Rails5のAction Cableの全体感を紹介したスライドです。

1. Rails5 Action Cableの紹介

2. Rails 5.0.0.beta1がリリース！

3. Rails5
● 2015年12月18日 Rails 5.0.0.beta1リリース
● Rails1.0がリリースされたのは10年前
● 主な変更点
○ Action Cable
○ API mode
○ Rails command

4. Action Cable
● WebSocketを扱うフレームワーク
● 以下を統合したフレームワーク
○ EventMachineを使ったコネクションループ
○ サーバーサイドの処理を実行するスレッド化されたチャンネルレイヤー
○ クライアントサイドのやりとりを実行するJavaScriptレイヤー
● チャットアプリのようなリアルタイムWebアプリケーションを作
れる

5. WebSocket
● 双方向通信を実現するプロトコル
○ HTTPとは別物
● サーバ・クライアントで低コストで双方向通信可能
● 各ブラウザの実装状況
IE Firefox Chrome Safari Opera Android
RFC
6455
10 11 16 6 12.10 4.4

6. リアルタイム通信の歴史（Ajax）
クライアント サーバ
Open
Request
Response
Close

7. リアルタイム通信の歴史（Comet）
クライアント サーバ
Open
Request
Response
Close

8. リアルタイム通信の歴史（WebSocket）
クライアント サーバ
Open
Request
Response
Close

9. Action Cableでの双方向通信の仕組み
● EventMachineによるコネクションループ
● EventMachineとは
○ Reactorパターンを用いたイベント駆動I/Oライブラリ
■ ノンブロッキングI/Oを実現する仕組みのこと
○ gem install eventmachine

10. ノンブロッキングI/O
● コンビニでわかるノンブロッキングIO | break the code!! |
codebreak;:
● http://codebreak.com/blog/takezoe/page/d0e2b2/

11. 1. シングルスレッド×ブロッキングIO

12. 2. マルチスレッド×ブロッキングIO

13. 3. シングルスレッド×ノンブロッキングIO

14. Action Cableの特徴
● 通常のRailsのプロセスとは別のAction Cable用のプロセスを
立ち上げる
● Action Cable用のプロセスがブラウザとのWebSocket通信を
担当
● Action CableはRailsとセッション用のクッキー情報を共有
→Railsで管理しているDB情報を扱える

15. Railsとブラウザがやり取りする流れ
Rails アプリケーション
Railsのプロセス Action Cableのプロセス
クライアント
メッセージを整形
送信

16. DBを更新して非同期でやり取りをする場合
Rails アプリケーション
Railsのプロセス Action Cableのプロセス
クライアント
メッセージを整形
送信
DBを更新
DBのCallBack
Active Jobのキュー
に積まれる
Redisのpubsubで
Acion Cableのプロセ
スにメッセージ送信
Active Jobの
キューから取り出
す

17. まとめ
● Rails5のAction Cableに絞って話した
● Action Cable
○ WebSocketを簡単に扱える
○ RailsのModel操作などいつも通り使える
● なぜAction Cableが出てきたの？
○ 従来：サーバーで全部レンダリング
○ 今後：ページの一部分だけを部分的にレンダリング
○ →サーバーサイドの仕事とクライアントサイドの仕事を分業しようという動き
○ 近年の流れにRailsも乗っかって来たのかな？