経営情報学1/概論 ゲスト講義
「ウィキペディアとは何か」
太田尚志
ウィキペディアを知っていますか? (N=107)
本日のお品書き
● 自己紹介 (2ページ)
● 私のしていること (7ページ)
● ウィキペディアの始まり (10ページ)
● ウィキペディアとは何か (27ページ)
● ウィキペディアの課題 (18ページ)
● なぜこの道に入ったか (8ページ)
● みなさんに考えて欲しいこと (2ページ)
太田尚志の自己紹介
ウィキペディアなどを運営しているコミュニティの年次総会に2005
年より毎年参加(途中、2年除く)。日本人としては最多参加。
※本発表内容は私の個人的見解であり、所属先、ウィキメディア
財団などの公式見解ではありません。断じて。
自己紹介(続き)
初年度の総会では、5日間の会期中、最初の3日間で唯一の日本
人参加者(50ヶ国以上から380人が参加)
現在は、ウィキメディア関連イベントで通訳をしたり、スマホやタブ
レット用のウィキペディアアプリ(Android, iOS)インターフェースの
メッセージ翻訳、ウィキペディアのお知らせ(記事上部に出るバ
ナー)の翻訳、寄付キャンペーンに先立ち、運営者と打ち合わせな
ど
私のしていること
ウィキペディアは今年で15周年を迎
えました!
ウィキペディアの始まり
● 2000年ごろ、ジミー・ウェールズと
ラリー・サンガーが「インターネット
上の百科事典を作ろう」と思い立
つ
● 初めはNupediaという、専門家の
ボランティア編集者に書いてもら
い、別の専門家が査読するという
百科事典を設立
● 実名登録制
● しかし全然進まず……
ジミー・ウェールズ
CC-BY-SA 3.0, Manuel Archain
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:
Jimmy_Wales_Fundraiser_Appeal_edit.jpg
ラリー・サンガー
CC-BY-SA 2.5, Larry Sanger
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:
L_Sanger.jpg
ウィキペディアの始まり(2)
● そんな中、ある人がWikiWikiWebという「誰でも書き換えられ
るウェブページ」というコンセプトを伝えた
○ それが誰かについてはサンガーとウェールズで認識が異なるが、おそらくサン
ガーの説が正しい
● これを使い、Nupediaと並行してウィキペディアが開始
○ ウィキペディアは登録制ではなく、誰でも編集可能
● 当初はNupediaとウィキペディアは共存していたが、Nupedia
は結局査読済み記事が27本しかできず、2003年終了
これから分かること
● 信頼された情報を集めようとして登録制にしても、自由で誰で
も書ける場所には発展性で全然かなわない
● 一つ一つの記事が「完全に信頼できる」「間違っていない」こと
を追い求めようとするより、現時点で多少不完全・不正確で
あっても最初から公開し、自由に書けるようにした方が、人が
どんどん集まって拡大するペースも速い
○ →現在もウィキペディアは匿名で書けることを重視
ウィキペディアに書いてあることは正しいか?
● ここまで見てきたような経緯から、100%正しいとは限らないこ
とが分かる
● ただし、記述については必ず「出典を挙げる」というルールが
ある(守られてないことも多いが……)
○ 出典が多い記事の内容は、概ね正しいと考えて良いだろう
○ いざとなれば出典を参照して自分で確認できる←これ大事!
● 科学の分野の記事の信頼性は、Encyclopedia Britannicaと
変わらない程度(Nature, 2005)
● 「正しい」って何? 偉い人が言ったら正しい?
ウィキペディア 15年間の歩み
● 2001年1月15日から
○ 最初期のもの: 2001年3
月30日
○ 当初はwikipedia.com (≠ .org)
● 日本語版:2001年3月23日
○ この時はローマ字
● 日本語文字は2001年9月13
日から
現在のja.wikipedia.orgの履歴から辿れる最古(2002年9月2日)
ja.wikipedia.comの確認できる最古(2001年9月13日)
日本語文字が書けることが分
かっている最古
最古の記事は「日本語のフォノ
ミクス(音素論)」といえる
ただし今の日本語版ウィキ
ペディアの「音素」の記事と
は繋がっていない
nihongo.wikipedia.comの確認できる最古(2001年3月23日)
縦書きを頑張ろうとしている形跡
ユーザーに日本人はまだいなかっ
た模様
英語版ウィキペディアの確認できる最古(2001年3月30日)
現在と違い、英語版が
en.wikipedia.orgのよ
うに分かれていない
この時点で開始から
2ヶ月、3000記事を突
破
ウィキペディアって何だと思います
か?
ウィキペディアって何だと思いますか?
● ウィキペディアの特徴は何か?
● 周囲の人と2分ほどで相談してみてください
ウィキペディアの特徴
1. aaa…
2. bbb…
3. ccc…
4. ddd...
1. ウィキペディアはウェブサイトである
● 無料で使えるウェブサイト
● ユーザーがとても多いウェブサイト
○ 月間5億人が見ている
○ 影響力が非常に大きい
○ そのため、「自分の知識を自慢したい」人たちも寄ってくる……
● 調べ物ができるウェブサイト
○ Wiki + Encylopedia: Wiki (書き換え可能なウェブサイト) であり、
Encyclopedia (百科事典) である
ウィキペディアの統計
日本語版の統計
https://ja.wikipedia.
org/wiki/Wikipedia:%E6%97%A5%
E6%9C%AC%E8%AA%9E%E7%89%
88%E3%81%AE%E7%B5%B1%E8%
A8%88
記事数は101万9000弱
5月一ヶ月の編集はおよそ36万回
過去1ヶ月に編集したことがある登録
ユーザーは12,000人弱 (非登録ユー
ザーの数はカウントしようがない)
総合計
https://ja.wikipedia.
org/wiki/Wikipedia:%E5%85%A8%
E8%A8%80%E8%AA%9E%E7%89%
88%E3%81%AE%E7%B5%B1%E8%
A8%88#.E7.B7.8F.E5.90.88.E8.A8.88
記事数 4000万ちょい
総編集数 約22億回
過去1ヶ月に編集したことがある登録
ユーザー 28万人ほど
1.1 ウィキペディアはWikiである
● 誰にでも自由に書き換えられるウェブサイト
○ ウィキペディア以外にもWiki(書き換え可能なウェブサイト)
はたくさんあるので、ウィキペディアのことをWikiって呼ば
ないように
○ 本当に「誰にでも」なので、編集するのに資格試験などは
ありません
どうやったら書き換えられるの?
デモでも
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A8%AA%E6%B5%9C%E5%95%86%E7%A7%91%
E5%A4%A7%E5%AD%A6
よくある質問
Q: なんかウィキペディアでおかしいと思ったところあったんですけ
ど、私も書いてもいいんでしょうか?
A: 大歓迎です! でも「決まり事」はありますよ。だけど「決まり
事」を最初から全部覚えるのは無理だから、とにかく参加してくだ
さい。教えてくれる人がきっといるはず。
よくある質問
● Q: ウィキペディアってどんな人が書いてるんですか?
● A: 「ウィキペディアを書いている」以外に共通の属性はありま
せん。なぜなら……
○ 百科事典というのはどんな分野もあるので、一般的に考えて例えば芸能界の
記事を書いてる人と、アニメの記事と、科学の記事を書いている人は全然違う
であろう
○ もちろん、一人がそれらの記事を書く場合もある
○ 「人に伝えたがり」ということは言えるかも
私が会ったことがあるウィキペディアン
● 雑誌編集者
● 主婦
● 大学教員
● 大学職員
● サラリーマン
● 中学生
● 大学生
● 自営業
● ただしある職業の人
が普通よりは多いか
も……
それは「司書」(や、図書館関係者)
● 図書館で仕事をする人
● 「リファレンス」といって、
「これ知りたいんですけど
何の本を読めば or どこを
調べれば分かります
か?」という問い合わせデ
スクがある
● ウィキペディアと非常に親
和性が高い Photo by Atrix Uuebu, licensed under CC-BY.
https://www.flickr.com/photos/sanugrah/3260139163
2. ウィキペディアはコミュニティ
● どこかの誰かが書いている
● ただ1人で好きなように書くことも(理論的には)可能だが、だい
たいすぐに同好の士が寄ってくる
● その一方で、コンテンツで「何を書け」というのを管理している
人はいない
○ 「ウィキペディア日本語版代表」という人はいません
● ただし……
2.1 キャンペーン例
● 「特定の{分野/話題}に関して記事を{書いて/増やして}ほしい」
ので、キャンペーンを実施することはある
● 例: Wikipedia Asian Month (2015年11月)
● アジアの各言語版で、他のアジアの国々の記事を書きましょう
キャンペーンを実施
2. ウィキペディアはコミュニティ(2)
● あなたも参加できる
○ まずは参加する! これが大事
○ ただし「決まり事」はあります
○ 決まり事を守らないと、理解を促す期間としてブロック(一
定期間の編集禁止)されることもある
コミュニティとはいえ……
● 百科事典は事典で、記事はコミュニティじゃないでしょ?
● どこでコミュニケーションしてるの?
● → 各記事の「ノート」、「井戸端」、ふだんはFacebookとか、
メールとか、直接会ったりとか
コミュニティの決まり事
● 特に大事な決まり事として「出典を挙げる」がある
○ 出典とは「それがどこに書いてあったか」明記すること
○ 自分がある記述に詳しいからといって、出典も挙げないで書くのはルール違反
○ 「他の人が正しいかどうかを確認する」ために出典は必要
■ つまり、一人で全部書くというのは想定されてない
● 詳しくは
https://ja.wikipedia.org/wiki/WP:V
例えば、記事についてコメントしたいときは?
3. ウィキペディアはグローバルなコミュニティ
● いろいろな言語版がある(6月1日現在で、293言語)
● 「国版」ではない。「〜語版」。
● 例:× 「日本版」 ◯「日本語版」
○ 日本人でなくても日本語版の記事を書いている人は少なからずいます
● 英語版などは特に、多くの国のユーザーが編集
● インドでは一カ国の中に多くの言語があるので、いろいろな言
語版にユーザーが分かれている
● 日本語版の参加者はほとんどが日本人で完結しているため
か、他の言語版との交流が多くないのが悩み……。
3.1 この経験から分かったこと
● 国境ではなく言語によって
コミュニティは分かれてい
る
● 日本でも、移民のコミュニ
ティはその周辺となかなか
交わっていない
ウィキペディア五本の柱
● ウィキペディアは百科事典です
● ウィキペディアは中立的な観点に
基づきます
● ウィキペディアの利用はフリーで、
誰でも編集が可能です
● ウィキペディアには行動規範があり
ます
● 上の4つの原則の他には、ウィキペ
ディアには、確固としたルールはあ
りません
ところで、考えてみてください
● ウェブサイトを維持するには、コンピューターが必要
● その上で動かすプログラム(を書くことと、その導入)が必要
● それを世界中に届けるには、回線が必要
● それらを運用する人たちが必要
● 全部、お金が要りますよね?
● そのお金を誰が集めて誰が払っているのだろう?
それを支えているのが、非営利法人のウィキメディア
財団
● × ウィキペディア財団 ◯ウィキメディア財団 (Wikimedia
Foundation)
● 本拠地はサンフランシスコ近くにあります
● ウィキペディア以外にもプロジェクトを抱えています(知名度は
低いが)
○ Wiktionary (辞書), Commons (ウィキペディアなどから引用するためのマルチ
メディア貯蔵庫),などなど……
● 財団が「あれ書いて」「これ書いて」と指示しているわけではな
い
非営利法人
● 営利を追求
● 商品やサービスと
引き換えに、ユー
ザーからお金をもら
う
● 儲かったら出資者
とか従業員に分配
● 法人税負担
● 民間企業では元が取れない・
やれないサービスの提供
○ 外交とか
○ 治水、なんてのもそう
● その地域に住んでいる人(自然
人・法人)に税金を出してもらう
代わりに、原則として平等な
サービスの提供
● 社会のためにはやった方が
良いことなんだけど、政府が
カバーしてない・できていない
領域
● 財団法人だと、私企業などが
出資してその利息等で運営す
るが、非営利法人は寄付で運
営
● 認められれば法人税免除等
私企
業
政府
非営利
法人
ここで動画を見てみましょう
https://commons.wikimedia.org/wiki/TimedText:
This_is_the_Wikimedia_Foundation.webm.ja.srt
ここで少し考えてみてください
● 10分ほど取りますので、ウィキペディアにはどんな課題や問題
点があるか、少し考えてみてください
● 例:「書いてあることが間違っている」、「書いたけど消され
た」、「寄付のお願いがうさんくさい」
ウィキペディアと課題
営利企業←→非営利法人
● 営利企業は、究極的には利潤を追求する
○ 利益は主に株主に還元
● 非営利法人は、ミッションの達成を目指す
○ その達成のために必要な寄付を募集
● 「寄付を集めるための運動」の原資に、寄付を使
うのはアリだろうか?
○ そのお金を使わなかったら他に回せるのでは?という当然
の疑問
○ どう思いますか?
● 非営利法人=基本的にはボランティアが運営、ではない
○ 有給の専従職員がいることが多い(特に大きくなれば、ほぼそう)
○ どうして?
営利企業←→非営利法人(2)
有給職員≠ボランティア
● 有給職員は給与を与えられて、ミッションを達成するために必
要なことを実行する
○ 例えばプログラムを書いたり、サーバー(コンピューター)の設定をしたり、どう
やったらもっと多くの専門家に記事を書いてもらえるかを考えたり、そのための
実験を行ったり、みんなが集まるイベントの運営を行ったり
● 給与をもらっている限りその仕事の義務からは逃れられない
● 団体の運営はふつうはフルタイムで関与しないと回らない仕
事量がある→ボランティアだけでは無理
有給職員≠ボランティア (2)
● ボランティアも似たようなことをやる場合があるが、自主的
に(voluntarily) 始めるところがポイント
● 言い換えれば、お願いされたことを義務としてやる必要はな
い。いつ去っていってもいい。
○ →それだけだと、ミッションの遂行は回らない
専従有給職員とボランティアの大まかな違い
専従有給職員
● 義務から逃れられない
● 総務、人事、法務、経理(予
算編成)、システム開発、資
金集め
● やるべきことを、ボランティア
が取り組めるサイズの仕事
に分解する←超重要
● ボランティアを集める
● 場作りなど、ボランティアの
活動を促す
ボランティア
● 自主的参加
○ 自分のできることをで
きる範囲でやる
○ やりたいとこだけ
● 記事を書く
● 自分たちでミーティングを
開く
● 他のボランティアに呼びか
ける
ウィキメディア財団はお金が足りてるのか?
https://15.wikipedia.org/financials.html 2014年7月~2015年6月
人件費、電気代、回線費用など、継続的にお金かかる(支出総額:
55億円ぐらい)
収入はほぼすべてが寄付(歳入総額:80億円ぐらい)
→「ある年たくさんお金が集まったからもう資金集め活動しない」こ
とにはならない
だから毎年、寄付募集します
そもそも「書ける」ことを知らない・書き方が分からな
い
● 「編集」ボタンを知らない人も
● 「この記号を使うと箇条書きに
なる」や「この記号を使うとリン
クができる」といった、「ウィキ
記法」という「特別な書式」を知
らないと、見出しやリンク、強調
などが書けなかった
書き方を覚えるのが重要なので
はない!
本当に大事なのは情報を共有できるようになること
ということで見たまま書けるようになりました
● 最近は「編集」ボタンを押す
と「ビジュアルエディター」と
いう機能で、見たまま編集で
きるようになりました
● Wordっぽい
● ちょっとデモ
コンテンツの悩み
● 話者数の少ない言語の文化についての記事は必然的に少な
い
● インターネット上の存在であるかぎり、インターネット接続が充
分でないところの記事は当然少ない
● それをカバーするため、携帯電話会社と協業してWikipedia
Zeroという取り組みを実施
○ ウィキペディアへの接続に限り、接続料金を無料に
コンテンツの悩み(2)
https://wikimediafoundation.
org/wiki/Wikipedia_Zero
● 中国ではブロックされてい
るので、中国語版記事は
話者人口の割には多くな
い(日本語版より少ない88
万記事ほど)
○ 中国語版は台湾、香港の人、
留学してる人が主に書いてる
コンテンツの悩み(3)
● 記事が充実してると、「ウィキペ
ディアはもうできあがっちゃった
ものだ」と思って新しく書いてく
れる人が寄ってこなかったりす
る
● そんなことはない。100万記事
あっても、充実してない分野は
たくさんある。
● 「内容が間違ってる」と「文句を
言うだけ」とか、「編集するとケ
チをつけてくる人がいる」から関
わらない(実際には、ウィキペ
ディアの「決まり事」を守ってほ
しいお願いだったりするのだが
……)といって、寄りつかない専
門家がいる
● 科学分野でもまだまだ
性差の悩み
● https://meta.wikimedia.org/wiki/Gender_gap に詳しい
● ある調査によれば、読者の男女比は 51:49 だが、編集者だと
84:16
■ The Wikipedia Gender Gap Revisited: Characterizing Survey Response Bias with Propensity Score Estimation, Benjamin
Mako Hill and Aaron Shaw, http://dx.doi.org/10.1371/journal.pone.0065782
○ 女性ユーザーと分かると教えたがりのおっさんが寄ってきたりして、ますます
女性が寄り付かなかったりする
● 女性のほうが詳しい分野の記事が充実しにくい
○ 例: 化粧品分野、フェミニズム
年齢層の悩み
● パソコンに慣れた年齢層のユーザーが多い
● どうしても、高齢者の話題が多くなかったりする
● どうすれば高齢者の編集を増やせるだろうか……
「決まり事」を覚える・守るのがめんどくさい
● それでも「書きたいように書いて何が悪いんだ」という人は少な
くない
● 例えば「出典を挙げるということ」を守らないと、書いた人が
去っていった後、正しいのかどうか検証できない
● ルールは守りたくない、自分が書きたいだけだったら、自分の
ブログで
いたずらしたり、犯罪予告したりする人がいる
● 「履歴表示」に、誰が書い
たかの記録は残ってるの
で、悪事はバレます
● 爆破予告して警察に通報
され捕まった人も
いたずらに対しては、2つのやり方で対応
1. コンピューター的な対策
白紙化(中身を全部消しちゃう)、同じ文
字をいくつも入力する、などのいたずら
書きについては、自動フィルターで防い
でいる
みんなが書き換える必要のないページ
や、いたずらが多すぎるページなどは、
合意の上で「保護」と言って、編集できな
い措置を執る
「半保護」といって、登録ユーザーにな
れば書けるような状態にすることも
2. 社会的な対応
←のやり方で対応できないいたずらに
ついては、人が手動で削除する
ルールとして「出典を示す」とすること
で、出典がない情報について(例えば芸
能人の噂話など)については、削除して
良いことにする
緊急性のあるもの(爆破予告など)につ
いては速やかに警察に通報などする
質疑応答
どうしてこの道に入ったのか?
今をさかのぼること11年前、2005年のこと……
● 大学院生時代、Wiki(書き換えられるウェブページ)の研究をし
ていた
● ウィキペディアを見ていたら、「Wikiのカンファレンスがある」と
いうバナー
● 当時は、「ウィキペディアに関わっているコミュニティの年次総
会」だと知らなくて、「Wikiの研究学会」だと思って行ってみたら
……
“日本語版ウィキペディアは、グローバル・ボランティアのコミュニ
ティにとっては、神秘的でつかみづらいのだ。ウィキマニアに集
まった世界中のウィキペディアンの動機は、出会いだ。特に、有名
な伝説の創設者、ジミー・ウェールズに会うことだ。ふたりの日本
人ウィキペディアン参加者のひとり、太田尚志も匿名の編集者で、
ジミー・ウェールズに会うように勧められたとき、こう答えたことで
有名だ。「ジミー・ウェールズって誰ですか?」” (アンドリュー・リー『ウィ
キペディア・レボリューション』p.286, ハヤカワ新書juice)
ボランティアやってていいことあった?
● 社会的意義の方向性と、自分
の能力を活かせるやりがいとが
マッチすれば、満足
● 自己満足、重要(そのためにや
る)
● ただし「自己満足だけ」は×
● 世界中に友達はたくさんできた
● 英語しゃべれるようになった
● ときどきいいこともありますよ→
みなさんに考えてほ
しいこと
5年後、10年後のウィキペディアはどうなっていると
思いますか?
● ウィキペディアは今年15周年
● 5年後、10年後の未来にはどうなってると思いますか?
● 課題がたくさんあることは事実
● 分かりにくい点も多い
● どうやったら解決できると思いますか?

ウィキペディアとは何か