クラウドコンピューティングの利用が拡大し、コストの低減と効率の向上を両立させることが可能になりました。ただし、クラウドによってアウトソースされたサービス全体のセキュリティについては、ユーザー側のIT部門と業務部門が分担して責任を持つことに変わりありません。クラウドプロバイダーがクラウド基盤に対するセキュリティを強化する一方、情報漏えい、ランサムウェア被害等事故をみると、電子メール、モバイルデバイスなど、ゲートウェイおよびその内部に起因するものが増えています。医療、金融、公共など、重要インフラを支える組織内に残された問題を炙り出し、クラウドの安全な活用に向けた提言を行います。