みんなのPython勉強会#59: Stapy Global Meetupでの発表資料です。
Mini Tokyo 3D は、昨年度の公共交通オープンデータ使ったアプリコンテスト「第3回東京公共交通オープンデータチャレンジ」の最優秀賞受賞作品です。今回はこのアプリの開発秘話とデジタルツインの可能性についてお話しします。
Stapyの第1回勉強会でデータサイエンス・データエンジニアリングについてお話ししたのですが、その後シンガポールに移住して4年が経ちました。海外の開発現場の経験なども交えて、データの意味付けやデジタルトランスフォーメーションの考え方についても触れたいと思います。
Mini Tokyo 3D は PC、スマートフォン、タブレット、セットトップボックスなど、デバイスを問わず Web ブラウザさえあれば利用できる Web アプリケーションです。下記の URL からアクセスしてください。
https://minitokyo3d.com
より詳しい情報は Mini Tokyo 3D ユーザーガイド https://github.com/nagix/mini-tokyo-3d/blob/master/USER_GUIDE-ja.md をご覧ください。ソースコードは GitHub リポジトリhttps://github.com/nagix/mini-tokyo-3d にて公開されています。開発の経緯は、Mini Tokyo 3D 開発日誌 https://togetter.com/li/1413307 にまとめています。
2. ⾃⼰紹介
u 草薙 昭彦 (くさなぎ あきひこ)
u Cognite 株式会社 チーフソリューションアーキテクト兼CTO Japan
u 2016年からシンガポール在住
u 過去は
u MapR Technologies
u EMC (Greenplum)
u Oracle
u Sun Microsystems
Twitter: @nagix
8. Mini Tokyo 3D 概要
u 東京の公共交通のリアルタイム3Dマップ
u 今、実際に動いている列⾞やバス、発着して
いる旅客機をリアルな3Dマップ上に滑らかな
アニメーションで表現
u 現実世界とそっくりな双⼦をデジタルの世界
に表現した「デジタルツイン」
u ユーザーは⾃由に3Dマップ上を動き回り、⾒
たいところにズームインできる
u PC、スマートフォン、タブレット、セット
トップボックスなど、デバイスを問わず Web
ブラウザさえあれば利⽤できる Web アプリ https://minitokyo3d.com
10. Mini Tokyo 3D
開発までの経緯
u 2019年5⽉、ロンドン
u プロフェッショナルサービスのエ
ンジニアとして顧客オフィスで作
業中
u 「この会社での勤務は今⽇が最後
です。これまでありがとう」
11. Mini Tokyo 3D
開発までの経緯
u 2019年6⽉、オスロ
u 「Big Data、AI、コンピュータビ
ジョン、ドローン、ロボットなど
の最新技術を活⽤したプラットフ
ォームを作る⾯⽩い会社がある」
u ノルウェーを拠点とする分析プラ
ットフォーム企業 Cognite が主催
のテクノロジーイベント Ignite
2019 に参加
59. それから5年で経験したこと
u シンガポール⽀社に転籍
u ⾃⼰負担・現地雇⽤で
u アジア各地の顧客現場でビッグデータ基盤のシステム導⼊や技術コンサルテーション
を⾏う仕事
u 基本的に単⾝で1〜2週間乗り込む
u 時にはヨーロッパの顧客の対応も
u 昨年からは産業DX向けプラットフォームの会社
u ビッグデータ・並列処理アプリケーション技術をベースに、ここ2年ほどはデータ可視
化のフロントエンドに強い関⼼
62. オープンデータ
u COVID-19 を契機に注⽬を集めるオープンデータ
u 厳密な意味でのオープンデータ
u 国、地⽅公共団体及び事業者が保有する官⺠データのうち、以下のいずれにも該当する形で公開された
データ
u 営利⽬的、⾮営利⽬的を問わず⼆次利⽤可能なルールが適⽤されたもの
u 機械判読に適したもの
u 無償で利⽤できるもの
u 広い意味でのオープンデータ(本来は誤⽤)
u 今まで公開されていなかったデータを形式を問わず公開しただけ
u 利⽤条件(⽤途や利⽤料)を限定して提供するデータ
出典: みずほ情報総研レポート
63. データの意味付け (= Contextualization)
u データ活⽤の幅を広げる(つまり投資対効果を⾼める)ために必要なひと⼿間
u 例えば
異なるデータソースからの
データのIDのマッチング
ドキュメントの図表からの
画像認識を使った情報抽出
エンティティの⾃動分類