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FP3級解説｜Chapter1 ライフプランニング｜03 ライフプランニングで使用する係数
- 2. 2 収入 支 出 基本生活費 住宅関連費 教育費 保険料 一時的な支出 支出合計 年間収支 貯蓄残高 概要 現在 １年後 ２年後 ３年後 資産運用の計算をするときに便利な係数が存在 （例） 毎年の収支から 将来の貯蓄を求めたい場合 ”年金終価係数”で計算可能
- 3. 3 係数の使い方 積み立て ① 目的に応じ正しい係数を選択 終価 係数 年金終価 係数 資本回収 係数 現価 係数 年金現価 係数 減債基金 係数 1年 2年 3年 1% 1.00 2.01 3.03 2% 1.00 2.02 3.06 3% 1.00 2.03 3.09 運用年数と利率から 数値を選択 貯金額 10万円 年金終価係数 ＝ 2.03 20.3万円 数値を用いて 目的の値を算出 ①と③が重要｜②の数値は覚えなくて良い ② ③ （例）年10万円積み立てた場合の貯金額を求めたい
- 4. 4 資産の運用方法 ライフプランニングでは 複利で運用すると仮定 元本一定 利息一定 利息増加 単利 複利 元本増加 元 本 利息 元 本 利息 毎年一定額の利息をもらえる 毎年の利息を元本に組み込み再投資 利息は最後の年のみもらえる
- 8. 8 現価から終価を求める → 終価係数 現価 複利 終価 終価から現価を求める → 現価係数 終価係数 現価 複利 終価 現価係数 係数の名称 求めたい値が名称に使われる
- 9. 9 1.104 （例）現価100万円を複利２％で ５年運用した場合の終価 現価 複利 終価 0.906 終価係数 現価 複利 終価 現価係数 係数の使い方 100万円 1.104 ＝ 110.4万円 現価 終価係数 終価 100万円 0.906 ＝ 90.6万円 現価 現価係数 終価 100 万円 100 万円 （例）複利２％で５年運用して 終価100万円になるための現価
- 12. 12 積立 積立 ＋ 複利 終価 係数の名称 現価 終価 ０円 積み立てから終価を求める → 年金終価係数 ＋複利取崩 年金現価係数 年金終価係数 取り崩しから現価を求める → 年金現価係数 「”年金”＋求めたい値」という名称
- 13. 13 積立 積立 ＋ 複利 終価 係数の使い方 現価 終価 ０円 ＋複利取崩 年金現価係数 年金終価係数 5.204 10万円 5.204 ＝ 52.04万円 積立 年金終価係数 終価 4.713 10万円 4.713 ＝ 47.13万円 取崩 年金現価係数 現価 （例）10万円積み立てながら複利２％で ５年運用した場合の終価 （例）10万円取り崩しながら複利２％で ５年運用する場合の現価 10万円 10 万円
- 16. 16 積立 ＋ 複利 終価 係数の名称・使い方 終価から積み立て金額を求める → 減債基金係数 減債基金係数 積立 減債 基金 ＝ 積立 ＋ 複利 終価 0.192 100万円 0.192 ＝ 19.2万円 終価 減債基金係数 積立 （例）複利２％で５年運用して 終価100万円になるための積み立て 減債基金係数 積立 減債 基金 ＝ 減債基金などの積み立てを求めるため ”減債基金係数”という名称 100 万円
- 18. 18 積立 係数の名称 取崩 = 資本の回収 取り崩しは 積み立てた資本の回収とも言える
- 19. 19 係数の名称・使い方 現価 終価 ０円 ＋複利取崩 資本回収係数 0.212 100 万円 100万円 0.212 ＝ 21.2万円 現価 資本回収係数 取崩 （例）現価100万円を取り崩しながら 複利２％で５年運用する場合 現価 終価 ０円 ＋複利取崩 資本回収係数 取り崩し つまり資本回収の金額を 求めるため ”資本回収係数”という名称 現価から取り崩し金額を求める → 資本回収係数
- 20. 20 まとめ ■ ライフプランニングにおいて資産運用の計算に係数を使用 ■ 係数の名称と使い方が重要、数値自体は覚えなくて良い ■ 資産の運用方法と求めたい値により 6種の係数が存在 終価係数 年金終価係数 資本回収係数 現価係数 減債基金係数 年金現価係数
- 21. 21 問題 次の記述のうち、正しいものに○を、誤っているものに をつけてください。 （1） Aさんは、子供の大学入学資金を用意するために、複利運用しながら 資金を積み立てたいと考えている。この場合、将来の元利合計金額を 算出するために使用する係数は、年金終価係数である。 （2） 資本回収係数は、現在保有している資金を複利運用しながら 取り崩していくときの、元本を計算する際に利用することができる。
- 22. 答え 22 次の記述のうち、正しいものに○を、誤っているものに をつけてください。 （1） Aさんは、子供の大学入学資金を用意するために、複利運用しながら 資金を積み立てたいと考えている。この場合、将来の元利合計金額を 算出するために使用する係数は、年金終価係数である。 （2） 資本回収係数は、現在保有している資金を複利運用しながら 取り崩していくときの、元本を計算する際に利用することができる。 複利運用しながら積み立てた場合の終価を求めるには、年金終価係数を使用する。 ○ 資本回収係数は、複利運用しながら取り崩していくときの取り崩し金額を 計算する際に利用する。元本を求める際は、年金現価係数を用いる。
- 23. 問題 23 次の文章の（ ）内に当てはまる最も適切な数字を選んでください。 （1） 年利2％で複利運用しながら20年にわたって毎年一定額を積み立て、 元利合計2000万円を用意するために必要な積み立て額は（ ）である。 （2） 年利2％で複利運用しながら、20年にわたって毎年30万円を受け取る場合に 必要な原資は（ ）である。 ［資料：年利2％・期間20年の各種係数］ 終価係数 現価係数 年金終価係数 減債基金係数 資本回収係数 年金現価係数 1.4860 0.6730 24.2974 0.0410 0.0610 16.3514 ① 82万円 ③ 1346万円 ② 122万円 ① 44.58万円 ③ 490.542万円 ② 728.922万円
- 24. 答え 24 次の文章の（ ）内に当てはまる最も適切な数字を選んでください。 （1） 年利2％で複利運用しながら20年にわたって毎年一定額を積み立て、 元利合計2000万円を用意するために必要な積み立て額は（ ）である。 （2） 年利2％で複利運用しながら、20年にわたって毎年30万円を受け取る場合に 必要な原資は（ ）である。 積み立て額を求めるには減債基金係数を用いる。2000万円 0.0410=82万円。 ① 取り崩しの現価を求めるには年金現価係数を用いる。30万円 16.3514=490.542万円。 ③ ［資料：年利2％・期間20年の各種係数］ 終価係数 現価係数 年金終価係数 減債基金係数 資本回収係数 年金現価係数 1.4860 0.6730 24.2974 0.0410 0.0610 16.3514 ① 82万円 ③ 1346万円 ② 122万円 ① 44.58万円 ③ 490.542万円 ② 728.922万円