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Cortex M3 Need To Push
- 3. CORTEX-M3は組み込み市場を席巻すると思う いまさら疑念を持つだけ野暮 多くのARM/Thumbコンパイラからの移行が簡単 ARM/Thumbユーザーが資産を持ってそのまま移行 席巻するからこそ、黒魔術化は避けて欲しい 触るだけで技術者が不幸になるようなCPUであってはならない そのようなCPUの普及は阻止しないといけない
- 4. 個人的な信条ですが… FAEの職務は顧客の問題を「未然に防ぐ」こと 問題の解決では遅い 事前に問題点を明らかにすることで、顧客のトラブルを防ぐことができる みんなハッピーに 事なかれ主義の壁
- 5. CORTEX-M3のここがわからない!! 変だ!! 危ない!! TOPPERS/JSP for CORTEX-M3で苦しんだところ
- 6. 命令セットが ひ・み・つ 命令セットはメールアドレスを人質に出さないと見せてもらえない ARMv7m Architecture Application Level Reference Manual A社に居たころG社のKさんに言われた言葉： 「命令のビット・パターンが非公開のプロセッサなんて初めて見ましたよ」 今ならKさんにもっとすごいプロセッサがあると言える
- 7. 割り込みハンドラ開始直後の割り込み 割り込みハンドラに入った直後は割り込み可能か否か はっきり書いていない（バザール方式で調べた） たぶん割り込み可能のまま（不安） OSの設計にものすごく大きな影響を与える部分 排他処理にかかわることなので、目立ちすぎるくらいはっきり書くべき ちなみに、割り込み可能のままというのは、まずい設計だと思う タスク・スタックを割り込みで無限に消費することも可能 逃げることはできるがオーバーヘッドが… 割り込み禁止のままEXITできるならOK 修正すべき
- 8. 割り込み時のスタックの切り替えが不明 PSPからMSPへの切り替えはいつ起きるのか PSにレジスタ保存⇒MSPに切り替え ? MSPに切り替え⇒MSにレジスタ保存 ? たぶん前者（バザール方式で調べた後、推察）
- 9. 割り込み禁止の方法が分散記述 CM3 TRMには、PRIMASKで割り込み禁止できるとあるが、どうすればいいかはっきり書いていない p7-3 See the “ARMv7-M Architecture Reference Manual” <= ?? PRIMASKの動作は、WFIの”NOTE”として書いてあるだけ。 非常に分かりにくい
- 10. 割り込みが起きる条件を明記すべき BASEPRI PRIMASK NVICでのビットマスク IPSR これで全部のはず（たぶん） ほかに何か忘れてますか？ FAULTMASK (プレゼン公開後指摘を受けた)
- 11. 排他処理の重要性に対する認識が甘い PRIMASKの変更は「ただちに」反映されるか否か BASEPRIの変更は「ただちに」反映されるか否か CPS命令の実行は「ただちに」反映されるか否か NVICレジスタの変更は「ただちに」反映されるか否か 明記が必要
- 12. レジスタの名前が嫌に長いのはなぜ？ INTERRUPT_SET_ENABLE_REGISTER … 正式な略称をARM社がきちんと示すべき レジスタ・アドレス、ビット配置を記述したインクルード・ファイルを完全フリーで公開するのが理想 全国津々浦々のプログラマがレジスタ・アドレスを再宣言し続けるプロセッサを、高生産性などと言ってはいけない。
- 13. SysTick はWFI実行中も動くか 実験するまで分からなかった 情報が分散しすぎ クロック名がTRMとAALRMで微妙に違う NVICの中でこれだけ継子扱いなのはなぜ？
- 15. INTERRUPT_SET_ENABLE_REGISTER Bit位置が例外ベクトル・オフセットと違う！！！ orz つまりINHNOとINTNOの値が違う 間違ってパラメータに与えると、APIが原因不明のクラッシュを起こす
- 16. B/BX命令がLSBに厳しいのはなぜ？ ARM命令は無いんだから、LSBなんか無視すればいいのに 誰のための機能？ OSプログラマがアセンブリ言語を使うのは、アセンブリ言語を好きだからでも、熟知しているからでもない 仕方が無いから ARM社はLSBでわざわざ難しい間違いを起こしやすいようにしている
- 17. 作者情報 作者 酔漢 http://d.hatena.ne.jp/suikan/ 公開日 2010年6月13日