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XSPA の 5 年間
と学術出版の動向
学術情報XML推進協議会
会長 時実 象一
tokizane@pc.highway.ne.jp
1
XSPA の設立
• 2012/6/28 設立総会
2
XSPA の設立
• 2013/1/13 第1回総会
3
XSPA の活動
• 設立趣意書 (部分)
– この協議会では広く関係者の意見を結集し、
– 出版社や印刷会社へのサポートを行うととも
に、
– 公的機関への働きかけを計画している。また、
– 日本語XMLの規格やガイドライン策定につい
ても支援する。
4
広く関係者の意見を結集
• JATS-Con Asia 国際会議開催
– 2015/10/19 (JST と共催)
5
JATS-Con Asia 開催
• 2015/10/19
• JST と共催
6
7
JATS-Con Asia 開催
• 基調講演1 "識別子とオープンサイエンス"
– 武田英明氏 (国立情報学研究所、ORCID理事)
• 基調講演2 "JATS and Its Role in Scholarly Publishing"
– Bruce Rosenblum氏 (Inera Inc., NISO JATS Standing Committee)
• 日本語で表現された論文のXSLTを用いた自動組版によるJATS XML化
– 中西秀彦 (中西印刷株式会社)
• 医中誌Webデータベース作成におけるJATSデータの利用
– 黒沢俊典 (NPO医学中央雑誌刊行会)
• Challenges in implementing a multi-lingual publishing workflow
– Chandi Perera (Typefi)
• JATS for Korean medical journal databases: Synapse, KoreaMed and
KoMCI
– Choon Shil Lee (Sookmyung Women’s University)
• J-STAGEの概況と今後の取り組みについて
– 樋廻美香子 (科学技術振興機構)
8
出版者や印刷会社へのサポート (1)
• 制作実務分科会『XML作成入門』コース
(2013/11/1)
• XML/JATS 入門セミナ (2013/6/13,
2014/10/27)
• XMLとXSL入門セミナ (2014/12/15)
• スキマトロン勉強会 (2016/5/13,
2016/6/20, 2016/8/25)
9
出版者や印刷会社へのサポート (2)
• JATS: Journal Article Tag Suite (学術記事
タグスイート) 翻訳公開 (2014)
• JATS4R の Recommendation 翻訳公開
• JATS Tag Library 翻訳公開 (2017)
– Google Translation を活用
10
公的機関への働きかけ (1)
• JSTに提言書 (2015/5/20)
11
JST への提言書
1. JATSのアップグレード
– Journal Article Tag Suite (JATS)
のバージョン1.1が間もなく決定
するため、それに合わせて引き続
きPMCとの互換性に留意しつつ
JATSへ適切に対応するとともに、
JATSのバージョンアップに応じ
て適宜アップグレードを実施する
こと。特に日本語に関係する、ル
ビ、和暦などを導入すること。ま
たガイドラインも合わせて見直す
こと。
2. 欧米で標準となりつつある情報の追加
a. ORCID IDの入力と表示
b. FundRef情報の入力と表示
c. オープンアクセス・ライセンスの
柔軟な入力と表示
d. CrossMarkの表示
3. XML化に伴う改良及び機能の実装
a. User Interface, User Experienceの
向上
b. モバイルデバイスへの最適化及び
ピンチインの対応
c. 構造化された情報を活用した検索
機能の多機能化,高性能化
d. 構造化された情報を活用した各種
統計情報の詳細化
e. Linked Open Dataへの対応
4. その他
a. XMLの普及活動の実施及び学協会
への周知
b. 国内外の関係機関への参画及び発
言権の強化
c. 当協議会におけるXMLの普及活動
にかかわる支援
d. システムの安定的な運用
12
公的機関への働きかけ (2)
• J-STAGE次期システムの開発に協力
13
日本語XMLの規格やガイドライン
策定について支援
• JATS 規格検討分科会で NISO JATS 委員
会に提案
– BITS の改良提案 (2013/2, 2015/6)
– <ruby> の導入 (2013/8)
– <era> の導入と <year> の改良 (2013/8)
– <semantic>, <emphasis> の導入 (2016/9)
• JATS4R の Recommendation 策定に協力
(予定)
14
総会 (1)
• 2012/6/28 (設立総会)
– SPJの活動 (時実象一)
– J-STAGE3について (宮川謹至)
– 学術会議での発言報告 (中西秀彦)
• 2013/1/13 (第1回)
– JATS-conの報告 (時実象一)
– J-STAGE3の運用と開発の現状 (久保田壮一
(科学技術振興機構))
15
総会 (2)
• 2013/7/30 (第2回)
– PMC搭載とXML作成-OAプラットホームと
してのPMCとその掲載の実際-
• PubMedとPMC: 一番実際的なXMLの応用例 (橋本
勝美 林和弘)
• 医学系学術誌 PMC 登載の経験 (家入千晶 (小宮山
印刷))
• PMC掲載経験から見たXML編集の実際 (亀井賢二
(中西印刷))
• J-STAGEのXMLとPMC (青山幸太 (JST))
16
総会 (3)
• 2014/7/23 (第3回)
– J-STAGEの最近の情勢 -オープンアクセスへ
の対応とJ-STAGEの新サービスについて-
(JST 杉本樹信)
– XMLへの我が社の取り組み (レタープレス 三
枝央)
17
総会 (4)
• 2015/7/29 (第4回)
– J-STAGEの状況と今後 (亀井威則)
– JATS-Con 2015 (時実象一)
• 2016/8/5 (第5回)
– オープンサイエンス時代の学術情報XML (林
和弘 (科学技術・学術政策研究所))
– J-STAGEの状況と今後の方針について (坪井
彩子 (JST))
18
講演会・セミナ (1)
• 2012/9/19, 11/2
– XMLが拓く学術出版の未来 (時実象一) (JSTとの共催)
• 2012/11/2
– XMLが拓く学術出版の未来 (中西秀彦) (JSTとの共催)
• 2013/6/13
– XML/JATS 入門セミナ (時実象一)
• 2013/11/1
– 制作実務分科会『XML作成入門』コース (小林具典
(アンテナハウス))
19
講演会・セミナ (2)
• 2014/3/18, 19
– J-STAGE利用学協会意見交換会で講演
– XML 自動組版を実践する (亀井賢治 (中西印刷))
• 2014/7/23
– 自動組版処理 (小林具典)
• 2014/10/27
– XML/JATS 入門セミナー(時実象一)
• 2014/12/15
– XMLとXSL 入門セミナー(中原康介 (レタープレス)、
小林具典 (アンテナハウス))
20
21
• 2014/3/18 J-STAGE セミナ
講演会・セミナ (3)
• 2015/6/17
– より多くの良質な著者・読者獲得のために -XMLと
S1MとAuthor Marketing- (鳥海英夫 (杏林舎)、波多野
薫 (トムソンロイター))
• 2016/3/7
– XMLワンソース・マルチユースへの道 (下川和男
(イースト))
• 2016/12/13
– Web標準を利用したワンソースマルチユースの実現
に向けて (村上真雄 (Vivliostyle))
22
講演会・セミナ (4)
• 2017/3/13
– 電子ジャーナルを作るということ (渡邊芳之
(帯広畜産大学))
• 2017/6/2
– 国際研究者識別子ORCID (宮入暢 (ORCID))
23
JATS規格検討分科会
• 2013年度
– 今後の方針決定 JATS1.1への提言
• 2014年度
– JATS01.0翻訳版を作成 ルビについての修正
提案
• 2015年度
– BITS (Book Interchange Tag Suite) の日本語
対応
• 2016年度
– JATSへの提案 (セマンティック、強調)
• 2017年度
24
スキマトロン勉強会
• 中西印刷の協力を得て実施
– 2016/5/13
– 2016/6/20
– 2016/8/25
25
学会発表・論文 (1)
• 時実 象一, 井津井 豪, 近藤 裕治, 鶴貝 和樹, 三上 修, 野沢 孝一, 堀内 和彦, 大山 敬三,
家入 千晶, 小宮山 恒敏, 稲田 隆, 竹中 義朗, 黒見 英利, 亀井 賢二, 楠 健一, 中西 秀彦,
林 和弘, 佐藤 博. NLM DTD から JATS へ:学術論文から多言語 XML 作成. 第8回情
報プロフェッショナルシンポジウム予稿集. 2011, 35-38.
• 時実 象一, 井津井 豪, 近藤 裕治, 鶴貝 和樹, 三上 修, 野沢 孝一, 堀内 和彦, 大山 敬三,
家入 千晶, 小宮山 恒敏, 稲田 隆, 竹中 義朗, 黒見 英利, 亀井 賢二, 楠 健一, 中西 秀彦,
林 和弘, 佐藤 博. NLM DTDからJATSへ 日本語学術論文のXML編集. 情報管理.
2011, 54(9), 555-567.
• Soichi Tokizane. Implementing XML for Japanese-language scholarly articles.
Journal Article Tag Suite Conference (JATS-Con) Proceedings 2012 [Internet].
Bethesda (MD), 2012/10/16.
• 時実 象一, 林 和弘, 宮川 謹至, 小宮山 恒敏, 中西 秀彦, 橋本 勝美. 学術情報の XML 発
信普及を目指して — 学術情報XML 推進協議会の結成と活動 —. 第10回情報プロ
フェッショナルシンポジウム予稿集. 2013, 127-131.
• 武部 竜一, 黒沢 俊典, 久保田 壮一, 伊藤 裕之, 星 正道, 時実 象一, 中西 秀彦, 楠 健一,
村上 真雄, 中原 康介. 学術情報XML推進協議会の活動 - JATS 規格検討分科会を中心
に -. 第11回情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集. 2014, 61-65.
26
学会発表・論文 (2)
• 中西 秀彦. 集会報告 JATS-Con Asia 国際会議. 情報管理. 2015, 58(12), 936-939.
• Hidehiko Nakanishi, Toshiyuki Naganawa, Soichi Tokizane, and Tsuyoshi Yamamoto.
Creating JATS XML from Japanese language articles and automatic typesetting using
XSLT. Journal Article Tag Suite Conference (JATS-Con) Proceedings 2015 [Internet].
Bethesda (MD), 2015/4/21.
• 時実 象一, 黒沢 俊典, 山田島 誠, 宮川 謹至, 亀井 威則, 星 正道, 中西 秀彦, 楠 健一, 武
部 竜一, 中原 康介. Book Interchange Tag Suite (BITS) の日本語対応. 第12回情報プ
ロフェッショナルシンポジウム予稿集. 2015, 25-28.
• 時実 象一, 黒沢 俊典, 山田島 誠, 宮川 謹至, 亀井 威則, 片山 篤史, 平川 英司, 星 正道,
中西 秀彦, 楠 健一, 武部 竜一, 中原 康介. Journal Article Tag Suite (JATS) への「強
調」および「セマンティック」のタグ導入の提案. 第13回情報プロフェッショナルシ
ンポジウム予稿集. 2016, 31-34.
• JATSからBITSへ-多言語対応構造化組版の規格制定をめぐって-(中西秀彦)
• JATSの<emphasis>タグと<semantic>タグ提案による構造化規定の国際化(中西
秀彦)
• JATS XML for Japanese language(中西秀彦)
• JATS XML for Japanese language(中西秀彦)
27
学術出版をとりまく動き
• 学術出版のオープン化
– オープンアクセス・ジャーナルの発展
– オープン・データの動き
28
学術出版をとりまく動き
• 研究データ管理
– 研究公正のため
• 研究活動における不正行為への対応等に関するガ
イドライン (文部科学省. 2014/8/26)
– 各大学でデータ保存に関する規定整備
– オープン・データの考えはない
• いずれその方向に
• 学術出版への影響
– データの引用
– データのメタデータ
– リポジトリ 29
学術出版をとりまく動き
• さまざまな標準化が進んでいる
– DOI
– ORCID
– CrossRef Funding Data
– 機関 ID
30
学術出版をとりまく動き
• Web Publishing が話題となっている
– IPDF と W3C の合併
– EPUB 3 と EPUB 4
31
Publishing@W3C
• EPUB はなくなるか
– EPUB は今や必須のエコシステムである
– EPUB 3 は電子書籍とアクセシビリティ―に
必須
• EPUB 4 は (P)WP となる
JATS-Con 2017
33
学術出版をとりまく動き
• JATS XML は成熟期に入っている
– 出版者の内部システムへの導入
– 標準・規格への応用 (Standard Tag Suites)
– 推奨基準 JATS4R
• XML は論文編集のさまざまな過程で活用
されている
• スキマトロンが広く活用されている
34
JATS を編集プロセスで使用
• Taylor & Francis (2013)
• Macmillan Science adn Scholarly
• SAGE Publishing
• American Institute of Physics (AIP)
35
JATS4R
• JATS for Reuse
• JATSの互換性を高めるための推奨基準
JATS4Rのロードマップと状況
• JATS4R Working Group
• JATS4R (JATS for Reuse) の使命
– 再利用と情報交換を円滑にするためにJATSの
タグ付けの推奨基準を作成
• ドラフト
– jats4r.org/display-objects
– <boxed-text>, <disp-formula>, <fig>, <fig-
group>, <table-wrap>, <table-wrap-group>
• 論文の版と履歴の書き方についても検討
37
NISO STS ― 最近の状況 (1)
• ISO STS
– JATS 0.4 を基礎
– 最上位のタグとして <standard> を追加
– 標準特有のタグとして、<iso-meta>, <reg-
meta>, <nat-meta>
– TBX (ISO 30042:2008) の用語定義を採用
NISO STS ― 最近の状況 (2)
• NISO STS
– ISO STSはISOと各国の政府系規格機関のも
の
– 民間などその他の規格機関が使うには制約が
多い
– JATS 1.1 Blue を基礎に
– ISO STS と後方互換
– MathML 2/MathML 3、XHTML/CALSの両方を
サポート
39
JATSサブセットとスキマトロン (1)
• Alexander B. Schwarzman, OSA—The
Optical Society
• Schematronの改修のコストは大きい
• Schematronとサブセット作成のバランス
が重要
JATSサブセットとスキマトロン (2)
• Schematronのコードの変更後
– GoテストとNoGoテストの両方が必要
– 両方のテスト・サンプルを用意する
• さまざまな論文タイプごと
– Goテスト
• パスの誤りが見つかる
– NoGoテスト
• 類似のルールが追加されたときエラーを検出でき
ること
41
JATSサブセットとスキマトロン (3)
• JATS サブセットを作ると、チェックする
要素が少なくなる → 管理が容易に
NISO JATS 1.2d1 の動向
• NISO JATS 1.2d1 の動向
• (1) Crossrefにデポジットする際の互換性
の確保
– タクソノミー要素の追加
• @vocab, @vocab-identifier, @vocab-term,
@vocab-term-identifier
– <term>, <role>, <kwd>, <subject> などで使え
る
43
• (2) 属性追加と変更
– <term>
• @term-type (variant, borrowed, abbreviated)
• @term-status (preferred, deprecated, allowed)
– @related-article-typeの値に preprint, version-of-
recordを追加
– xref/@ref-typeの値に bio, awardを追加
– @pub-id-type, @fn-typeの値の制限をはずした。
– @xsi:noNamespaceSchemLocationを <article> に追
加
• (3) <styled-content> に属性@style-detailを
追加
– 文字スタイルに関する
– 日本語の圏点などを記述できる
45
• (4) 詩の表現のため、<verse-line> に
@indent-level, @style/@style-typeを追加
• (5) その他
• 今年の後半にV1.2d1を公開
JATS and CrossRef
• Chuck Koscher
• Crossrefは引用のデータベースとして出発
• 現在ではメタデータのデータベース
– Authoea, PaperHyveなどのベンチャーで活用
• CrossrefとJATSは相互に協力
– JATSではCrossrefの名前空間が利用
– JATSの規格でも研究助成に関するタグは
Crossrefと互換
Crossref Event Data
• Jennifer Kemp, Crossref
• 多くの論文がSNSで引用されている。こ
れらを集めて公開している。
おわりに
• J-STAGE の新しいバージョンに期待する
• JATS XML の一層の活用と普及が必要
• そのためにも JST/J-STAGE との連携が必
要
49

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ROSCon2019 参加報告:オーバビュー+α
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Elasticsearchと科学技術ビッグデータが切り拓く日本の知の俯瞰と発見 前半(15分): SPIAS のご紹介と主な課題
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Xspaの5年間

  • 1. XSPA の 5 年間 と学術出版の動向 学術情報XML推進協議会 会長 時実 象一 tokizane@pc.highway.ne.jp 1
  • 4. XSPA の活動 • 設立趣意書 (部分) – この協議会では広く関係者の意見を結集し、 – 出版社や印刷会社へのサポートを行うととも に、 – 公的機関への働きかけを計画している。また、 – 日本語XMLの規格やガイドライン策定につい ても支援する。 4
  • 5. 広く関係者の意見を結集 • JATS-Con Asia 国際会議開催 – 2015/10/19 (JST と共催) 5
  • 6. JATS-Con Asia 開催 • 2015/10/19 • JST と共催 6
  • 7. 7
  • 8. JATS-Con Asia 開催 • 基調講演1 "識別子とオープンサイエンス" – 武田英明氏 (国立情報学研究所、ORCID理事) • 基調講演2 "JATS and Its Role in Scholarly Publishing" – Bruce Rosenblum氏 (Inera Inc., NISO JATS Standing Committee) • 日本語で表現された論文のXSLTを用いた自動組版によるJATS XML化 – 中西秀彦 (中西印刷株式会社) • 医中誌Webデータベース作成におけるJATSデータの利用 – 黒沢俊典 (NPO医学中央雑誌刊行会) • Challenges in implementing a multi-lingual publishing workflow – Chandi Perera (Typefi) • JATS for Korean medical journal databases: Synapse, KoreaMed and KoMCI – Choon Shil Lee (Sookmyung Women’s University) • J-STAGEの概況と今後の取り組みについて – 樋廻美香子 (科学技術振興機構) 8
  • 9. 出版者や印刷会社へのサポート (1) • 制作実務分科会『XML作成入門』コース (2013/11/1) • XML/JATS 入門セミナ (2013/6/13, 2014/10/27) • XMLとXSL入門セミナ (2014/12/15) • スキマトロン勉強会 (2016/5/13, 2016/6/20, 2016/8/25) 9
  • 10. 出版者や印刷会社へのサポート (2) • JATS: Journal Article Tag Suite (学術記事 タグスイート) 翻訳公開 (2014) • JATS4R の Recommendation 翻訳公開 • JATS Tag Library 翻訳公開 (2017) – Google Translation を活用 10
  • 12. JST への提言書 1. JATSのアップグレード – Journal Article Tag Suite (JATS) のバージョン1.1が間もなく決定 するため、それに合わせて引き続 きPMCとの互換性に留意しつつ JATSへ適切に対応するとともに、 JATSのバージョンアップに応じ て適宜アップグレードを実施する こと。特に日本語に関係する、ル ビ、和暦などを導入すること。ま たガイドラインも合わせて見直す こと。 2. 欧米で標準となりつつある情報の追加 a. ORCID IDの入力と表示 b. FundRef情報の入力と表示 c. オープンアクセス・ライセンスの 柔軟な入力と表示 d. CrossMarkの表示 3. XML化に伴う改良及び機能の実装 a. User Interface, User Experienceの 向上 b. モバイルデバイスへの最適化及び ピンチインの対応 c. 構造化された情報を活用した検索 機能の多機能化,高性能化 d. 構造化された情報を活用した各種 統計情報の詳細化 e. Linked Open Dataへの対応 4. その他 a. XMLの普及活動の実施及び学協会 への周知 b. 国内外の関係機関への参画及び発 言権の強化 c. 当協議会におけるXMLの普及活動 にかかわる支援 d. システムの安定的な運用 12
  • 14. 日本語XMLの規格やガイドライン 策定について支援 • JATS 規格検討分科会で NISO JATS 委員 会に提案 – BITS の改良提案 (2013/2, 2015/6) – <ruby> の導入 (2013/8) – <era> の導入と <year> の改良 (2013/8) – <semantic>, <emphasis> の導入 (2016/9) • JATS4R の Recommendation 策定に協力 (予定) 14
  • 15. 総会 (1) • 2012/6/28 (設立総会) – SPJの活動 (時実象一) – J-STAGE3について (宮川謹至) – 学術会議での発言報告 (中西秀彦) • 2013/1/13 (第1回) – JATS-conの報告 (時実象一) – J-STAGE3の運用と開発の現状 (久保田壮一 (科学技術振興機構)) 15
  • 16. 総会 (2) • 2013/7/30 (第2回) – PMC搭載とXML作成-OAプラットホームと してのPMCとその掲載の実際- • PubMedとPMC: 一番実際的なXMLの応用例 (橋本 勝美 林和弘) • 医学系学術誌 PMC 登載の経験 (家入千晶 (小宮山 印刷)) • PMC掲載経験から見たXML編集の実際 (亀井賢二 (中西印刷)) • J-STAGEのXMLとPMC (青山幸太 (JST)) 16
  • 17. 総会 (3) • 2014/7/23 (第3回) – J-STAGEの最近の情勢 -オープンアクセスへ の対応とJ-STAGEの新サービスについて- (JST 杉本樹信) – XMLへの我が社の取り組み (レタープレス 三 枝央) 17
  • 18. 総会 (4) • 2015/7/29 (第4回) – J-STAGEの状況と今後 (亀井威則) – JATS-Con 2015 (時実象一) • 2016/8/5 (第5回) – オープンサイエンス時代の学術情報XML (林 和弘 (科学技術・学術政策研究所)) – J-STAGEの状況と今後の方針について (坪井 彩子 (JST)) 18
  • 19. 講演会・セミナ (1) • 2012/9/19, 11/2 – XMLが拓く学術出版の未来 (時実象一) (JSTとの共催) • 2012/11/2 – XMLが拓く学術出版の未来 (中西秀彦) (JSTとの共催) • 2013/6/13 – XML/JATS 入門セミナ (時実象一) • 2013/11/1 – 制作実務分科会『XML作成入門』コース (小林具典 (アンテナハウス)) 19
  • 20. 講演会・セミナ (2) • 2014/3/18, 19 – J-STAGE利用学協会意見交換会で講演 – XML 自動組版を実践する (亀井賢治 (中西印刷)) • 2014/7/23 – 自動組版処理 (小林具典) • 2014/10/27 – XML/JATS 入門セミナー(時実象一) • 2014/12/15 – XMLとXSL 入門セミナー(中原康介 (レタープレス)、 小林具典 (アンテナハウス)) 20
  • 22. 講演会・セミナ (3) • 2015/6/17 – より多くの良質な著者・読者獲得のために -XMLと S1MとAuthor Marketing- (鳥海英夫 (杏林舎)、波多野 薫 (トムソンロイター)) • 2016/3/7 – XMLワンソース・マルチユースへの道 (下川和男 (イースト)) • 2016/12/13 – Web標準を利用したワンソースマルチユースの実現 に向けて (村上真雄 (Vivliostyle)) 22
  • 23. 講演会・セミナ (4) • 2017/3/13 – 電子ジャーナルを作るということ (渡邊芳之 (帯広畜産大学)) • 2017/6/2 – 国際研究者識別子ORCID (宮入暢 (ORCID)) 23
  • 24. JATS規格検討分科会 • 2013年度 – 今後の方針決定 JATS1.1への提言 • 2014年度 – JATS01.0翻訳版を作成 ルビについての修正 提案 • 2015年度 – BITS (Book Interchange Tag Suite) の日本語 対応 • 2016年度 – JATSへの提案 (セマンティック、強調) • 2017年度 24
  • 26. 学会発表・論文 (1) • 時実 象一, 井津井 豪, 近藤 裕治, 鶴貝 和樹, 三上 修, 野沢 孝一, 堀内 和彦, 大山 敬三, 家入 千晶, 小宮山 恒敏, 稲田 隆, 竹中 義朗, 黒見 英利, 亀井 賢二, 楠 健一, 中西 秀彦, 林 和弘, 佐藤 博. NLM DTD から JATS へ:学術論文から多言語 XML 作成. 第8回情 報プロフェッショナルシンポジウム予稿集. 2011, 35-38. • 時実 象一, 井津井 豪, 近藤 裕治, 鶴貝 和樹, 三上 修, 野沢 孝一, 堀内 和彦, 大山 敬三, 家入 千晶, 小宮山 恒敏, 稲田 隆, 竹中 義朗, 黒見 英利, 亀井 賢二, 楠 健一, 中西 秀彦, 林 和弘, 佐藤 博. NLM DTDからJATSへ 日本語学術論文のXML編集. 情報管理. 2011, 54(9), 555-567. • Soichi Tokizane. Implementing XML for Japanese-language scholarly articles. Journal Article Tag Suite Conference (JATS-Con) Proceedings 2012 [Internet]. Bethesda (MD), 2012/10/16. • 時実 象一, 林 和弘, 宮川 謹至, 小宮山 恒敏, 中西 秀彦, 橋本 勝美. 学術情報の XML 発 信普及を目指して — 学術情報XML 推進協議会の結成と活動 —. 第10回情報プロ フェッショナルシンポジウム予稿集. 2013, 127-131. • 武部 竜一, 黒沢 俊典, 久保田 壮一, 伊藤 裕之, 星 正道, 時実 象一, 中西 秀彦, 楠 健一, 村上 真雄, 中原 康介. 学術情報XML推進協議会の活動 - JATS 規格検討分科会を中心 に -. 第11回情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集. 2014, 61-65. 26
  • 27. 学会発表・論文 (2) • 中西 秀彦. 集会報告 JATS-Con Asia 国際会議. 情報管理. 2015, 58(12), 936-939. • Hidehiko Nakanishi, Toshiyuki Naganawa, Soichi Tokizane, and Tsuyoshi Yamamoto. Creating JATS XML from Japanese language articles and automatic typesetting using XSLT. Journal Article Tag Suite Conference (JATS-Con) Proceedings 2015 [Internet]. Bethesda (MD), 2015/4/21. • 時実 象一, 黒沢 俊典, 山田島 誠, 宮川 謹至, 亀井 威則, 星 正道, 中西 秀彦, 楠 健一, 武 部 竜一, 中原 康介. Book Interchange Tag Suite (BITS) の日本語対応. 第12回情報プ ロフェッショナルシンポジウム予稿集. 2015, 25-28. • 時実 象一, 黒沢 俊典, 山田島 誠, 宮川 謹至, 亀井 威則, 片山 篤史, 平川 英司, 星 正道, 中西 秀彦, 楠 健一, 武部 竜一, 中原 康介. Journal Article Tag Suite (JATS) への「強 調」および「セマンティック」のタグ導入の提案. 第13回情報プロフェッショナルシ ンポジウム予稿集. 2016, 31-34. • JATSからBITSへ-多言語対応構造化組版の規格制定をめぐって-(中西秀彦) • JATSの<emphasis>タグと<semantic>タグ提案による構造化規定の国際化(中西 秀彦) • JATS XML for Japanese language(中西秀彦) • JATS XML for Japanese language(中西秀彦) 27
  • 29. 学術出版をとりまく動き • 研究データ管理 – 研究公正のため • 研究活動における不正行為への対応等に関するガ イドライン (文部科学省. 2014/8/26) – 各大学でデータ保存に関する規定整備 – オープン・データの考えはない • いずれその方向に • 学術出版への影響 – データの引用 – データのメタデータ – リポジトリ 29
  • 31. 学術出版をとりまく動き • Web Publishing が話題となっている – IPDF と W3C の合併 – EPUB 3 と EPUB 4 31
  • 32. Publishing@W3C • EPUB はなくなるか – EPUB は今や必須のエコシステムである – EPUB 3 は電子書籍とアクセシビリティ―に 必須 • EPUB 4 は (P)WP となる
  • 34. 学術出版をとりまく動き • JATS XML は成熟期に入っている – 出版者の内部システムへの導入 – 標準・規格への応用 (Standard Tag Suites) – 推奨基準 JATS4R • XML は論文編集のさまざまな過程で活用 されている • スキマトロンが広く活用されている 34
  • 35. JATS を編集プロセスで使用 • Taylor & Francis (2013) • Macmillan Science adn Scholarly • SAGE Publishing • American Institute of Physics (AIP) 35
  • 36. JATS4R • JATS for Reuse • JATSの互換性を高めるための推奨基準
  • 37. JATS4Rのロードマップと状況 • JATS4R Working Group • JATS4R (JATS for Reuse) の使命 – 再利用と情報交換を円滑にするためにJATSの タグ付けの推奨基準を作成 • ドラフト – jats4r.org/display-objects – <boxed-text>, <disp-formula>, <fig>, <fig- group>, <table-wrap>, <table-wrap-group> • 論文の版と履歴の書き方についても検討 37
  • 38. NISO STS ― 最近の状況 (1) • ISO STS – JATS 0.4 を基礎 – 最上位のタグとして <standard> を追加 – 標準特有のタグとして、<iso-meta>, <reg- meta>, <nat-meta> – TBX (ISO 30042:2008) の用語定義を採用
  • 39. NISO STS ― 最近の状況 (2) • NISO STS – ISO STSはISOと各国の政府系規格機関のも の – 民間などその他の規格機関が使うには制約が 多い – JATS 1.1 Blue を基礎に – ISO STS と後方互換 – MathML 2/MathML 3、XHTML/CALSの両方を サポート 39
  • 40. JATSサブセットとスキマトロン (1) • Alexander B. Schwarzman, OSA—The Optical Society • Schematronの改修のコストは大きい • Schematronとサブセット作成のバランス が重要
  • 41. JATSサブセットとスキマトロン (2) • Schematronのコードの変更後 – GoテストとNoGoテストの両方が必要 – 両方のテスト・サンプルを用意する • さまざまな論文タイプごと – Goテスト • パスの誤りが見つかる – NoGoテスト • 類似のルールが追加されたときエラーを検出でき ること 41
  • 42. JATSサブセットとスキマトロン (3) • JATS サブセットを作ると、チェックする 要素が少なくなる → 管理が容易に
  • 43. NISO JATS 1.2d1 の動向 • NISO JATS 1.2d1 の動向 • (1) Crossrefにデポジットする際の互換性 の確保 – タクソノミー要素の追加 • @vocab, @vocab-identifier, @vocab-term, @vocab-term-identifier – <term>, <role>, <kwd>, <subject> などで使え る 43
  • 44. • (2) 属性追加と変更 – <term> • @term-type (variant, borrowed, abbreviated) • @term-status (preferred, deprecated, allowed) – @related-article-typeの値に preprint, version-of- recordを追加 – xref/@ref-typeの値に bio, awardを追加 – @pub-id-type, @fn-typeの値の制限をはずした。 – @xsi:noNamespaceSchemLocationを <article> に追 加
  • 45. • (3) <styled-content> に属性@style-detailを 追加 – 文字スタイルに関する – 日本語の圏点などを記述できる 45
  • 46. • (4) 詩の表現のため、<verse-line> に @indent-level, @style/@style-typeを追加 • (5) その他 • 今年の後半にV1.2d1を公開
  • 47. JATS and CrossRef • Chuck Koscher • Crossrefは引用のデータベースとして出発 • 現在ではメタデータのデータベース – Authoea, PaperHyveなどのベンチャーで活用 • CrossrefとJATSは相互に協力 – JATSではCrossrefの名前空間が利用 – JATSの規格でも研究助成に関するタグは Crossrefと互換
  • 48. Crossref Event Data • Jennifer Kemp, Crossref • 多くの論文がSNSで引用されている。こ れらを集めて公開している。
  • 49. おわりに • J-STAGE の新しいバージョンに期待する • JATS XML の一層の活用と普及が必要 • そのためにも JST/J-STAGE との連携が必 要 49