⼟土屋さんと皆さんへのご返答
インターネットの決め事って
どうやってきまっているのでしょうか?
2015/05/15  wakamonog8
⽇日本ネットワークインフォメーションセンター
(JPNIC)
前村  昌紀 1
JPNICって何者?
•  JPNICはインターネットの円滑滑な運⽤用のために
各種の活動を通じてその基盤を⽀支え、豊かで安
定したインターネット社会の実現を⽬目指します。
–  活動理理念念:https://www.nic.ad.jp/ja/profile/view.html
•  IPアドレス事業(指定事業者などからの維持料料収⼊入で運営)
–  APNIC配下の国別インターネットレジストリ(NIR)と
して、IPアドレスの管理理
•  インターネット基盤整備事業(会費収⼊入などで運営)
–  情報提供、技術・政策調査、普及啓発、
JPドメイン名の公共性担保など
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前村って何者?
•  略略歴
–  AS2518を⽴立立ち上げた(1994-‐‑‒1995)
–  JANOGの⽴立立ち上げに関わった(1997)
–  JPNICのIPアドレス部会に引き込まれた(1997)
–  AS2518から、外資キャリアに移った(2000)
•  でも、JPNICの仕事はついてきた
–  ずぶずぶ。。。APNIC理理事(2000)  JPNIC理理事(2002)
–  JPNICに両⾜足突っ込んだ(2007)
–  IPアドレス以外の仕事をすることになった(2009)
•  でもAPNIC理理事の仕事はついてきた
–  今に⾄至る
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前村って何者?
•  イマココ
–  JPNICインターネット推進部  部⻑⾧長
•  JPNICのIPアドレス以外の事業を統括
•  特に、政策調査を直轄
–  APNIC理理事会(Executive  Council)議⻑⾧長
•  APNIC会員の選挙によって選出、事務局の業務遂⾏行行を監督
–  NETmundial  Initiative  Coordination  Councilメンバ
•  https://www.netmundial.org/  
•  インターネットガバナンスの新たな活動(疑義も多く。。)
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IPアドレスの決まりごと
•  IPアドレス管理理のポリシーは、
RIRのポリシーフォーラムで決まる
•  オープン・ボトムアップ・
コンセンサスベース
–  誰でも参加可能、提案可能、意⾒見見表明可能
–  メーリングリストに⼊入れば参加
•  RIR理理事会がエンドースするのが基本
–  RIRにおける施⾏行行実現性の確認のため
•  JPNICでも、APNICと同様の仕組みが
あり、APNICフォーラムとの連結が
考慮されている 5
プロトコルの標準化
•  インターネットプロトコル群に関する標準化を
含む⽂文書化は、IETFのWG(Working  Group)を
通じて⾏行行われ、最終的にRFCとして公開される
•  オープン・ボトムアップ・ラフコンセンサス
–  誰でも参加可能、提案可能、意⾒見見表明可能
–  メーリングリストに⼊入れば参加
–  複数の標準規格を許容するので「ラフコンセンサス」
•  BoFをやってからWG設⽴立立
•  Internet  Draftを書いて、WGで揉んで、RFC
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ドメイン名の割り当て
•  gTLDに関しては、ICANNで話し合われる
•  オープン・ボトムアップ・マルチステークホルダー(MSH)
–  gTLDは競争環境にあり、事業者、利利⽤用者、知財権者など多様な
⽴立立場が多様な⽅方針を検討するので、ステークホルダー間の平等
が重視される
–  MSH構成の「評議会」で多数決で⽅方針を採択し、
ICANN理理事会が最終決定する
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決め事をどう決める?
•  「技術コミュニティ*」の決め事は、オープン、
ボトムアップで、誰でも参加できます。
–  決め⽅方は、それぞれに多少⽂文化が違います。
–  コンセンサスベースでも、微妙な場合の判断は、チェ
アに委ねられます。
•  国連会議体の決め事は、基本的に政府代表だけが
決め事に参加。
–  結構誤解混じりで変な提案がでてきたりするので、
技術コミュニティが政府関係者とコミュニケーション
を取って、正しい理理解を促す努⼒力力をやっています。
–  ⺠民間も参加可能な会議体や、意⾒見見交換の場も最近は増
えています。
*: ICANN, ISOC, RIR, IETF/IABなど	
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決め事をどう決める?
•  「技術コミュニティ*」の決め事は、オープン、
ボトムアップで、誰でも参加できます。
–  決め⽅方は、それぞれに多少⽂文化が違います。
–  コンセンサスベースでも、微妙な場合の判断は、チェ
アに委ねられます。
•  国連会議体の決め事は、基本的に政府代表だけが
決め事に参加。
–  結構誤解混じりで変な提案がでてきたりするので、
技術コミュニティが政府関係者とコミュニケーション
を取って、正しい理理解を促す努⼒力力をやっています。
–  ⺠民間も参加可能な会議体や、意⾒見見交換の場も最近は増
えています。
*: ICANN, ISOC, RIR, IETF/IABなど	
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組織の権能と決め事
•  RIRはIPアドレスのこと、IETFは技術規格を決
めます。それは「権能」です。
•  政府の権能は、規制と公共政策です。⽴立立法府で
の法制を提案しますし、省省令令は省省の判断です。
強制⼒力力を伴います。
–  ⽅方針策定には⺠民間参与による審議会に諮問します。
その答申に関して意⾒見見募集をかけて、⺠民意反映に務
めます。
•  例例えばITUは加盟する政府を条約によって縛っ
ています。決められたことは、国内法で施⾏行行す
ることが求められます。
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インガバも広うございます
•  今当然OKと思っていることも、突然禁⽌止になる、
かもしれない
•  ⽇日本で仕事する以上⽇日本国の法制に縛られる
–  電気通信事業法、データプライバシー法制、著作権法
•  *NOGはガバナンスなのか?
•  インターネットはグローバル
–  ルールは世界のみんなの意向で決まる
•  資源管理理から⼈人権まで?
–  Governance  of  the  Internet:基盤のガバナンス
–  Governance  on  the  Internet:情報社会のガバナンス
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⼀一⾔言でまとめるのは
難しいんですが
•  「当然OK」は未来永劫ではありません
•  重要度度や関⼼心の濃淡は当然あります
–  超絶変態な⼈人は、何にだって⼀一家⾔言あるわけですが
•  主要業務だけで多忙なのは分かります
みんながたくさん時間なんて取れません
•  そんな皆さんのために、JPNICが何かやってます
•  まず重要なのは、
–  「そういう世界もあるんだ」と知っておくこと
–  ⼿手を出したい時に情報を⼿手繰れること
リファレンス
•  ⽇日本インターネットガバナンス会議(IGCJ)
–  Webサイト  http://igcj.jp/
–  メーリングリスト  
https://www.nic.ad.jp/ja/profile/ml.html#igconf  
•  JPNIC  Web  インターネットガバナンスページ
–  https://www.nic.ad.jp/ja/governance/  
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インターネットの決め事ってどうやって決まっているのでしょうか?(前村)