップを提供します。
ITやITSの利活用を、実社会に実際に提供し、その可能性を検証。
産学官民の連携を図り、組織を超えたプロジェクトを発足させ、
研究成果などを踏まえて実証を行い、ビジネス化を図っていきます。
主なQPITSが関わる実証事業
• 総務省 SCOPE
• NEDO IT融合
• 国交省 創蓄省エネ支援事業
• 総務省 G空間シティ
研究
ITやITSを具体的に利活用するための、組織の枠を超えた協働研究。
具体的なテーマを設定し、実社会で実現するための方策を、
技術的な側面、マーケティング的な側面などから考えていきます。
福岡・北九州にて、他団体や地域と連携し、
セミナー・ワークショップを随時開催。
(平均して月に2~3回程度)
ITS、ヘルスケア、都市インフラ、センサーテクノロジーを
テーマとした研究会を実施中。