Slides for Rails Developers Meetup 2018 Day 4 Nouvelle Vague.

1. 食べログ流
Rails Upgrade Practices
@kamina_zzz
湊谷 海斗

2. 湊谷 海斗
@kamina_zzz
2
食べログ
DevOps チーム 兼 データサイエンスチーム
● 各種バージョンアップ
● ライブラリ( gem など)の作成
● 機械学習のモデル構築
● 日本酒 🍶
● バンド 🎸
Minatoya Kaito

3. 1. 食べログと Rails の歩み
2. バージョンアップ戦略
3. 得られた知見
3

4. 食べログと Rails
4

5. 5
RAILS_GEM_VERSION = '1.2.2'
Tabelog meets Rails

6. v1.2.2
6
README.md
lib
Application specific libraries. Basically,
any kind of custom code that doesn't
belong under controllers, models, or helpers.
This directory is in the load path.
https://rubygems.org/gems/rails/versions/1.2.2

7. 食べログと Rails の歩み
7
サービスの成長
2007 2018201620132010
v2.0 v3.0 v4.0 v5.0 v6.0 ?Release
Rails も成長

8. Rails way との乖離 その1
8
サービスの成長
2007 2018201620132010
v2.0 v3.0 v4.0 v5.0 v6.0 ?Release
# 急成長するサービス & 急成長するフレームワーク
サービス成長 vs バージョンアップ

9. Rails way との乖離 その1
9
サービスの成長
2007 2018201620132010
v2.0 v3.0 v4.0 v5.0 v6.0 ?Release
サービス成長 vs バージョンアップ
⇓
将来への負債ということは理解した上で
戦略的に Rails へモンキーパッチ
# 急成長するサービス & 急成長するフレームワーク

10. Rails way との乖離 その2
10
サービスの成長
2007 2018201620132010
v2.0 v3.0 v4.0 v5.0 v6.0 ?Release
# 若いサービス & 若いフレームワーク
サービスの成長を加速したい

11. Rails way との乖離 その2
11
サービスの成長
2007 2018201620132010
v2.0 v3.0 v4.0 v5.0 v6.0 ?Release
# 若いサービス & 若いフレームワーク
サービスの成長を加速したい
⇓
自分たちが使いやすいように機能拡張
第二の ActiveSupport みたいな

12. Tabelog way
12
Rails Way ではなく Tabelog Way な Rails ができていく
⇓
Rails ちょっとわかる人が入ってくる
⇓
「Rails ちょっとできるのに Tabelog できない…」
⇓
Rails できるひとに活躍してもらえないのはまずい

13. そして Rails way へ…
13

14. 本題
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15. Rails バージョンアップ PJ
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16. 16
認証
社内管理
販売管理
メディア
アプリAPI
外部連携
店舗オーナー
Rails services
バッチジョブ

17. PJ の進み方
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調査
キックオフ
アップグレード対応
リグレッションテスト
新バージョンへリプレース

18. 調査
18
調査
キックオフ
アップグレード対応
リグレッションテスト
新バージョンへリプレース
- EOL スケジュールの確認
- 次バージョンの決定
- 想定される障壁
- “過去の宿題” の選定
- スケジュールの見積もり

19. キックオフ
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調査
キックオフ
アップグレード対応
リグレッションテスト
新バージョンへリプレース
- PJ チームで決めたことを共有
- 次のバージョン
- スケジュール
- バージョン間の差異

20. アップグレード対応
20
調査
キックオフ
アップグレード対応
リグレッションテスト
新バージョンへリプレース
- 新バージョンの Gemfile
- テスト環境の整備
- ざっくりテスト＆対応
- rspec のコケたところ対応

21. バージョン間差分に対する戦略
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前提: Rails way にしていく

22. 簡単にレールに乗せられないパターン
22
- grep できない
- 具体例は後述
- ヘビーユースしてる機能が次バージョンで廃止になる
- シンプルに対応コストがデカい
- 独自に実装していた機能が Rails に追加された
- が、思ってたんと違う

23. リグレッションテスト
23
調査
キックオフ
アップグレード対応
リグレッションテスト
新バージョンへリプレース
- サービス開発チーム総出
- ホワイトボックス
- 食べログのコードに対して

24. 新バージョンへリプレース
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調査
キックオフ
アップグレード対応
リグレッションテスト
新バージョンへリプレース
- 影響度低い順
- ある種のカナリー

25. キツかった話 1
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26. escape_javascript
26

27. escape_javascript
def escape_javascript(javascript)
if javascript
result =
javascript.gsub(/(|</|rn|342200250|3422002
51|[nr"'])/u) { |match| JS_ESCAPE_MAP[match] }
javascript.html_safe? ? result.html_safe : result
else
""
end
end
27
JS のセグメントの
“nr” とかを
エスケープしてくれるやつ

28. patch
for
`escape_javascript`
def escape_javascript(javascript)
super(javascript.to_s)
end
28
String じゃなかったら
to_s する
⇓
Rails way にしよう

29. alias_method :j, :escape_javascript
29

30. grep できない!
30

31. Numeric
31

32. NumericExt
module NumericExt
def to_a
[self]
end
end
Numeric.__send__(:prepend, NumericExt)
32
Numeric の独自拡張

33. 1.to_a
100_000.to_a
99.99.to_a
33

34. grep できない!
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35. 対応した
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該当箇所を処理したらログに出すようにパッチを当てる
- 同じ箇所で何回もログに出さない
- ログ行数の上限

36. キツかった話 2
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37. Dalli
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38. 昔話
38
session_store に memcached を使用
Rails デフォルトが Rack::Session::Memcache

39. 昔話
39
Dalli がイケてるらしい

40. 昔話
40
Dalli 導入

41. 昔話
41
# 不満
- Marshal
- key

42. 不満
42
- Rails のバージョンが変わる
- Marshal.dump ↔ Marshal.load に失敗
- Symbol でも String でも取得したい

43. Dalli へパッチ
# Dalli::Client#get
json = ActiveSupport::JSON.decode(raw)
json.keys.each do |key|
json[key] = json[key].with_indifferent_access
end
json
43
memcached から取得して
JSON デコードして
#with_indifferent_access

44. #with_indifferent_access
44

45. with_indifferent_access # activesupport/lib/active_support/hash_with_indifferent_access.rb
if value.is_a? Hash
if options[:for] == :to_hash
value.to_hash
else
value.nested_under_indifferent_access
end
elsif value.is_a?(Array)
if options[:for] != :assignment || value.frozen?
value = value.dup
end
value.map! { |e| convert_value(e, options) }
else
value
end
45
Hash, Array ぽかったら
ネストした中身まで
HWIA 化していく

46. session[:test] = {very: {'nested' => {symkey: 'hoge'}}}
session[:test].class
#=> ActiveSupport::HashWithIndifferentAccess
session[:test]['very'][:nested]['symkey']
#=> hoge
46

47. 対応まだできてない
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session の中身がどのように使われているかわからない
session で grep すると膨大なヒット

48. 学び
48
気軽にパッチを当てるとすごいことが起きる
Ruby, Rails への理解はとても大切

49. ラクした話
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50. 警告を抑えたい
50
Deprecation Warning があまりに多い
→ 今は対応しないので一旦抑制したい

51. WarningSuppressor
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def warn(message = nil, callstack = nil)
return if silenced
callstack ||= caller_locations(2)
deprecation_message(callstack, message).tap do |m|
behavior.each { |b| b.call(m, callstack) } unless WarningSuppressor.suppress?(m)
end
end

52. まとめ
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53. まとめ
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- Rails way ではない実装になっていないか？
- やりたいことに対して過剰な実装ではないか？
- Rails に限らずバージョンアップはずっと発生するイベント
- ラクしよう
- フレームワークのコードリーディングは非常に有用

54. We're hiring!
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@kamina_zzz
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