所属している社会心理学ゼミで発表したものです。テーマは、「報復と赦しの心理」についてです。私たちが生きていく社会で、人とは切っても切り離せない関係で構築されると思われます。その人間関係において、協力することや非協力的行動を取るということはどのような影響を生み出すのかについて興味があったのでこのテーマにしました。この研究は、相手が協力的な行動をとってきたら、「報復」をするか「赦す」のか、どちらの行動をとるのかについての研究です。その中でも「応報戦略」という戦略は上品な戦略で、柔軟的に相手を操ることが出来ます。スライド5では、最後通牒ゲームといって、「あなた」が「相手」から2000円分配される状況を作ります。そこで「あなた」は300円、「相手」は1700円といったように分配されます。経済学的に見れば「あなた」は利益を得ているのでマイナスはないのですが、ここで納得いかなければ放棄して相手にも利益がいかないような設定を加えます。すると、「あなた」は平等に配ってくれなかった「相手」に対して報復します。この報復にはおいしいものを食べた時などに活性化する報酬の部分が顕著に活性化します。しかし、私たちは友人に当てはめてみると性急な判断を下さずに「様子見」します。このことは、優秀なパートナーを失わないために相手を赦すことは適応的であると考えられているからです。 このように、これがすべての人々に当てはまることではないですが、私たちがこれからの社会で行動をする上で、きっと知っているほうが、役に立つ大事な一種の指標になると思われます。