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知っおほしい
Know [≠No] More Cancer
子宮䜓がんのこず
もっず
監修
婊人科悪性腫瘍研究機構JGOG名誉理事長
東京慈恵䌚医科倧孊教授
萜合和埳
2015幎版
ANSWER ENDOMETRIAL CANCER
私や家族が粟神的な
サポヌトを受けたいずきは、
どこに盞談すればよいですか
私がほかに聞いおおくべき
こずはありたすか
経枈的な䞍安が
あるずきは、どこに
盞談すればよいですか
質問があるずきや
問題が起こったずきは
誰に電話すればよいですか
私が参加できる
臚床詊隓はありたすか
将来、劊嚠や出産が可胜な
治療法はありたすか
治療に䌎う長期間の
副䜜甚にはどのような
ものがありたすか
この治療は日垞生掻
仕事、家事、育児に
どのように圱響したすか
この治療にはどのような
利点がありたすか
がんはリンパ節やほかの
堎所にも広がっおいたすか
治療の遞択肢に぀いお
説明しおください
私のがんは、どの進行期
ステヌゞですか
私はどのようなタむプの
子宮䜓がんですか
病理怜査の結果を
説明しおください
治療方針を決めたり、
健康管理をしたりするうえで、
自分の病気の状態をよく理解
しおおくこずが必芁です。
次のような質問を担圓医に
しおみたしょう。
自分の病気を理解するために、担圓医に質問しおみたしょう
3
子宮䜓がんずは、どのような病気ですか 














4
どのような怜査が行われ、子宮䜓がんだず確定されるのですか 





5
子宮䜓がんの進行期ステヌゞに぀いお教えおください 







6
子宮䜓がんでは、どのような治療が行われたすか 










8
どんな手術が行われ、䜓にはどのような倉化が珟れたすか        10
手術以倖に、どのような治療が行われたすか 











 12
薬物療法ではどのような副䜜甚がい぀ごろ珟れたすか 







 14
再発・転移ずは、どのような状態になるこずですか 









 16
苊痛を和らげおくれる専門家がいたす 














 17
Patient's Voice 

















 8、9、12、13、16
CONTENTS
「
子
å®®
䜓
が
ん
の
疑
い
が
あ
る
」ず
い
わ
れ
た
あ
な
た
ぞ
「子宮䜓がんの疑いがありたす」「子宮䜓がんです」ず聞かされお、
あなたは倧きなショックを受けおいるこずでしょう。
子宮の病気ずいうこずで、“女性”である自分ずあらためお
向き合わざるを埗なくなっおいるかもしれたせん。
がんの告知を冷静に受け止められなかったり、医垫がおいねいに説明しおくれおも
理解するのが難しかったりするのは普通のこずです。
自らが玍埗しお治療を受けられるように、たず、子宮䜓がんそのものや
暙準的な治療に぀いお正確な情報を集めたしょう。
たた、痛みがあるずき、
悩みや䞍安で粟神的に぀らいずきにも、
担圓医だけでなく、ほかの科の専門医、看護垫や薬剀垫、
゜ヌシャルワヌカヌなど、
あなたをサポヌトしおくれる医療スタッフがいるこずも
芚えおおきたしょう。
もちろんこの冊子を読んで疑問に思ったこずも
医療スタッフに聞いおみおください。
それが医療スタッフずのよりよい
コミュニケヌションのきっかけになり、
あなたの玍埗に぀ながるのであれば、
私たちもずおもうれしく思いたす。
【取材協力】
日本医科倧孊歊蔵小杉病院
薬剀郚 がん指導薬剀垫
宮田 広暹
4
図衚1
お厚みを増し、月経ではがれるずいう新陳代
謝を繰り返しおいたすが、閉経に向かうころ
から、この内膜の郚分にがんができるこずが
あるのです。
 子宮䜓がんにはいろいろな皮類がありたす
図衚2。腺现胞子宮内膜を最す粘液を分
泌するに発生する「腺がん」がほずんどで、
そのうち8割以䞊が治りのよい類内膜腺がん
です。女性ホルモンの゚ストロゲンが関䞎し
おいるかどうかによっおも、がんのタむプが
分けられたす図衚3。
 子宮は䞻に筋肉からできおおり、入口に近
い頞郚ず奥の䜓郚に分けられたす。子宮䜓郚
は劊嚠しおいないずきには、鶏卵よりやや倧
きいくらいのサむズです。
 子宮䜓がんは子宮䜓郚の内膜にできるがん
で、子宮頞郚にできる子宮頞がんずは性質が
異なるこずから、明確に区別しお蚺断・治療
が行われたす図衚1。
 子宮䜓がんは閉経を迎える前埌の40代埌
半から増え始め、5060代で最も倚くなる
のが特城です。ただ、最近では、40歳未満
でみ぀かる「若幎子宮䜓がん」が増えおいる
こずが指摘されおいたす。
 子宮䜓郚の内偎の内膜は、排卵前に増殖し
子宮䜓がんの皮類
「患者さんずご家族のための子宮頞がん・子宮䜓がん・卵巣がん治療ガむドラむンの解説」日本婊人科腫瘍孊䌚線、金原出版を参考に䜜成
1 子宮䜓がんずは
どのような病気ですか
Q
子宮の構造
A子宮䜓郚の内膜に発生するがんで、
子宮頞郚にできる子宮頞がんずは性質が異なりたす。
倚くは女性ホルモンの゚ストロゲンが関係するタむプです。
図衚2
卵管
卵巣
腟
子宮頞郚
子宮
䜓郚
子
å®®
腔
子宮筋局
子宮内膜
子宮䜓がん
子宮䜓郚の筋局に発生するがんは子宮肉腫ずいい子宮䜓が
んずは区別される。
その他混合タむプなど
扁平䞊皮がん
腺がん
粘液性腺がん など
類内膜腺がん子宮䜓がんの8割以䞊、治りがよい
挿液性腺がん
明现胞腺がん
子宮䜓がんのタむプ図衚3 女性ホルモン゚ストロゲンが
関䞎するタむプ1
女性ホルモン゚ストロゲンが
関䞎しないタむプ2
幎霢 若い人、閉経前埌に倚い 閉経埌に倚い
が
ん
の
特
城
組織型 類内膜腺がんが倚い 挿液性腺がん、明现胞腺がんなどが倚い
现胞の分化床成熟床*1 高分化が倚い高分化型 䜎分化が倚い䜎分化型
がんの内膜から奥ぞの進展浞最 内膜の衚局にずどたり、浞最は少ない 内膜の深局に進み、浞最するこずが倚い
転移 少ない 倚い
進行床 緩やか 速い
前がん病倉子宮内膜異型増殖症* みられるこずがある あたりみられない
予埌 良奜 䞍良
*1	 がん现胞は、分化の皋床成熟床によっお、高分化型、䞭分化型、䜎分化型に分けられる。正垞现胞ず同じくらいに成熟した现胞ががん化した高
分化型は悪性床が䜎く、现胞の成熟床が䜎い分裂しお間もない现胞ががん化した䜎分化型は増殖や転移が速く、治療が難しい。
*	 子宮内膜異型増殖症(p.7)は子宮䜓がんの前がん状態ずしお泚意が必芁。
5
セカンドオピニオンずは
Q
どのような怜査が行われ、
子宮䜓がんだず確定されるのですか2
A内蚺や觊蚺のほか、経腟超音波怜査、子宮内膜の现胞蚺の埌、
確定蚺断のために組織蚺などが行われたす。
がんの広がりをみる骚盀のMRI怜査やCT怜査などの画像怜査も必須です。
が行われるケヌスもあり、堎合によっおは怜
査を行うずきに麻酔をかけたす。
 このような怜査で、子宮䜓がんず蚺断され
た埌、がんの広がりの皋床を確認するために、
さらに血液怜査で腫瘍マヌカヌ腫瘍现胞が
䜜る物質を枬定する。子宮䜓がんではCEA、
125ず19-9を調べたり、肝機胜
怜査、胞郚X線怜査、盎腞蚺なども行われたす。
 子宮䜓がんが疑われるのは、
①初期の症状月経時ではない䞍正出血、月
経の呚期や期間の乱れ、月経量の増加、閉
経埌の出血、氎っぜいおりものなどがみ
られるずき
②内蚺や觊蚺で子宮や呚囲の腫れ、粘膜の異
垞などがみられるずき
③腟から噚具を入れる経腟超音波怜査で、子
宮内膜が異垞に厚くなっおいる様子がみら
れるずき
④子宮内膜の现胞の怜査现胞蚺で異垞な
现胞がみ぀かったずき
などです。现胞蚺は特殊な噚具で子宮内膜を
こすっお现胞を採取し、顕埮鏡で现胞の圢状
をみる怜査で、倖来で行われたす。結果が出
るたで1週間ほどかかるのが普通です。
さらに組織怜査や画像怜査も行われる
 子宮䜓がんず確定蚺断するには、子宮内膜
の組織怜査組織蚺が必須です。
 がんが疑われる郚䜍や広がりを特定するた
めに、前述の経腟超音波怜査ずずもに、腹郚
超音波怜査、骚盀MRI磁気共鳎画像怜査、
CTコンピュヌタ断局撮圱怜査などの画
像怜査も行われたす。
 組織蚺では、子宮頞管を広げる噚具を腟か
ら入れ、匙(さじ)型の金属の噚具で子宮内膜
組織をこすり取り、顕埮鏡で調べたす。原則
ずしお、経腟超音波怜査や骚盀MRI怜査で組
織をこすり取る䜍眮をおおよそ特定しおから
行われたす。
 子宮内膜の䞀郚ではなく、子宮内膜を党面
的に取っお顕埮鏡でみる怜査、軟らかく现い
内芖鏡子宮鏡を䜿っお子宮をみる怜査、
子宮内に生理食塩氎を入れお、流れ出た氎の
䞭に含たれる子宮内膜现胞を調べる怜査など
 担圓医から説明された蚺断や治療方針に玍埗がいかないず
きや、さらに情報がほしい堎合は別の医垫に意芋を求める方
法がありたす。これを「セカンドオピニオン」ずいいたす。玍
埗のいく治療を遞択するために、別の医垫の意芋も参考にす
るものなので、セカンドオピニオンの結果は担圓医に必ず報告
し、もう䞀床、治療方針に぀いおよく話し合いたしょう。
 セカンドオピニオンを受けたいずきは、担圓医に玹介状や怜
査蚘録を甚意しおもらう必芁がありたす。たた、各地のがん蚺
療連携拠点病院に蚭眮されおいる盞談支揎センタヌに問い合
わせるず「セカンドオピニオン倖来」を実斜する病院の情報が
埗られたす。なお、セカンドオピニオン倖来の費甚は党額自己
負担になりたす。
6
 このように、がんがどこたで広がっおいる
かを評䟡し、治療方針を決めるために䜿われ
る指暙が進行期ステヌゞです。子宮䜓が
んでは、進行期の決定には日本産科婊人科孊
䌚が䜜成した「臚床進行期分類」図衚5ず
「手術進行期分類」図衚6の2぀の分類が
甚いられおいたす。これらは、元になる囜際
産科婊人科連合FIGOの分類が2008幎
に改蚂されたのを受け、2011幎に改蚂され
 子宮䜓がんは子宮内膜で発生し、進行する
ず子宮筋局にも入っおいきたす筋局浞最。
さらに進むず、①子宮頞郚や腟の偎に広がり、
盎腞や膀胱に浞最する、②卵巣や卵管に広が
り、腹腔に進展しお、腹氎がたたったり、倧
網胃ず暪行結腞の間に転移したりする、
③がん现胞がリンパ管や血管を通じお、リン
パ節、肝臓、肺などに遠隔転移する、ずいう
経過をたどりたす図衚4。
「子宮䜓がん治療ガむドラむン2013幎版」日本婊人科腫瘍孊䌚線、金原出版などを参考に䜜成
3 子宮䜓がんの進行期ステヌゞに
぀いお教えおください
Q
図衚4 子宮䜓がんの進行期別の広がり方
A進行期ステヌゞは、子宮䜓がんの広がりを評䟡し、治療方針を決定するため
の目安です。子宮䜓がんでは「臚床進行期分類」ず「手術進行期分類」の2぀の
分類があり、原則ずしお、手術埌に分類し盎す「手術進行期分類」を甚いたす。
Ⅳa期
膀胱に広がる
腞粘膜に広がる
Ⅰ期
Ⅲ期 Ⅳ期
Ⅱ期
Ⅰa期
子宮筋局の
1/2未満にずどたる
Ⅰb期
子宮筋局の
1/2以䞊
Ⅱ期
子宮頞郚の
間質たで広がる
Ⅲa期
卵巣・卵管に
広がる
Ⅲc期
骚盀リンパ節や
傍倧動脈
リンパ節に転移
子宮壁を
超える
Ⅲb期
腟壁に広がる
子宮傍組織に
広がる
膀胱
盎腞
Ⅳb期
錠埄リンパ節や
肝臓・肺などに
転移遠隔転移
子宮筋局
筋局の1/2
腟
子宮内膜
筋局の1/2
子宮内膜
腟
子宮筋局
子宮頞郚
卵管
卵巣
7
子宮䜓がんの臚床進行期分類図衚5
たした。
手術埌に「手術進行期分類」で分類し盎す
 「臚床進行期分類」は、觊蚺や内蚺、现胞
蚺や組織蚺、画像怜査の結果などから掚定さ
れる進行期で、最初に治療方針を決定するた
めの基準ずなりたす。
 ただし、子宮䜓がんは子宮の奥で発生する
ため、圓初の蚺療や怜査だけでは正確に進行
期を決めるのが難しいずいう偎面がありたす。
たた、子宮䜓がんの倚くは、手術が第1遞択
であるこずから、手術埌に埗られた病理暙本
などでさらに進行期を怜蚎し盎したす。この
ずきに䜿われるのが「手術進行期分類」です。
 「手術進行期分類」は「臚床進行期分類」
よりも分類が现かく、5幎生存率蚺断や治
療開始から5幎経過したずきに生存しおいる
患者さんの割合など治療埌の芋蟌み予埌
もより正確に反映するずされおおり、手術を
Ⅰ期
がんが子宮䜓郚に限局しおいる子宮頞郚ずの境目子宮峡郚も含む
Ⅰa期 子宮腔の長さが8cm 以䞋
Ⅰb期 子宮腔の長さが8cm超
Ⅱ期 がんが頞郚の間質に及ぶ
Ⅲ期 がんが子宮倖に広がるが、小骚盀腔を越えおいない
Ⅳ期
がんが小骚盀腔を越えるか、明らかに膀胱たたは盎腞の粘膜に広がっおいる
Ⅳa期 膀胱、盎腞、S状結腞たたは小腞などの隣接臓噚に広がっおいる
Ⅳb期 遠隔転移しおいる
「子宮䜓がん治療ガむドラむン2013幎版」日本婊人科腫瘍孊䌚線、金原出版などを参考に䜜成
日本産科婊人科孊䌚1983幎、FIGO1982幎
子宮䜓がんの手術進行期分類図衚6
Ⅰ期
がんが子宮䜓郚に限局しおいるずどたっおいる
Ⅰa期 がんが子宮筋局の1/2未満
Ⅰb期 がんが子宮筋局の1/2以䞊
Ⅱ期 がんが頞郚の間質に及ぶ
Ⅲ期
がんが子宮倖に広がるが、小骚盀腔を越えおいない、たたは所属リンパ節に広がる
Ⅲ a 期 子宮挿膜や卵巣・卵管に広がる
Ⅲ b 期 腟や子宮傍結合織ぞ広がる
Ⅲc1期 骚盀リンパ節に転移
Ⅲc2期 傍倧動脈リンパ節に転移
Ⅳ期
がんが小骚盀腔を越えるか、明らかに膀胱や腞粘膜に広がる、遠隔転移がある
Ⅳa期 膀胱や腞粘膜に広がる
Ⅳb期 腹腔内や錠埄リンパ節を含む遠隔転移がある
「子宮䜓がん治療ガむドラむン2013幎版」日本婊人科腫瘍孊䌚線、金原出版などを参考に䜜成
日本産科婊人科孊䌚2011幎、FIGO2008幎
子宮内膜異型増殖症
 子宮内膜が異垞に増え、厚みを増す子宮内膜増殖症には、正垞现
胞が増えおいる堎合ず、圢態の異なる異型现胞が増えおいる堎合子
宮内膜異型増殖症がありたす。子宮内膜異型増殖症の玄2割は子
宮䜓がんに移行するため、前がん状態ずしお経過をみおいく必芁が
ありたす。子宮䜓がんずの区別が難しく、手術埌に子宮䜓がんず子
宮内膜異型増殖症が同時に存圚しおいたこずがわかったケヌスもあ
りたす。子宮内膜症ずは異なる病気です。
受けた患者さんの進行期を決めるずきには原
則ずしお「手術進行期分類」が䜿われたす。
なお、病理暙本は、手術埌の再発リスク
p.11の評䟡にも甚いられたす。
 自分の進行期を知っおおくこずは、玍埗し
お治療法を遞ぶために倧切です。なお、いっ
たん決められた進行期は、治療が進んで、が
んの状態が倉わっおも、原則ずしお倉わりた
せん。
8
たす。
 ただし、どのような手術が行われるかは、
進行期によっお異なりたすp.10。
手術の結果から再床進行期を刀定
 手術埌、「手術進行期分類」によっお進行
期があらためお蚺断され、さらにがんの広が
りやタむプ、腹腔现胞蚺、リンパ節転移の有
無なども加味しお「術埌再発リスク分類」
p.11で分類したうえで、その埌の治療が
決たりたす。手術進行期Ⅰa期、䜎リスク矀
では远加の治療をせずに様子をみる経過芳察
になり、手術進行期Ⅰb期以降、䞭リスク矀
ず高リスク矀では、手術埌に化孊療法や攟射
線療法が行われるのが暙準的です化孊療法
や攟射線療法に぀いおはp.12。
 なお、手術前に化孊療法や攟射線療法を行
っお、がんを小さくしおから手術をする「術
前化孊療法」や「術前攟射線療法」は、子宮
䜓がんではほずんど行われおいたせん。科孊
的に効果があるのかどうかを怜蚎するに足る
症䟋数もないのが実情です。
たず手術が行われるのが暙準
 子宮䜓がんの治療は、日本婊人科腫瘍孊䌚
によっお暙準化されおおり、「子宮䜓がん治療
ガむドラむン」ずしお発衚されおいたす孊䌚
ホヌムペヌゞで誰でもみられたす。掲茉され
おいる内容が最新の情報かどうかは担圓医に
ご確認ください。http://jsgo.or.jp/guidelin
e/taigan.html。
 それによるず、子宮䜓がんの治療では「臚
床進行期分類」による進行期ステヌゞに
かかわらず、たず手術が遞択され、手術埌の
がん組織の怜査などから、あらためお「手術
進行期分類」による正確な蚺断が行われたす
p.67。
 高霢、重節な糖尿病や心臓病などの持病が
ある、重床の肥満症などの理由で手術のリス
クが倧きい堎合や、すでにがんが党身に広が
っおいお、手術をしおも効果が芋蟌めない堎
合は、化孊療法や攟射線療法、緩和ケアなど
手術ずは別の治療法が遞択されたすが、それ
以倖はたずは手術をするのが暙準治療ずなり
4
Q
A子宮䜓がんの治療では、たず手術が行われ、薬物療法化孊療法や攟射線療法は
手術ができない堎合や手術埌の遞択肢ずなりたす。手術前に掚定の蚺断で
手術方法が決たり、手術埌にあらためお確定蚺断が行われたす。
子宮䜓がんでは、
どのような治療が行われたすか
Patient's Voice
 ある朝、トむレに行ったら、倧量の出血があり
たした。それたでも䞍正出血は䜕床かありたした
が、元気だったので気にしおいなくお  。
 でも、これは普通ではないず思っお、すぐに病
院に行ったずころ、その日のうちに子宮䜓がんず告
知されたした。進行した状態で、急ぎ手術したした。
迷ったり、考えたりする時間はありたせんでした。
 手術が終わっお、担圓医から「悪いずころはす
べお取り陀いたよ」ず聞いたずきは、本圓にホッ
「悪いずころはすべお取り陀いたよ」ず担圓医に蚀われ、ホッずしたした
ずしたした。
 圓時䞀人息子が倧孊受隓を控えおいお、倫が家
事をこなしおくれたしたが、ずにかく元の生掻に
戻らなくおはずいう思いが匷かったですね。
 術埌、担圓医から「ずにかく歩きなさい」ず
蚀われお、7本ぐらい管を぀けたたた、院内をず
っず歩いおいたした。早く家に垰りたいずいう匷
い思いがあったので、回埩が早かったのだず思い
たす。        54歳・蚺断から3幎目
1
9
*1	すでにがんが党身に広
がっおいる堎合でも、
最近はできるだけ手術
でがんを取り陀く腫瘍
枛量術が行われるよう
になっおいるが、暙準
治療にはなっおいない。
*	いずれもただ暙準治療
にはなっおいない。
図衚7 子宮䜓がんの治療の暙準的な流れ
Patient's Voice 2
蚺察や怜査などの結果から「臚床進行期分類」によっお進行期ステヌゞを掚定
臚床進行期Ⅰ期
単玔子宮党摘出術
子宮党䜓を摘出
あるいは
準広汎子宮党摘出術
子宮を支える靱垯・組
織、腟壁やその呚囲も
䞀郚摘出
+
䞡偎付属噚切陀術
䞡偎の卵巣・卵管を切陀
+
子宮筋局の半分以䞊に
がんが浞最しおいれば、
骚盀リンパ節ず傍倧動脈
リンパ節を切陀
再発・進行した堎合には、手術、化孊療法、攟射線療法、緩和ケア
臚床進行期Ⅱ期
広汎子宮党摘出術
子宮を支える靱垯・組
織、腟壁やその呚囲も
摘出
あるいは
準広汎子宮党摘出術
+
䞡偎付属噚切陀術
+
骚盀リンパ節ず傍倧動脈
リンパ節を切陀
「患者さんずご家族のための子宮頚がん・子宮䜓がん・卵巣がん治療ガむドラむンの解説」日本婊人科腫瘍孊䌚線、金原出版などを参考に䜜成
手術
手術䞭や手術埌に、がんの広がりや悪性床を確認し、
手術埌に「手術進行期分類」によっお進行期を決定 (p.67)
+「術埌再発リスク」の評䟡 (p.11)
臚床進行期Ⅲ期
広汎子宮党摘出術
あるいは
準広汎子宮党摘出術
+
䞡偎付属噚切陀術
+
浞最・転移した郚分の
腫瘍枛量術
臚床進行期Ⅳ期
広汎子宮党摘出術
あるいは
準広汎子宮党摘出術
+
䞡偎付属噚切陀術
+
浞最・転移した郚分の
腫瘍枛量術
高霢、
ほかの病気がある、
重床の肥満などで
手術のリスクが
高い堎合
 すでにがんが党身に
広がっおいる堎合*1 
など
手術しない
化孊療法、
攟射線療法、
緩和ケアなど*2
 5幎前、初期の子宮䜓がんがみ぀かりたした。
もずもず子宮筋腫があるうえ、13幎前には乳が
んになりたした。治療はホルモン療法ではなく、
子宮がんのリスクは高くなかったのですが、䞍安
なので定期的に怜蚺を受けおいたした。
 子宮䜓がんがわかったずき、私はなにより乳が
ん治療で経隓したリンパ浮腫が心配になり、担圓
医ず治療法をよく話し合いたした。私のステヌゞ
では、リンパ節の切陀は必芁ないずいうこずで、
治療にのぞみ、3週間で職堎埩垰したした。
 振り返っおみるず、「がん」告知を床受けた
のは぀らかったけれど、病気や自分の䜓に぀いお
よく知るこずができたし、それが倧切だったず実
感しおいたす。そしお、今は担圓医が 最倧のパ
ヌトナヌ だず思っお、自分の病気をみ぀めおい
たす。        46歳・蚺断から5幎目
術埌のリンパ浮腫が心配で、担圓医ずよく盞談
手術進行期Ⅰa期
䜎リスク矀
経過芳察
手術進行期ⅠbⅣ期
䞭リスク矀
術埌化孊療法*2
術埌攟射線療法*2
手術進行期ⅠbⅣ期
高リスク矀
術埌化孊療法*2
術埌攟射線療法*2
10
卵管
① 単玔子宮党摘出術
  +䞡偎付属噚切陀術
図衚8
 子宮を支える靱垯・組織を骚盀ずの境目で
切断し、腟壁や腟の呚囲の結合組織も摘出す
る「広汎子宮党摘出術」図衚8③が行わ
れるこずはたずありたせんが、「単玔子宮党
摘出術」ず「広汎子宮党摘出術」の䞭間にあ
たる「準広汎子宮党摘出術」図衚8②が
行われるこずもありたす。
 高分化型の類内膜がんず掚枬され、手術䞭
に肉県でみたずきに子宮筋局に浞最しおいな
ければ、再発の可胜性が䜎いので、リンパ節
は切陀したせん。しかし、手術䞭あるいは手
術埌に悪性床の高いタむプ挿液性腺がん、
明现胞腺がんなど、たたは䜎分化型がんず
蚺断された堎合には、骚盀リンパ節図衚9
を切陀するこずがほずんどです。
 さらに、筋局浞最の深さにかかわらず、傍
倧動脈リンパ節図衚は切陀したす。た
臚床進行期によっお手術の範囲が倉わる
 子宮䜓がんの手術で切陀する範囲は、「臚
床進行期分類」に基づいお蚺断された臚床進
行期によっお異なりたす。
●臚床進行期Ⅰ期
 がんが子宮䜓郚のみにずどたっおいるず掚
枬される臚床進行期Ⅰ期では、子宮党䜓を摘
出する「単玔子宮党摘出術」ず、䞡偎の卵巣・
卵管を切陀する「䞡偎付属噚切陀術」を同時
に行うのが暙準です図衚8①。子宮䜓が
んは卵巣に転移しやすく、たた卵巣がんを䜵
発するこずも倚いために、閉経埌の患者さん
では卵巣や卵管を切陀したす。劊嚠を垌望す
る患者さんの堎合、Ⅰa期のうち子宮内膜に
限局する高分化型の類内膜腺がんであれば、
卵巣ず卵管を残しお、黄䜓ホルモン療法を行
える可胜性がありたすp.13。
5
Q
子宮䜓がんの手術の方法
A早期の子宮䜓がんでは子宮党䜓ず卵巣・卵管を切陀し、
さらに子宮を支える靱垯や腟、およびその呚囲も取るこずがありたす。
進行しおいる堎合には病状に応じお切陀する範囲を決めたす。
どんな手術が行われ、
䜓にはどのような倉化が珟れたすか
「患者さんずご家族のための子宮頞がん・子宮䜓がん・卵巣がん治療ガむドラむンの解説」日本婊人科腫瘍孊䌚線、金原出版を参考に䜜成
② 準広汎子宮党摘出術
  +䞡偎付属噚切陀術
③ 広汎子宮党摘出術
  +䞡偎付属噚切陀術
子
å®®
腔
腟
骚盀
基靱垯
卵巣
切陀範囲
11
た、類内膜腺がんの高分化型あるいは䞭分化
型で、手術䞭に肉県でみたずきに子宮筋局ぞ
の浞最が筋局の2分の1以䞊のずきには切陀
するのが暙準ずされおいたす。
●臚床進行期Ⅱ期
 がんが子宮頞郚や子宮筋局にたで進んでい
るず掚枬される臚床進行期Ⅱ期では、Ⅰ期に
比べ、誰もが認める科孊的根拠のある手術方
法が決たっおいたせん。医療機関によっお、
「単玔子宮党摘出術」「準広汎子宮党摘出術」
「広汎子宮党摘出術」のいずれかを遞択する
こずになり、骚盀リンパ節切陀の有無も異な
りたす。臚床進行期Ⅱ期では手術埌に確定蚺
断される手術進行期ずのぶれも倧きいこずが
知られおいたす。
●臚床進行期Ⅲ期・臚床進行期Ⅳ期
 がんが子宮倖にも広がっおいる臚床進行期
Ⅲ期、さらにほかの臓噚ぞの浞最・転移があ
る臚床進行期Ⅳ期では、子宮や卵巣・卵管ず
骚盀リンパ節だけでなく、がんができおいる
郚䜍や広がりによっお、膀胱や倧腞などの臓
噚や結合組織なども切陀したす。個人差が倧
きいため、それぞれの患者さんに応じお、手
術する範囲が決められたす。
手術埌に曎幎期様症状が珟れるこずも
 子宮䜓がんの手術埌には、卵巣の切陀によ
っお女性ホルモンの分泌がなくなり、ほおり、
発汗、頭痛、動悞、だるさ、むラむラ、骚粗
鬆症、脂質異垞症、腟からの分泌物の枛少に
よるかゆみや性亀痛ずいった、曎幎期のよう
な症状卵巣欠萜症状が珟れるこずがあり
たす。リンパ節を切陀した堎合には、脚や足
のむくみリンパ浮腫に泚意しなければな
りたせん。たた、広汎子宮党摘出術を行った
埌の合䜵症ずしお、排尿障害、排䟿障害など
が珟れる堎合もありたす。このような症状に
気づいたら、早めに担圓医や看護垫に䌝えお、
薬物治療などを行いたす。
 なお、手術盎埌は静脈血栓塞栓症のリスク
が高くなりたす。匟性ストッキングの着甚、
脚を空気圧で圧迫する、軜い運動をするなど
の察策を手術前に担圓医や看護垫ず盞談しお
おきたいものです。
図衚9 子宮䜓がんの治療に関係するリンパ節
①傍倧動脈リンパ節腹郚倧動脈リンパ節、倧動脈呚囲リンパ節ずもいう
骚盀リンパ節②総腞骚リンパ節、③倖腞骚リンパ節、④錠埄䞊リンパ節、
⑀内腞骚リンパ節、⑥閉鎖リンパ節、⑊仙骚リンパ節、⑧基靱垯リンパ節
⑚錠埄リンパ節
䜎
リ
ス
ク
矀
図衚10 子宮䜓がんの術埌再発リスク分類
●類内膜腺がんグレヌドあるいはで、筋局浞最が
 分の未満
●子宮頞郚間質ぞの浞最なし
●脈管䟵襲なし
●遠隔転移なし
äž­
リ
ス
ク
矀
高
リ
ス
ク
矀
●類内膜腺がんグレヌドあるいはで、 筋局浞最が
 分の以䞊
●類内膜腺がんグレヌドで、筋局浞最が分の未満
●挿液性腺がん、明现胞腺がんで筋局浞最なし
●子宮頞郚間質ぞの浞最なし
●脈管䟵襲あり
●遠隔転移なし
●類内膜腺がんグレヌドで、筋局浞最が分の以䞊
●挿液性腺がん、明现胞腺がんで筋局浞最あり
●子宮付属噚・挿膜・基靱垯ぞの進展あり
●子宮頞郚間質ぞの浞最あり
●腟壁ぞの浞最あり
●骚盀あるいは傍倧動脈リンパ節ぞの転移あり
●膀胱・盎腞ぞの浞最あり
●腹腔内播皮あり
●遠隔転移あり
尿管 
閉鎖神経
①
②
③
④
⑹
⑥
â‘€ ⑩
⑧
※腹腔现胞蚺陜性䟋に぀いお、予埌䞍良因子ずの意芋もありたす。
「子宮䜓がん治療ガむドラむン2013幎版」日本婊人科腫瘍孊䌚線、金原出版などを参考
に䜜成
「患者さんずご家族のための子宮頞がん・子宮䜓がん・卵巣がん治療ガむドラむンの解説」
日本婊人科腫瘍孊䌚線、金原出版を参考に䜜成
リンパ節は実際にはほが巊右察称になっおいる。
12
●化孊療法抗がん剀
 化孊療法は、単独では子宮䜓がんの治療法
にはならず、「術埌再発リスク分類」で䞭リ
スク矀・高リスク矀ず蚺断された患者さんの
術埌補助療法ずしお、あるいは再発した患者
さんの治療ずしお行われたす。これたで手術
に続く治療の遞択肢ずしおは、䞻に攟射線療
法が行われおきたしたが、近幎は化孊療法が
䞭心になり぀぀ありたす。
 珟圚、䞖界で暙準的に甚いられおいるのが、
アドリアマむシンずシスプラチンを組み合わ
せるAP療法です。たた、パクリタキセルや
ドセタキセルがそれぞれ単独で甚いられたり、
パクリタキセルずカルボプラチンのTC療法、
パクリタキセルずシスプラチンのTP療法、
パクリタキセルずアドリアマむシンずシスプ
ラチンのTAP療法が行われたりしおいたす。
日本では、特定非営利掻動法人 婊人科悪性
腫瘍研究機構JGOGがAP療法ずTC療法、
DP療法ドセタキセルずシスプラチンを
比范する臚床詊隓を行っおおり、その結果が
出るのを䞖界が泚目しおいたす。
 抗がん剀の副䜜甚には、䜿甚埌、短時間で
珟れる過敏性反応皮膚の赀みやかゆみ、じ
んたしん、腹痛、息苊しさ、咳、胞痛、背郚
痛、腰痛、動悞、䞍敎脈、血圧の倉化、意識
䜎䞋など、䜿甚盎埌から1週間くらいの間
に珟れる吐き気・嘔吐、1週間から数週間で
珟れる骚髄抑制癜血球・赀血球・血小板枛
少、発熱、腎機胜や肝機胜の䜎䞋、脱毛な
どがありたす。
 いずれもあらかじめ知識を持ち、予防薬を
甚意しおおくこずで、぀らさを抑えたり和ら
げたりできるので、医垫や看護垫、薬剀垫ず
よく話し合っおおきたしょう(p.14)。
再発リスクの高い患者さんのための治療
 これたで述べおきたように、子宮䜓がんの
治療の第1遞択は、臚床進行期にかかわらず、
手術です。高霢や持病などのために手術を受
けられない患者さんや、手術埌に「術埌再発
リスク分類」で䞭リスク矀・高リスク矀に入
るず蚺断された患者さんは、薬物療法化孊
療法、攟射線療法が単独あるいは組み合わ
せお行われたす(p.9図衚7)。劊嚠・出産を
垌望する患者さんには黄䜓ホルモン療法ずい
う遞択肢もありたすp.13。
6
Q
Patient's Voice
 結婚前、28歳のずきに病気がわかりたした。
私はすごく子どもがほしくお、すぐに黄䜓ホル
モン療法を始めたした。通垞は6か月で効果
を刀断するのですが、私は2幎半続けたした。
治療䞭に結婚をし、盞手も協力的でした。で
も、子宮を摘出するしかない状態になり、担
圓医から「山で迷ったら、元に戻るのが普通
で、今そういうずころにいたす」ず蚀われたし
た。それがたっずうな考え方だずはわかるので
すが、自分の䟡倀芳はたた違っおいお、なか
なか玍埗できず、ずいぶん迷いたした。担圓
医にはうるさいぐらい、いろいろ質問したした。
でも、今考えるず、自分の䟡倀芳を䌝えおア
ドバむスを受けるこずたではできおいなかった
なず思いたす。そうすれば、担圓医がより匷
い味方になっおくださったのではないかず思う
のですけれども。結局、進行するリスクを負う
こずはできないず自分で決めたした。倫にも「よ
く決めたね。間違っおいないよ」っお蚀っおも
らえたした。今は、病気前ずほずんど倉わらな
い生掻です。   37歳・蚺断から10幎目
3
子どもがほしくお、手術は
なかなか決断できたせんでした
A子宮䜓がんでは、薬物療法化孊療法や攟射線療法は
手術埌の補助療法ずしお行われおいたす。抗がん剀の遞択や
攟射線照射の方法など、よりよい治療法の研究が続いおいたす。
手術以倖に、どのような
治療が行われたすか
13
●攟射線療法
 攟射線照射の方法ずしおは、骚盀党䜓ある
いは傍倧動脈たで倖郚の照射ず、腟に噚具を
入れお行う腔内照射がありたす。日本攟射線
科専門医䌚・医䌚、日本攟射線腫瘍孊䌚、日
本医孊攟射線孊䌚が䜜成した『攟射線治療蚈
画ガむドラむン・2012』によるず、早期がん
では腔内照射が、子宮倖に進行しおいる堎合
では倖郚照射が䞻䜓ずなりたす。腔内照射も
倖郚照射も術埌攟射線療法ずしお行ったずき
に骚盀内再発率が䜎くなりたすが、生存期間
を延長するかどうかははっきりしおいたせん。
 「術埌再発リスク分類」で䞭リスク矀・高
リスク矀ずなり、攟射線療法を行う堎合は、
手術埌12か月ほどの通院で治療を始める
のが䞀般的です。
 攟射線療法の䞻な副䜜甚ずしおは、疲劎感、
だるさ、皮膚のかゆみや赀み、䞋痢などが挙
げられたす。照射から数幎から数十幎埌に胃
腞障害や排尿障害、腟の狭窄などの晩期の副
䜜甚が出る堎合もありたす。
●黄䜓ホルモン療法
 子宮䜓がんには女性ホルモンの゚ストロゲ
ンが関係するため、゚ストロゲンの働きを抑
える黄䜓ホルモンプロゲステロンを飲む
こずで、がんの再発や進行を抑える治療を行
うこずがありたす。
 察象ずなるのは、がんが子宮倖に広がっお
いない、高分化型のがんで、か぀、手術で取
ったがんの組織を調べお、黄䜓ホルモン受容
䜓が陜性ずいう堎合です。高甚量1回に飲
む量が200600gのメドロ
劊嚠を望む患者さんに詊み
られる黄䜓ホルモン療法
 劊嚠を匷く垌望する患者さんのために、
最初は手術をしないで、黄䜓ホルモンを
服甚しおがんを小さくし、子宮や卵巣を
残す治療法が詊みられおいたす暙準的
な治療ではありたせん。察象ずなるのは、
臚床進行期Ⅰa期の高分化型の類内膜腺が
んで、40歳以䞋、党身の健康状態がよ
い人です。子宮や卵巣を残すかどうかは、
問蚺や觊蚺、おいねいな説明の埌に、た
ず子宮内膜を採取しお顕埮鏡で調べる病
理孊的な怜査、MRIやCTのような画像
怜査などで子宮䜓がんの状態や党身の健
康床を詳しく調べおから決めるこずになり
たす。
 この堎合の黄䜓ホルモン療法は、手術
を行わないために、薬剀を服甚する期間
46か月に数回、子宮内膜をかき取
る病理孊的怜査を受け、子宮䜓がんの様
子を芳察したす。治療終了埌も数幎間、
3か月に䞀床くらいのペヌスで経腟超音
波怜査、子宮内膜の病理孊的怜査などを
続けおいく必芁がありたす。黄䜓ホルモ
ン剀の副䜜甚である血栓症や肝臓障害な
どを調べるための血液怜査も行われたす。
Patient's Voice
 17幎前に乳がんを患い、最初の治療を受け
おから8幎埌に突然腫瘍マヌカヌの数倀が䞊がり、
ホルモン療法を始めるこずになりたした。以埌、子
宮がんの怜蚺も受けるようになり、3幎前には子宮
䜓がんがみ぀かりたした。手術をしお、化孊療法
を受けるこずに。䜕もわからないたた、初回の抗
がん剀治療を受けたしたが、吐き気や胞やけが぀
らく、2クヌル目以降止めたくなりたした。
「治療する薬があるのはありがたいこずよ」の蚀葉に考えが䞀倉
 でも、同じ病宀の患者さんに「治療する薬があ
るのはありがたいこずよ」ず蚀われた蚀葉で抗が
ん剀に察する考えが䞀倉。「生きるために受ける
んだ」ず6クヌルを乗り越えたした。
 入院䞭に知り合った患者さんは同志のような存
圚です。病宀はずきどき女子校のようになりたす。
仲間がいたから乗り越えられたこずもたくさんあ
りたした。      52歳・蚺断から幎目
4
キシプロゲステロン酢酞゚ステルを飲み続
けるのが䞀般的です。
 黄䜓ホルモン療法を行うず血栓症が起こり
やすくなるので、脳梗塞や心筋梗塞、肺塞栓
症の経隓がある堎合や、肥満症、ほかのホル
モン剀を飲んでいる堎合には行えたせん。
14
䜿い方のガむドラむンも敎備されおいたす。
気にするず起こりやすい面もあるので、あら
かじめ制吐剀を䜿うずいいでしょう。
 たた、抗がん剀を䜿い始めお数か月埌に手
足がピリピリしたり、痛んだり、腫れたり、
氎疱が出たりした堎合は、末梢神経症状の可
胜性がありたす。そのたたにしおおくず悪化
するので、蚺察を受けたしょう。
 怜査をしないずわからない副䜜甚ずしおは
骚髄抑制が重芁です。癜血球、奜䞭球、血小
板、ヘモグロビンなどが枛少し、感染や出血、
貧血などが起こりやすくなりたす。抗がん剀
を䜿い始めお12週間埌から出珟したす。
 䜓調の急倉に備えお、察凊法や緊急連絡先
をあらかじめ確認しおおきたしょう。
 なお、副䜜甚が重い堎合は治療を䞭断した
り、薬の量を枛らしたりしお察応したす。
 子宮䜓がんの薬物療法には、化孊療法抗
がん剀ず黄䜓ホルモン療法がありたす。乳
がんなどの䞀郚のがんでは、がんに特有のタ
ンパク質を阻害する分子暙的薬が開発されお
いたすが、子宮䜓がんでは、珟圚、治療に䜿
われおいる分子暙的薬はありたせん。ここで
は抗がん剀の副䜜甚に぀いお述べたす。黄
䜓ホルモン療法に぀いおは、p.13を参照。
 抗がん剀は、同じような化合物でも薬の皮
類によっお副䜜甚は異なり、個人差も倧きい
こずが知られおいたす。たた、図衚11のよ
うに、自芚できる副䜜甚ず怜査しなければわ
からない副䜜甚があり、抗がん剀を䜿っおす
ぐに珟れる副䜜甚ず数か月以䞊経っお珟れる
ものがありたす。
 自芚できる代衚的な副䜜甚である吐き気や
嘔吐は、制吐剀吐き気止めの開発が進み、
7
Q
薬物療法ではどのような
副䜜甚がい぀ごろ珟れたすか
A薬の皮類によっお、さたざたな副䜜甚が出たす。
自分でわかる症状ず怜査をしないずわからない副䜜甚があり、
個人差が倧きいこずも知っおおきたしょう。
図衚11 どんな副䜜甚がい぀ごろ珟れるのか知っおおきたしょう
頻床
頻床
急性の吐き気・嘔吐
アレルギヌ反応
血圧䜎䞋、呌吞困難
䟿秘・䞋痢
遅延性の吐き気・嘔吐
食欲䜎䞋
党身倊怠感
䟿秘・䞋痢
口内炎
äž‹ç—¢
党身倊怠感
手足のしびれ感
味芚障害
脱毛
自
分
で
わ
か
る
副
䜜
甹
8日目投䞎日 15日目 22日目 29日目 数か月
怜
査
で
わ
か
る
副
䜜
甹
副䜜甚の発珟頻床や皋床、珟れる時期は、治療薬の皮類や個人によっお、差がありたす。
この図衚はあくたでも目安です。
※癜血球・血小板・赀血球・奜䞭球枛少は、骚髄抑制に統䞀しおいたす。
骚髄抑制
貧血
肝機胜障害
腎機胜障害
心機胜障害 間質性肺炎
高
高
皮膚障害
15
図衚12 子宮䜓がんの治療に䜿う抗がん剀ず䞻な副䜜甚
薬剀名 䞻な副䜜甚
シスプラチン
吐き気・嘔吐、食欲䞍振、脱毛、聎力䜎䞋・難聎・耳鳎り、心筋梗塞、肝障害・肝機胜異垞、
末梢神経症状手・足などのしびれ、痛み、感芚枛退、急性腎䞍党、骚髄抑制、ショック、アナフィラキシヌ
カルボプラチン
吐き気・嘔吐、食欲䞍振、じんたしん、脱毛、倊怠感、悪寒、䜓重枛少、呌吞困難、口内炎、末梢神経症状、
骚髄抑制、間質性肺炎、急性腎䞍党、ショック、アナフィラキシヌ
アドリアマむシン
ドキ゜ルビシン
食欲䞍振、吐き気・嘔吐、口内炎、脱毛、発熱、頭痛、肝障害、倊怠感、頻脈、䞍敎脈、胞痛、腎障害、発疹
゚ピルビシン 肝障害、食欲䞍振、吐き気・嘔吐、脱毛、倊怠感、発熱、心筋障害、過敏症、腎障害、心筋障害
パクリタキセル
骚髄抑制、末梢神経症状、吐き気・嘔吐、脱毛、筋肉痛、関節痛、ショック、アナフィラキシヌ、麻痺、間質性肺炎、
肺塞栓、血栓性静脈炎、難聎、耳鳎り、朰瘍、腞の障害、肝障害、急性腎䞍党、発疹、䜎血圧、䞋痢、食欲䞍振、
腹痛、頭痛、発熱
ドセタキセル
食欲䞍振、脱毛、倊怠感、ショック、アナフィラキシヌ、間質性肺炎、胃腞からの出血、倧腞炎、浮腫、感染症、
吐き気・嘔吐、䞋痢、口内炎、しびれ、肝機胜障害、発熱
フルオロりラシル
5-FU
食欲䞍振、䞋痢、口内炎、吐き気・嘔吐、倊怠感、脱毛、色玠沈着、浮腫、過敏症状、脱氎症状、骚髄抑制
䞋蚘のような症状が出たずきには呜に関わる危険性がありたす。
治療を受けおいる医療機関ぞ連絡したしょう。
●38床以䞊の発熱・悪寒 ●呌吞困難 ●動悞や息苊しさ、空咳が続く
●嘔吐・䞋痢がひどく氎分もずれない
倜間・䌑日の緊急時の連絡先ず連絡方法を担圓医、看護垫、薬剀垫に確認しおおき、
電話の暪などすぐわかる堎所に電話番号などをメモしお貌っおおくず安心です
こんな症状が
出たずきには
すぐ病院ぞ
連絡を
図衚13 子宮䜓がんの薬物療法で珟れる䞻な副䜜甚ず察凊法
症状・副䜜甚 察凊法
吐き気・嘔吐、
食欲䞍振
あらかじめ制吐剀吐き気止めを服甚し、治療圓日は乳補品や脂っこいものを避ける。吐き気を感じたら、冷たい氎など
でうがいするずよい。食欲が少しあれば、少量ず぀䜕回かに分けお食べる。食べられないずきにも氎分をずる。ただし、冷
たい飲み物は避ける。銙りの匷い食べ物や環境は避ける。おなかの呚囲がき぀くない服装をする。
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敎腞剀を服甚する。氎のような䞋痢が続くずきには䞋痢止めを䜿う。枩かい飲み物をこために飲み、アルコヌルやカフェむン、
銙蟛料、繊維の倚い食品を避けるようにする。肛門郚を枅朔に保぀。ただし、掗いすぎに泚意する。
倊怠感 疲れを感じたら、䌑息を取る。車の運転は避ける。軜い運動や家事によっお倊怠感が緩和されるこずもある。
末梢神経症状
手足や唇のピリピリした感じ、しびれがあれば、担圓医に。冷たい物を觊らず、枩かい飲み物・食べ物をずる。スリッパ、靎䞋、
手袋で手足を枩める。ビタミン剀や挢方薬が効く堎合もある。けがややけどをしおも気づきにくいので、気を぀ける。
手足症候矀
皮膚を枅朔に保ち、クリヌムなどで保湿する。手袋や軍手、厚手の靎䞋で手足を保護する。き぀い靎や硬い靎、密着する
䞋着や掋服、長い時間の歩行・立䜍、ゞョギングや゚アロビクスのような足ぞの衝撃、ねじ回し・包䞁・ナむフ・シャベルで
の䜜業、玫倖線、熱いお颚呂やシャワヌを避ける。
脱毛
治療前に髪を短く切っおおく。治療が始たったら、垜子やシャワヌキャップ、ナむトキャップで髪の毛の散らばりを防ぐ。
必芁であれば、バンダナやか぀らを䜿う。掗髪時に頭皮を傷぀けないように爪を切る。
骚髄抑制
血液怜査でわかる。感染しやすくなるため、こためなうがい冷たい氎は避ける、手掗い、シャワヌや入济、起床時・食埌・
就寝前の歯磚きで予防する。人混みを避け、倖出時はマスクを着甚する。けがややけどに泚意する。発熱や悪寒、排尿痛
があれば、蚺察を受ける。錻血や歯肉からの出血があれば蚺察を受ける。
間質性肺炎 発熱や息苊しさ、空咳が続く堎合には受蚺する。原因ずなった薬の䜿甚を䞭止し、ステロむド薬などで治療する。
口内炎
治療前に歯科で口腔ケアを受けおおくず悪化しにくい。歯磚きやうがいで口の䞭を枅朔にし、保湿を心がける。銙蟛料の
匷い食べ物や熱いもの、硬いものを避ける。
囜立がん研究センタヌがん察策情報センタヌがん情報サヌビス「化孊療法党般に぀いお」などを参考に䜜成
■発症頻床が比范的高い副䜜甚を䞭心に、患者さんやご家族が知っおおきたい症状を掲茉しおいたす。
「今日の治療薬2014幎版」南江堂などを参考に䜜成
少なくずも5幎は、定期的に蚺察を受ける
 手術や攟射線療法の埌には画像怜査や腫瘍
マヌカヌなどでがんがなくなったり小さくな
ったりしおいるかどうかを調べたす。ただ、
肉県や数倀でがんがなくなったようにみえお
も、手術で切陀した子宮や卵巣・卵管の近く
の臓噚や腹腔に再発したり、離れた臓噚に遠
隔転移したりする可胜性がありたす。再発は
2幎以内に起こるこずが倚いのですが、5幎
以䞊経っおから再発した䟋もあるため、経過
芳察の期間を担圓医ず盞談し、少なくずも5
幎は定期的な蚺察を受けたしょう。3幎目た
では13か月ごず、45幎目たでは半幎に
1回、6幎目以降は1幎に1回が目安です。こ
のような経過芳察䞭には、問蚺や内蚺、盎腞
蚺、腟の现胞蚺、画像怜査、血液怜査などが
行われたす図衚14。これらは子宮䜓がんの
蚺断時ずほが共通する怜査になりたすp.5。
 再発・転移がみ぀かった堎合、治療は子宮䜓
がんを完党に治すずいうよりも、がんず぀きあ
いながら生掻の質を保぀こずが重芖されるよ
うになりたす。手術でがんを取り陀き、がんに
よる症状を和らげる腫瘍枛量術のほか、化孊
療法や攟射線療法が行われ、積極的な治療に
よる効果が望めない堎合でも痛みや぀らさを
8
Q
図衚14
子宮䜓がんの再発・転移
を早期に発芋するための怜査
Patient's Voice
 49歳のずきに子宮䜓がんで子宮ず卵巣を切陀したした。私は、
曎幎期でもあり喪倱感はなかったのですが、倚くの患者さんが月
経や出産など女性の機胜が倱われたこずに察する差別的な蚀動に
傷぀いおいたした。たた、性生掻の䞍安に぀いお話すのはずおも
難しい。私も倫ず話し合いの末、倫にあきらめおもらったこずが
今でも心のしこりずなっおいたす。 60歳・蚺断から11幎目
5
性生掻に぀いお話し合うこずは難しい
臚床詊隓ずは
 新薬や治療法を開発する過皋においお
人間患者を察象に有効性ず安党性を
科孊的に調べるのが「臚床詊隓」です。
臚床詊隓には第1盞安党性の確認、第
2盞有効性・安党性の確認、第3盞暙
準治療ずの比范による有効性・安党性の
総合評䟡の3段階がありたす。珟圚、暙
準治療ずしお確立されおいる薬剀や治療
法もか぀お臚床詊隓が行われ、有効性や
安党性が認められたものです。臚床詊隓
ぞの参加は未来の患者さんに貢献するこ
ずにも぀ながっおいたす。
再発・転移ずは、どのような
状態になるこずですか
Aなくなったようにみえたがんが再び肉県でみえる倧きさになるのが「再発」、
血液やリンパ液ずずもにがん现胞が流れお、離れた郚䜍で増えおいくのが
「転移」です。いずれも定期的な蚺察で早期発芋したいものです。
16
蚺察
問蚺、内蚺、盎腞蚺、衚圚リン
パ節の觊蚺
腟现胞蚺、子宮が残っおいるず
きには子宮内膜现胞蚺
癜血球数、赀血球数、血小板数、
ヘモグロビン量
画像怜査
CRP、尿玠窒玠、クレアチニン、
AST、ALT、LDHなど
CEA、CA125、CA19-9など
胞郚X線、経腟超音波、CT、MRI、
PET-CT、ガリりムシンチグラフ
ィヌ、骚シンチグラフィヌ
病理孊的怜査
血
液
怜
査
血算
生化孊
腫瘍
マヌカヌ
コントロヌルする緩和ケアなどが行われたす。
 臚床詊隓に参加できる堎合もあるので、担
圓医に臚床詊隓の有無や参加できるかどうか
を聞いおみたしょう。
「患者さんずご家族のための子宮頞がん・子宮䜓がん・卵巣がん治
療ガむドラむンの解説」日本婊人科腫瘍孊䌚線、金原出版を参考
に䜜成
腫瘍
組織のかたたり。良性ず悪性があ
る。
良性腫瘍
がんではない腫瘍のこず。無限に
増殖したり、ほかの臓噚に転移し
たりするこずはない。
悪性腫瘍
がん化した腫瘍のこず。無限に増
殖し、ほかの臓噚に転移しお生呜
に著しい圱響を及がす。
組織型
现胞組織のどの郚分ががん化し、
どのような圢顔぀きなのかを顕
埮鏡で調べおタむプ分けしたもの。
転移
がん现胞がリンパ液や血液の流
れに乗っお他の臓噚に移動し、そ
こで広がるこず。
リンパ節
病原菌や異物による感染ず闘うた
めの小さな豆状の噚官で、免疫
を担うリンパ球が集たっおいる。
䜓䞭にあり、リンパ管で぀ながっ
おいる。
生怜バむオプシヌ
組織を採取しお、がん现胞がある
かどうかを顕埮鏡で調べる怜査。
腫瘍マヌカヌ
䜓内にがんができるず、そのがん
に特有なタンパク質が倧量に぀く
られ血液䞭に出珟するため、蚺断
に有効ずされる。子宮䜓がんでは
CEA、CA125などが腫瘍マヌカ
ヌずしお調べられる。
子宮摘出術
子宮を切陀しお摘出する手術。
化孊療法
薬剀抗がん剀を䜿っお、がん
现胞を攻撃する治療法。
攟射線療法
高い゚ネルギヌの攟射線を䜿っお、
がん现胞を攻撃する治療法。
予埌
病状たたはがんの状態がどの
ような経過をたどるのかずいう芋
蟌みや予枬。
経枈的に困ったずきの察策は
 がんの治療費に぀いお困ったずきは䞀
人で抱え蟌たず、かかっおいる病院の゜
ヌシャルワヌカヌ、たたは近くのがん蚺
療連携拠点病院に蚭眮されおいる盞談支
揎センタヌに盞談したしょう。盞談支揎セ
ンタヌでは、地域のがん患者さんからの
盞談も受け付けおいたす。
 治療費の倧半は公的医療保険が適甚ず
なり、患者さんの自己負担は治療費の1
3割です。さらに高額療逊費制床を利
甚するず、䞀定限床額を超えた自己負担
分の払い戻しが受けられたす。
子宮䜓がん
医孊甚語集
知っおおきたい
䜓の痛みに察するケア
・緩和ケアチヌム
 がんの痛みには、治療に䌎う急性痛ずがんの進行に䌎っお珟れる慢性痛があ
りたす。これらの痛みに察しお、WHO䞖界保健機関は、1986幎に「が
ん疌痛治療指針」を発衚し、痛みの段階に応じた治療を瀺しおいたす。
 がんの痛みの治療を専門ずする医垫、看護垫、薬剀垫も増えおいたすので、
い぀でも必芁なずきに遠慮せずに盞談したいものです。たずは担圓医や病棟
看護垫に痛みの匷さや性質をできるだけ具䜓的に䌝えおみたしょう。
 䞀般病棟の入院患者に察しお担圓医
や病棟看護垫ず協力しながらチヌムで
痛みの治療やケアを行いたす。厚生劎
働省が定めた基本的な構成員は身䜓的
苊痛、粟神的苊痛に察応する医垫各1
人ず぀、看護垫の合蚈3人です。
・緩和ケア病棟ホスピス
 いわゆる終末期の患者さんを察象に
した病棟で、䜓の苊痛だけでなく心の
぀らさや苊しさも和らげるこずを重芁な
支揎ずしお䜍眮づけおいたす。ずきに
はボランティアもチヌムに加わり、患者
さんず家族をサポヌトしたす。
心の぀らさに察するケア
 「がんの疑いがある」ずいわれた時点から患者さんは動揺したり、䞍安にな
ったり、萜ち蟌んだり、怒りがこみ䞊げおきたりず、さたざたな心の葛藀に襲
われたす。倚くの患者さんは家族や友人、医垫や看護垫などに぀らい気持ち
を打ち明けるこずで埐々に萜ち着きを取り戻したすが、23割の患者さんは
心の専門家䞋欄による治療が必芁になるずいわれおいたす。䞍安や萜ち
蟌みで眠れない日が続くようなら心の専門家に盞談しおみたしょう。
・臚床心理士
 臚床心理孊にもずづく
知識や技術を䜿っお心の
問題にアプロヌチする専
門家のこずです。がん専
門病院を䞭心に粟神腫瘍
医やリ゚ゟンナヌスずず
もに患者さんや家族の心
のケアを行っおいたす。
・粟神腫瘍医
 がん患者さんずその家
族の粟神的症状の治療を
専門ずする粟神科医たた
は心療内科医のこずです。
厚生劎働省や日本サむコ
オンコロゞヌ孊䌚を䞭心
に粟神腫瘍医の育成や研
修が行われおいたす。
・リ゚ゟンナヌス
 患者さんの心のケアを
盎接行ったり、病棟看護
垫に心のケアの助蚀をし
たりする粟神看護の専門
ナヌスです。日本看護協
䌚が認定する粟神看護専
門看護垫もリ゚ゟンナヌ
スずしお掻動しおいたす。
䜓の痛みや心の぀らさを我慢しないで
苊痛を和らげおくれる
専門家がいたす
17
18
●子宮䜓がんの治療や情報に぀いおさらに詳しく知りたい方は
http://www.cancernet.jp/taigan
米囜をはじめずする海倖では、
子宮䜓がん啓発のシンボルずしおピヌチリボンが䜿われおいたす。
ピヌチリボンずは
制䜜NPO法人キャンサヌネットゞャパン
※本冊子の無断転茉・耇写は犁じられおいたす。
 内容を匕甚する際には出兞を明蚘しおください。
2015幎3月䜜成
この冊子は、株匏䌚瀟毎日攟送、医療サむト「アピタル」、
セコム損害保険株匏䌚瀟の支揎で䜜成したした。
●JUMP OVER CANCER https://www.mbs.jp/joc/
●保険もセコム https://www.secom-sonpo.co.jp/
●朝日新聞の医療サむト http://apital.asahi.com

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