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『映画におけるデジタル保存・活用に関する
調査研究事業』<現状>報告
東京国立近代美術館フィルムセンター
デジタル映画保存・活用調査研究事業班
三浦 和己
『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班
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『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班
この事業は…
文化庁
「美術館・歴史博物館重点分野推進支援事業」
の補助対象事業です。
“文化庁「美術館・歴史博物館重点分野推進支援事業」
趣旨・目的
美術館・歴史博物館などの機能・役割を活用して,美術館・歴史博物館に係る緊急的かつ重点的な分野等の取組を支援することにより,美術館・歴史博物館が地域文化の核と
して地域文化の発信を牽引し,文化芸術立国の実現に資することを目的とします。
補助対象事業
1. 大規模災害に対応した文化財等の防災・救出に係る全国的な体制整備等
2. 映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究“
美術館・歴史博物館重点分野推進支援事業 , 文化庁ホームページより抜粋, http://www.bunka.go.jp/seisaku/bijutsukan_hakubutsukan/shien/suishin/ 参照2015-08-17
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「映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業」
『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班
1. デジタル映画の保存・活用に関する調査研究
2. フィルム映画のデジタル保存・活用に関する調査研究
3. 諸外国におけるデジタル映画の保存に関する技術や
法制度等に関する調査研究
4. 映画のデジタル保存・活用を担う人材育成
事業名は…
『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』には、以下の4つの柱を設けています
1. デジタル映画の保存・活用に関する調査研究
1)日本で製作・公開されたデジタル映画の作品一覧、保存媒体等状況の調査・整理
2)デジタル映画の長期保存に係る調査研究
2. フィルム映画のデジタル保存・活用に関する調査研究
1)フィルム映画をデジタル技術を活用して長期保存・復元するための調査研究
3. 諸外国におけるデジタル映画の保存に関する技術や法制度等に関する調査研究
1)海外のデジタル映画の取り組み等情報収集
2)映画の保存・活用に係る法制度等の調査研究事業
4. 映画のデジタル保存・活用を担う人材育成
1)デジタル映画等の活用による人材育成のための教育普及
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Film Digital
『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班
保存 保存
?
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前半 = 現状調査についての<現状>報告
後半 = いくつかのポイント別に”動向調査”
と”今後実施したいこと”についての
<現状>報告
『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班
3年計画の2年目ということで…
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デジタル映画の保存の現状
『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班 6/56
『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班
- 35mmフィルムが持っている解像度は2K?4K?8K?
- 膨大なデータ容量(8TB/1作品 2時間・10bit非圧縮)
- マイグレーション=悪夢
アナログメディア=フィルムが最も優れた保存用
メディア(ヒューマンリーダブル)
「映画の保存とデジタル」典型的な議論としては…
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『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班
代表的な過去事例と言えば…
“フィルムと同等の寿命特性を持つ、デジタルアーカイブマスターフォーマットあるいは処理方法は存在していない”
- THE DIGITAL DILEMMA , The Academy of Motion Picture Arts and Sciences, 2007
- THE DIGITAL DILEMMA2 , The Academy of Motion Picture Arts and Sciences, 2012
デジタルテクノロジーは、映画製作などに対して多大な
恩恵をもたらしているものの、デジタルデータへの長期
に渡るアクセスは保証されていない
THE DIGITAL DILEMMA 1&2
ハリウッドのデジタル映画保存の状況と合
わせ、映画以外のジャンル(医療、軍事、
地球科学)について調査(2007)
インディーズ映画と、視聴覚アーカイブ
組織の現状について調査(2012)
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『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班
デジタルジレンマ後の米国の現状は…
米国の現状
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AMIA2014で感じたポイントその1
- ソフトウェア開発を競うイベントHackdayを開催
- オープンソース関連のセッションも多数
- IT技術者がAMIAコミュニティの大きな役割を担う
- 中でも、米国議会図書館が大きな存在感
『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班
AMIAとは…
映像アーカイビングの進歩のため、映像素材のacquisition, description, preservation, exhibitionに関わる個人や団体が参加する非営利の専門家集団
30ヶ国以上、750人を超えるメンバーで構成
AMIAホームページより, http://www.amianet.org/ 参照 2015-08-17
AMIA 2014のセッションのテーマ
1. The open source digital presentation and access stream
2. Film in Transition
3. Global Exchange
AMIA Conferenceのホームページより, http://www.amiaconference.net// 参照 2015-08-17
AMIA2014 セミナーの様子
AMIA(The Association of
Moving Image Archivists)
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AMIA2014で感じたポイントその2
『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班
オープンソースとサスティナビリティ
- デジタルデータの長期運用が妨げられるのは、ベンダー
によるサポートの終了や、バージョンアップにより下位
互換性が失われたとき
オープンソースの定義の定義は以下のサイトを参照
オープンソースの定義 日本語版, http://www.opensource.jp/osd/osd-ja.html / 参照 2015-08-17
サスティナビリティを阻害する大きな要因は
“ベンダーロックイン”
- ベンダーロックインから解放=オープンソース化
- オープンソースは、ユーザー、ボランティア、関連ソフト
ウェアベンダー等を中心とした”コミュニティ”が支える
コミュニティの構築が何より大切
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『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班
- MoMAとArtefactual Systems社が共同開発した
webベースのデジタルプリザベーション用アプリ
ケーション。OSS(Open Source Software)として公開
されている。
- オープンソースのデジタルプリザベーションシステム
であるArchivematicaをベースに開発されている。
“Binder, a Web application designed for overseeing and managing the active preservation of digital collections, developed by MoMA and Artefactual Systems.
Today we have released Binder as free, open-source software for anyone to use, adopt, modify, and redistribute.”
Open-Sourcing MoMA’s Digital Vault http://www.moma.org/explore/inside_out/2015/05/13/open-sourcing-momas-digital-vault/
Artefactua Systems http://www.artefactual.com/
Archivematica https://ww.archivematica.org/en/
AMIAから少し外れて、OSSの具体例として…
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『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班
OSSが正解でなかった例として…
AMPASが、デジタルデータの長期保存に
向けたシステム構築をケーススタディとし
て実施。(2010)
Long-Term Management and Storage of Digital Motion Picture Materials A Digital Motion Picture Archive Framework Project Case Study ,The Academy of Motion
Picture Arts and Sciences, 2010
- すべてのアーカイブにとってOSSが正しいわけではない
- 施設内部のソフトウェア開発者や技術サポートが必須
- 既製品を利用する場合にはない問題点もある
Long-Term Management and Storage of
Digital Motion Picture Materials
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ACADEMYが選択したのは…
『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班
- 大規模なテープライブラリ
- 定期的なヘルスチェック
- 遠隔地のミラーリング
- スーパーコンピュータによる処理
USC Digital Repository
メジャースタジオでも採用
USC Digital Repository, http://repository.usc.edu/, 参照 2015-08-17
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『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班
ちなみに…
ORACLE SL8500 modular library system
テープライブラリーの
イメージ
CC BY-NC-ND 2.0, Lawrence Berkeley Nat'l Lab - Roy Kaltschmidt,via flickr
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『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班
米国のDigital Preservationの中心的な役割を果たしているのが…
The Packard Campus of the National Audio-Visual Conservation Center. Photo by Bob Bieberdorf
- データセンター、デジタイズ装置、可燃性
フィルム倉庫、フィルムラボも
- MXF Op1a(Jpeg2000 lossless コーデック)を採用
- 50PBのエンタープライズ系テープライブ
ラリーを採用
- LTOよりはるかにエラーレートが低く、
ここ6年間でデータ破損なし
パトリック・ロックニー,「ユネスコ『世界視聴覚遺産の日』記念特別イベント 議会図書館パッカード・キャンパスの視聴覚保存」,『NFCニューズレター』104号、2012年
8月~9月、12~14頁
Archive Storage Infrastructure At the Library Of Congress November, The Library of Congress, 2014
視聴覚資料保存センター
データ収蔵量の伸び
2009/2 2014/9 ~2019
までには
10TB/月
169TB/月
1.3PB/月
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次にメジャースタジオ系の現状は…
『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班
映画製作スタジオ
Sony Pictures、20th Century Fox、
Warner Bros、Paramount Pictures
ポストプロダクション
Technicolor, Fotokem, Prasad
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PD, via Wikimedia Commons
『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班
メジャースタジオのデジタル保存の現状は…
非圧縮
AVI
MXF
(Jpeg
2000)
流通用のマスター素材が
ファイルベース化
バックアップ 遠隔地オフライン
TV局
Dylan Reeve, [CC BY-SA 3.0 ], via
Wikimedia Commons
配信業者Open
EXR
メイン
©みふねたかしvia いらすとや
ORACLE SL8500 modular library system
DSM
ビデオ
テープ
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メジャースタジオのデジタル保存の現状は…
『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班
- デジタルデータとしての映画の保存は、流通用素材の管理
を対象に実運用の段階に
- ワークフローの自動化に注力。インジェスト→トランス
コード→QC→リトリーブ、定期的なヘルスチェックや
マイグレーションなど、ポリシーで設定。
- マイグレーションは通常のオペレーションの一部に
- 一方、DSM(原版データ)や撮影素材の保存についての
取り組みはスタジオによりまちまち
- 保存のためのフィルム化は継続して実施
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『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班
日本の現状
過去の調査事例
海外放送機関等の映像資料保存状況アンケート調査報告書, 放送番組センター, 1988
デジタル時代の番組アーカイブに関する調査研究報告書, 放送番組センター, 2002
米国の動態画像アーカイブ, レコード・マネジメント, 2006
世界の映像アーカイブの現状と課題, 放送研究と課題, 2008
「録音・映像資料のデジタル化と電子情報の長期保存に関するアンケート調査」結果報告, 国立国会図書館, 2009
近代歴史資料緊急調査の中間報告について(映画フィルム・映画関係分野),文化庁, 2008
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『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班
(出典) デジタルコンテンツ白書2014 (一般社団法人日本映画製作者連盟発表資料を元に作成)
2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013
スクリーン数 2635 2681 2825 2926 3062 3221 3359 3396 3412 3339 3290 3318
一般館 1239 1148 1059 972 832 767 700 673 638 565 525 487
シネコン 1396 1533 1766 1954 2230 2454 2659 2723 2774 2774 2765 2831
デジタル対応スクリーン数 0 0 0 0 0 98 173 442 980 1991 2897 3172
デジタル化比率 0% 0% 0% 0% 0% 3% 5% 13% 29% 60% 88% 96%
0
1000
2000
3000
4000
2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013
全国の総スクリーン数とデジタル化対応の推移
総スクリーン数
3%
13%
96%
日本のデジタル映画の動向調査
- 日本で製作・公開されたデジタル映画のリスト化
のため,デジタル映画上映の増加がはじまった
2009年を例に調査
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岡輝男「日本封切映画一覧」
- 東京都内で7日間以上連続し、1日1回以上、有料
上映された初公開作品を“観て”調査
『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班
岡輝男作成「日本封切映画一覧」
①当該年1月1日から12月31日までの期間に、東京都内にある商業映画劇場、ホール及びそれに準ずる施設において、8ミリ以上のプリント映写、あるいはプロジェクター映写
により、スクリーン上に7日間以上連続し(年末年始などで映画館が休館の場合、モーニングショウ、イヴニングショウ、レイトショウはその限りではない)、1日1回以上、
有料上映された初公開作品(アニメーション、ドキュメンタリー、中篇、短篇、特典映像、再編集版、デジタル再処理版、舞台収録作品、テレビやヴィデオ・DVD用に製作さ
れた作品を含む)のデータを、本篇クレジット及びプレスリリースなどを基に編纂し、採録している。
②7日間以上連続して開催された特集・企画上映などで初公開された作品については、原則としてその期間内に5回以上上映を行った場合のみ採録している。
③地方のみ及び地方先行封切りの作品は、別枠を設け、調べ得る限り掲載している。
④作品タイトルの表記は、可能な限り本篇上にクレジットされたものを採用した為、一般に使用されているものと違う場合がある。著しく異なるものは、〈 〉内に流布した
タイトルを記した。また、スタッフ及びキャストの表記に関しても、製作側の意図に沿えるよう可能な限り本篇上にクレジットされたものを採録したが、一部、不充分であっ
たり、そぐわなかったりする場合もある。
⑤他国との合作作品については、国籍の表記順や製作側の意向、映倫審査番号などにより、外国映画と認識されている作品に関しても採録している。
0
100
200
300
400
500
600
700
文化庁
日本映画
情報システム
238
400
490
448
654
岡輝男 日本封切映画一覧
映連発表
映画年鑑
作品記録
キネマ旬報
封切一覧表
2009年 収録作品数
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『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班
2009年の結果は…
デジタル撮影:フィルム撮影
2.39:1
デジタル上映:フィルム上映
1.38:1
2009年のフィルム vs デジタル
DCP
Bd,DVD等
(210作品の調査結果)
(475作品の調査結果)
F
D
D
F
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海外
- 海外調査について、本年度は欧州を中心に調査予定
国内
- 日本のデジタル化動向は、引き続き2009年以外の
年度を調査
- 映画製作会社、及び国内映像アーカイブに対し、
人員体制、使用システム、デジタル化の状況、
課題等について調査、及び意見交換 →継続実施
『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班
現状調査の今後の予定は…
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ポイント別 動向分析と今後実施したいこと
『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班 25/56
『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班
4つのポイント別に、動向分析と、これから
実施したいことについてご報告
1:収集
2:保存
3:活用
4:共有
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『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班 27/56
今後の課題 ~その1~
『収集』に関連する課題
最初の課題として…
『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班
“記録メディアのマイグレーションを繰り返し,将来デジタル情報のビット列を読み出せたとしても,そのままではそれが何を記録したものか人は認識できない”
“デジタル情報は何らかのファイルフォーマットで保存され,それを閲覧するには特定のアプリケーションを要する。そしてそのアプリケーションはOSやPC等プラットフォー
ムの世代交代やベンダーからの供給停止等の理由により利用できなくなる場合がある”
デジタル情報保存のリスク:記録メディアの劣化、陳腐化とファイルフォーマットの陳腐化, 情報と科学と技術 60巻2号, 49~54(2010)
Sustainability of Digital Formats Planning for Library of Congress Collectionsによる、ファイルフォーマットのサスティナビリティに影響を与える要素
1. 仕様などに関しての情報開示
2. どの程度利用されているか。普及率。
3. 透明性。(テキストエディタなどで)解読が容易か。
4. 自己記述性。
5. OSやハードウェアなど、外部依存性
6. 特許の影響
7. 技術的な使用制限(DRMなど)
Sustainability of Digital Formats Planning for Library of Congress Collections http://www.digitalpreservation.gov/formats/sustain/sustain.shtml, for Library of
Congress, 2015/6/26閲覧
“フォーマットレジストリとは、単なるビット列ではなく人間にとって意味の分かる状態でデジタルデータを長期保存することを目的とした、デジタルデータのフォーマット
に関する情報を登録するデータベースのこと”で、“英国国立公文書館のPRONOMとハーバード大学のGDFRという2つのフォーマットレジストリが統合された”UDFR(United
Digital Formats Registry)などが有力なものとして挙げられる“
デジタルデータの長期保存のためのフォーマットレジストリ“Unified Digital Formats Registry”が運用開始, カレントアウェアネス 2012/7/11)
“専門的なデジタルキュレータには、LCの“Sustainability of Digital Formats page”、英国国立公文書館のフォーマットレジストリ“PRONOM”が参考になる”
電子情報の保存におけるファイルフォーマットのアクションプランの理論と実践, カレントアウェアネス2014年1月7日
収集する”データ”を正確に理解するところが最初の課題
ファイルフォーマットの理解と、それを扱うアプリ
ケーションが必要
- 議会図書館のサイトや、フォーマットレジストリが参考に
- 映像の制作と流通に用いられるファイルフォーマットに
特化した情報の委託調査を実施
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『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班
今後のファイルフォーマットに影響を与える技術動向として…
DCP規格の移行に関する調査
- InteropDCPとSMPTE DCPの違い、規格変更に
向けた現状と動向についての委託調査を実施
- HFR(High Frame Rate)やOBAE(Object-Based
Audio Essence)への対応などは、現状の
InteropDCPではなく、SMPTE DCPで実現して
いくことに
“新たなデジタルコンテンツの制作、それに応じた機材や機器の開発、製造コストの低減などを考えると、出来るだけ仕様を統一し、標準化された環境が望ましい。新機能は
各社各様のInterop DCPではなく、標準化された仕様であるSMPTE DCPで実現すると考えられる。また、機能拡張に対応するフォーマット変更の議論はオープンな標準化団
体であるSMPTEで行われることになろう“
デジタルシネマ技術の標準化動向(DCI)に係る調査, 慶応大学, 2014(本事業による委託調査)
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さらに技術の進化と共に、新たなフォーマットも登場…
『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班
HDR(High Dynamic Range)と、
ACES(Academy Color Encoding System)
- ハリウッドでは、高解像度化(4K,8K)やHFRよりも、
HDR
- これに関連し、どのメジャースタジオでも聞かれた
キーワード=ACES
この動向がファイルフォーマットに与え得る影響として
ビット深度 :10bit→16bitが標準に??
ファイルフォーマット:DPX→OpenEXRが標準に??
Academy Color Encoding System (ACES) Version 1.0, The Academy of Motion Picture Arts and Sciences Science and Technology Council Academy Color
Encoding System Project Committee Version 1.0, December 19, 2014
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新しい規格化の動きも…
『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班
IMF(Interoperable master format)
- 配信やTV放送向けの流通用フォーマットをSMPTEで
規格化
- 映画館にはDCP、配信・TV局にはIMP
- 現状はまだ始まったばかりで様子見の段階
- 日本では、ARIB(電波産業会)の「ファイルベースに
よる番組交換方式」にて主にTV番組のメタデータ等
については規定
Interoperable Master Format Forum http://www.imfforum.com/IMF_Forum/Home.html
ファイルベースによる番組交換方式, 社団法人 電波産業会, 平成22年
他に、アーカイブ関連でSMPTE内で規格化が進行しているものとして、AXF(http://www.openaxf.org)やMXF AS07(http://www.amwa.tv/projects/AS-07.shtml)が挙げられる
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『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班
収集に関して、今後は…
今後は…
- 保存用ファイルフォーマットについての実証研究
- 映像データのインスペクションに必要な機能、及び、
対応ソフトウェアなどの調査(フリーウェアを中心に)
- 課題として、ソフトウェアの低価格化、無償化が進む
が、一方でオンラインを前提としたライセンス認証や
ワークフローとなっている →セキュリティ上の課題
2014年度調査
Archmedia Atlas http://www.archimediatech.com/#!atlas/ch2i
Davinci Resolve https://www.blackmagicdesign.com/jp/products/davinciresolve
今後の調査候補ソフトウェア
Mediainfo https://mediaarea.net/ja/MediaInfo
Exiftool http://www.sno.phy.queensu.ca/~phil/exiftool/
ffmpeg, ffprobe https://www.ffmpeg.org/
QC Tool http://www.bavc.org/qctools
XnView, XnConvert http://www.xnview.com/en/
GIMP http://www.gimp.org/
Videopad http://www.nchsoftware.com/videopad/jp/
Fusion8 https://www.blackmagicdesign.com/jp/products/fusion
Nuke Non-commercial https://www.thefoundry.co.uk/products/nuke/non-commercial/
Protools First http://apps.avid.com/ProToolsFirst/jp/
Studio One Prime http://www.mi7.co.jp/products/presonus/studioone/prime/
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『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班
さらに、アーカイブに入ってくる前に…
デジタルメディアの記録票に関する調査
- 映像データに紐づく情報は後追い調査不能なものも多い
- 収集時点で周辺情報を把握するために“記録票”の存在は
大きい
- 現状の記載内容は、作成業者に依って相違がある
最適な記録票の内容について検討
NFCが保管するDCPが格納されているHDDに添付されてきた記録票の記載内容(○=記載あり、×=記載なし)
A社 B社 C社
作業日 × ○ ○
発注元 ○ ○ ○
タイトル ○ ○ ○
タイプ/バージョン × × ○
尺数 ○ ○ ○
暗号化有無 ○ × ○
ファイルシステム ○ × ○
ファイルサイズ ○ ○ ×
エンコード情報
コーデック ○ ○ ×
使用機材 × ○ ×
規格 ○ × ○
ビットレート × ○ ×
ファイル名 ○ ○ ○
フレームレート × ○ ○
カラースペース ○ ○ ×
解像度 ○ ○ ○
画郭 ○ ○ ○
音声
フォーマット ○ ○ ○
チャンネルアサイン × ○ ×
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『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班 34/56
今後の課題 ~その2~
『保存』に関連する課題
『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班
様々な国際規格化が完了し…
- 物理メディアの保管方法、寿命の測定方法、マイグレー
ション方法や運用方法は国際規格化が完了。
- システムレベルでは、電子情報の長期保存システムの
概念モデル “OAIS”も、国際規格化が完了している。
保存関連規格一例
JRIA MTS-001B (ISO18923:2000 画像記録材料 -- ポリエステルベース磁気テープ - 保存方法 日本記録メディア工業会 邦訳)
ISO 18925:2013 Imaging materials -- Optical disc media -- Storage practices
ISO/IEC 10995:2011 光媒体の記録保存寿命の評価のための試験方法
ISO/IEC 29121:2009 DVD-R,DVD-RW,DVD-RAM,+R及び+RWディスクのためのデータ移行方法
JIS Z 6017:2013 電子化文書の長期保存方法
ANSI/NAPM IT9.23-1996, Imaging Materials - Polyester Base Magnetic Tape - Storage Practices.
SMPTE RP-103, 1995, Care, Storage, Operation, Handling and Shipping of Magnetic Recording Tape for Television.
先行研究一例
LTO 5 データテープメディア寿命評価, 電子情報技術産業協会 テープストレージ委員会, 2013
データテープメディア寿命評価, 電子情報技術産業協会 テープストレージ委員会, 2009
電子情報保存に係る調査研究, 国立国会図書館, 2003
長期保存のための光ディスク媒体の開発に関するフィージビリティスタディ, 経済産業省
“OAIS(Open Archival Information System:開放型記録保管情報システム)は電子情報の長期保存システムの抽象的な仕様を規定した技術標準であり、SO14721:2003
として正式勧告されている。OAIS 参照モデルは電子情報の長期保存を検討する場合に、広く用いられている概念である。”
電子情報の長期的保存とアクセス手段の確保のための調査報告書, 国立国会図書館, 2003
“OAIS ではシステムの機能要素とそこで扱う情報パッケージの構成を規定している。
OAIS では情報パッケージを作成者から受け取り(提出用情報パッケージSIP)、アーカイブであるOAIS 内で保管し(保存用情報パッケージAIP)、利用者の求めに応じて配
信する(配信用情報パッケージDIP)。情報パッケージ内のコンテンツデータオブジェクトが元々の保存対象であるデジタル情報であり、それ以外はメタデータである。表現
情報はコンテンツデータオブジェクトを解釈するために必要な構造や、意味、その他の表現情報で構成されるものと規定されている。保存記述情報はコンテンツデータオブ
ジェクトを長期的に保存し管理するために必要なメタデータで構成される。“
電子情報の長期的保存とアクセス手段の確保のための調査報告書, 国立国会図書館, 2003
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実証研究として…
旧式メディアからのマイグレーションを実施
過去にデジタル復元した作品の素材データや、DSMデー
タが収録されている各種デジタルメディアが陳腐化
『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班
By Devcore [CC0], via Wikimedia Commons
Veritas
Backup
Exec
Tar
旧式
H/W
Twitter [CC BY 4.0 ], via Wikimedia
Commons
By Everaldo Coelho and YellowIcon;, [LGPL ],
via Wikimedia Commons
Austinmurphy at en.wikipedia [CC BY-SA 3.0, from
Wikimedia Commons
Fire
wire
400
DTF2
HDD
LTO
様々なアーカイブ用フォーマットが混在
インターフェースの
陳腐化
調達困難
部分的な
データ欠損
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保存システムに関する動向として…
オープンソース化
- クラウド技術の進展と共に、オープンソース化はます
ます促進
- オープンソースプロジェクトは“コミュニティ”が鍵を
握る。コミュニティへの貢献は見える化され、貢献度
の高い企業・組織が市場をリードしていく
- 人的なITリソースを十分に確保できない組織にとって、
コミュニティへの貢献度が高いパートナーを確保する
ことが重要
『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班
“一般的には、環境把握とトラブルシューティングのツールは、ベンダー製よりサードパーティ製が優れている”
“1つの企業のみで構築されたスーパーコンピュータなどでは、デバッギングツールも用意されていない。リナックスがスーパーコンピューティングを駆逐した要因でもある”
マーティン・カサド VMware, Inc. Senior Vice President and General Manager, Interop Tokyo 2015「クラウド時代の次世代ネットワーク&セキュリティの姿」, 2015-
06-10採録
“OpenStackのSTACKALYTICSプロジェクトでは、コミュニティへの貢献度をリアルタイムで見える化するダッシュボードを提供している”
ミランティス・ジャパン合同会社、OpenStackが実現する戦略的なクラウドインフラ 「商用導入実績世界1位!ミランティスが提供するOpenStackとお客様の導入事例」,
2015-06-05採録
“OpenStackは、汎用的なPCサーバやネットワーク機器などの標準的なハードウェアを用いてIaaS(Infrastructure as a Service)型のクラウドコンピューティング環境を構
築可能なOSS”
日本OpenStackユーザ会ホームページ http://openstack.jp/community.html 2015/7/1閲覧
“国際図書館連盟(IFLA)の「デジタル情報資源のためのメタデータに関する作業グループ」” “2009 年に最終報告書を出しているが,驚くことに,そこには任務を果たすこ
とができなかったと書かれている。” “図書館目録以外のメタデータやIT に関する知識を持ったメンバーがいないとして,ガイドラインの作成は放棄し,代わりに情報資源の
ライフ・サイクルやメタデータ作成者とその役割に関するモデルを提示して済ませている” “図書館員だけではメタデータについて有効な指針を作りえないことを露呈してし
まっているわけで,図書館関係者にとっては深刻な事態と言えよう”
各国・国際レベルでのメタデータに関する取り組み,栗山 正光,情報の科学と技術 60巻 12号,489~494(2010)
37/56
もう一つのキーワードとして…
仮想化
ストレージも、ネットワークも、データセンターも“仮
想化”がトレンドに
『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班
“抽象化とオープンインターフェースの活用が適切なシステム設計の鍵である。”
“デカップリングされたシステムが優れたものであり、それが透明性を高め、制御性を高めることができる。仮想化は透明性を高めるものだ。その意味でもOSをハードウェア
からの分離することを推奨する”
マーティン・カサド VMware, Inc. Senior Vice President and General Manager, Interop Tokyo 2015 「クラウド時代の次世代ネットワーク&セキュリティの姿」,
2015-06-10採録
特定ハードウェアへの依存度が低下
- 仮想化されたストレージ領域では、どこに何のデータ
が収まっているのかはわからなくなる。
- メディアを保存するのか? ビット列を保存するのか?
という、古くて新しい問い
専用H/W 1
専用H/W 2
専用 H/W 3
汎用IAサーバ
38/56
システム関連の今後の調査の方向性としては…
様々な動向をふまえつつ…
1:現時点で実現可能な保存システムの姿とは?
実証研究として実施したい
2:映像アーカイブにとって理想的なシステムに求めら
れる機能とは?
日本の映像アーカイブが保存システムに求める要件を、
技術的なタームで表現するとどうなるのか
DCIとSMPTEの関係を例に、ユーザー側とベンダー側
が意見を交換できる機会を作っていきたい
『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班 39/56
デジタル保存のプロジェクトではありますが…
『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班
フィルム保存について
- ハリウッドメジャーでは、現在も粛々とフィルム
レコーディングが行われている(三色分解含む)
- 本事業の実証研究として、フィルム化を想定して
いないボーンデジタルの映像のフィルム化を実施。
フレームレート変換や、撮影データに含まれるメタ
データの消失など、型的な課題が浮き彫りに
- 米国でも市場縮小に加えて環境対策などで現像試薬
が入手困難に。一方で、新たな参入メーカーも
- フィルム化作業の環境の維持に向けた情報交換を
何らかの形で実施していきたい
40/56
『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班 41/56
今後の課題 ~その3~
『活用』に関連する課題
デジタル技術を用いた活用の姿として…
- 欧州の図書館,博物館,美術館,公文書館,視聴覚アーカ
イブが保有するデジタルコンテンツのポータルサイト
- 約2300機関の参加、3000万点以上の資料を公開
(2014年時点)
- 各分野にアグリゲータ―を設定しており、映画分野は
EFG(European Film Gateway)が担う。
総アイテム648,602点(ビデオ:34,210点,
画像:572,215,テキスト:42,177点)(2015/3 時点)
『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班
E1557 ポータルからプラットフォームへ:Europeana事業計画2014, http://current.ndl.go.jp/e1557, カレントアウェアネス, 2014
CA1785 Europeanaの動向:「欧州アイデンティティ」および「創造性」の観点から http://current.ndl.go.jp/ca1785, カレントアウェアネス, 2012
EFGプロジェクト http://ec.europa.eu/information_society/apps/projects/index.cfm?menu=secondary&prog_id=ECP accessed 2015-03-25
European Film Gateway http://www.europeanfilmgateway.eu/content/about-european-film-gateway, accessed 2015-03-25
米国デジタル公共図書館(DPLA)2015年-2017年の戦略計画を公開, http://current.ndl.go.jp/node/27764 カレントアウェアネス Posted 2015年1月8日
http://www.europeana.eu/portal/
42/56
『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班
一方、日本は…
アーカイブに関するタスクフォース報告書 アーカイブに関するタスクフォース, 2014
国立国会図書館サーチについて http://iss.ndl.go.jp/information/outline/ 2015/6/25閲覧
国立国会図書館サーチの今後の展開, 『デジタル文化資源の情報基盤を目指して:Europeanaと国立国会図書館サーチ』2015/1/22 採録
国指定文化財のほか、地方公共団体や登
録された全国の美術館・博物館等から提
供を受けた文化遺産情報をインターネッ
ト上で公開するポータルサイト
文化遺産に係る情報約11万件を掲載
(画像付は約5万件)。
国会図書館及び、全国の図書館などが収
録している各種のデジタル情報を含めて
約1億件の書誌・メタデータの横断的な
検索が可能
データをGUIとAPI経由で提供。
国立国会図書館サーチ
文化遺産オンライン
http://bunka.nii.ac.jp/
http://iss.ndl.go.jp/
43/56
『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班
“欧州委員会「EUオープンデータ戦略(2013)」
オープン化の対象となるべき公共データ(public data)の定義:
「EU内の公的機関によって作成され、収集され、あるいは対価を支払った全ての情報を指し、これには地理データや統計、気象、公的資金提供を受けた研究プロジェクト、図
書館において電子化された書籍等が含まれる」
IT戦略本部「電子行政オープンデータ戦略(2012/7)」
「公共データは国民共有の財産であるという認識の下、公共データの活用を促進するための取組」
原則① 政府自ら積極的に公共データを公開する
原則② 機械判読可能な形式で公開する
原則③ 営利目的、非営利目的を問わず活用を促進する
原則④ 取組可能な公共データから速やかに公開等の具体的な取組に着手し、成果を確実に蓄積していく
欧州委員会「The New Renaissance(2011)」
「加盟国は、公的資金でデジタル化された全ての資料が、Europeanaを通じてアクセス可能となるようにすべきである」
「2016年までには、パブリックドメインにある全ての名作(masterpiece)を、Europeanaを通じて公開するべきである」“
オープンデータの潮流とEuropeana,デジタル文化資源の情報基盤を目指して:Europeanaと国立国会図書館サーチ, 2015-01-22 採録
オープンデータ
- 世界中で、データのオープン化に向けた政策が展開
- 公的機関のデータをオープンにし、活用を促進する動き
これらの動きの大元として…
44/56
『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班
“従来のWebにおけるハイパーリンクはリンクに種類がないが、Linked Dataにおいては事物間の関係を記述するタイプがある”
“従来のWebにおけるハイパーリンクが文書をつなげて一つのグローバルな情報空間にするものであったのと同様に、Linked Dataのハイパーリンクは、ばらばらなデータを
つなげてグローバルなデータ空間をつくりあげる”
Linked Data, トム・ヒース、クリスチャン・バイツァー著、近代科学社、2013
“資料や情報のタイトルや著者、地名や概念など、あらゆる事物について、関連するものを相互にリンクでつなぎ、コンピュータがその関係を理解できるようになります。”
国立国会図書館ホームページ http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/standards/lod.html 2015/7/1参照
“データ提供者以外でも、独自の視点でデータを集約したり加工したりしたデータをまた公開することができる”
CA1746 - 動向レビュー:Linked Dataの動向 / 武田英明 http://current.ndl.go.jp/ca1746 2015-08-17 参照
Linked Data
- 文書のWebからデータのWebへ
- コンピュータが理解できる形でデータを公開することで、
他のデータとつながり、一つの巨大なデータベースのよ
うに機能する
- 第三者がデータを素材として扱うことが可能となり再利
用性が高まる
- そのための技術的な課題=標準化されたデータモデルも
既に提供済
そのための技術的な課題も提供されており…
45/56
『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班
Linking Open Data cloud diagram 2014, by Max Schmachtenberg, Christian Bizer, Anja Jentzsch and Richard Cyganiak. CC-BY-SA http://lod-cloud.net/
46/56
『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班
ライセンスの積極的なコントロール
- クリエイティブ・コモンズが再利用の可能性を高める
- 文化施設での採用事例が増加
- 京都府立総合資料館では、国宝『東寺百合文書』の
資料画像8万カット分をCC-BYで提供
クリエイティブ・コモンズとは
“この条件を守れば、私の作品を自由に利用してよい」という意思表示をするためのツール。
デジタル技術を前提に権利者に選択肢を増やす。届け方までも製作者がデザインする仕組み。
法律ではなく、契約を使った仕組みで、著作権制度と調和的である(ドラスティックな権利放棄ではない)。
従来の考え方としては、「著作権保護or パブリックライセンス」の二拓だったが、CCは中間領域を作った。
2014年現在は、およそ8億8千万個のCCコンテンツが存在する。“
ドミニク・チェン, 水野裕, 文化とクリエイティブコモンズの新しい関係, 2015-01-14 採録
“東寺百合文書WEBで提供するコンテンツについては,「クリエイティブ・コモンズ 表示2.1 日本 ライセンス」(CC BY)で提供することとした”
“世界記憶遺産の候補になっている国宝の資料画像と関連情報を8万カット分CC BYという利用しやすい形で公開した”
福島幸宏 京都府立総合資料館, E1561 - 京都府立総合資料館による東寺百合文書のWEB公開とその反響 http://current.ndl.go.jp/e1561 2015-08-17 参照
“東寺百合文書とは.奈良時代から江戸時代初期までのおよそ1000年間にわたる約2万5千通の文書”
“公開画像等は「クリエイティブ・コモンズ表示2.1 日本ライセンス」(CC-BY)で提供しますので、総合資料館の所蔵であることを表示していただければ、web上や出版物
への掲載、編集・加工することができます”
国宝「東寺百合文書」のインターネット公開について, 京都府立総合資料館, http://www.pref.Kyoto.jp/shiryokan/documents/toji_web_koho20140228.pdf ,2015-08-
17参照
さらに…
47/56
今後の調査の観点は…
『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班
- これら動向を注視しつつ、フィルムアーカイブと
しての活用の在り方を模索
- オープンデータ化を意識した、作品データベースの
最適な公開方法について調査
- 段階を踏んでトライアルを進めたい
48/56
『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班 49/56
今後の課題 ~その4~
『共有』に関連する課題
『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班
<フィジカル>フィルムアーキビスト
<デジタル>フィルムアーキビスト
フィルム
映像技術
関連
フィルム
保存技術
関連
- デジタル映画の保存と活用には、旧来のフィルム
アーキビストに必要とされる知識・技術に加えて、
新たなに必要とされる知識・技術がある(はず)
映像データ
の扱い方
デジタル
データの長
期保存
50/56
『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班
アーカイブズ学に関する専門科目の履修要件 (視聴覚アーカイブズ等のメディアの性質、取扱い方法および解釈方法、電子記録管理およびデジタル・アーカイブの方針と実
施、電子記録長期保存の課題と方策、アーカイブズ情報の電子的提供の方策と実施方法、電子記録およびメタデータに関する管理方策と実施方法)
日本のアーキビストの現状と問題点, これからのアーキビスト ―デジタル時代の人材育成入門, 勉誠出版, 2014
“電子的な文書の永年的な保存は図書館情報学における大きな研究課題”
シリーズ図書館情報学 情報資源の組織化と提供 デジタル情報のリスク対策
“デジタル情報のリスク対策 1. セキュリティ対策 2. 読み取り障害対策 3. プラトフォームやOS,ソフト環境の変化への対応 4. ハード障害への対策 5. ソフト障害への
対策 6. 通信障害への対策 7. 分散管理 8. 博物館内外のコンプライアンス対策 9. 責任問題と被害後の対策”
博物館学4 2. 記録保存とデジタル保存
デジタルデータの保存に関連するガイドライン一例
磁気テープを用いたアーカイブガイドライン (日本文書情報マネジメント協会, 2015)
長期保存用光ディスクを用いたアーカイブガイドライン (日本文書情報マネジメント協会, 2013)
文化関連資料のアーカイブの構築に関する調査研究(日本写真家協会, 2013)
デジタルアーカイブの構築・連携のためのガイドライン(総務省, 2012)
文化資源のデジタル化に関するハンドブック(東京大学大学院情報学環他, 2011)
転写資料記述のための概念モデル―アナログ資料とデジタル資料の連続した管理と利用のために― (国立歴史民俗博物館, 2011)
平成20年度 電子公文書等の管理・移管・保存・利用システムに関する調査報告書 (内閣府, 2009)
全国の公文書館等におけるデジタルアーカイブ・システムの標準仕様書(国立公文書館, 2009)
Preservation Management of Digital Materials: The Handbook (Digital Preservation Coalition, 2008)
Digitization Activities, Project Planning and Management Outline (Federal Agencies Digitization Guidelines Initiative, 2009)
図書館資料の予防的保存対策の原則(IFLA, 2003)
Guidelines for the Preservation of Digital Heritage(UNESCO, 2003)
デジタル映画の保存に関するガイドライン一例
FIAF Technical Commission Recommendation on the deposit and acquisition of D-cinema elements for long term preservation and access(FIAF, 2010)
Digital Cinema Technologies From the Archive's Perspective (AMIA Tech Review, 2010)
Threats to data integrity from use of Large-scale management environments v1.01(PrestPRIME, 2010)
Guidelines for Digitization, digital storage and retrieval (European Film Gateway, 2009)
Creating and Archiving Born Digital Video(Federal Agencies Digitization Guidelines Initiative, 2014)
映像技術関連のマニュアル・ハンドブック一例
ポストプロダクション技術マニュアル 第七版 (日本ポストプロダクション協会, 2015)
デジタルアニメマニュアル 2009 (東京工科大学 デジタルアニメ制作技術研究会, 2009)
- 「デジタルデータの長期保存」については、アーカイブズ学、
図書館情報学、博物館学など、様々なジャンルで取り上げられている
- ガイドライン・ハンドブックも、メーカー側、ユーザー側、研究者側
から、など様々なものが出ている
51/56
『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班
これらを参考にしつつ…
- デジタル映画の保存・管理・活用に関する知識や技術の
習得を目的とした技術セミナー(合同勉強会)を計画
ex) LTOは寝かせて保管?立てて保管?
Prores422HQとJpeg2000の画質の実際の差は?
<デジタル>フィルムアーキビスト
デジタル
データの長
期保存
映像デー
タの扱い
方
<フィジカル>フィルムアーキビスト
現場の知識・技術
セミナーの
カバー範囲
フィルム
映像技術
関連
フィルム
保存技術
関連
基礎理論
52/56
『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班
セミナーのテーマ案として…
コンピュータ
基礎
コンピュータ基礎
ソフトウェア・ハードウェアの仕組み、ファイルシステム、イン
ターフェース、ネットワークの仕組み、インターネット、RAID、
NAS、DAS、SAN
セキュリティの基礎
リスクの種類・分析、セキュリティポリシーの考え方、セキュリ
ティの標準規格、ファイル伝送・共有ソフト・ウィルスチェック
用ソフトの種類
ストレージ
物理メディアの仕組みと取扱い 物理メディアの種類、構造、特性、劣化症状、保存方法、取扱い
方法
ストレージシステム支える
技術動向
クラウド、仮想化、HSM、テープライブラリー、物理メディア
の技術動向
ストレージシステム導入時の
ポイント
RASIS(信頼性・可用性・保守性・完全性・機密性)、TCO(トー
タルコストオペレーション)、ディザスタリカバリ
データベース
メタデータ
データベースの基礎 機能・用語の解説、CMS、DBMS、言語、検索の種類と仕組み
メタデータの現状と動向 様々なメタデータスキーマの紹介、共有・オープン化の動向
ファイルフォー
マット
ファイルフォーマットの仕組み ファイルを構成する要素、ファイル圧縮のしくみ、フォーマット、
コーデック、ラッピング、ビット深度、解像度
ファイルフォーマットの実際
映像制作に用いられている各種ファイルフォーマットの詳細、
RAWファイルとデジタル現像、フリーで導入できる
ファイル変換・分析用ソフト
ファイルフォーマットによる
画質の違い
コーデック、解像度の違いによる画質の変化、スケール変換、フ
レームレート変換、ビット深度の変換による影響などの確認
53/56
『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班
カラー
マネージメント
色彩工学基礎 光、混色、表色系、白色点と色温度、色空間と色域、ガンマ
カラーマネージメントの実際 視聴環境等の規格、表示デバイス、撮影カメラ、LUT、
ログ・リニア、モニターキャリブレーション
体験、カラーマネージメント ログ・リニア、色温度、カラーレンジの違いで画像がどう変化す
るかを確認
ポスト
プロダクション
ポストプロダクション基礎 映像信号、インターフェース、VTRの種類、計測機器
デジタル化の実際
アナログビデオからのデジタル化(デインターレースなど)、フィ
ルムからのデジタル化(理論、スキャナーの特徴、サウンドのデ
ジタル化)
体験、ポスプロワーク デジタル修復作業、編集室、カラコレ、MA作業、試写室
デジタルシネマ
デジタルシネマ
マスタリングワークフロー
DSM(Digital Source Master)及びHDテープからのDCP化の
流れ、画郭、ファイルフォーマット、カラースペース
DCPの実際 規格変更の動向(interrop/smpte)、よくあるトラブル、旧作
特有の課題(画郭、FPS変換など)
DCPのハンドリング DCPの中身を見る、インジェスト作業体験、関連フリーソフトの
紹介
54/56
まとめ
『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班 55/56
東京国立近代美術館フィルムセンター デジタル映画保存・活用調査研究事業班 https://www.slideshare.net/kazukimiura568/ws10-nfc/
『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』<現状>報告
動向分析と今後実施したいこと…25
収集 …27
ファイルフォーマット …28
DCP規格の移行 …29
HDR, ACES …30
IMF …31
ファイルフォーマット今後 …32
デジタルメディアの記録票 …33
保存 …34
保存に関する国際規格 …35
マイグレーション実証 …36
オープンソース化 …37
仮想化 …38
保存システム関連の今後の予定 …39
フィルム保存について …40
活用 …41
Europeana …42
文化遺産オンライン、NDLサーチ …43
オープンデータ …44
Linked Data …45
Linking Open Data cloud diagram 2014 …46
クリエイティブ・コモンズ …47
活用に関する今後の予定 …48
共有 …49
必要とされる知識と技術 …50
各種ガイドライン …51
合同勉強会 …52
勉強会テーマ案 …53,54
はじめに …1
美術館・歴史博物館重点分野推進支援事業 … 2
事業概要 …3
ざっくり …4
デジタル映画の保存の現状 …6
フィルムが最も優れた保存用メディア …7
Digital Dilemma1&2 …8
米国の現状 …9
AMIA2014 …10
オープンソース …11
Binder …12
AMPASのケーススタディ …13
USC Digital Repository …14
テープライブラリー …15
米国議会図書館の現状 …16
メジャースタジオ訪問先 …17
流通素材のファイルベース化 …18
メジャースタジオの現状 …19
日本の現状 …20
日本のデジタル映画の動向 …21
岡輝男「日本封切映画一覧」 …22
2009年のフィルムvsデジタル …23
現状調査の今後の予定 …24
お問い合わせ
東京国立近代美術館 フィルムセンター 三浦
miura-k@momat.go.jp

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Ws10 『映画におけるデジタル保存・活用に関する<現状>報告 nfc三浦