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熱傷 パート1 評価、外来管理
- 5. ②重症度評価
〜深達度〜
深度 外観・性状 組織障害 治癒過程
I度熱傷 紅斑
痛み(+)
表皮のみ 3〜4日
瘢痕(ー)
浅層II度熱
傷(SDB)
紅斑、水疱(水疱底が赤色)
痛み(+)
真皮浅層まで 2週程度
瘢痕(ー)
深層II度熱
傷(DDB)
紅斑、紫斑〜白色、水疱(水疱底が白色)
知覚鈍麻(痛み±)
真皮深層まで 3〜4週程度
瘢痕(+)
Ⅲ度熱傷 黒色、褐色または白色
水疱(ー)、乾燥、羊皮紙様
痛み(ー)
真皮全層、皮下組織 瘢痕(+)
SDB:superficial dermal burn
DDB:deep dermal burn
日本皮膚科学会ガイドライン 創傷・褥瘡・熱傷ガイドライン 2017年より一部改変
初期に正確に判
断できない場合
もある
写真:Tokino 〈https://commons.m.wikimedia.org/wiki/File:Yakedo1.jpg#mw-jump-to-license〉
Editor's Notes
- 定義
用は熱による生体の損傷
熱源としては熱い液体をかぶった、ストーブなどに触れたと言ったものが頻度が多く、火災や特殊なものだと電流にりょう電撃傷や薬品による化学熱傷などがある
熱傷によるダメージを受けた皮膚ではタンパク質の変性、また皮膚バリアがなくなることで浸出液の漏出、外部からの感染に弱くなったりするため、それらに対するアプローチが必要になってくる
- パート1では見る頻度の多いであろう軽症の熱傷の管理について
入院管理、全身管理が必要な熱傷はパート2へ
- 熱傷診療ガイドライン 改訂第2版 一般社団法人 日本熱傷学会
- 消炎鎮痛で疼痛の軽減や病変拡大や浮腫を抑える目的
氷や氷水は痛みや火傷の深さが増す可能性ある 室温 12℃くらい
創傷の上皮化が起こると疼痛減る
流水で熱を放散させ組織障害をおさえる
20分くらい
- ガーゼのみの感想では創傷治癒が遅れる
交換する手間やコストの問題はある