技術的負債登壇資料

1. 技術的負債の根源を
断ち切れ
工藤 由美

2. どんなにITをリファクタリング
頑張っても、組織構造・文化に
難ありでは、
技術的負債は再発するガンのような
もの。
-BY 工藤

3. 自己紹介
SoSビジネスアーキテクト(企画～要件定義、基本設計)、モデリング事業
部所属。
中長期的に【業界征服】✨。
【趣味】
抽象化、アナロジー展開、守破離したアイデアづくり。 要求開発方法論
構築。
DTMでベース&ドラムアレンジ作成、歌うこと。
モットーは、【創造は破壊から】 【仕事はワクワクするものであるべ
2024/1/24

4. 前置き
・技術的負債を根本から無くしたいと考えている人
・技術的負債の発生メカニズムを研究したい人 向けです。
リファクタリングは確かに素晴らしい活動ですが、
技術的負債が再発しては本当の問題を解いているとは言えないという思想の元の内容にな
ります。
※ まだ検証事例の浅い仮説や、既存の理論が作中出ます。
仮説推論のテクニックの帰納法 ・演繹法 ・アブダクションなどの詳細は書籍などで読
まれてください。
2024/1/24

5. コンウェイの法則
【組織構造の力学を強く受ける】という事実。
大規模なサイロ化した組織では、特にちょっとでも放置すると
す～～ぐ目も当てられないほどのアーキテクチャになる。
2024/1/24

6. 技術的負債の奥に真因がいる
「組織構造は固定的である」 「変えられるはずない」 「職能別が当たり前」
という常識が蔓延。だれもが疑問にすら思っていない環境。
「だれがこの組織アーキテクチャ考えたんですか？」→「さあ？」
「なぜ職能別の切られ方なんですか？他の案との比較の履歴は？」→「ないです。」
→「、、、(# ﾟДﾟ)」
人の集合が文化を作り、文化は個々に浸透していく。 ここでわたしは閃きました✨
2024/1/24

7. 仮説(確信している)
技術的負債の原因は、
文化的負債、メンテされていない組織文化だと仮説を立てた。
これを前提にして、複数の事象で秘かに検証を行ってみた。
2024/1/24

8. 大規模組織でのバイアス
大規模エンタープライズ組織での常識として以下がある。
・組織構造は固定的なもの。
・アーキテクチャって考え方でビジネスが運用されず、何となくで考える。
・ルール系の見直しは10年以上に一度の割合。明確な理由なく。
・仕事は自分たちのスコープ内で最適化、指標を上げるもの。
・コンテキスト境界は、職能別の分けられ方が常識であり、
組織内で職能別に分けられているどころか、全く別の組織として完全に切り離され、分
散モノリス構造。
2024/1/24

9. DDDモデリング –創造は破壊から-
DDDはルールや常識といった自分たちの置いているルールや制約条件の
可視化。
つまり、【しょーもない常識をぶち壊すテクニック】。
このバイアスを可視化しないと、あまりDDDの強みを生かし切れていな
い。
これと次の制約理論を組み合わせて使用することで、
もっとも足かせとなっているバイアスを破壊する。
2024/1/24

10. TOC制約理論を使った文化形成
思考のバイアスを除くセオリー。Udemyなどにわかりやすい動画がありますので参照
ください。
自分たちでコントロールできる内的制約とそうでない外的制約ものを分けて考える。
TOCではボトルネックを見つけ、この内的方針制約(バイアス)を打ち砕いていく理論を
唄っている。
個人的にドメイン駆動とセットで行うとめっちゃ効果ある。
バイアスを除いた新しい文化の形成は技術的負債の再発を予防する。(確信してる仮説)
2024/1/24

11. ※評価制度のメンテ
コンテキスト境界の再定義に伴い、
そのコンテキスト境界内での業務活動の評価軸も再定義される。
その際の評価軸を決めずに、「全体最適になるよう振舞え」と言われても、
なんのリターンもないわけだから人は動かない。 閉じた世界に保身に走る。
評価する方々は、継続的に評価制度のメンテ含めた、アーキテクチャ運用をお願いします。
でないと、誰もが思考停止して個別最適を目指しやすい環境を作っているようなもの。
2024/1/24