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2 0 1 3 自 然 環 境 デ ザ イ ン ス タ ジ オ 1
E 班 長 濱 和 代
富士演習林と別荘地
~地域とつながるデザインの探求~
目次
1.背景と目的
①東大演習林
②別荘地と平倉邸
2.方法
3.提案
2003自然環境デザインスタジオ2013/9
背景と目的
2003自然環境デザインスタジオ2013/9
東大演習林と
富士癒しの森研究所山中湖村役場
2003自然環境デザインスタジオ2013/9
東大演習林と村役場との間に隔たりがあるのはなぜ?
→所有権の歴史
他の理由はないか?
別荘地って,どんなところ?
どういう暮らし方をするの?購入者しか使えないの?
⇒学生やサラリーマン層には別荘は遠い存在
2013/9 2003自然環境デザインスタジオ
http://www.kowa-arc.com/results_yamanakako.html
目的
地域とのつながりに向けての
デザインを提案する
事例
①東大富士演習林
②平倉先生の別荘
2013/9 2003自然環境デザインスタジオ
2013/9 2003自然環境デザインスタジオ
方法
山中湖畔の散策と
各ステークホルダーへの聞き取り
• 役場の町づくり振興課の職員2名
• 富士癒しの森研究所の藤原先生,斉藤先生ご夫婦,
技術職員の方々
• 湖畔のホテルフロント
• (株)吉羽木材の社長
2013/9 2003自然環境デザインスタジオ
(株)吉羽木材
2003自然環境デザインスタジオ2013/9
2013/9 2003自然環境デザインスタジオ
森林内における自然観察会
平倉先生の別荘訪問
演習林を活用したWSの内容の検討
林地残材を利用したクラフトの制作
2013/9 2003自然環境デザインスタジオ
結果
自然観察会
カラマツが伐期に入っている。小枝が多い。
ツタウルシが巻き付いている。森の危険について学ぶ。
2013/9 2003自然環境デザインスタジオ
木材会社の社長からの聞き取り
2013/9 2003自然環境デザインスタジオ
• 祖父の代まで:ブナ,ナラ,クヌギなど広葉樹の森,
炭を焼いて売るという薪炭材としての利用
• 父の代:木材の需要の高まりとカラマツの造林
• 現在:伐期を迎えたカラマツ,財としての価値が低下
カラマツの状態
・60~70年経て,伐期を迎えている。
・財としての価値がない。
・半分くらいの立木は中身が空洞化。
老木化していて台風で倒れやすい。
ツタウルシなどに巻かれる。
別荘地に対する認識
「すてき」「自分も持ちたい」「先生のペットになりたい?!」
こんな別荘地にまた来たい,滞在したいという願望
2003自然環境デザインスタジオ2013/9
2013/9 2003自然環境デザインスタジオ
林地残材を生かしたクラフトの制作
2013/9 2003自然環境デザインスタジオ
提案
演習林への提案
• カラマツから出る小枝の処理に困るのは,伐期を迎えて
いる,健康な状態でない
→伐期に至る不健康な立木の伐採
• 簡単に伐採できない公有林の土地(Ⅱ林班,Ⅲ林班)
→県の林財課との交渉,
緊急対策であれば,県は立木の伐採を許可
⇒広葉樹も植栽されていた本来の森に戻していく
2013/9 2003自然環境デザインスタジオ
樹木医や研究者とカラマツの状態を調べて,中腐れや
空洞になっている危険な立木は伐採する。
演習林利用と活用促進
• 演習林を活用する団体やNPOを増やす
観光者向け,村民向けの自然観察会の提案
演習林を用いたイベント,学習会の提案
→大学が利用や活用についての説明する機会を持つ
HPやメディアを使ってアピールする
2013/9 2003自然環境デザインスタジオ
演習林と地域,演習林と村役場の連携
別荘地のコモンズ的活用
別荘所有者
・別荘を活用したホリデーランチの開催
・カフェの経営
・ガーデニング講習会
参加者
・所有者と参加者相互の交流
・庭の散歩とガーデニングに親しむ
2003自然環境デザインスタジオ2013/9
謝辞
斎藤先生,藤原先生,平倉先生,古橋先生,
研究所の技術職員の方々,そのほかお世話になった皆様
ご指導のほど,ありがとうございました!
2013/9 2003自然環境デザインスタジオ

地域とつながるデザインの探求